小本さんの映画レビュー・感想・評価

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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

3.0

いきなり物語が佳境にあり、説明はろくにされず、主人公もやや遅れて出現し、流れで登場人物が増えてゆき、悪は悪らしく嫌なやつで、ロマンスはお飾り程度でアクションが丹念。ってあたり、なかなかいい。

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

3.6

 重ねて観れる映画めちゃくちゃいいよな…。特にこの2人だけで、って。頭からしっぽまでお洒落すぎる特にラストの、ワルツ&ダンス。可愛すぎる…。

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

3.5

 なんでもない出会いとありふれた別れなのに、なんで飽きずに観ていられるのか。カメラの距離感が親密で、2人の男女のことをもっと知りたくなるようになるせいか。演技の初々しさもそうだろうし、生々しい会話が時>>続きを読む

リンドグレーン(2018年製作の映画)

4.0

 未来過去現在の時間軸が混ざる映画は多いが、これは本当に見事。手紙を寄せる子供達の声は次第に、過去の彼女自身であり将来の子供でもあり、ただの他者ではないのだということに気づかされる。一切の説明的台詞を>>続きを読む

THE DEPTHS(2010年製作の映画)

3.1

 間違いなく意欲作だし、沢山の印象的なショットがあるが話が退屈だった。結局女は女に、男は男に惹かれる夢を見るが現実はその欲望と折り合いをつけた婚姻制度に落ち着くという話?ちょっと、描きたいことをわざと>>続きを読む

不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)

3.4

 染谷将太の不気味な魅力を味わえる一本。闇の中のダンス、不意打ちの河原、相手を支配したいという本能、ぎこちない問答。それでも誰かを信頼したいような気持ち…が僅か感じられるのが不思議だ。

PASSION(2008年製作の映画)

3.3

 はじめ漫然と見てたけど、これはすごいかもしれないと引き摺り込まれた。とにかく全員、いい歳してここまで愚かしく、弱く、不安定でいいのか…いいんだ!みたいな、開き直っている顔が不快を突き抜ける。人ってく>>続きを読む

ステップ(2020年製作の映画)

-

 シングルファーザーの育児の大変さを描くだけでも意義深いが、それ以上の問い掛けが深い映画で驚いた。ステップ、というタイトルが二重三重に効いてくる。命の在る場所を繋いでゆきたい、という本能が人間にはある>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.4

 すごい映画だと思うが、作られた裏側のことばかり気になってしまって、なんだか勿体ない気もした。ほんとに何も前情報を入れなければ違ったか?
 しかしサムメンデスが書いただけあって、この研ぎ澄まされた説明
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エスター(2009年製作の映画)

3.5

 ビジュアルから全然期待しないで見たが、普通に傑作ホラーだと思う。可愛い美少女がまさか…で、展開自体はあるあるで、人物関係図も非常にわかりやすいのに、美少女がリアル過ぎてその動機だけがわからないことに>>続きを読む

初恋(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

 いいらしいと聞いてミーハーに観に行ったらほんとによかった。役者がよいのでアドリブ的な演技にしろ長いアクションにしろ飽きない。それらの美味しいところをきっちり撮る演出とスタッフワークを見事だ。話はまぁ>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

3.7

 とにかく、母娘の微妙な距離感が秀逸すぎた。けっして、互いに愛情がないわけでなく関係性も最悪なことはなく。でも思春期故に苛立ってしまったり、相手に求めすぎたりする感じが。意外に映画で描かれてなかった気>>続きを読む

アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

3.6

 哀しくて可笑しくてバカバカしいんだけど、いやはや人間の人生ってこういうものでは?と俯瞰して見てしまったような気分になる。ほしいと要求し気に入らないとふてくされ、愛されたいと演技して、思い通りいかなく>>続きを読む

うたのはじまり(2020年製作の映画)

3.9

 歌が始まるところを初めて見た。そして、産道から頭を出す赤子の顔を、あんなにまじまじと初めて見て恐ろしかった。
 なんでもない、とるにたらないような存在のそのままの劇的さを現したい、というような言葉が
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ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)

2.9

本筋と全く関係ないコメディ描写が一番生き生きしており、その笑いのセンスに全く乗れなかった自分は、なんだか店を間違えた客の様に恥ずかしかった。
でもミュージカルは英断だと思う。歌唱レベルは皆高い。

ラストレター(2020年製作の映画)

3.1

 森七菜のナチュラルな野性と広瀬すずの神々しい美しさ、やはり佇まい演技の素晴らしさ…
この2人のやりとりは永遠に見ていられると思ったし、岩井俊二の演出も伸び伸びしていた。逆に大人パートは凡庸に感じた。
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.3

