ぐっちさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ぐっち

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すくってごらん(2021年製作の映画)

3.5

兎にも角にも音楽は素晴らしい。
しかしながら、ミュージカルの背景に潜む人間模様、金魚に込められた人々の感情の面はちゃんと映し出されていただろうか。
惚れた女の恋をアシストする潔さ、質は全く違うが、思わ
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恋のしずく(2018年製作の映画)

3.5

瀬戸内のロケーションが秀逸。
自分を見つめ直す、この人間にしかできない営みを酒造りを通じて映し出す。
酵母が成長と分裂を繰り返しやがて日本酒となる、まさに生きているんだ。
人間も日本酒も複雑にできてい
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(1957年製作の映画)

3.7

「この人を探せ」、アイデアひとつで映画が成立する昭和邦画の逞しさよ。
京マチ子演じる北長子が繰り広げるアップテンポなストーリー、観ていて思う事は防犯カメラのない世の中だからこそ成立するということ。
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あの頃をもう一度(2021年製作の映画)

4.0

短編、台詞なしでここまで心を打ってくるとは。ディズニー映画の底知れぬエンターテイメントに感服しています。
老いをどのように捉えるか。捉え方ひとつで人生は煌びやかに変化していくのかもしれませんね。雨の中
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ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

4.5

ラーヤを起点に人間が、世界がひとつにまとまっていく。プリンセスのひたむきさに魅了させられる。この魅力こそディズニーが代々描いてきたプリンセスなんだと。
アニメーションとは思えない質感と重厚かつ絢爛な音
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恋するインターン 現場からは以上です!(2015年製作の映画)

3.2

恋するインターンって邦題なのに…
え?!恋している描写とか無いんですけど??
恋と仕事、全然天秤にかかってない、新人記者のモーレツ奮闘記。私からは以上です!

陽だまりの彼女(2013年製作の映画)

3.7

意外な展開にギョッとしてしまった。
人智を超えたラブストーリーにキュンとさせられる。
いやはやよく考えたもんだ。

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

3.2

異国の地で自分を見つめ直す。
今の時代では到底叶わぬ行為となってしまった。
とにかく迷子になる。
この混迷はいつまで続くのか。
劇中の如く愛の讃歌が鳴り響き終息してほしい。

植物図鑑 運命の恋、ひろいました(2016年製作の映画)

3.2

有川浩、好きだった小説家、小説を読んだのは10年以上前、まだ20代も前半だった頃。当時まだ若かったということも大きいけど、文字だとそこまで違和感が無かった筈なのに…
30代も後半、しかも映像で観てしま
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マンハント(2018年製作の映画)

2.3

ジョン・ウーがやりやがった。
大阪で一大ロケを敢行した本作。

だがしかし…
大阪城を眼下に見下す一軒家なんて存在しない、中之島を流れる大川と大阪城の堀とはつながっていない。そして何よりも、大阪はこん
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その日の雰囲気(2015年製作の映画)

3.5

ラブコメディでも抜かりないなぁ。
その日の雰囲気だけじゃ済まないことだってあるよね、嫌悪、執着、恋慕…人間だもの。

世界で一番いとしい君へ(2014年製作の映画)

4.4

ひとりの尊い人生のお話。
愛情、友情、すべての優しさで紡がれている。
我が子を持ったとき、親の愛を理解したとき、さらにその尊さに気づくことだろう。

表現力、映像技術、感度の高さに目を見張ります。やっ
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ダンスウィズミー(2019年製作の映画)

3.7

催眠術にかかったヒロインが歌い、踊りまくる映画。催眠術に対する猜疑心ぐらい、本当に面白いの?ってぐらいの気持ちで観ましたが…
歌と踊りはやっぱり心弾む、観賞後の晴れやかさが心地いい。映画俳優宝田明の健
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響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

4.6

とても興奮が抑えられそうにない。
破壊力と颯爽感、こんなにも興奮の源を両立させる映画があるものかと。それは響、平手友梨奈の持つ魅力そのものなのかもしれない。
人に媚びない凛とした作品、心が完璧に打たれ
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ぐちゃぐちゃ(2017年製作の映画)

3.2

自分なりの幸福を追求しよう。
他人と較べてどうかではない。
ステータス、そんなしょうもないものからの脱却。
映画自体はぐちゃぐちゃではなく短くもよくまとまっています。

ステージ・マザー(2020年製作の映画)

4.0

孤独に寄り添い、励まし、癒し、そして誰よりも強い…Mother、母の愛はどんな状況に陥ろうが深淵で底が見えない。
最愛の息子を亡くした母とその息子を愛した人たち、心が通じ合う様が素敵な映画でした。

四月の永い夢(2017年製作の映画)

3.9

拭いきれない葛藤って誰しもが持っていると思う。
心の距離感ってむずかしい。
触れてほしくないことがある。
でも触れてくれないと前に進めないことだってある。
そんな心の機微の表現が上手い作品。

