英語版しかなく見るのに時間がかかったが本当にかなり最高だった。テルマもルイーズもめちゃくちゃいい。公開当時、自分の年齢より主人公たちの年齢が上で見るのをためらって今日まで見なかったことを後悔した。
フィンチャー作品にしては展開が地味と感じたが、そのぶん文学みがあるというか上質な連作短編小説を読んだような気になった。場所ごとに章立てされてるし。
殺し屋の復讐劇ではあるが、乾いた内省が全体に通底し>>続きを読む
テンポがいいので長さを感じない。とはいえやはり長い。最後の1時間は楽な姿勢を探してゴソゴソした。しかしこの長さを自宅で見ると気になると調べものをしながらでこの時間では見られない。3時間以上スマホも触ら>>続きを読む
当時VHSで鑑賞した。深く心に残っている。アメリカ演劇の白眉。見直したいがビデオテープは手に入らないし、もはやビデオデッキもない。ポール・ニューマン監督作品だったのか、すっかり忘れてしまっていた。点が>>続きを読む
過去作品を見ていたのでまあお付き合いで見た感じ。これまでの世界がゲームだったというメタ設定が明らかになるまでが長い。飛べる飛べないとか、飛ぶのはそっちかとか愛の力だとか、シリアスさを低減する展開にどん>>続きを読む
大枠はファンタジーで、古典的信用詐欺なのは前作と変わらず。ダー子の怪演にもすっかり慣れた。「そこはかとない色気で中年男を釣り上げる天然未亡人詐欺師浪子」に広末涼子の色っぽいラーメン屋で爆笑してしもた。>>続きを読む
とにかく二十歳の加賀まりこが可愛い。コケティッシュという概念を人にして動かしたようだ。60年前後の横浜の垢抜けた雰囲気をおしゃれな構図にして加賀まりこを配置するだけで絵になる。野毛山のあたりだろうかユ>>続きを読む
なんというか、犯罪捜査物の連続ドラマの1エピソードくらいの視聴感。誰がメガンを殺したのかわからないまま話は進むが、まあ途中で犯人はわかってくる。ヒッチコック映画に夫が妻にこういう仕掛けをするというのが>>続きを読む
ハンフリー・ボガートは今ではどうしてこんな男が男の代名詞のように言われていたのか分かりづらい。まあ渋いのは渋いが。皮肉屋のところはニヤリとするが、とにかく早口でめっちゃ話しますね。ローレン・バコールは>>続きを読む
笑いや楽しさが患者の生活の質を上げるという信念と、患者を症例や課題として扱うのではなく人として扱うというヒューマニズムに基づく医療を実践したアダムズ医師の自伝的映画。彼の考えや実践の話はよく読んでいた>>続きを読む
白髪の生えたノックスヴィル、スティーボーが馬鹿やって笑ってというショー。年取った本人がやるというのも見識だが、若者がやるほうが笑える。最初の頃は腹抱えて笑ったが、いつまでも同じことを年取った本人がやっ>>続きを読む
一応前作に引き続き。残作でホテルに敬意を抱いたはずの木村拓哉のホテルマンらしからぬ顔の日焼けが最初から気になった。長澤まさみは相変わらずいい。ロサンゼルスへの転勤がかかっているとはいえ、ああいうことを>>続きを読む
初見。名作。ザンパノのことを、現代の視点からモラハラ、性加害者、犯罪者と罵倒しても意味がない。おそらく戦争のために、子沢山の母子家庭では食わせてもらえないジェルソミーナが旅芸人のザンパノに買われるとこ>>続きを読む
ロブ・ライナー監督作品いつもの手堅い感動を与えてくれる。「最高の人生の」シリーズのタイトルを敬遠して見てこなかったが、食わず嫌いだった。妻を亡くし酒浸りの小説家が一夏を湖畔で過ごし、隣家の3人娘と母親>>続きを読む
長かった。1よりシリアスでアクションも地味。いろいろなアクション映画のオマージュが盛り込まれていると聞いていたが多分ほとんど気づかなかった。
アメリカ独立戦争時に355という女性スパイがいたらしい。アメリカ、イギリス、ドイツ、コロンビア、中国という人種バランスに配慮した女性チームで悪と戦う。アクションはどのアクション映画でもアクションなので>>続きを読む
ガリレオシリーズは面白いがこれにはあまり感心しなかった。湯川先生が何から何まで突き止めて、警察まじで何にもしていない。極めて無能。そして湯川先生がそれに気づいたプロセスの説明がないので、なぜそれがそう>>続きを読む
前作に続いて怖いもの見たさで見た。エストニアのサナトリウムが怖いなあ。ニューイングランドに来てからは怖さが薄れる。前作のような驚きはないが、乗っ取ったはずの家にあんな秘密があるとは。ファーストキルとは>>続きを読む
