93n35i5さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

93n35i5

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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

歴史上最大規模の上陸作戦ことノルマンディー上陸作戦。その開幕ビーチの戦闘シーンはリアルな戦場そのもの。巻き上がる黒煙に降り掛かる弾丸、血で染まる海と砂浜、飛び交う怒声と悲鳴、転がる死体と肉片、何もかも>>続きを読む

拷問男(2012年製作の映画)

3.0

娘を殺害された父親の復讐劇。
物語前半で父の娘に対する愛情をふんだんに描写した後での犯人お料理タイムという流れ、そして犯人の外道具合も相まり拷問が全く可哀想では無い。拷問する側に肩入れしちゃうという何
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パージ:大統領令(2016年製作の映画)

3.2

大統領選が絡み上層部のせめぎ合いがメイン。ゆえに話のスケールは増すが、レジスタンス化したギャングや民間人が上手いこと絡んでくるので街中の無法地帯感はきちんと描写されている。
そして前作の影を背負ったイ
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マーターズ(2007年製作の映画)

4.6

リュシーが遂行した復讐の元凶を、身をもって体験するアンナ。前半と後半で2人それぞれが主役となり異なる憤怒と狂気を魅せているのが大変素晴らしい。
暇と思考を持て余した金持ちの気違い実験の餌食という、テー
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チェインド(2012年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

敬愛デヴィッド・リンチの娘氏の作品という事だが、音楽の使い方に父親の風情が仄かに感じられる。

血の繋がり、虐待によるトラウマ、暴力性や異常気質の継承/後継…そのような非物質的要因としての『連鎖』と物
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.3

中々エッジの効いた作品。
階級社会の縮図を穴という監禁施設の食事面で表したのだろうか。上階に行けば行くほど質の良い食事、下階は上階の残飯。下の者に言い聞かす事は出来ても上の者には声は通らない。
どの階
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トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

なんだろう、凄く雑さを感じた。召集された人達の扱い方が捨て駒にしても適当で戦力にする気あるのかという感じだし、テレポートシステムに難と危険有りの様とか、満を辞して過去に呼びかけに来るくらいならもう少し>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.4

キャラクターそれぞれが異なったタイムラインの道中で動いているので、それらを知恵の輪パズルのように組み合わせて噛み砕いていく楽しさはある。ラストの10分ズレの戦場シーンの視覚的奇怪さも良かった。しかしそ>>続きを読む

ラブ&モンスターズ(2020年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

荒廃した世界設定ものには珍しく自然豊かで絵面も明るい。コロニーやモンスターのデザインも良い。しかしストーリーに起伏が無く単調過ぎて面白味が無い。
おまけに女キャラがイマイチ。幼女の言動の不安定さにイラ
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

4.0

人間と人外、男と女、善と悪、我々が存在する上での基盤となるべく要素の境界線とは一体どこにあり一体何であるのか。アイデンティティの追求と破壊。
肉体の異質さや特別な能力という点から非人間として描写される
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陰陽師: 二つの世界(2021年製作の映画)

2.5

映像美に関しては一級。しかしながら言ってしまえばそれのみで成り立っているようなものであった。映像以外はB級の域でしかあらず。

天邪鬼ともふもふ小妖怪の可愛さはズルいね。本当はスコア2くらいのところ、
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ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

なんだかんだ言いつつ一番ゾッとしたのは救出後に救急車の中で物語を紡ぐ事が好きだと呟いた際の妹の表情。理想ともいえる空想世界に浸り空想の糧にする為の惨劇を実は受け入れてどこか楽しんでいたような不敵さとシ>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.5

作家としての三島由紀夫と彼の作品の愛好者だが、本ドキュメンタリーはアーティストとしての三島由紀夫を好きになるものであった。
映像、フルで観たい。
このレビューでは学生運動自体の是非については一旦置いて
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エンド・オブ・ステイツ(2019年製作の映画)

2.9

前二作のように、大統領とマイクの親友関係が基盤にある上での話というところが個人的に好きだったので、今作は今ひとつ。何というか、その親友関係という絆要素が抜けたことにより終始淡々としている印象。
パパが
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透明人間(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

目には目をの精神で、同様の方法でやり返す結末はサスペンスとして使い古されたクライマックスではある。しかしその手段が透明化によるものとなると他のサスペンスとの画一さを無くしSF的スリリングさとエンターテ>>続きを読む

コンジアム(2018年製作の映画)

2.5

若者達が動画配信のネタに心霊スポット潜入案件。前夜の飲み会、当日序盤は粛々と進みつつからの終盤ジェットコースター、という正にPOVの王道をなぞっているまあありきたりの。
やたらカメラの性能や種類や設置
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.5

少し移動するだけで敵があちこちにいるから楽しい。アクション増し増し~~。このシリーズのアクションは派手さは無いけれど華麗で美しいのがポイント。鉛筆さえあれば人を殺せるジョンは本でも難なく殺せる。優雅だ>>続きを読む

