とらキチさんの映画レビュー・感想・評価

とらキチ

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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.5

公開から20年経っているとは思えないほどの普遍性を備えたモラトリアム映画。
ソーラ・バーチ演じるイーニドの拗らせっぷりがヤバ過ぎるしイタ過ぎる。それに対してスカヨハ演じるレベッカなんて、最初は年相応な
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.6

まさか、またもやニャンコ😺映画だったとは…😅

“キャプテン・マーベル”がMCU随一のチートキャラ故にドラマ造りの為のあの“入れ替わり”ギミックには納得だったけど、そもそもD+の配信ドラマを見ていない
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狂わせたいの(1997年製作の映画)

-

終電に乗り遅れたサラリーマンが遭遇体験する悪夢のような一夜。中々な世界観の不条理コメディ。
DVDをプレイヤーに入れて再生させると、まるで往年のAV作品かの如く“ビデ倫審査済”のテロップが出てきて、い
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唄う六人の女(2023年製作の映画)

3.6

“唄う女”たちの美しさ妖艶さ不気味さのファンタジー感と、山田孝之のゲスなリアル感の対比がとても良かった。ただ、そこに加わる竹野内豊のイイ意味も悪い意味も含む“浮世離れ”したお芝居で、アガる時もあったし>>続きを読む

悪魔の追跡 4Kデジタル・リマスター版(1975年製作の映画)

3.7

キャンピングカーで休暇に出かけた二組の夫婦が、悪魔崇拝カルト集団の儀式を偶然見かけてしまい、彼らに執拗に追われる羽目になってしまう…
という、“悪魔崇拝”のオカルトにカーアクションの要素まで加わった魅
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(1975年製作の映画)

3.9

アミターブ・バッチャン主演、インド映画のクラシック作品。
大筋としては、盗賊団から村を守るために雇われた2人のアウトローの戦いを描いた“荒野の7人”“用心棒”プロットなインド版“西部劇”。204分とい
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サイラー ナラシムハー・レッディ 偉大なる反逆者(2019年製作の映画)

5.0

「熱風!!南インド映画の世界」②
サイラー!サイラー!
サイラー ナラシムハー・レッディ!
19世紀、インド征服を目論むイギリスと戦った領主ナラシムハー・レッディを描いたBe Proud of Ind
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プシュパ 覚醒(2021年製作の映画)

4.8

「熱風!!南インド映画の世界」①
実に南インドらしくて熱い!熱すぎてヤケドしそうなほどの大作。
テルグ語作やタミル語作品ではよくある“極道モノ”“ギャングスタ成り上がりモノ”。
スクマール監督の前作「
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

4.5

予告編を見たときから「コレは絶対に面白い!」とずっと注目していた作品。期待に違わず面白かった!
基本的にはいわゆる“ナーメテーター”系のバイオレンスアクション作品なんだけど、そこに“マカロニウエスタン
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.6

全体的にスタイリッシュな映像表現でシャレオツな雰囲気が漂っていたが、よくよく考えると、いろいろとツッコミどころがあった作品。
そのツッコミどころはストーリー前半の狙撃シーンに主に凝縮される。おそらく硝
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

4.9

64歳で、キューバ🇨🇺〜フロリダ・キーウエスト🇺🇸間のフロリダ海峡を泳いで渡るという偉業を成し遂げたスイマー、ダイアナ・ナイアドの実話を元にした作品。
物語冒頭の「The Sound of Silen
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.9

白人にとっての“不都合な真実”てんこ盛り。
恥ずかしながら今作のメインテーマとして取り上げられたオセージ族の悲劇、連続怪死事件については全然知らなかったけど、“KKK”や、合衆国史上最悪の事件と称され
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.5

今更ながらの鑑賞。逆にこんな時期まで上映してくれていて感謝。むしろ2度目3度目鑑賞の人向けのロングランなのでしょうか?
二重?三重?の“入れ子構造”で「あゝ、やっぱりウェス・アンダーソンだねぇ…」と言
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シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

4.0

夏休みに開催される合宿形式の演劇教室“シアター・キャンプ”の存続をかけて新作ミュージカルの上演に挑む人々の奮闘をモキュメンタリー形式で描いたコメディドラマ。
演出、音楽、ダンス、衣装、舞台技術それぞれ
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.3

全体的にシャレオツな雰囲気“だけ”は漂っていた作品。
イギリスの諜報機関・MI6の敏腕エージェント、オーソン・フォーチュンが、100億ドルで闇取引される危険なブツ“ハンドル”の追跡、回収する任務を依頼
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.9

主人公の“マッコールさん”をシングルマザーに置き換えたドラマシリーズも製作されているのに、まさかデンゼル・ワシントン版の“マッコールさん”が再び観れるなんて!
“シークレットハンター”として相変わらず
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.9

前作がどんな終わり方だったかすっかり忘れてしまっていたけど、始まってしまえばそんな事どうでもいい、というぐらいな感じで厨二病全開な世界観を思い出しつつもしっかりと楽しめた。
なんと言っても、ドニー兄貴
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旅するローマ教皇(2022年製作の映画)

3.5

2013年の着座以来、精力的に世界各地を巡ってきたローマ教皇フランシスコの姿に迫るドキュメンタリー。
前教皇ベネディクト16世の生前辞任に始まり、史上初のアメリカ大陸出身で史上初のイエズス会出身と異例
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燃えあがる女性記者たち(2021年製作の映画)

4.8

ペンは剣よりも強し
インドで被差別カーストの女性たちが立ちあげた新聞社「カバル・ラハリヤ」を追ったドキュメンタリー。
彼女達は貧困や階層、ジェンダーという多重の差別や偏見にさらされながらも、性暴力事件
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プレジデント(2021年製作の映画)

