三月さんの映画レビュー・感想・評価

三月

三月

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宮松と山下(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

演技がうますぎて、撮影クルーが普通でいられるのが不思議。
香川照之と同じように、宮松さんも役者が天職だと思う。彼なりの幸せを見つけて穏やかに暮らしてほしい…あと、野球は時々やってほしい。

ポセイドン・アドベンチャー(1972年製作の映画)

3.9

海の神の名前を持つ豪華客船と、苦しい時に神に祈るのではなく、自分で道を切り開くことを信条とする牧師。
皮肉な対比ではじまる船中のパニックムービー。

作中、判断力が試される運命の分かれ道がいくつか出て
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劇場版 名探偵ホームズ デジタルリマスター版(1984年製作の映画)

4.3

リバイバル上映にて。早起きして行って良かった!
部屋のしつらえや小物の描き込みの丁寧で豊かなこと…。
1話につき1回はティータイムを挟むのも良いし、霧や雨のロンドンの描写も素敵。広川さん、柴田さんどち
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七小福(1988年製作の映画)

3.9

香港映画好きなら観て損はなし。
主役の子どもたちには、その後のジャッキー、サモハン、ユンピョウの面影がしっかりあってホロリとする。

子どもたちに厳しく京劇を教え育てるユン先生を演じるサモハン、その気
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

3.5

今回、エクスペンダブルズらしい豪華出演陣&色々てんこ盛り感は少なかったけど、スタローンの渋さ、ステイサムやトニー・ジャー、イコ・ウワイスのキレのあるアクションがかっこよかったし、ドルフラングレンも、歳>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

好きだった。映画の質感も、平山さんのことも。

ルーティンが保たれていれば、ささやかな好きなもの(音楽や木漏れ日、お酒や本や知人たち)とともに穏やかに過ごしていけるけれど、何かのはずみで崩れた時に、自
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.4

個人的には1作目の方が笑うところが多かったけど、それは多分私が関東圏の方に馴染みがあるからだと思う。
関西出身の友人は関西ネタに終始笑っていた。

今回は百美と麗がほぼ別行動で、麗に浮気の気配が漂うの
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

とても良かった…
元天使で、今はコロンボを演じたりしてる人間のピーター・フォークだなんてそんな素敵すぎる設定、どうやったらひらめくの?

ザ・ゴールデン・カップス ワンモアタイム(2004年製作の映画)

3.5

映画館に観に行って、ルイズルイス加部の顔の良さに驚いた記憶。ご本人はそんなのどこ吹く風という感じで、お爺さんになってもクールでカッコよかったですね。
鑑賞してからしばらくは、ずっとゴールデンカップスば
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日曜日が待ち遠しい!(1982年製作の映画)

3.5

ミステリーとしてのストーリー運びはあまり鮮やかではないのだけれど、ファニー・アルダンの笑顔の美しさ、変装スタイルの格好良さにすべて持っていかれる。
社長は怒りっぽいおじさんでそんなに魅力を感じなかった
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燃えよドラゴン 劇場公開版 4Kリマスター(1973年製作の映画)

4.3

観たような気持ちになってたけどまだ観てなかったシリーズ。
面白かった!
アクションとしても迫力があるし、映画の構成、演出、カメラワークにもこだわりが感じられて、ところどころアーティステック。劇場で見ら
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Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち(2011年製作の映画)

3.7

映画館に観に行って、身体表現の力に引きずられるように見入った思い出。またスクリーンで観たい作品。

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(1999年製作の映画)

4.0

何回観ても、映画冒頭、劇場でのコンサートのChan Chanのギターと歌い出しのところで心揺さぶられてしまう。あと、コンパイ・セグンドのカッコよさ。
ドキュメンタリーとしてはものすごくヒットした作品と
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.5

パリは、フランスのパリではない。
ライ・クーダーの哀愁漂う音楽と、画面を埋める色の濃淡、そしてハンターが天使すぎて、切なくも良いロードムービーを観た気持ちになるけれど、割と投げっぱなしなところがあって
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.8

おどろおどろしくて面白かった。
特に浮世絵の妖怪の絵が動くようなアニメーションは圧巻。
おやじ、かっこいいな…すてきな夫婦。

ユン・ピョウ in ドラ息子カンフー(1981年製作の映画)

3.9

ラム・チェンインが期待以上にかっこよくて、動揺してしまった。芝居に色気と哀愁がある。私もあの呆れた顔で睨まれてみたい。
ストーリーは色々詰め込んでいて、つまり…何なの??というところや唐突な展開もある
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ウェルカム!ヘヴン(2001年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

私の中のペネロペ・クルス主演作のだいぶ上位の作品。思い出したので記録。
ラストは好みによると思うけど、ちょっと残念な気がしちゃったんだよねぇ。

カムバック・トゥ・ハリウッド!!(2020年製作の映画)