あとは
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ミッドナイト・ファミリー(2019年製作の映画)

4.2

「これって高いんでしょ?」、救急車が来て患者が最初に尋ねる質問だ。
大阪とほぼ変わらない900万人の人口を有するメキシコシティにおいて、公共の救急車は僅か45台未満、無許可の民間救急が毎晩しのぎを削っ
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バカがウラヤマシイ(2010年製作の映画)

2.6

途中からこの人たちのことが羨ましくなりました。馬鹿になれることがいちばん賢い生き方。

望み(2020年製作の映画)

3.1

この映画が伝えたかったことがわからない。
少年犯罪なのか、家族問題なのか、ネットの中で暴走する正義なのか、はたまたマスコミの醜悪な部分を取り上げたジャーナリズムの問題なのか。
映画を貫くテーマ、そこか
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ひとまずすすんだ、そのあとに(2014年製作の映画)

2.8

後日譚に惹かれて…
ひとまずすすめたね、よかった、よかった。

しかし、何故ここには山田雅人が出てこないんだ感が半端ない。

ひとまずすすめ(2015年製作の映画)

2.9

自らが変わらないと何も変わらない。
周囲の人たちの変化を目の当たりにしてそのことに気づく。ひとまずすすめということか。

しかし、何故ここに山田雅人が感が拭えない。
やはり山田雅人の定位置はABCラジ
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キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)

3.5

高島忠夫のナイスガイっぷりが際立っている。妹がキングコングの手の中にさらわれても何のその、さすがイェーイだ。
ファロ島の原住民の顔がどう見ても日本人なのはご愛嬌だ。
戦後間もない五輪前、米国(キングコ
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.6

世代を超えた友情、恋の萌芽、郷愁、そして全ては愛に通じる…人生って素晴らしいんだと。
シチリアの情景と数々の映画を媒介に、劇中どの描写を取り出して観ても美しい。
映画の基本の基が詰まったような至極の名
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.8

ひたひたと迫り狂う感覚、ここまで強烈とは。
パラサイト、当意即妙な表題に唸るばかり。
この映画のジャンルがわからない、混乱している。
半地下の家族が韓国の世相を表現している?
そんな単純な話じゃない。
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ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)

3.2

ミュージカルパートが退屈なミュージカル映画はいただけない。
ドラマパートは意外と最後まで気になる。
オタクこそ多様性、ダイバーシティ、今日の日本に必要なことだ。
エンドロールに流れる残酷な天使のテーゼ
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レッド・ファミリー(2013年製作の映画)

4.2

絆が深まれば深まるほどに人間を苦しめていくという矛盾が辛い。そんな矛盾を抱えた体制下で生きるしかない人々の営みが尚更に切ない。
どこかコミカルなのにセンシティブ、矛盾と葛藤の中、家族愛の本質を考えさせ
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.9

若い男女の5年間を見せられ続けるこの感覚。
ある意味退屈であり、
ある意味感傷であり、
ある意味…
こういう見せられ方、ある種の新しさを憶えた。

巴里のアメリカ人(1951年製作の映画)

3.9

芸術の都、パリの喧騒の中で繰り広げられる恋模様に憧れを禁じ得ない。
パリにアメリカ人というだけで劇になるんですね。
劇中で使用されているジョージ・ガーシュウィンの楽曲の数々が楽しいです。

茄子 スーツケースの渡り鳥(2009年製作の映画)

3.8

舞台を日本に移してもサイクルロードレースの魅力を余すことなく伝える姿勢に変わりない。
駆け引きの描写の妙は相変わらずだ。
自転車を漕ぐ姿に各々が背負う人生が投影される。自転車に思いを乗せ映し出された人
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オーケストラの少女(1937年製作の映画)

3.6

音楽に格差なんてあってほしくない。
良い音楽さえあれば想いは結ばれる。
そんな願いが詰まった映画。

ローマの休日(1953年製作の映画)

3.8

在りし日の街並みと王女の逃避行。
永遠の都、ローマが記憶されている。
ロマンスの中にありふれた毎日の尊さが見出される。
不自由な人生、そんなに悪くない。

雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.7

人間の身体、声、感情から発せられる芸能に心の底から感動する。
雨の中で踊るほどの恋のときめきに興奮が収まらない。
Singin' in the Rain 生きていることは何て素晴らしいんだ!これぞ大衆
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カサブランカ(1942年製作の映画)

5.0

真の大人の情愛に恍惚とする。
パリの回想シーン、ロマンスの原点を見たような気がした。
「君の瞳に乾杯」。言葉が言葉としての価値を身に付けていた時代の名台詞。
大戦という時代背景と粋な男女関係、時代とロ
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女の機嫌の直し方(2019年製作の映画)

3.5

興味深く観入ってしまった。
これは男女関係で悩む「男」にとって、
福音書ともいえる作品なのかもしれない。

「女」は共感、共感…と明日から念じてみる。。