きしだギレンホールさんの映画レビュー・感想・評価

きしだギレンホール

きしだギレンホール

映画(1606)
ドラマ(135)

マングラー(1995年製作の映画)

3.0

病院の地下をかなり降りていってモルグへたどり着くのに、さらに下へと続く階段があるのが良い。「アーメン!ガッデムユー!」って叫びながら聖書投げつけて悪魔払いするのも面白すぎる。

風と共に去りぬ(1939年製作の映画)

2.5

第一部はスペクタクルな戦火があるので見入ってしまったが、第二部はそれほど。ヴィヴィアン・リーのキャラクターにストレスを感じ続けてしまって飲み込めなかったのだと思う。

退屈な日々にさようならを(2016年製作の映画)

2.3

正直なところこれはピンとこなかった。群像劇とはいえ福島パートへの移行に気持ちがついていかず、頭の片隅で「序盤の人たちは?」という疑問符がずっと付き纏ってしまった。あるいは真ん中の分厚いサンドイッチみた>>続きを読む

堀切さん、風邪をひく(2011年製作の映画)

2.5

シュール系のコントっぽいが、冒頭の「よーい、スタート!」と僅かな編集、カメラの前を横切る人や自転車によって、映画の体裁は整えられている。

TUESDAYGIRL(2011年製作の映画)

3.5

ファーストショットが良い。河川敷の風景にピンボケした二人の男を捉え、そこに制服の少女がフレームインしてくる。ピントは彼女に合うが、流れ始めるセリフは男たちのもの。そこに決定的な断絶がある。
「別れたい
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マーニー(1964年製作の映画)

3.4

じっくりやるのもわかる内容だがちょっと長い。ラスト、ティッピー・ヘドレンのブロンドの髪をさりげなく風でなびかせるのが素晴らしい。

東京公園(2011年製作の映画)

3.3

小津だって割と終盤に気づいた。DVDの山が榮倉奈々によって崩されるシーンは、見ることよりも撮ること≒人と向き合うことの重要性を示しているように思えた。

泥棒成金(1954年製作の映画)

3.4

概ねしっとりしているが、そんなに入る?ってくらいの人数で車に乗り込むシーンとかケイリー・グラントがめちゃくちゃ浅黒い(意味はある)とかのユーモアも好き。

サッド ヴァケイション(2007年製作の映画)

3.5

髪を「切る」ことで少年との物語を端折ってしまったり、気づいたら運送屋に居ついている浅野忠信など編集が小気味良い。しかし浅野忠信とオダギリジョーが同じフレームに収まる際の緊張感はなんなんだろう。鳥肌が立>>続きを読む

風の教会(2018年製作の映画)

3.5

十字架や壁のしみなど細部を映してから全体を見せる眼差しの優しさ。愛が先行するかのようで微笑ましいというか。

こおろぎ(2006年製作の映画)

4.3

全然わかんない話だけど、アレなるものが海から引き揚げられた瞬間の「映画を見た!」という高揚感は何ものにも代えがたい。山崎努の銀色の目や、ふいに両手を上げる仕草はまるでUFOを呼ぶかのようで、どうしよう>>続きを読む

海外特派員(1940年製作の映画)

3.8

風車小屋のシーンがすごい。セットのデカさにもビビるけど、階段オンリーであそこまでサスペンス楽しめるのはやっぱりさすがだなー。オチは結構強引というかビックリする仕掛けがあるわけだけど、唐突にゴリ押しが始>>続きを読む

WiLd LIFe jump into the dark(1997年製作の映画)

3.5

國村隼のパンチを受け止めてニタリとする豊原功補とか動き回る監視映像とかボソボソ喋りの黒沢清とか。見たあと体が軽くなる。あとこれは良くない楽しみ方だけど、後半の豊原功補はとてもショーケンであった。

狂った一頁(1926年製作の映画)

3.5

狂ってしまった人にしか見えない世界を映し出そうと試みていて、特に序盤、踊り狂う女のシーンが良かった。太鼓などがサブリミナル的に挿入されており、あぁこの人には音が見えているのかな、などと感じる。全編セリ>>続きを読む

バリー・リンドン(1975年製作の映画)

3.4

歴史物だけどカメラを揺らしたりして生々しく撮っているのが良い。仏軍が銃を撃っているのに特に抵抗するでもなくただただ前進する英軍のシーンとかアホくさいのになんとなく重々しく見える。180分越えという上映>>続きを読む

チンピラ(1996年製作の映画)

3.3

夜の駐車場のフィックス長回し、寺島進がわざわざカメラに寄ってナイフを取り出すところで初期映画っぽいと感じた。終盤、砂丘から転がり落ちる大沢たかおのショットもめちゃくちゃ良い。

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

2.5

確かに冗談めいているシーンはあるけれど、字幕翻訳が必要以上に助長していた。そういう部分がノイズになるのは悲しい。序盤のSFチックなビジュアルがとても良かった。

サイドカーに犬(2007年製作の映画)

