ぐっちさんの映画レビュー・感想・評価

ぐっち

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AI崩壊(2020年製作の映画)

3.2

コロナが浮き彫りにしたデジタル後進国日本。
今後遅れを取り戻すかの如く急速に社会のデジタル化が進んでいくのだろうか。
人間の全部を「何か」に委ねる恐ろしさ。
肝の部分にアナログ、すなわち人間の主体性、
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ワンダーウォール 劇場版(2019年製作の映画)

3.7

自治を本懐とする大学が合意形成を放棄することが嘆かわしい。
温床の無い世の中に人間の幸福は存在し得るのか。
学生と大学当局との対立から問題が提起されることが悲しくて仕方ない。

エンディングで大学のジ
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泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

4.1

なまはげは鬼ではなく神様とのことだ。
人間は間違いを犯す、間違いを起こさない人間なんていない。いたとすれば人間ではなく神様になってしまう。
生きるということは修行なんだと。神様が与えてくれた試練なのだ
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図書館戦争 THE LAST MISSION(2015年製作の映画)

4.0

図書館の自由、それを守るための図書隊、検閲抗争、原作を含めこのシリーズを観ていてつくづく思うことは空想の世界で描かれた設定の勝利であること。
思想の自由という人類にとっての崇高な理念、何かを守ることの
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ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

4.3

家を売るとき、買うとき、想起される思い出たち。
どれも生きてきた証なんだと。
夫婦の絆の描かれ方が素晴らしい。

実は今、家を探している。
かけがえない新たな暮らしの始まり。
二人のように真剣に、優し
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一度死んでみた(2020年製作の映画)

3.4

一度死んでみないと気づかないことがあるらしい。言葉にしないとわからないこと、本当の気持ち、死んでから後悔しないように、生きている間にちゃんと伝えておきたい。

やたらと出てくるチョイ役が豪華 笑
ノリ
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朝が来る(2020年製作の映画)

4.0

産む側、育てる側、二つの人間模様をしっとりと朝靄のように混交させていく。
人生の悲喜交々を深く感じる様に、
終始、光りが印象に残る作品。

二人の銀座(1967年製作の映画)

4.6

オープニングから和泉雅子と山内賢が歌う『二人の銀座』に心を鷲掴みにされた。
モノクロの中で躍動し歌うジャッキー吉川とブルーコメッツや尾藤イサオの姿に熱狂しリズムする若者たち。当時の若者たちの生き生きと
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こどもしょくどう(2017年製作の映画)

3.5

この国のトップは、自助、共助、公助という。どうやら公助は最後の最後らしい。
まずは自助というが、自助能力が剥ぎ取られている人々は自助はもちろん、共助、公助へと繋がる知恵と術を失っている。
支え合いがで
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

5.0

「どうしても」という時や選択が誰にだってある。どうしても気になる、どうしてもしてしまう、どうしても駄目だった…
その都度、人間は正しくもないし、間違ってもいない。
障がい者と健常者の情愛を通じた嘘偽り
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あした晴れるか(1960年製作の映画)

4.8

痛快!小粋!最高!小気味よい!!

ムリ、ムラ、ムダのないストーリー展開、ジャンルの枠に収まらない、全キャストが繰り広げる小気味よさ全開の丁々発止のやりとり。いやぁ、とんでもない快作に巡り逢いましたよ
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ヒキタさん! ご懐妊ですよ(2018年製作の映画)

3.6

子どもが欲しい。
この神様しか差配できない授かりものを賜るためにひたむきな努力を繰り返す夫婦のお話。

不妊はどちらかの性の問題ではありません。両性に関わる大事な問題。
共に乗り越えていく姿、美しい桜
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洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

4.2

女も男も、堅気もそうじゃない人も、皆たくましい。こうしたたくましく生きた無数の人生が戦後の日本を築き上げてきたんだと。

東京に勤めていた頃、職場が東陽町にあった。
昔、洲崎と呼ばれた地である。
洲崎
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哀愁(1940年製作の映画)

4.4

前半はロマンスの最高潮を魅せて、後半では人間の業の深さを顕にする。
この対比が実に物悲しく、まさに哀愁という邦題を物語っている。

劇中随所に流れ続ける「白鳥の湖 情景」と「別れのワルツ(蛍の光)」、
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ロマンスドール(2019年製作の映画)

3.7

夫婦という関係は信用、信頼、実績、何でも話せるようになりたいというのは理想なのか。
関係が壊れそうになる時のスーッと引いていくような感じが嫌だ。
夫婦の話とラブドールの件りとが若干とっ散らかっている感
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.1

脳内に矛盾を抱えながら生きていくことは辛い。過去の事が無性に情けなくなり、未来の事が怖くて仕方がない。
誰しもが私をくいとめてほしいと思っている。
私だけじゃない、そう思うことで少しは楽になるけど、そ
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鴨川ホルモー(2009年製作の映画)

3.7

まさかこれを映像化する阿呆がおったとは…
トンデモ設定にも関わらず京都に集いし学生たちのメタファーであり、既視感すら感じてしまう摩訶不思議のファンタジー。
本作では栗山千明のキレのある所作を刮目して見
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おじいちゃん、死んじゃったって。(2017年製作の映画)

