くだらなさの中に郷土愛が溢れている。
どれほどダサかろうが、退屈であろうが、人は生まれ育った郷土を嫌厭することはできない。
そして忘れてはならないことがある…
埼玉はもとより千葉がディスられている。
地獄映画だと簡単には呼べない。アクション、ファンタジー、現代劇、時代劇…これほどまでに様々な要素を取り入れて成立している映画を私は知らない。
第一章でレビューに書いたことと第二章は真逆のことを書く。>>続きを読む
冥界に溢れるヒューマニズム。秩序と情が上手く調和している。アクションは秀逸そのもの。ほんと、韓国映画はアクションの中にヒューマニズムを織り込むのが上手。
生きてることが修行なんだと。生きてる間に許し>>続きを読む
ご当地映画の醍醐味というものがあると思う。映画の出来映えではなく、その地に行きたいと思えたかどうか。
宇都宮で餃子が食べたい。
賭ケグルイの中に見る階級闘争はなかなかの見応え。キャスティングも良し。人生を賭けるために必要な要素、運ではなく戦術と知略だ!
但し、ギャンブル等依存症には要注意です。
一度離れてしまった距離感を縮めることは難しい。それは例え家族であっても。
人の感情の機微を描き切ることも難しい。単純なようで単純ではない、それが家族なのだと。
それにつけても、滝藤さん最高!
手紙が紡ぎ出す過去と現在(いま)。
過去はどうしようもなく美しく儚くて、
現在はどうしようもなく心憂く覚えて、やるせない。
だからといって…自分の運命を呪っている人は誰もおらず、最後はあるがままの現在>>続きを読む
戦後ドイツの歴史を簡単に説くことはできないが、ドイツにとっても自国の陰の部分と向き合うことは容易ならざることであったことがよく分かる。
個人にとっても自らの陰の部分と向き合い、受け入れていくことは難>>続きを読む
好きなシリーズだとつくづくと思う。
最北の繁華街で繰り広げられる人間模様は儚い。
悪いと思いながら人を守ってしまう探偵さん、乙ですね。
何だか一本調子な気がしてならない。ミステリーに疎いため見所がわからない。
とはいえ退屈だったわけではない、常に犯人を探していました。
これって作品の術中に嵌ったということなんでしょう。
日々のから騒ぎの中に孤独が生まれる。映画というフィルターを通して観るから騒ぎと孤独との間に生じる人生讃歌のハーモニーは実に美しい。
ハーモニーを聴き終えた後の侘しさが二人の人生に深みを与えてくれるに違>>続きを読む
地上波の正月特番の不甲斐なさを嘆きながら鑑賞。不二子が裏切り、五右衛門がつまらぬものを切り、次元がいいところで助けに来て、最後はルパンがヒロインに淡い気持ちを抱きながらbye-bye。こんなド定番なル>>続きを読む
すずさんとりんさんとのやりとりを加えることで作品の奥行きが広がった。
人を好きになること、嫉妬すること、そうしたままならない気持ちを抱くことが当たり前の日常なんだと。
そんな当たり前のことを当たり前>>続きを読む
途中、ゴジラというよりエイリアン見ている感じ。若きいしのようこを攻めるエイリアンの性根が悪い。平成ゴジラにおけるスーパーヒロイン三枝未希のゴジラ愛が溢れている。平成の始めの頃の雰囲気がなんとも言えない>>続きを読む
天気と人の感情とがシンクロしていく様に心が浄化された気分。雨の東京は人々の感情に淀みを生じさせるが、陽菜と帆高が想い合う姿は一瞬の晴れ間のように儚くも清々しい。
天気のネガティブな事象が強調される昨>>続きを読む
映画が核の恐ろしさを知らしめるに十分過ぎる役割を果たしている。史上稀に見る映画である。
全人類が『ひろしま』を観てほしい。この上ない世界の宝を世に送り出した映画人の想い、エキストラとして参加した約8>>続きを読む
国家は分断されても民族の絆は断ち切れない。真の友情を眼の当たりにして最後は美しくも思えた。
