あららららさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

恋する惑星(1994年製作の映画)

3.8

『天使の涙』同様、話という話はない。
天使の涙の方が画が好みだったなぁ

天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

4.0

手持ちでの魚眼ソフトフォーカスによって生まれる滲むような、夢的画の数々に酔いしれる100分。
しかし物語が立たたないまま終わりを迎えてしまった。
MVと言っても過言ではないが、それでも見れるウォンカー
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

前半の説明を省いた展開と「謎」による引っ張りは見事としか言いようがない。   
 
「バレてはいけない」という枷も上手かったと思うが、それがなくなってからの路線変更についていけなかった。

画は最高。

ファーゴ(1996年製作の映画)

4.0

保身に走ろう走ろうとすればするほど空回りし、悪い方へ転がる展開は面白い。
欲張るやつが死んでいく映画。

洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

4.0

どうしようもないヒモ男とそいつを捨てられない女の話。
自分がぼーっとしている間に、せっせと男に酒を注ぐ彼女を見る男の心情は辛く情けなくも分かるものがある。

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

3.7

チェンソーマンOPの元ネタシーン見れてよかった。
遺灰被るシーンはおもろい。
ダラダラ見る映画か。

アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

3.0

チェンソーマンのOPで知り鑑賞。
あの狭い会議室シーンがやはり白眉(笑)

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

4.0

官能の一言に尽きる。

前半、耳の持ち主の正体を暴くため、ドロシー宅に忍び込みに行くシーンは圧巻。
ドロシーにバレてからのあの下り、私が日本人だから生生しく見えないのか、とにかく官能的。

それからド
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モンスター(2003年製作の映画)

3.8

セルビーと出会い、娼婦を辞め堅気の商売を始めようとするも全く相手にされないまでは面白いが、二度目の殺人からどうも乗れない。
取ってつけたような「くたばれ小児愛」な動機のせいか。。

しかし、「生きる術
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幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)

4.0

車が動かなくなってから揉める桃井かおると武田鉄矢が面白い。
やはり争って、関係性が変わって行かないと面白くないよなぁとしみじみ。

ラストの黄色いハンカチは果たして上がってるのかどうか?
という縦軸を
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

4.2

白眉は星空おじさんシーンか。

チンピラ菊次郎が子供を生き別れた母の元へ送り届ける話なので、再会後はどうするのかと思いきや接待たけし軍団である(笑)

いいなぁ。
いい夏。

菊次郎とまさおのやり取り
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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

4.2

パキスタンまで迷子の少女を送り届ける決意をするまでが長いが、それ以降楽しい映画。
女の子はかわいさとパキスタンの美しい山脈が画がもたせる。

ラストのお約束は期待通り👍

ハリーとトント(1974年製作の映画)

4.0

ネコと老人。
この二つが荒野やカジノと同居するだけで絵になる。

老人性痴呆ににかかった、かつて憧れた女性とダンスするシーンが白眉。

レインマン(1988年製作の映画)

4.0

パンケーキのシーンいいなぁ。
しかし、あの利己的チャーリーは何処へ(笑)
医者も言っていたが一週間で変わりすぎな所はご愛敬と言ったところか。

ダージリン急行(2007年製作の映画)

3.8

因果関係とか特にない(笑)
挿話の積み重ねだが、その度にインドの美しい面をズームなりパンなりで可愛く見せてゆく。
色味堪能映画である。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

長い。
後半ちょっと見るのがきつかった。
岡田まさきの嫁さんの不倫相手と稽古するというシチュエーションが一つの緊張の種になっていたように思うが、それもpp2で消失する。

ワンダフルライフ(1999年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリー調の映画。
「死者の想い出を映画にし再現する」という企画が面白い。

スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

4.3

これは何度も見返したい!
挫折が人を成長させるのかと、耳が痛いです(笑)

毎朝運動してからスタジオで曲作りを続ける二人のシーンなんかには勇気づけられる。

ふたりの音楽愛がひしひしと伝わってくるドキ
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遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

