2秒前さんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

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省略が入るたびに人間関係が少しずつ思わぬ方向に転んで行くのがとても楽しく、可笑しい。カラオケシーンとその後のキスシーンでのサリフ・シセの控えめな佇まいの素晴らしさ。飛び込みの繰り返しもなかなかハラハラ>>続きを読む

プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

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十分面白い。その面白さは「インディアンとプレデターが戦う」というコンセプトが担保するもの以上でも以下でもないが。相変わらずダン・トラクテンバーグはコンセプトが先行している企画を手堅くまとめている。コマ>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

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面白い。が、ごまかされている。必要なショット、不可欠な語りの欠落を、スペクタルな画と仰々しい音楽、含蓄に富んでいるような無駄話で隠ぺいしている。今作でとうとう確信した。ジョーダン・ピール、こいつは山師>>続きを読む

完全なるチェックメイト(2014年製作の映画)

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エドワード・ズウィックがこんなに面白い映画を撮っていたとは。スティーブン・ナイトの脚本が優れているのはいうまでもないが、役者にかしずくことを選んだズウィックも立派。
マグワイア演じるボビー・フィッシャ
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光る眼(1995年製作の映画)

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なんか急に見返したくなって再見。
やっぱりめちゃくちゃ面白いよなあ。他のカーペンター作品から浮いてるような印象があるのは、クリストファー・リーヴというカーペンター的ではない人物が主演だからだろうか。
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

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ワンピベストバウトには真っ先にルフィvsブルーノを挙げるW7&エニエスロビー直撃世代なのでブルーノが出てきたのは嬉しかったな。マスコット化とかはなんも面白くないが。キャラクターとしての位置エネルギーを>>続きを読む

MORTAL モータル(2020年製作の映画)

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アンドレ・ウーヴレダルが母国でマイティー・ソーやらされとる。
主人公がヒロインのために晴れ間を作ったりするところとかいいシーンも多いのだが、いかんせん杜撰な脚本が演出力を無駄にしている感が否めない。
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劇場版 Gのレコンギスタ V 死線を越えて(2022年製作の映画)

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死地にあっても結局人を動かすのは愛情、肉欲、嫉妬。政治や何やらよりも遥かにそれらが優先され戦場をかき乱す。
大気圏突入中に交わされる愛。接触回線によってMS越しでも彼らの距離は実質0になる。設定が作劇
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劇場版 Gのレコンギスタ IV 激闘に叫ぶ愛(2022年製作の映画)

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タイトルに違わず女性の映画だ。いきなり全然知らん敵勢力が出てきたと思ったらそのリーダーの男が自己犠牲で死ぬ。その男を愛する女の叫びにグッと来るんだ、何故だか。
味方の女の子たちがこれまた軽やかで、「ご
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劇場版 Gのレコンギスタ III 宇宙からの遺産(2021年製作の映画)

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3作目にして、タガが外れた。
今作はマジで勢力図が複雑で敵味方が入れ替わりまくるので混乱しっぱなし。仲良くゴミ拾いしてたか奴らと急に殺し合いし出す。ただその時々の戦闘、感情の爆発を見てるだけでめちゃく
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劇場版 Gのレコンギスタ II ベルリ撃進(2020年製作の映画)

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「恋を知ったんだ、だれが死ぬもんか‼︎」
今作はMS戦も多く、話が割と直線的で見やすいのではないか。けど最初の事故的な同胞殺しからして、未開人が身に余るテクノロジーを手にしてしまっている感が強い。
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劇場版 ガンダム Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター(2019年製作の映画)

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マジで話が話がわからんし、主人公が色んな勢力を行ったり来たりするからますますこんがらがるんだが、そんなことは面白さに関係ない。贅沢。

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

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まず前作の話をしたいんだけど、某ラジオで黒沢清が「『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』は『吸血鬼ノスフェラトゥ』だ」と指摘していて、その後公開された『炎の王国』がまさにその通りの怪奇テイストだっ>>続きを読む

奇跡(1954年製作の映画)

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お産で死んだ妻の傍らの男が、その顔にいかに生気がないか語ってくれるのだが、その顔を今にも起き上がりそうなほど生き生きとしている。棺桶に横たわってもなおそれは変わらない。
その棺桶の脇で長年の家同士の確
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怒りの日(1943年製作の映画)

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冒頭、魔女狩りから逃げる老女が屋外に出ると自然とカメラも横移動でついてくるので驚く。
老女は主人公のアンネに屋根裏に匿ってもらうのだが、捜索隊が血の跡を追い屋根裏に登る。そしてカメラは一階を写し、老女
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裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

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ほぼアップとバストショットだけでここまで強烈なイメージの連鎖を成立させていることに驚愕。
水は画面を緊張させる被写体として真っ先に挙げられる一つだろうが、この映画のジャンヌの涙も例外ではない。とにかく
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ガートルード/ゲアトルーズ(1964年製作の映画)