最高指導者との対面シーンは圧巻。韓国映画、特に社会派映画の表現力には眼を見張るものがある。
ただし、本作はシ>>続きを読む
朽ち果てても愛なんだと。その先に繋がるものは実に愛おしい。繰り返しなんだ。
繰り返し劇中流れ続けるラフマニノフの交響曲第2番第3楽章、儚い。
Waltz for Debby 大好きな曲だ。しかしながらビル・エヴァンスの「時間をかけた自殺」とも云われた51年の生涯を知らなかった。
写真、映像、証言、実にリズミックに一人のピアニストの生きた証が>>続きを読む
疾走感溢れる鉄道旅情コメディかと思いきや、昭和のサラリーマン喜劇のような趣でした…シュール過ぎるって(笑)
最恐やわ、狂っとる。それでもね、最後はバランスなんやと。極悪でも真面目でも、バランス感覚失ってるやつは生き残れない。久々に感覚から痺れる映画に出会った。
歪な絆を目の当たりにして善と悪の境界がわからなくなる。善と悪、単純に分けることのできない不器用な人たちの生き様が遣る瀬ない。絆だけでは誰も報われなかった。心に歪さを残す映画である。
人工知能、ソフトウェアの未来を占うような作品にドキドキ。10年前にこれだけ壮大な仮想現実を想像できるとは。
AIが、IoTがなんだ、技術がどれだけ進歩しようとも、人と人とのつながりは捨てられない。これ>>続きを読む
京都府笠置町が制作したRockな映画。
中途半端なロックミュージシャンがひょんなことからロックを登る…
短時間ながらもストーリー展開にはムラがなく、俳優とクライマーによる掛け合いも斬新でした。
80年代の再現性が素晴らしいです!
ふとした瞬間にあの頃を思い出す。そんな過去と現在との往来が良く表現できている。
普通の男の普通の人生。平凡とは非凡であり、そんな平凡な日々の愛おしさを教えてくれる。>>続きを読む
幼児期の子どもが持つジレンマと家族が積み上げてきた歴史がファンタジーの中に詰め込まれている。思い返せば幼い頃の思い出、記憶の最初の方ってそんなに明るいものではなく、思い浮かぶ映像はどこか仄暗い。そんな>>続きを読む
笑えない、感情が入ってこない、泣けもしない、何をしたいのかよくわからない感じになっている。
モスラの歌に癒しと懐かしさを憶える。合成に若干の違和感を覚えるのは致し方ない。二頭の幼虫モスラの連携技。小よく大を制すとはまさにこのこと。
林業の営みが森林の美しい風景と主人公の成長とともに伝わってきます。
人々の生業と暮らし、映画を通じて上手く表現されている。ラストに向けた怒濤の展開には大笑い。じんわりと効いてくる良作。
「とにかく国民は黙ってろ」。暴力と恐怖で国民に訴えてくるものを、もはや国家と呼べるのだろうか。
自国の黒歴史と向き合うことも映画の役割。
ラストシーン、国民の不屈の団結に魂が揺さぶられた。
「愛がなんだ」。最強の言葉である。
好きだの、可愛いだの、格好いいだの、ヌルイこと言ってる場合じゃない。相手がどんだけクズだろうが、たとえ自分のことを好きでいてくれなくても構わない。
「それがどうした>>続きを読む
随分と渋い映画に仕上がってしまった。まぁ室井さんを中心に据えてるのだから致し方ない。
「踊る」の沸き立つような興奮と笑いのツボは少ないが、spin-offとしてこれはこれでアリかと。
邦画として、自国の統治体制の闇によくぞここまで踏み込んだ。このことを大いに評価したい。
民主主義が虚構になりつつある今、劇中で描かれていることがフィクションであると誰が言い切れようか。フィクションを通>>続きを読む
スピンオフとしてそこそこにつなげた感があります。そこそこ笑えるんじゃないかな。
タイムスリップものということでギミックな展開が繰り広げられるのかと思いきやそうでもなかった。アクションシーンは見応えあり。
ところで…あの後かまやつさんはどうなったのかが気になって仕方ない…笑