4.3

ラストのロケットの軌道が発射場からだけでなく、炭鉱、そしてルイス先生のいる病室からも見えるシーンは圧巻。ロケットボーイズの成長を感じさせるだけでなく、観に来たかったであろうルイス先生に見せられるという>>続きを読む

ミセス・ダウト(1993年製作の映画)

4.3

ロビンウィリアムズは天才だなぁ。
ホットドックのモノ真似も、ひったくり撃退も、他の人だったらこんなに面白くなるまい。
ジョークの一つ一つが面白く笑えの絶えない2時間だった。

ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

4.2

歓喜に満ちた花火のシーンは最も好きなシーンかもしれない。

汚れた血(1986年製作の映画)

4.0

ジュリエットビノシュに溺れる映画。
この頃23~4か?
もはや偶像の領域。

鮮やかな赤は印象的であり、OPの赤列車飛び込みからの赤いライターへのモンタージュは鮮烈。

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.8

物語の立ち上がりがハリウッド映画にしては、それもジェイソンライトマンにしては異様に遅い……

脚本全体に漂う「迷い」。
企画成立まで苦節十数年、その歳月が核を腐らせたか。

嫌な役を任せられたらジェイ
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.9

やべぇ女、男とは結婚するな。

そのヤバさ結婚前にわかりたい。

ベン・アフレックが困る展開だが、プレゼント企画を探す以外に縦軸がない。
そのため、3つのヒントを解き終えてからはエイミーの後日譚的なエ
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ランデヴー(1985年製作の映画)

3.7

ジュリエット・ビノシュが美しい。
なんだあのやるせ無い表情は。

物語自体に縦軸がないため(ロミジュリは機能せず)ジュリエットを眺める映画である。

それでも前半次から次へとニナの下へ男がやって来るシ
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トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

3.7

ジュリエット・ビノシュは永遠のファムファタールとどこかで聞いたが、間違いありませんでした。

美しい。

トニー滝谷(2004年製作の映画)

3.8

美術が素晴らしい。
イッセー尾形が素晴らしい。

それでも縦軸がない脚本は退屈に感じる自分がいる。
もとは小説だし、縦軸抜きにキャラの主観を楽しむ趣旨は分かるが、いまいち乗り切れない…
それがわからな
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

4.5

「金なし」「男からの理不尽な暴力」という主役二人の背景は「女を殺した男を捕まえる」という縦軸への動機にフィットしている。
それにより物語はそのテンポ感を崩すことなく進んでいく。

中盤の福祉施設のおっ
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マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

3.9

前半は面白いが、しりすぼみかん。
主人公が息子や嫁の過去動画を見ている、それだけで語らずとも背景が分かる好ましいシーン。

しりすぼみの原因は「未来殺人者」「殺人予防者」という板挟みの図式が、マイノリ
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

4.1

父母、祖父母が愛を枯らしてきたのを見て育った女の子は、いつしか愛に期待しなくなっていた。
背景がしっかり設定されていると、やはり共感できる。
しかしセリフがいいな。
借りて来たセリフではなく生の感じが
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ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.8

フリーガイの元ネタということで鑑賞。
広告の本質や、物質主義ってどうなん?という問題提議には共感。
しかしこの題材ならもっと短いほうが好みかも。

イカとクジラ(2005年製作の映画)

4.2

「誰が何をする話か」物語の縦軸は曖昧であるのになぜか面白い。
関係性をどんどん悪化させるだけで物語はこうも面白くなるのか。
もちろん男の嘘と見栄をリリカルかつユーモアに織り込んだ監督の手腕もあるが。
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14歳の栞(2021年製作の映画)

4.1

リアルな中学生同士のやり取りは瑞々しく、それだけで画になるものになっている。

それぞれ抱える葛藤があり、抑圧、自己否定のイメージが散乱していた印象。

生きてるだけで素晴らしいと思わず言いたくなる。
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