2秒前さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

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話を進める場面は棒立ちの人物たちのアップショットの切り返しが延々と続き、その隙間を派手なアクションや脱力的なギャグで埋めるというメソッドを完全に踏襲した、MCUの作品が工業製品に堕した現状を再確認する>>続きを読む

スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

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例えば、キートンがかつて性的暴行を働いた神父たちを弁護した旧友の弁護士に、記者たちが挙げた疑惑のある神父たちのリストの裏付けをとりにいく場面。キートンからリストを受け取った神父はその場で名前を確認し、>>続きを読む

ドラブル(1974年製作の映画)

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再見。まさか劇場で観れる日が来るとは。
シーゲル、特に後期のこの時間感覚はなんだろう?テンポや展開は速いはずなのに、速さを感じないというか、時間の使い方が贅沢というか。人物の所作一つ一つをやけにきっち
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

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相容れない二者の対立が最終的に思いもよらない境地に至るという縦軸からして前作『スリー・ビルボード』を連想させるが、閉鎖的なアメリカの片田舎という舞台が西部劇等の映画的記憶を刺激した前作と比べて、荒涼と>>続きを読む

妖刀物語 花の吉原百人斬り(1960年製作の映画)

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水谷八重子の太々しい座った目。太夫になると言い放って目上の花魁を尻目に化粧台の前に座り込み、次郎左衛門(片岡千恵蔵)から金を吸い上げて出世していく様は痛快ですらある。

水谷八重子に痣に口づけされてか
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ジャッカー(1988年製作の映画)

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1カット目、隠れ家を中心に画面左奥に黒スーツの男A→右手前に別の黒スーツBがフレームイン
2カット目、画面左手前に男A、奥に男B
3カット目、奥に男A、手前を男Bが左から右に横切る
この3カットを見て
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ロボコップ3(1992年製作の映画)

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利発な子どもが出てからあたりはいかにもフレッド・デッカー印。ナンシー・アランの遺体を抱えて教会を歩くあたりはミラーの色かな。デッカーとミラーという座組の結果予想通りコミックっぽい映画になってる。

ロボコップ2(1990年製作の映画)

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ここまで主人公に人権がないシリーズもないな。バラバラにされてガラクタみたいに路上に放り出されるロボコップが痛ましい。白目剥いてモゾモゾ動いてるのがなんとも。

冒頭の婆さんがひったくりにあって、そのひ
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ドラキュリアン(1987年製作の映画)

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主人公の少年が外出を禁じられて、屋根の上から双眼鏡でドライブインシアターのホラー映画を鑑賞する場面。遠く離れたスクリーンと少年を合成を使って同一画面に収めるいかにも郷愁を誘うというか抒情的なショットが>>続きを読む

ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

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前作と変わらずつまんない画作りにかまけて役者の抑制を放棄したわめき散らし合戦にうんざり。娯楽性も皮膚感覚も伴わない審美性重視のゴア描写が一番つまらん。剣を手に入れる場面のRPGっぽさに少し笑ったが、エ>>続きを読む

クライシス・オブ・アメリカ(2004年製作の映画)

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パラノイアな心理描写に逃げずに、古典的なサスペンスを積み重ねていく手腕は流石デミ。クエートでの回想シーンのが良い。しっかり怖い。

洗脳部屋もそうだけど、リーヴ・シュレイダーが部屋のクローゼットを開け
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テス(1979年製作の映画)

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叙情を排して叙事、叙事、叙事が連なっていく冷徹な凄み。人生の決定的瞬間ではなくその前後のみを切り取って並べた3時間弱。

テスがエンジェルに過去の過ちを告白するショット。エンジェルの顔はボカされて、次
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

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ダメだ、全然面白くない。原恵一がこんなもの作ってるのも、それを面白く思えないのも辛い。相当苦慮した形跡があるが、そもそもこんな話面白くなるわけないだろ。音楽の鳴らし方も酷い。もう暗黒タマタマみたいな傑>>続きを読む

007/ゴールデンアイ(1995年製作の映画)

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マーティン・キャンベルだけあって流石に面白い。ボンドカーではなく戦車を駆り市街地を破壊するボンド。
ファムケ・ヤンセン演じる敵の女幹部ゼニア・オナトップ(なんちゅう名前や)が良い。性欲異常者。

ラブソングができるまで(2007年製作の映画)

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ヒュー・グラント演じる落ち目の歌手がどさ回りをしてるんだけど、本人はその境遇を卑下していないし、同窓会や遊園地でのステージも大切な仕事として扱っていてすごく良かった。
最初の作曲家や、マネージャーの奥
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ダーティハリー4(1983年製作の映画)

