50Kenzoさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

火花(2017年製作の映画)

3.5

ピース又吉の小説の映画化。イマイチ売れない中堅未満芸人と、先輩芸人の生き様を描きます。ドラマ版は未見。

ノスタルジックさを感じる画作りが印象的。夢破れていった芸人達に対する暖かい眼差しなんですかね。
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

4.0

女子テニス界最強の姉妹を育てた父親のお話。姉のビーナス・ウィリアムズがプロとしての第一歩を踏み出すまでを描きます。

テニス経験は無いのに、娘二人をジュニアクラスのトップ選手に育て、プロのコーチに無償
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テイク・シェルター(2011年製作の映画)

3.5

リアルな悪夢に苦しめられる男が、色々思い詰めて暴走します。

主人公はマイケル・シャノン。妻と娘一人の幸せな毎日のはずが、不気味な嵐に襲われ、家族や知人が凶暴化する悪夢を見るようになります。あまりのリ
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L.A.ギャングストーリー(2012年製作の映画)

3.5

1940年代から50年代にかけて、ロサンゼルスで繰り広げられた警察とギャングとの闘いを描きます。

悪い人代表にショーン・ペン。良い人代表にジョシュ・ブローリン。どちらも貫禄充分です。渋めのノワールを
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キートンのセブン・チャンス/キートンの栃麺棒(1925年製作の映画)

4.0

バスター・キートン監督作を初鑑賞。財産目当ての花嫁候補(数百人)に追い回されます。

遺産相続のアレコレで焦らしてからの、花嫁集団との鬼ごっこからのアクション釣瓶打ち!

ちょいちょい笑いをはさみつつ
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モービウス(2022年製作の映画)

3.0

天才科学者が血液疾患の治療として吸血コウモリのDNAを取り込んだら、うっかり吸血鬼になるお話。日光は大丈夫。

主人公の内面がほとんど描かれないので、感情移入が微妙でした。肝心のビジュアルは不気味さだ
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メランコリック(2018年製作の映画)

4.5

近所の銭湯でバイトとして働く主人公。銭湯が夜はヤクザの死体処理場として稼働中なところを目撃し、大変な目に遭います。

サスペンスというよりはブラックコメディ風味。観終わってから制作費300万だったこと
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わたしは生きていける(2013年製作の映画)

3.0

難しい年頃のお姉さんが、修羅場をくぐって成長するお話。主人公はシアーシャ・ローナンで、「レディ・バード」っぽい役柄です。

核戦争に巻き込まれ混乱したイギリスが舞台で、荒唐無稽すぎないディストピアな世
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

4.0

ガイ・リッチー監督作。裏社会からの引退を企む大物を中心とした一悶着です。

組織の幹部と、組織をゆすりに来た私立探偵との会話を中心にこれまでの顛末が語られます。会話を挟みつつの回想シーンが繰り返される
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半世界(2018年製作の映画)

3.5

阪本順治監督作。人生半ばのおじさん達の人間模様。

主人公は稲垣吾郎演じる炭焼き職人。旧友の帰郷をきっかけに、変わらない毎日の繰り返しに波紋が起き始めます。

雰囲気は良い作品なんですが、主人公の生き
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クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

4.0

中国系の彼氏が実は御曹司だったというシンデレラストーリー。チンケな成金ではなく、シンガポール建国に一枚噛んでた、モノホンの資産家です。

笑うしかないゴージャスすぎる設定の数々。イヤミが過ぎるところを
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マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)

4.0

1950年代のニューヨーク。父親代わりの師匠を何者かに殺された私立探偵が、死の真相を暴きます。

エドワード・ノートンが監督兼主演。クセの強い役がお好きなようで、トゥレット症候群を持病に持つ探偵を演じ
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きみに伝えたいこと(2021年製作の映画)

3.5

デンゼル・ワシントン監督作。イラクで戦死した海兵隊のお兄さんのお話。彼女さんが彼との思い出を振り返ります。

過去と現在が交互に展開する構成。彼女さんの手記を元ネタにした実話ベースとのことで、かなり丁
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怒り(2016年製作の映画)

4.0

指名手配中な殺人犯のそっくりさんを中心に織りなす群像劇。東京、どこかの漁村、沖縄の三か所並行で物語が展開します。

真犯人を探すサスペンスというよりは、疑心暗鬼な気持ちで揺れ動く人間模様の描写がメイン
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コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

4.0

冷戦の最中、西側と東側のスパイが手を組んで、核兵器の流出を防ごうとします。

スタイリッシュ役のヘンリー・カヴィルと、無骨なアーミー・ハマー。全く噛み合わないまま黒幕を追う、微妙なコンビ感が最高でした
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告白(2010年製作の映画)

4.0

ド頭から、自分の娘がクラスの生徒に殺されたことを、担任の先生が教室で告白します。

先生の告白に続いて、事件に関わりのある生徒や家族の告白が続き、徐々に事件の全貌が浮かび上がっていく構成です。昏い復讐
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地獄の警備員(1992年製作の映画)

3.0

黒沢清監督の初期の作品。見るからに怪しい警備員がオフィスビルで好き勝手します。

帝都物語の加藤のような姿の松重豊が、動機が不明なまま殺人を繰り返す警備員を怪演。他の登場人物の芝居が臭く、間延びしてる
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素敵な人生のはじめ方(2006年製作の映画)

3.5

役作りの参考にスーパーマーケットを訪れた俳優と、レジ係のお姉さんとの交流。モーガン・フリーマンが本人役で出演してます。

オフビートなゆる〜い会話劇ですが、妙に心地良い雰囲気です。モーガン・フリーマン
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かくも長き不在(1960年製作の映画)