素敵なとか最高のというタイトルの作品は警戒して手が伸びないことが多いがこれは、悔しいが素敵な小品だった。田舎のスーパーで働く有能だが貧しく結婚生活にも絶望した25歳女性がたまたまスーパーを訪れたモーガ>>続きを読む
水俣の象徴を超える普遍的意味を持つと評価される「入浴する智子と母」を撮ったユージン・スミスがLIFE誌のために水俣で生活し撮影を行った日々を描く。最後の写真はミケランジェロのピエタを思い浮かべた。映像>>続きを読む
ラッパーのノトーリアスBIG襲撃事件を追う元警官と新聞記者の実話を元にした作品。襲撃事件にロサンゼルス警察が関係しているという濃厚な証拠があるが迷宮入り。ジョニーデップは警官をやめても事件を捜査し続け>>続きを読む
出版社の冴えない妄想癖のあるネガ管理の妄想に共感性羞恥がひどく、たぶん見たのは2回目か3回目。何度か途中で見られなかった。最後まで見たのは初めてかと思って見始めたがラストシーンに見覚えもあったので見て>>続きを読む
サブスクになければ今さら見ることもなかったと思うがハードボイルドの古典。怪しい依頼に現れるファムファタール、敵役の太った大物、すぐカッとなる手下、カイロという名の奇妙な男などキャラクターが立っている。>>続きを読む
長澤まさみの怪演には慣れない。それほどのめり込まず気楽に見たので騙し騙されには心が動かないが、三浦春馬と竹内結子の2人がこの世にいないことが一番ビックリだよ。
面白かった。木村拓哉も長澤まさみもいい。お仕事映画としてもよくできている。高級ホテルという空間が一つのキャラクターとして感じられる瞬間があった。脚本も良いのだろうが、東野圭吾原作作品の安定感が隅々まで>>続きを読む
LAノワールが大好きなので点は甘いがこの映画はいただけない。実際のブラックダリア事件の知識がないのでよくわからなかったのかもしれない。エルロイの原作を読まずに済むかと思ったけど読まないとわからないのか>>続きを読む
信用詐欺師を意味するコンフィデンスマンが邦題なので信用詐欺がテーマと思って見るのが当然だが、そうだとガッカリする。オールドボーイといくつかの点で似ている。良きサマリア人の意味は映画の前半でははっきりと>>続きを読む
オフビートなコメディでいつまでも見ていられる。ブラッドピットはまさにこういうバカな役が似合うし、ジョージクルーニーはこんな女たらしの役が似合う。
公開当時にはビートたけしを漫才師と馬鹿にして見ていなかったが、役者としての北野武はこの時点で完成している。何でもありに思えた80年代新興宗教ブームを戯画的に描いている。この映画の宗教は神道系だが山の中>>続きを読む
BTTF公開30 周年の記念ドキュメンタリー。こういう作品はいくらでもいつまでも見ていられる。関係者がほとんどインタビューに答えているし、みんな本当に楽しそうだ。デロリアンを買ってタイムマシンに改造し>>続きを読む
タイヤの焦げる臭いをかいでいるような気がした。迫力がある。スポーツに大企業の論理やマーケティングが介入する場面、個人が負けるのを見るのは辛いがモータースポーツは金がかかるので仕方がないのだろうか。レビ>>続きを読む
前作、前々作に続いて視聴。中井貴一の胡散臭さ、佐々木蔵之介の燻り具合は健在。佐々木蔵之介の京都弁は当然良く、中井貴一の似非京都弁も鼻にはつかず掛け合いのテンポで見ていられる。佐々木蔵之介の嫁さん役の友>>続きを読む
何にも考えずに見るのにいいかな。とはいえ、みんな単独行動するし、半年後にも全員髪型同じだし、つっこみどころは多い。
ビデオは高価だったのでコレクションしなかった。しかし世界には膨大なビデオコレクションを作った人、それを売っていた人、個人でビデオカメラを使って作品を作っていた人たちがいる。彼らへのインタビューが面白い>>続きを読む
悪趣味なオープニングからスタイリッシュな現代アートなギャラリーで話が始まるので、そういう話かと思えば、ほとんどが劇中劇で、現代と過去を行ったり来たり。ジェイク・ギレンホールの奇妙な持ち味がよく出ている>>続きを読む
サリンジャーが邦題に入っていないのがなぜなんだろうと思って見た。クライスラービル、セントパトリック教会、ウォルドルフアストリア、プラザ、セントジェームズクラブ。ニューヨーク観光映画でもある。マッキント>>続きを読む