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.6

"John Wick"というキャラクターが本当に魅力的であると思う。戦闘時とそれ以外の時のオン・オフが絶妙にメリハリが効いていて、ただ格好良いだけのキャラクターでないというのが良い。
アクションに関し
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ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ(2018年製作の映画)

2.8

タイトルにピカソを引き合いに出しているが、『芸術と政治、それぞれがそれぞれを映し出す』というメッセージをこのドキュメンタリーに与する位置付けでサラッとゲルニカが出てくるだけなので、ピカソの逸話なんかを>>続きを読む

ふたりの人魚(2000年製作の映画)

4.0

何故かいつまでも記憶に残り、ふとした瞬間に場面を思い出すタイプの映画。
カメラを回し物語を第三者的に訥々と語る彼も間違い無く渦中の人ではあるのだが、それでもしっかりと語り部に徹し物語を見届ける役割を果
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サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

1.9

隣人が殺人鬼ではないかという疑惑を少年グループが調査するという流れだが、作風がコメディアスというわけでは無いのでその過程が妙に怠いし起伏も無いし、強いていえばあるのは下世話な下ネタだけという。
結末が
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エビデンス -第6地区-(2011年製作の映画)

3.7

何だこれは………好きだ
ストーリーや整合性等が重視される一般の映画と異なり、曖昧さや謎が可とされるPOVというジャンルを活かしたぶっ飛んだ作品。
終盤の怒涛の展開、いっそのこと『怪しい場所見つけたから
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テリファー(2016年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

怪しいピエロが街中にいても無問題なハロウィンの夜、主なターゲットははしゃぐコスプレガール。
とまあ王道ではあるが、本作は他のピエロ作品と比例しても群を抜いて気色が悪いピエロ氏がご登場。絶妙なルックスは
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.3

これは動物、ペット、その中でも犬を特に愛する人ならば感情移入をバリバリしてしまうのではなかろうか。無辜な犬を殺す罪は重い。皆がジョンになりながら観る。
そこまで派手なアクションという訳ではないしストー
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ニンジャ・アサシン(2009年製作の映画)

3.1

忍者ではなくNINJA。忍者にかこつけた暗殺組織が暗躍する現代が舞台。小角一族と言うからには日本ルーツではあるのだが、所謂外国人が思い描くオリエンタルな殺人マシーンなので和に中華に洋に混ぜ上がった仕様>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

3.9

難解だという評判に身構えたが、天体物理や量子力学等この手の話が好きな私は中々すんなり飲み込めた。…筈。
あっさり他銀河とか他時空に行けているけど周波数(振動)の問題はどうなっているのか、船は最新技術云
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ザ・ファーム 恐怖の食物連鎖(2018年製作の映画)

1.0

ジャケットにもなっている最後のカットを撮りたいだけだなあと思いました……

ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.0

Netflixの傑作ドラマ「DARK」を撮った監督の作品と知り期待値を上げていたのが影響したか、言われている程グッとは来なかった…。
テンポが悪いわけでは無いし、心理的駆け引きの部分や何気ないような設
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.3

美しい自然と笑顔溢れる人々、煌びやかで光一杯の映像からなる不穏。彼等が酩酊しているのは本当にドラッグのせいだけなのか……時間の感覚を欠いた明るさはただただ目眩でしかない。純白は暗黒より深く重いようだ。>>続きを読む

アイランド(2005年製作の映画)

2.0

SFの定番設定を上っ面だけなぞりました的でもしかしたらそこらのB級映画並にスカスカ。整合性も何もない、ツッコミ所満載。
しかしヴィジュアルは抜群に良いしアクションも良い。カーチェイスでの徹底した車の破
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タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

3.1

このおじさん一人で人類皆殺し出来ちゃうんじゃないか、的な考えすら浮かぶ最強傭兵主人公。
人質救出ミッションということでほぼ近接戦闘。至近距離からの銃火器ぶっ放しまくりの美しさはもちろんながら、要所要所
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

1.8

サスペンスホラーなのはジャケットの雰囲気だけで内容は全くその体を成していない。
主人公が人生に奮闘する様をコメディに寄せて描き、恋愛や精神的成長などの題材にシリアスさを加味したただの軽いドラマ作品。タ
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Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

情報操作を用いて思考を奪い欺き、意図的に恐怖を植え付け国民の言動全てを統べる政府は勿論現実の世と何ら変わらない。チャーチル、そしてプーチンやトランプ等が「世の中起きる事は全て予め予定され仕組まれている>>続きを読む

パージ:エクスペリメント(2018年製作の映画)

3.4

パージが施行されるに至るまでの経緯。
お試しパージを行ってみました、という、時間軸だと一作目の前。お偉いさん方の揉め事がチラッと付随されているだけで基本パージシリーズお馴染みのノリ。ただ本作、メインが
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