mkさんの映画レビュー・感想・評価

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エレファント・マン(1980年製作の映画)

3.8

医師の行いは偽善ではないと思う。主人公が「これでも僕は人間なんだ!」と叫べるようになったのだから。でもすごく難しい問題。実際、この映画に対する感動も偽善かも…とか思ってしまうし。

もし自分が主人公の
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.9

ベスト入りするほど、琴線に触れるとかではなかったけれど、普通にめちゃくちゃ良い映画だった。どんなラストを迎えるんだろうと思ったけど、落とし所も上手い。
やっぱり、音楽っていいなって思わせてくれるし、私
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Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

-

アナーキー映画の最高峰。ラストのシーンが気持ち良い。

途中で観るのをやめてしまって、1年以上経ってから再開したから、ちゃんと大筋を捉えられておらず、大した感想は思い浮かばないけど、ちょっと難解だった
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.8

鑑賞から1年経ってしまい、あまり内容を覚えてないけれど

今もなお蔓延る家父長制が生む現象たち、、韓国と日本はすごく似てるなと思うけど、この問題を直球で批判し、訴えかける作品が生まれ、ヒットして映画化
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ショート・ターム(2013年製作の映画)

3.7

あらすじを読まずに観たので、こんなに重たい内容だとは知らず、、普段のブリー・ラーソンは快活なイメージが強いので、明るく振る舞っている彼女が実は…という役どころが、演技が上手なだけにリアルに感じてしまっ>>続きを読む

激突!(1971年製作の映画)

3.9

フェイブルマンズを観る前に、未見のスピルバーグ代表作は観ておこうかなと。一作目はこんななんだという衝撃。でもジョーズやジュラシックパークのハラハラ感につながるものがある。すごく単純なストーリーなので飽>>続きを読む

テオレマ(1968年製作の映画)

3.6

大学のメディア図書館にて。前に予告を観て面白そうと思っていたのと、最近、所謂テオレマ的なストーリーの映画をよく観るので鑑賞。

ストーリー自体は割と単純なはずだが、全編通して観てみるとよくわからない映
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ギャラクシー・クエスト(1999年製作の映画)

3.8

あらすじを読んだだけでも面白そうだなと思ったけれど、予想以上に劇中の設定が面白く働いていた。

めちゃくちゃオタク映画!オタクが世界を救う話が嫌いな映画好きはいないだろう。煩わしいドラマはなくて、サク
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第七の封印(1956年製作の映画)

3.8

物語もセリフも哲学的であるし、神学できずなセリフは余計に馴染みのないものが多く、映画の速度でセリフが頭に入っていかない。説明的ではあるので、その都度停止したり繰り返し観たら深く理解できそうな映画ではあ>>続きを読む

野いちご(1957年製作の映画)

3.8

ベルイマンの映画、TSUTAYAにも配信にもどこにもなくて困ってたら、大学のメディア図書館にあった(卒業間際なのでギリギリセーフ)。

夢のシーンとかはゾクゾクする不気味さもあるが、先に観た「第七の封
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マイ・フレンド・フォーエバー(1995年製作の映画)

3.9

たまたま再生されたファスト映画をあろうことか最後まで観てしまったものだから改めて観る気になれなれず、やっと観た。当たり前だけど、10分に要約されたものと本篇とでは、大違い。この映画の雰囲気がとにかく良>>続きを読む

危険なプロット(2012年製作の映画)

4.0

良いサスペンスだった、、!面白い!

先生が小説に傾倒して共犯関係になっていくハラハラ、実際の出来事なのか脚色なのかわからないハラハラ。とにかくハラハラするけど、不快ではなく、続きが気になって仕方ない
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.7

シュールでアバンギャルドで、すごくフランス的?なアニメ。どこをスクショしてもアート作品になりそうなくらい1シーン1シーンがアート。音楽も独特。そして、人間の描かれ方がどこか虐めたくなるような作画で、ア>>続きを読む

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

4.3

めちゃくちゃ好き!そして面白すぎてゲラゲラ笑ってしまった。今までに見たことない素晴らしいアニメ。これまでのピクサーとはまた違う作風で新鮮であったし、共感度も高いアニメだった。アジア系女子がメインキャラ>>続きを読む

家族ゲーム(1983年製作の映画)

3.5

ちょっと気持ち悪い映画。
家庭教師(松田優作)と生徒との距離が近く、序盤は小児性愛を疑うほどに、セクシャルな雰囲気が漂ってて、『テオレマ』を彷彿させる。それに限らず、登場人物全員が独特で、会話も行動も
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.8

感想が難しい。この映画のメッセージ、わかるような、わからないような。この映画は…面白いのか…?みたいな、モヤっとした感じで終わった。不完全燃焼。

『未知との遭遇』のような、『メッセージ』とかドゥニが
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あん(2015年製作の映画)

3.7

樹木希林の演技がさすが。心に響く独特な演技と時々挿入されるキラキラとした自然描写が相まって、何気ないシーンに心が揺さぶられる。

反面、ワカナ役の俳優が英語訛りかつ上品な話し方をするものだから、劇中の
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.8

アニャ・テーラー・ジョイがすごい!演技が上手いだけでなく、歌もダンスも器用にこなす。

しかし、シスターフッド流行りに乗った映画だと思って結構期待していたのに、少し違っていて大変に残念。フェミニズム映
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.9