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再見。やはり傑作。だがなんで自分がメガホンを握るとこうも陰惨な映画になるのか。メリーゴーランドひとつでどれだけむごいシーンをとるんだよ。

初見時は玉に一発、頭に一発撃ち込む復讐者ソンドラ・ロックの虚
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ダーティハリー3(1976年製作の映画)

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再見。シリーズの中では一番下だが、まあこれはこれでいいかと思うようになった。
イーストウッドがアイスクリーム食べてる。

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

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ロケーションとその切り取り方が神がかり的。あの階段からジムまでの家屋が連なる道、『人情紙風船』の長屋街の路地を連想すらした。階段は成瀬かな。

この話どう締めるんだろうと思っていたら、完全に意識から外
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マーキュリー・ライジング(1998年製作の映画)

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傑作といいたい。時折りジャンル映画を観ていることを忘れてしまうようなジャンル映画。グロリアの系譜。

ブルース・ウィリスと子役の距離感がベタベタしてなくて良い。サイモン君が両親が惨殺された実家に帰る場
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ダーティハリー2(1973年製作の映画)

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再見。これはこれで好き。『イコライザー2』はこれを下敷きにしてると思うのだがどうかしら。
爆破されるためだけに戻ってくるハル・ホルブルック良き。その爆発も予定調和ですって感じで全く盛り上げる気なし。7
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

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映像は圧巻。特に光源によって様々に表情を変える水と海洋生物の質感については、直近で『ブラックパンサー』続編のお粗末なVFXを見ていただけに、ヴィジョンのある船頭がいればまだハリウッドは視覚的な驚きを与>>続きを読む

リトアニアへの旅の追憶(1972年製作の映画)

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自分の人生のハイライトを“87分”という尺に収めてしまうメカスの映画人間っぷりに惚れ惚れする。

マッドゴッド(2021年製作の映画)

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悪夢的な光景が繰り広げられていても、どこか牧歌的。単純で原初的な欲望が、高い技術を持って初々しさを損なわないイメージとして流れていくのをゆったり楽しんだ。ただ油断してると、時折生理的恐怖心をカリカリさ>>続きを読む

次郎長三国志 第九部 荒神山(1954年製作の映画)

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来るべき第十部のためのツナギという感じ。とにかく画面に人がめちゃくちゃ映ってる、その捌き方が上手い。次郎長は子分たちと一言も話さず、仁吉一家がいなくなるまで頭を下げるのだ。

しかしこれでおしまいかぁ
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次郎長三国志 第八部 海道一の暴れん坊(1954年製作の映画)

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傑作。「俺が生きていてこそ咲く花があるのよ」と惚気る政五郎(水島道太郎)が切り落とした藤の枝を取って、「お藤って言うのよ」。終盤で今度は石松が夕顔を切り落とした瞬間ため息が出た。

夕顔(川合玉江)と
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

魚住乱入桂むき事件はカット。俺はアレがなければ湘北は負けてたと思う。

ブラックアダム(2022年製作の映画)

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前作『ジャングル・クルーズ』にはまだ見られたセラの美点、Bの良さがかなり希釈されている。セラの映画を観ながらかったるいとか思いたくないのだが。このアメコミ映画というジャンルの灰汁が濁り固まってできたよ>>続きを読む

次郎長三国志 第七部 初祝い清水港(1954年製作の映画)

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喜代蔵(長門裕之)がみんなに可愛がられ過ぎ。久慈あさみに子供のように駄々をこねたかと思ったら、次は赤ん坊に還ってみんなに抱っこされてる(ただ喜代蔵とのやり取りで次郎長への想いが露わになるところの久慈あ>>続きを読む

グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

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斬首で始まり、斬首で終わるアーサー王伝説モノという共通点から強く連想したのは『ヘルボーイ』(2019)。アプローチは全く異なるがサービス精神旺盛なところは同じかな。首チョンパや骸骨が印象に残るがどれも>>続きを読む

ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

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面白い。意外や意外、「魔女映画」だった。
ただもう一押し欲しかったかな。複雑な感情のタペストリーが織り込まれていく過程を楽しんでいたが、出来上がりが少し拍子抜けといった感じ。
いっそ主人公の少女がその
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左様なら今晩は(2022年製作の映画)

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ベストクローズアップオブザイヤー、ベスト素足ショットオブザイヤーW受賞。

主演の方、全く存じ上げなかったが乃木坂の人なんですね。かわいすぎてどうにかなるかと思った。

監督も存じ上げなかったが、名前
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クライム・ヒート(2014年製作の映画)

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ミステリとして素朴に驚いた。
トム・ハーディの内に秘めた怒りを表すように赤い照明が所々に使われている。ベタっちゃあベタな演出だが、結末を知るとなるほどとなった。
やはりスーパーボウルはアメリカ人にとっ
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