 アリアスターらしい凝った映像美と音響構築に包まれたメンヘラストーリー。いやこれ精神崩壊気味の人間が見たら結構危険な映画だと思う。主人公も村の人々も感応力がすごく、とことん真剣で引きずり込まれたら引き>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.8

 自分だって子供だったら、話が上手くて強そうなヒトラーに憧れ、ヒーローのように崇めたかもしれない。そんなifを愛らしい少年に重ね、戦争映画の装いをした新たなラブストーリーが誕生した。
 白眉なのは主人
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シャザム!(2019年製作の映画)

2.9

 ファミリー向けのアクション映画として楽しいしキャラクターもいいが何故か乗れなかった。吹き替えの、アフレコアフレコした感じが苦手だったかもしれない…
 ストーリーとしてはシャザムが何者(誰か)って判明
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風の電話(2020年製作の映画)

3.3

 こんなにも戸惑いながら見て、主人公を知りたいと思って、はたまた主人公から他者を見て、そしてまた主人公と自分の距離に揺れて…ワンシーンワンシーン毎に新鮮な気持ちで映るものすべてを見つめた映画も久しぶり>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.4

 面白かった。ポールウォルターハウザーの愛らしさを眺めるだけで楽しいわけだが、その相棒や母や敵対者とのアンサンブルが見事。いやはや、なんとまぁ軽々とこんな芝居を撮れるものだ。
 主人公がずっとなりたか
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.6

ハードル上げまくって観たが唸った。ド直球の社会派メッセージ性とエンタメ度がどっちを上回るでもなく拮抗しているから力強い。ラストをギリギリまで決めなかった(確か絵コンテ描きながら変わった?)とかも納得、>>続きを読む

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

3.1

ニュースでコンクラーベを知った時、その裏側がとても気になった。この映画は、ローマ教皇ってなんぞや?誰がどんな理由でなんだ?と基本的な知識のない自分にはとても興味深いものであった。素晴らしい美術品や衣装>>続きを読む

セールスマン(2016年製作の映画)

3.2

常時静謐ながら、これってどういうこと?とつねに頭巡らせながらハラハラ見入るサスペンスドラマ。気持ちがいいほど説明しない脚本なので、イラン文化や、劇中舞台について無知だとわかりにくいと感じることも多いか>>続きを読む

コンプリシティ/優しい共犯(2018年製作の映画)

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この映画の主人公は、自分が普段見ているはずなのに無視しがちな誰か。日本国籍を持たない貧しい出稼ぎ労働者にスポットを当てた点は買いたいが、やはり画一的なTV番組かのように外側から描いているなと思った。丁>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.4

主演2人が好きで何気なく身始めたが思いの外、笑えたし切なくなった。結婚は幸せのピークでその後は目減りしていくばかりなのか、いやそうではなく様々な紆余曲折があるわけで、その小さな日常のヒダヒダをぴったり>>続きを読む

男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年製作の映画)

3.4

正月らしい映画で、ノスタルジー合間って楽しんだ。吉岡さんが人生を演じ続けてくれてきたおかげで出来た作品だなぁと感心しつつ、やはり圧倒的に渥美清の存在するシーンが良い。風が吹くようだった。

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.6

全編に渡ってかっこよすぎだろう。普通は見せないだろう芝居をたっぷりと魅せたり、そこは見所ではというエピソードなどをガッツリ飛ばすなど、予断を許さないと同時に人生って結構そういうものだよな…時系列揺すぶ>>続きを読む

his(2020年製作の映画)

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試写にて。まずは違和感。彼等の恋人らしくなさに。そして父性の滲まなさに。今作に明確な悪意を持つ人間はない。そのせいで、主人公達の葛藤は自意識に向かう向き会う、陰のムードが強い。そこに、清涼剤のような役>>続きを読む

羊とオオカミの恋と殺人(2019年製作の映画)

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カワイイは何より強いなって気分になるライトラブコメ。遥ちゃんだけでなく江野沢さんもお人形みたいで可愛い。ラストもゆるふわで徹底。

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.2

突飛なSF設定は入り口に過ぎず、あとは普通の恋愛ドラマ。しかしいちいち台詞やキャラクター設計に小さな捻りがあり、ベタベタになり過ぎず、さらっと軽快なのが上手い。結局ビートルズを好きな人達に悪人がいな>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.6

テロリストとその被害者達の、それぞれの緊張感に肉薄した映画。ムンバイの高級ホテルが主な部隊で、客層はセレブからバックパッカーまで様々、そして熟練の従業員達が文字通り映画の骨子を支えている。ここまでリ>>続きを読む