makiさんの映画レビュー・感想・評価

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ガタカ(1997年製作の映画)

4.3

ものすごく久しぶりに鑑賞。
初めて観たのはいつだったか、20年くらいは前な気がする。
設定や展開、キャラクターの持つ雰囲気などどれもが興味深く、いま観ても色褪せることないSF映画名作。

自分が妊婦に
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パッセンジャー(2016年製作の映画)

4.0

120年の歳月をかけて別の惑星に向かうはずが、地球を離れて30年目で、人工冬眠ポッドの故障によりひとりの男が目覚めてしまう・・・
この設定にまず惹かれる。

観る人により賛否が分かれている中盤のジムの
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ある日どこかで(1980年製作の映画)

3.9

1980年に生きる若者が、70年近くの時空間をタイムトラベルし、その時代の女優と恋に落ちるというSFラブストーリー。

美しく情感あふれるジョン・バリーの劇中歌が効果的に使われていて、音楽は映画にとっ
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ロスト・ボディ(2012年製作の映画)

3.7

スペイン発のサスペンススリラー。
不倫によって妻を殺した主人公が、妻の遺体が消えたという知らせにより、容疑者として取り調べを受ける事になっていく。

死んだ妻の遺体が消え、まるで生き返ったかのような怪
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ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

3.8

爆発的なウィルスの蔓延によりゾンビだらけになった地球を舞台に、ゾンビから身を守り、明るく楽しく生き抜く男女の絆を描いたゾンビランド続編。

前作から10年もの時間経過を感じさせない出来で、想像以上にお
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ブラッド・レッド・スカイ(2021年製作の映画)

3.2

飛行機がハイジャックされるエアパニックと見せかけて、乗客の中にまさかのヴァンパイアが混ざっていたというとんでもない設定のヴァンパイアホラー。

ヴァンパイアvsハイジャック犯となると、ハイジャック犯が
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グレムリン2/新種誕生(1990年製作の映画)

3.4

前作以上にやりたい放題のグレムリン続編。

前作から歳月がたち、ビリーはデザイナーとしてニューヨークのクランプ・センターで勤務。
ギズモは元の飼主の元に戻っていたが、飼主の営む骨董品店が取り壊されたこ
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トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

3.7

エイリアンに侵略された未来から助けを求められ、現代人が未来に戦争に行くことになるSFアクション。

時間のなさ故、戦闘訓練がろくに行われないのもどうかと思うけど、転送方法が雑〜。
機械の故障によって空
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ペイ・フォワード 可能の王国(2000年製作の映画)

3.4

母子家庭に育つ11歳のトレバーは、社会科の授業で「世界をより良くするために何ができるか」という課題を出され、自分が受けた善意を別の3人に繋いでいく”ペイ・フォワード”を思いつく。

人から親切にされた
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第9地区(2009年製作の映画)

4.0

エイリアンを難民として描く発想が斬新で、通常のエイリアン作品とは違い、エイリアンの脅威ではなく人間の汚い欲望を醜く描いた衝撃作。

舞台は監督の出身地である南アフリカ・ヨハネスブルクで、同国でかつて行
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パターソン(2016年製作の映画)

3.7

子供のいない夫婦の日常を描いた、7日間。
パッケージがとてもいいなぁと思って、ずっと気になっていた作品。
我が家も夫婦二人なので、この夫婦のようにクリエイティブではないけど、大人二人のゆったりとした時
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サラブレッド(2017年製作の映画)

3.2

性格も育ちも正反対な幼なじみが再会したことで、眠らせていた凶悪な心が目を覚ます。

無感情なアマンダ役にオリビア・クック、感情的なリリー役にアニャ・テイラー=ジョイと、人気若手女優二人を起用。

劇作
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HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

3.7

ひと夏の若気の至りを描いており、
タイトル通り”熱帯夜″を連想させる作品。

海辺の町にやって来た内向的なダニエルは、町の問題児ハンターと出会い、マリファナの売人になりたいと自ら志願する。
ダニエルは
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グレムリン(1984年製作の映画)

3.8

何十年ぶりかに観たグレムリンはほとんど覚えていなくて、もしかしたら私が幼少期に観ていたのは2だけなのかな。

驚いたのは、大人になったいま観ても、ギズモがとんでもなく可愛く感じられること。
アップで映
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ゲーム・ナイト(2018年製作の映画)

3.7

ゲーム好きが縁で結婚した主人公夫婦が、夫の兄宅に招待され謎解きゲームの最中、本物の誘拐事件が発生。
参加者はこれをリアルな演出と勘違いし、脳天気に謎解きを始めるが…

謎解きにコメディーとサスペンスが
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明日への地図を探して(2020年製作の映画)

3.3

冒頭の一日の始まりで、一切無駄のない動きを見せるマークの描写は、軽快で楽しい。
すぐにそれが、タイムループを繰り返していて、同じ一日を何度も過ごしているから先回りして動けるのだとわかる。

自分と同じ
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.3

シチュエーションスリラーということで「CUBE」を思い浮かべていたけど、「CUBE」より胸糞悪い描写が多い。

残飯を貪り食べる姿というのが想像以上に不快で、手づかみで必死に口に運ぶ姿はなんというか動
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.7