4.5

アフリカ大陸、2018年のジンバブエ共和国におけるクーデター後初の大統領選挙の行方を、現職大統領に挑む野党党首の姿を通して描いたドキュメンタリー。
37年もの長きに渡った独裁者を打倒し、“自由で公正な
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ハント(2022年製作の映画)

4.0

時は1980年代、泣く子も黙る“国家安全企画部(旧 KCIA)”が舞台の諜報スパイアクションもの!そんなの面白くないわけがないでしょ!って事で鑑賞。
疑心暗鬼
面従腹背
これらの要素が絡み合わさった実
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コンフィデンシャル:国際共助捜査(2021年製作の映画)

3.8

続編。
相変わらず精悍なイケメンのヒョンビンと相変わらず顔芸豊かなユ・ヘジンのバディに、ニヤケ顔なイケメンダニエル・ヘニーが加わる三重奏でスケールアップ!まさに“国際共助”の名に恥じない感じ。更にはヴ
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コンフィデンシャル/共助(2017年製作の映画)

3.7

続編新作公開前の予習鑑賞。
この作品もまた、TL上や皆様のMark作品で見かける頻度が多く、ずっと気になっていた作品。
北の男前エリート刑事と南の熱血刑事、凸凹バディもの。
何はなくともユ・ヘジンの顔
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

4.0

“熊”繋がり。
ある日森の中で、“コカインでバリバリにキマった熊さん🐻”に遭遇したら…という設定からしてB級バカ映画を想像していたら、全然ちゃんとした作品でした😅そもそも監督がエリザベス・バンクスだと
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熊は、いない/ノー・ベアーズ(2022年製作の映画)

4.6

イランの隣国トルコで、偽造パスポートを使い国外逃亡しようとしている若い男女を主人公にしたドキュメンタリードラマ映画を撮影するため、イラン側の国境近くの小さな村に滞在するパナヒ監督。彼はそこからリモート>>続きを読む

人生タクシー(2015年製作の映画)

4.5

当局より「20年間の映画製作の禁止」を命じられたジャファル・パナヒ監督が、“タクシー運転手”となり、彼とタクシーに乗り込んでくる客たちとの対話などを、車内のカメラで撮った作品。コレは“たまたまカメラに>>続きを読む

オオカミの家(2018年製作の映画)

4.9

「JUNK HEAD」以来のストップモーションアニメの鑑賞で、それを遥かに上回る衝撃!もう、何と呼べばいいかわからないけど、映画という枠に納まらない、発想から製作過程から全てが“芸術行為”な創作物。人>>続きを読む

(2021年製作の映画)

4.0

「オオカミの家」併映の短篇作品。
2023年、美術館建設に伴う調査で発掘された、1901年制作の作者不明の世界初のストップモーション・アニメ(という設定)。
「オオカミの家」を鑑賞する上でのウォーミン
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PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

3.8

スペインの田舎町で暮らす10代の少女サラは、その太った体型のせいでクラスメイトから酷いイジメに遭っていた。そんな彼女がイジメっ子たちの攫われる誘拐事件の唯一の目撃者となってしまう…こんなプロットから、>>続きを読む

キラーコンドーム ディレクターズカット完全版(2023年製作の映画)

3.9

「キラー○○」シリーズは、観れる機会がある時に観ないと豆腐のカドに頭をぶつけて死んでしまう呪いにかかっているので鑑賞。
“コンドームが男の股間の大事なモノを食い千切る”というバカ設定は措いておいて、ま
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ダイナマイトどんどん(1978年製作の映画)

4.5

“野球映画”繋がり。
コレは傑作!
いわゆる“任侠映画”フォーマットでも岡本喜八が手掛ければ、ここまでテンポの良い大パロディ映画となるのかと。
終戦直後、米軍占領下の北九州・小倉。エスカレートする2組
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野球どアホウ未亡人(2023年製作の映画)

4.9

往年のプログラムピクチャーをはじめとして、にっかつロマンポルノや昭和のスポ根野球モノをオマージュしリスペクトした、ポスタービジュアル等々の“ガワ”の仕掛けや熱量は圧倒的に高くて、その実、中身はちっとも>>続きを読む

サムジンカンパニー1995(2020年製作の映画)

3.7

1990年代を舞台に、懐かしの“ショムニ”のようなガールズエンパワーメントなお仕事コメディに見せかけて、偶然知った会社の不正に自らの知識と知恵と勇気で立ち向かう女性達の姿を描いた社会派な作品。
取り上
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あしたの少女(2022年製作の映画)

4.9

ごく普通の少女が過酷な労働環境に疲れ果て自死へと追い込まれていく姿と、刑事が少女を自死に追いやった会社の労働環境を調べていく過程を描き、社会のシステムの歪みを告発するドラマ。
前半後半の2パート構成に
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狎鴎亭(アックジョン)スターダム(2022年製作の映画)

3.3

みんな大好き💕マブリー主演作品❤️兄貴のファンとしては逃す訳にはいかないので鑑賞。
何を本職としているのか誰も知らないのに何故か街の住人たちから慕われている男と、医師免許を剥奪され、借金まで抱えていた
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ルートケース(2020年製作の映画)

3.9

大金の入ったスーツケースを拾った主人公がギャングの抗争や政治家の裏金騒動に巻き込まれていく姿を描いたクライムコメディ。
韓国映画でよくありそうなプロット。このプロットを韓国で作ればおそらくもっとドロド
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