3.6

お葬式でこれまでの家族のあり様が剥き出しになるところとか、大切な人が亡くなった時に正しく在りたいというか妙な罪悪感を憶えてしまうところに納得。
家族ってこんなもんというか、どうしようもないところで留ま
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すくってごらん(2021年製作の映画)

3.5

兎にも角にも音楽は素晴らしい。
しかしながら、ミュージカルの背景に潜む人間模様、金魚に込められた人々の感情の面はちゃんと映し出されていただろうか。
惚れた女の恋をアシストする潔さ、質は全く違うが、思わ
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恋のしずく(2018年製作の映画)

3.5

瀬戸内のロケーションが秀逸。
自分を見つめ直す、この人間にしかできない営みを酒造りを通じて映し出す。
酵母が成長と分裂を繰り返しやがて日本酒となる、まさに生きているんだ。
人間も日本酒も複雑にできてい
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(1957年製作の映画)

3.7

「この人を探せ」、アイデアひとつで映画が成立する昭和邦画の逞しさよ。
京マチ子演じる北長子が繰り広げるアップテンポなストーリー、観ていて思う事は防犯カメラのない世の中だからこそ成立するということ。
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あの頃をもう一度(2021年製作の映画)

4.0

短編、台詞なしでここまで心を打ってくるとは。ディズニー映画の底知れぬエンターテイメントに感服しています。
老いをどのように捉えるか。捉え方ひとつで人生は煌びやかに変化していくのかもしれませんね。雨の中
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ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

4.5

ラーヤを起点に人間が、世界がひとつにまとまっていく。プリンセスのひたむきさに魅了させられる。この魅力こそディズニーが代々描いてきたプリンセスなんだと。
アニメーションとは思えない質感と重厚かつ絢爛な音
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恋するインターン 現場からは以上です!(2015年製作の映画)

3.2

恋するインターンって邦題なのに…
え?!恋している描写とか無いんですけど??
恋と仕事、全然天秤にかかってない、新人記者のモーレツ奮闘記。私からは以上です!

陽だまりの彼女(2013年製作の映画)

3.7

意外な展開にギョッとしてしまった。
人智を超えたラブストーリーにキュンとさせられる。
いやはやよく考えたもんだ。

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

3.2

異国の地で自分を見つめ直す。
今の時代では到底叶わぬ行為となってしまった。
とにかく迷子になる。
この混迷はいつまで続くのか。
劇中の如く愛の讃歌が鳴り響き終息してほしい。

植物図鑑 運命の恋、ひろいました(2016年製作の映画)

3.2

有川浩、好きだった小説家、小説を読んだのは10年以上前、まだ20代も前半だった頃。当時まだ若かったということも大きいけど、文字だとそこまで違和感が無かった筈なのに…
30代も後半、しかも映像で観てしま
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マンハント(2018年製作の映画)

2.3

ジョン・ウーがやりやがった。
大阪で一大ロケを敢行した本作。

だがしかし…
大阪城を眼下に見下す一軒家なんて存在しない、中之島を流れる大川と大阪城の堀とはつながっていない。そして何よりも、大阪はこん
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その日の雰囲気(2015年製作の映画)

3.5

ラブコメディでも抜かりないなぁ。
その日の雰囲気だけじゃ済まないことだってあるよね、嫌悪、執着、恋慕…人間だもの。

世界で一番いとしい君へ(2014年製作の映画)

4.4

ひとりの尊い人生のお話。
愛情、友情、すべての優しさで紡がれている。
我が子を持ったとき、親の愛を理解したとき、さらにその尊さに気づくことだろう。

表現力、映像技術、感度の高さに目を見張ります。やっ
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ダンスウィズミー(2019年製作の映画)

3.7

催眠術にかかったヒロインが歌い、踊りまくる映画。催眠術に対する猜疑心ぐらい、本当に面白いの?ってぐらいの気持ちで観ましたが…
歌と踊りはやっぱり心弾む、観賞後の晴れやかさが心地いい。映画俳優宝田明の健
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響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

4.6

とても興奮が抑えられそうにない。
破壊力と颯爽感、こんなにも興奮の源を両立させる映画があるものかと。それは響、平手友梨奈の持つ魅力そのものなのかもしれない。
人に媚びない凛とした作品、心が完璧に打たれ
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ぐちゃぐちゃ(2017年製作の映画)

3.2

自分なりの幸福を追求しよう。
他人と較べてどうかではない。
ステータス、そんなしょうもないものからの脱却。
映画自体はぐちゃぐちゃではなく短くもよくまとまっています。

ステージ・マザー(2020年製作の映画)

4.0

孤独に寄り添い、励まし、癒し、そして誰よりも強い…Mother、母の愛はどんな状況に陥ろうが深淵で底が見えない。
最愛の息子を亡くした母とその息子を愛した人たち、心が通じ合う様が素敵な映画でした。

四月の永い夢(2017年製作の映画)

3.9

拭いきれない葛藤って誰しもが持っていると思う。
心の距離感ってむずかしい。
触れてほしくないことがある。
でも触れてくれないと前に進めないことだってある。
そんな心の機微の表現が上手い作品。

あとは
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ミッドナイト・ファミリー(2019年製作の映画)

4.2

「これって高いんでしょ?」、救急車が来て患者が最初に尋ねる質問だ。
大阪とほぼ変わらない900万人の人口を有するメキシコシティにおいて、公共の救急車は僅か45台未満、無許可の民間救急が毎晩しのぎを削っ
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