後半、就職が決まったあたりからの展開が良かった。

「私たちはね、もっといい加減に生きてんのよ」

本作では元ヤクザだったけど、ヤクザに限らず、見た目からはわからないその人のマイノリティ属性って、ある
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フェリスはある朝突然に(1986年製作の映画)

3.9

面白かった!フェリスがあざとい、、!千葉雄大とかで日本版リメイクしてほしい(ほしかった?)。ずる賢い子供と大人の攻防が私は大好きだし、クオリティもさすがホームアローンの脚本家!第四の壁を越える演出も良>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.9

すごく鮮明なのにモノクロ。なんだか新鮮だった。音響も良い。これが配信オンリーの映画だなんて信じられん。

面白かったけど、難しい映画。多くの暗喩が使われていて、わかりやすいところでいうと、クレオが流産
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エターナルズ(2021年製作の映画)

4.1

すごくエポックで、ヒーロー映画におけるマイルストーン的な映画だと思う。
まず、とても多様性に溢れていて、インクルーシブで、ヒーロー映画としてあるべき姿に感じられた。MCUのような大作ヒーロー映画は、子
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

3.8

ドランの映画はあまり好みではないけど、どうしても観たかったので、何回かに分けて最後まで観た。

映像を自由自在に操っていて、演出の思い切りの良さといい、斬新さといい、表現したいコトを映像で表すセンスと
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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.8

ドランのマティアス&マキシムといい、『君の名前で僕を呼んで』は、以降のゲイ映画に相当な影響を与えているのだなと。

本作はフィルム撮影がとにかくエモい。夏の思い出!青春!結末を考えると、美しいと単に言
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.9

幼い頃、リバイバル上映の予告映像か何かを映画館で見て以来、水面に二本足が浮かんでいるシーンが脳裏に焼きついていた。最近、それが『犬神家の一族』のワンシーンであることを知ったので鑑賞。

登場人物が多い
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カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

3.5

同じく精神病棟が舞台の『17歳のカルテ』が結構心に刺さったので、何となくこちらも観たのだけど、またちょっと違う話だった。(『17歳のカルテ』は女性だからこその悩みや女性同士のケアが描かれてる点で共感で>>続きを読む

お熱いのがお好き(1959年製作の映画)

4.0

マリリン・モンローの映画を初めて観たのだけど、写真と映像ではまた印象が違う!マリリン・モンローに抱いていたイメージは、大衆文化のアイコン以上でも以下でもなかったが、映画の画面に出てきた瞬間、虜になって>>続きを読む

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.8

面白かった!
正直、映画を観ててここまでイライラすることはないというくらい、前半の主人公の主体性のなさや流されやすさには不快感を感じた。(それだけ黒木華が演じきっているということ) しかし、結婚式バイ
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ベイブ/都会へ行く(1998年製作の映画)

3.6

面白いけど飽きる、、
前作に比べて動物愛護的なメッセージ性は低くほっこり感もない。確かに、飼い主に捨てられた野良犬や猫の訴え、動物実験への批判は描かれていたものの、ドタバタコメディが中心で、終盤に至っ
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ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

3.7

実話。活動家とかではなく、ビジネスからムーブメントを広げたというのが、なんかリアルだなと。しかし、ここまで全力になれて、こうやって大きなムーブメントを作れたのすごい。生きたいという気持ちが、ここまでの>>続きを読む

イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.6

音楽がいい感じのロードムービー。
自由を求めて旅に出たはずが、かえって抑圧されることになる、、しかし、この手のストーリーって、希望のあるラストに向かっていくのがよくあるパターンだが、本作の迎えるラスト
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オペラ座の怪人(2004年製作の映画)

3.7

ウィーンでオペラ鑑賞をして以来、オペラにちょっと詳しくなってみようかなと思って観てみた。あと丁度3年前の今ごろ、パリのオペラ座を訪れたことも思い出した。

よく耳にするテーマ曲には流れる度に高揚感を感
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RRR(2022年製作の映画)

4.8

すごい映画を観てしまった、、!という気持ち。
観たことのないアクションや構図。印象的なシーンの連続で、怒涛の映画だった。ラージャマウリ監督はどこからアイディアが湧いてくるんだろう。ストーリーは二転三転
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キツツキと雨(2011年製作の映画)

4.0

これまた優しい映画。沖田監督が作る映画がとても好き。
冒頭のシーンで役所康二演じる主人公は怒鳴るに違いないと私は思ったけど意外にも淡々と受け入れ、図々しい要求にも嫌々ながら手助けする。そして、どんどん
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デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!(2000年製作の映画)

3.6

ポケモン映画的なものを想像していたら、意外とリアリズム。デジモン初見だったので、理解できないシーンが多少あったり、キャラクターへ感情移入ができなかったりで、すごく面白いとまでは思わなかったものの、40>>続きを読む

ある少年の告白(2018年製作の映画)

3.7

原理主義の恐ろしさと、これが実話であることの恐ろしさ。しかし、宗教による異性愛主義の言説が描かれている映画を観ると、なぜ日本は宗教国でもないのに、同性愛に関して非科学的で間違った情報が蔓延しているのか>>続きを読む

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