序盤のジャバ編は面白いけど、後半は結局帝国の艦隊に潜入しての攻防になるのでこれまでと画面が変わり映えせず退屈。EP5が如何に工夫されていたか今になってわかる。もっと褒めてあげればよかった。
会話が長くなりそうになるとすかさずクロス・カッティングを挟んで間伸びしないようにしている。しかし終盤になるとクロスするほどの場面数もないのでどうしてもダレる。やはり短く収めるのが最適解だと思う。ハリウ>>続きを読む
髪がいい具合に伸びて垢抜けたミッチー・ラブ。安藤・潮・天本・石橋という、悪の幹部俳優の共演。彼らがなんか合体してできる四天王ロボも全然映らないのにやたらとカッコいい。サイコー。
情念ミチミチの瑳峨三智子の顔。涙袋が大きくてメンヘラ感ハンパない。田村高廣の上着に他の女の髪の毛を見つけその裏切りに気付くと、それを指にぐるぐると括り付けるクロース・アップや、全然逢いに来てくれないの>>続きを読む
ベイダーがめちゃ強いことを提示する2時間。1本の映画としてのまとまりは滑らかだがボリューミーなEP4の方が好み。
画商・岡田茉莉子と山村聡の掛け合いが面白く笑える映画だが、そうは言ってもあまりに茉莉子の映画であって、これ!という画面がないような気はする。ただモヤがかかった横浜の港を捉えたターナー的、いやちょっと違>>続きを読む
いや、このパンパンに詰まった内容を120分強に収めているの偉すぎる。主に移動のシークエンスをあっさり処理して、見せ場にしっかり時間をとる感じ。そりゃ盛り上がるよね。
なんだかあまり考える暇を与えられずにテキパキと進んでいった(褒めてる)。見ていて全然疲れないのでめちゃくちゃ巧いんだと思う。
役者こそ同じだが全然別物だなと思って見ていると一応踏襲したような展開になる。しかし精神性はやはり別物な気がするし、そもそもそうなるのが遅くてもう既にどうでもよくなっていた。あとパロディに自覚的すぎる。>>続きを読む
ディズニープリンセスたちが動物と心を通わせられるの、リアルでやると異様よね、というのを手加減なしでぶつけてくるので笑ってしまった。滑らかなミュージカルへの移行やラストのドラゴンと炎の迫力等、大枠はコメ>>続きを読む
おもしろい。シンデレラと王子が森の中で初めて会うシーンで二人は馬に乗ってぐるぐると回りながら他愛もない会話を交わすのだが、その回転運動は彼女が魔法のドレスを身に纏う俯瞰のショットを経てお城でのダンスに>>続きを読む
悪くないのだがこれといった特徴がない。たとえばお城の中の動く燭台や時計等、彼らが暴れ回るシーンは賑やかでフツーに楽しく、また初期ディズニーらしいグロテスクさも魅力的だったのでもっと尺を割いても良いと思>>続きを読む
死ぬ!死ぬ!殺される!!少なくとも私は正確に3度、心臓が止まりかけました。正直言って『忌怪島』が怖さ的には緩かったので、完全に油断しておりました…。いやほんと、ホラー映画を見るということは命を張ること>>続きを読む
要するに『翔んで埼玉』なのであって、正直これで笑ってる人と仲良くはなれない。フェミニズムの側面も苦しんでいる人の癒しや救いにはなるのかもしれないが、しかしそこまででしかない気がする。やはり今年は『シー>>続きを読む
友達の家に遊びに行ったら存在を知らんかったお姉ちゃんがふっと出てきてドキッとする感触。加賀まりこもやべー。彼女のいるところだけ明らかに異空間。しかし情感たっっぷりぷりぷりの劇伴に萎え。
上級士官らのブチ切れ方とかニヤッとした顔とか、ちょっとユーモラスに見える。オデッサ劇場が爆撃された際の、びっくりしたような顔のライオンの彫像は間違いなく狙っているし、結構お茶目な側面も窺える。
被写体がフィックスのカメラに寄ってくることでクロース・アップになる、ゆえの独特の緊張感張り詰める最序盤こそ面白かったが、「ゾーン」なる侵入禁止エリアに入って以降はひたすら退屈…。歩み寄ろうとは思いつつ>>続きを読む
えんとつ〜!東京にせよ大阪にせよ画面の奥にスラっと立った煙突がとにかく素晴らしい。やはり中村登は街を撮ることに長けている。彼のコメディタッチの映画は初めてだったが、岡田茉莉子が別人のフリして選挙事務所>>続きを読む
いやいいんすけどね…。久々のVシネではない中澤祥次郎の劇場監督作としてコメディ&アクション重視の作品をお出しされても、正直ガッカリが先行する。なんでもそつなくこなせるとはいえ、適性はそこではないと思う>>続きを読む
TV画面では全然馴染んでこないLEDウォールやらバーチャルプロダクションやらという最新テクノロジーも大画面で見るとそれなりに迫力はあるなと思う。ただやはり決定的なショットにはならない。バーチャル画面に>>続きを読む
僕は『クローズZERO』という映画が大好きなんだけど、それは役者同士がそれぞれの存在感をぶつけ合って火花を散らすという一側面が物語とリンクするからであって、この映画もそういう形式になっている。はっきり>>続きを読む
よそん家に忍び入ってウンコしてるシーンヤバすぎる。しかも侵入自体妄想だったというオチまでついてドン引き。しかしラストで唐突に主義主張が顔を出すのはよくわからない。そんなフリあった?