3.3

最後の方はやっつけ仕事感があったし、物語の進み方もどこかモタついているんだけど、さすがにこの3人が主役だと、なんだかんだ「おっ」となる瞬間風速的な魅力は生まれる。
甥っ子が純粋で可愛いのと、映画オタク
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355(2022年製作の映画)

3.5

ハードボイルドなところは良かったけれど、このストーリーで、そんなに人数必要だった…?という気もする。
それにしても、2022年の作品ということはほぼ今だけど、ペネロペ・クルスがぜんぜん変わらないことに
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.2

ゴジラの第1作目は、面白いかどうかというよりも衝撃だったので私の中では特別枠なのだけど、今作は、今まで見たことのあるゴジラ映画の中で一番好きな作品だった。
ゴジラがスクリーンに出ているシーン全ての圧倒
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

4.2

いつか観ようと思いながらもやっと。良い作品だった…折目正しい終幕。映画館で観たかった。

東ドイツの「社会主義」の国家の元で、自分の任務を冷酷なまでに真面目にきっちりと遂行する国家保安省(シュタージ)
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

少し読めてしまったところはある。でも、何度みても発見がありそうな作品。

全編通して一番膝を打ったのはネクタイへの言及のシーン。
言ってくれてありがとうずっと気になってた…!!って思った。
(本筋のネ
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.1

音楽と音響が素晴らしく、それだけでも大きな劇場で観る価値は十分にあった。特にエンドロールの音たちの、気温や風の質感まで感じるような美しさ。あれは劇場が違うとまた聞こえ方が変わるのかな。

直接の手は下
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.5

面白かった!
ちょっと会話が聞き取りにくいところはあるけど、タラタラ喋ってタラタラごはんを食べて、その流れで殺しをしながら暮らすふたりのことが、どんどん好きになる。
まひろが強いし可愛い。「爆弾とかも
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COCOLORS(2017年製作の映画)

3.7

希望を見つけて手放さないことが生きるための武器になるので、彼がしっかりとそれを見つけたラストは、全てのおしまいではなく、無我夢中で踏み出した新しい第一歩、と受け取りたい。
主人公ふたりも良かったけど、
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.9

ゲーム的な視覚を取り入れたレースの実況表現が効果的で、あくまでもリアルな世界の物語を描きながら、どこかバーチャルリアリティな要素やファンタジー性も感じられて、新鮮だった。
ストーリー展開はシンプルでテ
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

4.0

いやはや…今回でファイナルということですけれど、ファイナルで正解。
これ以上進むと本格的にマッコールさんが壊れてしまうし、配分的にはヒーローよりも悪になるわ…。
表面張力的ギリギリなところで終わってく
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うたのはじまり(2020年製作の映画)

3.6

五線譜の絵字幕が美しかった。
音楽にノリノリな樹くんの可愛らしいこと…。
もう少しその先も見てみたくなるドキュメンタリーだった。

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.9

ミステリーとしては気になるところは多々ありながらも、ホラー+アートフィルムのような絵作りと、前2作より少し憔悴気味なポアロの覚束なさがかえってセクシー…みたいな…その雰囲気だけで、スコアを振り切って付>>続きを読む

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.8

野生の(?)安藤サクラが観たくて。彼女ひとりに夢中になるかと予想していたけれど、登場人物の多くが魅力的で、それぞれの役者もはまっていたし、上手かった。
特に宇崎竜童と天童よしみが好き。歌も上手いのに、
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.8

全体的にショッキングで理不尽な事件。

前回に引き続き、亡き恋人を想い続ける探偵、という映画オリジナルの設定があれど、大きく物語の邪魔をすることは無いし、今回のストーリーの隠し味としても効いていた。
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

3.7

駆け出しのタートルズ!という感じで、可愛かった。
なんだか4人同時に喋ってることが多くて微笑ましくもやかましい。笑
それぞれの個性という点では、いままで見たタートルズの中で一番わかりやすかったような気
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.2

どこまで行っても抜け出せないループ描写が恐ろしく、息苦しかったし、見終わった後に足元がフラついた。
トータル80分しか無かったとは…もっと長かったら、映画館で見るのは耐えられなかったかもしれない。
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.6

豪華で上質な絵が最初から最後まで続き、見応えがあった。
とにかく画面が美しいので、劇場で見るべきだった。
新作は劇場に行こう…

あとちょっと…何が足りなかったのか上手く言えないけれど、唐突に解決した
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ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

3.8

大人のお伽話。
たくさんのドレスも綺麗だし、ハリスさん自身も、彼女の普段着もおしゃれで可愛い。
行動力は何かの形で実を結ぶし、まわりの人を巻きこんで影響を与えていくものだよね。

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