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何度も言われていることだが、決して交錯しない視線のドラマ。それだけで作られていると言ってもいい。とんでもない。
ゲアトルーズ、ゲアトルーズ、ゲアトルーズ、何度名前を呼ばれても、彼女は口で応えこそすれ一
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北国の帝王(1973年製作の映画)

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オールタイムベストの一本。
映画が始まる瞬間とはいつだろうと考える。上映が始まったからといって映画が始まるわけではない。いつまで経っても始まらない映画なんてごまんとある。
この映画では冒頭、無賃乗車を
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沈丁花(1966年製作の映画)

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素晴らしい、「行き遅れモノ」の傑作。
花のような四姉妹と母親が並んで歩く冒頭からもう最高。セリフはセンス抜群で、かけ合いはまるで唄のように小気味良い。
女は賢く男は皆んな馬鹿(この映画の男はことごとく
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香港の夜 A NIGHT IN HONGKONG(1961年製作の映画)

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香港出張に来た宝田明が幼き頃日本人の実母と生き別れたという女性とダンスを踊る。すぐ後にそのエピソードは宝田明が恋に落ちるユー・ミンの生い立ちだとわかるのだが、この間接的な話法が上手い。
しかしこんなに
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デジャヴ(2006年製作の映画)

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何度見たか。オールタイムベストの一つ。私の人生は間違いなくこの一本に狂わされた。

炎のデス・ポリス(2021年製作の映画)

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弾痕を全く疎かにしないという意志を感じる。防弾扉がボコボコと膨れる描写の新鮮さ。
挿入される間抜けな車爆破シーンとFBIとの撃ち合いも良い。
だがやはりトビー・ハス演じる殺し屋が闖入してからギアが上が
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グレイマン(2022年製作の映画)

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よくできた工業製品を見ているようでのれず。LANGLEYの文字が大写しになった瞬間がテンションのピークだった。
アクションシーンにしても一つ一つのショットを的確に「素材」として当てはめているような精巧
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X エックス(2022年製作の映画)

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テレビサイズの画面がぐいーんと広がっていき、渋くていい味出してる黒人保安官が血生臭い現場に足を踏み入れていく冒頭などなかなかワクワクさせてくれる。
しかし悲しいかな、ミア・ゴスとミア・ゴス(老婆)の対
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マーベラス(2021年製作の映画)

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ドアを開けると死体がある。訪問者は警戒し拳銃を抜く。そんな古典的な描写の繰り返しに、この映画は賭けている。
マギー・Qとマイケル・キートンの殺意のこもったロマンス。パーティ会場でキートンだけが変装した
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

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久しぶりに困惑する映画だった。つまらないというよりこれの何が面白いと思って作ってるかが分からない。

タイカ・ワイティティの映画に良い映画なし。マンダロリアンS1E8もこいつのせいでベチョベチョで最悪
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セルラー(2004年製作の映画)

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密室劇かと思ったらド級の活劇でビックリ。
ひたすら状況に対処する人間しか出てこないから話が弛まない。
監禁された瞬間から脱出のことしか考えていないK・ベイシンガー。息子を探して→授業終了のベルが鳴って
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

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運動がこれ見よがしでのれなかった。ああ走るんだろうなと思ったら、走る。それでもいいが、わざわざ最後に全て振り返らなくていいし、やはり思っても見なかった不意の運動に驚かされたい。ガス欠からの必死の坂道バ>>続きを読む

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

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原作には無かったブルース・リーの要素を盛り込んだスコット・デリクソンとC・ロバート・カージルに拍手を送りたい。日系人少年の名前から着想したのかな。幽霊の友人からトレーニングを受ける描写に胸を熱くしなが>>続きを読む

あなたの顔の前に(2020年製作の映画)

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あまりに、あまりに素晴らしいと感じたのだが、なかなか言語化できない。
緻密に計算してるようにも、こんなもんでいいやと撮ってるようにも見れる。わからない。
ただ、幼少期に遊んだという「綺麗な庭」が草が生
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イントロダクション(2020年製作の映画)

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短さが美点。
キム・ミニに女の子が脈絡なく「綺麗ですね」って言うとこなんて、つい口角が上がってしまう。
へべれけに説教されるところが面白いのはもはや当然か。

犬王(2021年製作の映画)

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異形が胎からひり出された瞬間に最高潮に達し、健常になっていくにつれて落ちていく俺のテンション。この変遷を湯浅監督のフィルモグラフィーと重ねる評を多く目にしたが、それに付き合う義理もなし。あとわかったこ>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

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お得意の擬似家族ものなだけあって安心安定の品質。飾りっ気のないペ・ドゥナが良い。まあそれでも四十超えてるとは信じられんが。赤ん坊がペ・ドゥナに抱かれた瞬間欠伸をするのは流石に「撮れてしまった」僥倖だろ>>続きを読む

ドンバス(2018年製作の映画)

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ワンショットで可能な限りシーンを完結させるという信念は舞台背景が深刻であるほど崇高だ。産院で扉を開けると院長が隠れていて、そのさらに奥の扉を開けると娼婦がいるというブラックユーモアでも、悲惨極まる地下>>続きを読む