2.6

「コーラを飲むと歯が溶ける」であったり「フジツボは傷口に入ると繁殖する」であったり、人は迷信を乗り越えて大人になる。竹内結子のしなやかな手足が映画に彩りを添えていた。

ララミーから来た男(1955年製作の映画)

3.4

誰も報われない話かと思いきや、最後の最後たったひとつの幸せに救われる。ただキャシー・オドネルの夫に対する想いが触れられずに終わるのはもやもや。座るジェームズ・スチュワートに対し、立って(=高圧的に)友>>続きを読む

岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇(1997年製作の映画)

3.8

千原ジュニアが北村一輝を襲撃する際の顔が古谷実の漫画みたいでサイコー。とはいえジュニアはシリアス担当。以後は千原せいじで遊びまくっていて、分度器の回想エピソードで母親役をせいじに演らせているのバカ笑。>>続きを読む

マイ・ボディガード(2004年製作の映画)

4.6

もの凄いトリップ編集。男の孤独を浮かびあがらせたかと思えば殺しを肯定させる推進力にもなる。どんだけ素材撮ってんだ?って感じだし、あるいはカメラ回す時すでに出来上がった映像が浮かんでなければ無理じゃない>>続きを読む

EAST MEETS WEST(1995年製作の映画)

2.7

想像以上に西部劇。時代劇っぽさを期待していたので肩透かしを食らってしまった。

この子の七つのお祝に(1982年製作の映画)

2.2

全然増村っぽくない。松竹に寄せたのかな。でも2時間に収めているのはありがたい。

岸和田少年愚連隊(1996年製作の映画)

2.4

冒頭から細かいカット割りでちゃっちゃか進んでいく。その後も終始向こうのペースだったように思う。岡村隆史のセリフが小気味よく、ケラケラ笑いながら見れた。

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

2.5

『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』的なのらりくらりは楽しい。小便で手についた返り血を洗い落とすアイディアもすげーと思った。4人目に殺されるのが誰なのかというサスペンスも見応えはある。しかし長いなー>>続きを読む

フレフレ少女(2008年製作の映画)

3.6

「応援する人間はされる人間より努力しなければならない」という言葉通りの高低差。高所に立つことには責任が伴う。砂丘のシーンなんか見惚れてしまった。ただどうしても新垣結衣の声量の物足りなさには引っかかって>>続きを読む

名前のない女たち ~うそつき女~(2018年製作の映画)

2.4

吹越満がすこぶる良い。ひとり電話で愚痴り続けるシーンの流暢さに見入ってしまう。それをストレートに長回しで撮ってるのも良い。ただいろいろと詰め込みすぎかなと思った。

三度目の殺人(2017年製作の映画)

2.5

2020現在から逆算すると、是枝にはそもそも海外で撮りたい意思があった、その前に自身の総括として『万引き家族』をやりたい、じゃあさらにその前に日本でやり残したことはないか、役所広司と組んでないな、じゃ>>続きを読む

スパイ・ゲーム(2001年製作の映画)

3.0

クライマックスの畳みかけに見入ってしまう。細かいところはよくわかんなかったけど、だからこそ決して後味は悪くない。車で走り去って終わるのもカッコいい。

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.3

終盤は『牯嶺街』やってて、たぶん子役もその主人公に似てるから選ばれてるんだけど、これまでと比べるとあんまり巧い子役だと思えずピンとこなかった。ただこのフィルモグラフィーの流れで団地を撮るってのはやっぱ>>続きを読む

ラブアンドロイド 執事のアダムとぼっちな私(2016年製作の映画)

3.0

「あれは忘れもしない3日前…」というのが最近すぎて良い。外と部屋での由愛可奈の笑い声の機微や、人物の関係性がひとつのセリフで逆転していく様も面白かった。

さびしんぼう(1985年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

BTTF的なグロテスクさを内包している話なんだけど、きちんと良い雰囲気で終えててびっくりする。わかってても飲まれてしまうある種の不気味さ。序盤にはお化け屋敷的な怖さもある。

クロノス(1992年製作の映画)

2.8

厳かな黄金色が品を損なわない。これがバートンやアルジェントとの差別化に貢献してると思った。濫用してないのも良い。

そして父になる(2013年製作の映画)

5.0

尾野真千子の小津的な泣き方と真木よう子のウインクが同時に存在していて凄まじい。そして次第に二人が原節子と岡田茉莉子に見えてくる。ここまでくるとこれまで「ぽい」あるいは「意識してる」で終わってた小津をつ>>続きを読む

ダーク・スター(1974年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

長い長い暗澹の末ロマンチックに散っていく。「なんて美しい死に方なんだ!」粋だな〜。

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

序盤から「頭で考えないで」「直感か」という説明が成されていて良かった。そもそも逆再生は滑稽さを孕んでいるのでクスクス笑いながら見た。「ブオーン」とデカい音響かせながら現れるジャンボ機のドヤ顔もサイコー>>続きを読む

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