ボストン地方紙の記者たちがカトリック教会の真実を暴いた実話に基づく社会派ドラマ。

神父による児童への性的虐待。
それを長年にわたって隠蔽し続けてきたカトリック教会。
その深く大きな闇へと闘いを挑む記
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ホリデイ(2006年製作の映画)

3.9

舞台はロンドンとロサンゼルス。
失恋で傷ついた二人の女性が、自宅交換で休暇を過ごす”ホームエクスチェンジ”によって、人生の新たな一歩を踏み出すという話。

本作いちばんの魅力は、ヒロイン二人のキャラク
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世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)

4.1

ジャケットからは普通のラブコメを想像するけど、テーマは”尊厳死”というとても重い作品。

そうは思えない明るい作風で、美しい街並に主人公のキャラクターとカラフルな衣装が楽しい雰囲気だけど、中盤に発覚す
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ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

3.4

ハリウッド女優と冴えない書店店主が恋に落ち結ばれるという、まるで夢のような男性版シンデレラストーリー。

オープニングで流れるジュリア・ロバーツの圧倒的な美しさに目を奪われる。
エンディングでも使われ
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ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

3.8

薬物依存症の青年が、迷い猫と一緒に暮らし始めることで人生を切り開いていく実話。

なんと本物のボブが出演しているという驚きの作品で、猫は犬と違って気まぐれなのに、撮影に耐えられるなんて賢い猫だなぁと感
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.2

自分が生まれた年に上映された、
離婚裁判映画金字塔。

仕事一筋の夫に愛想を尽かした妻が、息子を残し家を出ていくところから始まる。
幼い息子を抱え仕事と家庭の両立をせざるを得なくなった夫だったが、よう
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クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

3.4

前作を劇場で観たので、今作も劇場で観るのを楽しみにしていた。

まず、導入として”何か”が襲来する1日目、事の発端である前日譚から始まる構成がよかった。
街中に突如として現れた”何か”によるパニックは
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ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた(2018年製作の映画)

3.4

元ミュージシャンで17年営んでいたレコードショップを閉めることにした父と、医大への進学が決まっている娘。
ある夜親子でレコーディングした曲を父がこっそりSpotifyにアップロードしたところ、その曲は
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コンジアム(2018年製作の映画)

3.5

心霊スポットとされている廃墟病院で、動画生配信を行い一儲けを企むYouTuberたちの主観ホラー。

あまり期待せずに観たこともあってか、想像よりずっと怖くて、終盤は目を隠しつつ観てしまった…

登場
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.8

たまに思い出したように見返したくなる作品。

久しぶりに観たけど、フィンランド・ヘルシンキの街並みとかもめ食堂の内装、三人の付かず離れずの距離感など、すべてが絶妙に調和していて、観ていて心地よさを感じ
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.7

正直最初観たときは、時系列がごちゃまぜで進むので理解が難しかったけど、繰り返し観ると細部まで作り込まれていることがよくわかり、アカデミー脚本賞の受賞も納得。

コメディー俳優のジム・キャリーが真面目な
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.8

パキスタン移民の高校生ジャベドは、保守的で厳格な父からの束縛や、移民であることから受ける人種差別に鬱屈とした日々を過ごしていたが、ある日ブルース・スプリングスティーンの音楽に出会うことで、人生が変わり>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.3

アンソニー・ホプキンスが史上最高齢で主演男優賞を受賞したと知り、ずっと観たくて楽しみにしていた作品。

観た感想としては、期待値を遥かに上回る素晴らしい出来で、ラストには深く感動した。

”認知症”と
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ハンニバル(2001年製作の映画)

3.6

前作のバッファロービル事件から10年後、イタリア、フィレンツェを舞台に物語は進行。

主演女優がジョディー・フォスターからジュリアン・ムーアに変わり、クラリスのキャラクターもレクター博士との関係性も、
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.9

言わずと知れた90年代サイコ・サスペンスの金字塔。
「ファーザー」を観るにあたり、これまでのアンソニー・ホプキンス出演作も観たくなり久々に鑑賞。

FBI実習生のクラリスは、連続猟奇殺人事件の捜査助言
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.2

恋愛映画はあまり好んで観るジャンルではないのだけど、すきな恋愛映画を聞かれたら真っ先に浮かぶのがこのビフォアシリーズ。
映画を頻繁に観ていても、何度でも繰り返し観たい、手元に置いておきたいと思う作品は
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ゾンビーワールドへようこそ(2015年製作の映画)

3.4

何も難しいことを考えず、
気楽に観れる青春ゾンビコメディー。
ホラーとコメディーとエロのバランスが程よく、テンポもいいので最後まで楽しめる。

ゾンビに立ち向かうボーイスカウトという設定が新鮮だし、そ
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フランクおじさん(2020年製作の映画)

3.9

最近観た中ではとても好みの作品だった。
いままで観てきたゲイを扱った作品は若者が主人公のものが多かったけど、本作は中年男性のフランクおじさんが主人公。

1970年代始め、まだまだゲイに対して理解が得
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ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

3.8

監督自身を素材に描かれた自伝的作品で、心身ともに満身創痍になった世界的映画監督が、過去を回想しながら復活への道を歩むまでを描く。

主役を演じたアントニオ・バンデラスの歳を重ねて枯れゆく魅力がたまらな
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