3.5

パリの片隅でカフェを営む女主人。そんな彼女の前に、長年行方知れずだった夫と瓜二つのホームレスが現れます。

ゲシュタポに連行されて行方不明だった夫が、十六年後に記憶喪失状態で戻ってくるという残酷な運命
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ちいさな独裁者(2017年製作の映画)

4.0

第2次世界大戦末期。前線から脱走した下っ端のドイツ兵が、偶然見つけた将校の軍服を着こなして調子に乗ります。

軍服一つで扱いが変わる、権力のいい加減さを描きつつ、人間の醜さが全開のブラックコメディでし
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死霊のえじき(1985年製作の映画)

3.5

ロメロ監督のゾンビ三部作の三作目。初手からゾンビが蔓延済みの世界で、地下施設に立てこもる人間達のお話です。

開始間もなく、軍人グループが研究者にブチ切れて仲間割れの危機。まあ、命がけでゾンビを捕獲し
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

5.0

石油の利権を奪うため、先住民が白人に次々と暗殺された実際の事件を映画化。スコセッシ監督定番の、裏切り、そして良心との間で悶え苦しむ者を描いた作品です。

観ていて楽しい内容ではないんですが、3時間半が
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ノー・グッド・シングス(2002年製作の映画)

2.5

うっかり銀行強盗のアジトに踏み込んでしまった刑事が拉致られ、大変な目に遭います。

三人組の犯人と刑事で、仲間割れ含めて心理的な駆け引きが繰り広げられるわけですが、サスペンス的な演出もなく、登場人物の
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ワルキューレ(2008年製作の映画)

3.5

実際にあったヒトラー暗殺計画をトム主演で映画化。失敗することは分かってるので、どういう切り口なのかと思って観たところ、史実のダイジェスト版のような感じでした。

当時の時代風景や重厚な人間ドラマが欲し
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無双の鉄拳(2018年製作の映画)

4.0

嫁をさらわれたマブリーが盛大にブチ切れるお話。

過去に色々ありつつ、今は小さくまとまって魚市場で働くマブリーが、愛する嫁の誘拐をきっかけに戦闘力を解き放っていきます。そしてやっぱり警察は無能です。
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守護教師(2018年製作の映画)

3.5

暴力沙汰でボクシング協会をクビになったマブリーが女子校の教師に転身し、生徒の失踪事件を解決します。

犯人にそこまでの戦闘力が無いこともあり、マブリーの暴れっぷりは控え目ですが、障害物を剛腕でぶち破る
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ザ・キッチン(2019年製作の映画)

3.5

マフィアの旦那を刑務所送りにされた3人の妻たちの奮闘記。DCが原作ですが、ヒーロー物ではなく、クライムサスペンスな感じです。

組織からロクなサポートが貰えず、下剋上でシマを奪う前半、羽振りが良くなっ
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ザ・ウェイバック(2020年製作の映画)

4.0

高校時代はバスケの名選手、現状飲んだくれの男が、高校バスケのコーチに抜擢されます。

ベン・アフレック主演。生気のない眼が実にハマり役。。。実際本人もアルコール依存症に苦しんだ時期があったようで、アル
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キャットウーマン(2004年製作の映画)

2.5

勤務先の陰謀を偶然知ってしまった主人公。秘密裏に消されてしまったはずが、ニャンコの力で蘇ります。

キャットウーマンの力に戸惑いながらも徐々に力を使いこなし、夜は別人格で本筋とは関係ないところで大暴れ
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悪魔を見た(2010年製作の映画)

4.0

連続殺人犯に婚約者を惨殺された諜報機関所属の捜査官が復讐を企てます。主人公をイ・ビョンホン、殺人犯をチェ・ミンシクが演じます。

殺人犯のエグさは言うまでもなく、主人公も怨念むき出しで、人間の醜いとこ
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チョコレート(2001年製作の映画)

3.5

ゴリゴリの南部の白人おじさんが、黒人のお姉さんと出会って丸くなります。

父親が典型的な封建的南部の白人、職場も刑務所の看守というマッチョな職場と、同質性の見本のような環境で過ごすと、似たような人間が
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ダイヤルM(1998年製作の映画)

3.5

ヒッチコックのリメイク版。妻の資産をせしめるため、悪い旦那が委託殺人を企てます。

切れ者的な雰囲気を漂わせておいて、殺人の素人に依頼したらそりゃそうなるわな、という波乱万丈な展開。

元ネタは未見で
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Dominion: Prequel to the Exorcist(原題)(2005年製作の映画)

2.5

アフリカで発掘された遺跡。その遺跡は悪魔を封じ込める祭壇だった、というわけで禁断の地にうっかり踏み込んだ人間たちが大変な目に遭います。

主人公の神父はステラン・スカルスガルド。考古学者兼エクソシスト
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ギャングスターズ 明日へのタッチダウン(2006年製作の映画)

4.0

アメフト版スクールウォーズ、ということで少年院の悪ガキたちを更生させるため、ロック様がド根性を注入します。

実話ベースらしく、ロック様の演技もちょっと本人に寄せてたような。髪の毛はちょっと嘘くさかっ
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インベージョン(2007年製作の映画)

3.5

宇宙からのウィルスで全世界がとんでもないことになります。主人公の医者にニコール・キッドマン、相方はダニエル・クレイグです。

スペースシャトルに付着したウィルスが世界に蔓延。感染した人間は脳を侵され、
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スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)

4.0

スティーブ・ジョブズの節目となった3つの発表会、初代Mac、NeXT、iMac。発表会直前の舞台裏を軸にジョブズの人となりを描く、変わった構成。Appleとジョブズの歴史はある程度入れておいた方が良い>>続きを読む