どう形容すればいいんだろう。映画から温度というものを極限まで取り去ったもの、とでも言おうか。終盤の廃ビルでの銃撃戦は特にそんな印象で、冷たいとか乾いたとか、そんな安っぽい言葉では到底表せない「出来事」>>続きを読む
たとえば愛人その1の角ゆり子が内田裕也とセックスをしていて、それをより若い愛人その2の中村れい子が内田の足の裏を包丁で刺して(!)横取ってしまい、角がわんわん泣くというシーンは、冷静になれば相当悲惨な>>続きを読む
カーチェイスに関してはこのシリーズが頭一つ抜けている。手錠で繋がれた男女が入れ替わり立ち替わりでハンドルを握るというアイディアも素晴らしいが、何より感動したのは両開きのドアがバックで一気に吹っ飛ぶとこ>>続きを読む
主人公の死んだ妻の「複製」は、多かれ少なかれ映画そのものを表象していると思われるんだけど、彼女(あるいはソレ)が「私は人間になる」とカメラ目線で語るショットの凄みたるや。カメラ目線という特権を使用でき>>続きを読む
『海外特派員』の風車小屋のようなロケーションと直後の『逃走迷路』的落下。なぜ?という気もしないでもないが、こんなにも映画の記憶を刺激されるとは思わなかった。
とてもいい時間の流れる映画だった。前半は正直ノれなかったけど、清原伽耶パートからグンと良くなる。たとえば居酒屋のシーン。そこにいる彼女が痩せてこわばった存在として映し出される生々しさにまず驚愕…。マジ>>続きを読む
当たり障りのない会話にピリリと亀裂が入る瞬間を長回しによって目の当たりにできる。いつもながらこういう手腕は素晴らしい。でもいつも以上にいつものホン・サンスという感触であった。
ものづくりへの敬虔な美意識が映画全編に張り詰めているのだが、静物への尊敬と愛を携えたキャメラの眼差しがそれを見事に体現する。寺をはじめとした建造物、帯紐、壺、黒電話に至るまで全てに敬意が払われていて感>>続きを読む
千葉真一の脳裏に浮かんでくる記憶をスクリーンプロセスでフラッシュバックしていくショットのトリップ感素晴らしい。また彼が暗殺決行する直前を、かつて好き合っていた藤純子と偶然会う(しかも幸せではないらしい>>続きを読む
おそらくアクション映画としては90点くらいの仕上がりなんだと思うが、ソツなく出来上がってるのも考え物だよね〜と言いたくもなる感じ。特にタンジェでのカーチェイスはお約束なので入れました、というような、そ>>続きを読む
本編54話のブローアップ版。黒十字軍の要塞・ナバローンにアカ・アオ・ミドが決死の突入を試みるシークエンスは、実写とミニチュアを巧みに行き来していて大変見応えがある。奥行を活かした画面もまた素晴らしい。
林の中で二人の岩下志麻(双子である)が話していると、急に雷が鳴って夕立が来る。ずぶ濡れになる二人は抱き合ってやり過ごすのだが、ここでの手のクロース・アップがすごい。背中を這うように動く手が、艶かしいよ>>続きを読む
父と娘の親密さがぼんやりと分断されていく様に見入ってしまった。クリームを塗る、ゲーセンのバイクゲームで左右に揺れる、青空を舞うパラグライダー等の運動の捉え方によってバカンス映画としての強度を保持しつつ>>続きを読む
保守的な監督サイドと、革新的、というよりは身勝手な主人公サイド、観客としては後半までどちらにつくこともできず良いシナリオとは思えない。マーチングのシーンは飽きさせないようにカットを割りまくっているが返>>続きを読む