jackさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

人生フルーツ(2016年製作の映画)

4.2

夫婦の関係性・自然との向き合い方や生き方がとても美しくステキ。
みんなの見本となるような素晴らしい生き方をしているのに、押しつけがましくないというか、とにかく自然で無理をしていない。朝食も片ご飯で片や
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.4

すごいんだかすごくないんだかよく分からないカオス感が割と好き。

本人も何のために何と戦っているのかよく分かってない、その不思議な感じがカンバーバッチの雰囲気にバッチリ合ってた。

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.6

不幸な環境に生まれ育ち心を閉ざした少年が、人の温かさに触れやがて立派に育っていく…的な分かりやすいハートウォーミングな展開にはならないので、否定的な意見があるのも分かる。

実際には主人公は立派どころ
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.8

大ヒット&高評価ということで油断していたら、そんなにやさしくなくてちょっと面食らった。想像で補わなければならない範囲が広くて、いまいち没入できなかったのが1回目。過去作のオマージュとか全然知らないし…>>続きを読む

ハードコア(2015年製作の映画)

3.8

死体が蘇ったサイボーグ人間というビジュアルが気になる主人公なのに、全編主人公の一人称視点という思い切ったつくり。FPSは苦手でだいぶ酔ったが、迫力満点の映像に興奮した。
スカイ・カー・ガン・パルクール
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怒り(2016年製作の映画)

4.5

圧倒された。
単純にサスペンスとして面白いが、それだけでは終わらない。
3つのストーリーが並行する構成で、登場人物はたくさん出てくるのにちゃんと一人一人の人生がみえたし、それぞれに見せ場があるのがすご
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悪人(2010年製作の映画)

3.7

殺人犯や、その犯人に心を許しついていく人の気持ちなんて、普通の感覚では全く理解できない。
だけど今作では彼らの気持ちが少し分かる気がした。それはたしかな脚本、人物描写、そして説得力のある演技によるもの
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.2

三部構成になっている本作。
第一部では少々入り組んだ背景をちょっと拙い日本語で説明するもんだから、かなり分かりづらくかった、
が第二部三部で違う視点から物語を見せることで、内容を理解させることに加えて
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SCOOP!(2016年製作の映画)

3.5

やりすぎが楽しい前半、
やりすぎがうっとおしくなる後半、
って感じ。
おバカ映画に徹していればサイコーだったけど原作があるものだから致し方なしか。

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

3.5

「12年ぶりに故郷に帰り自分の死を伝えに行く話」と聞き、感動系かなと思っていたらところがどっこい、最初から最後まで核心や本音に中々近づけない「気まずさ」が続くお話。
不自然なほど多用される顔のアップに
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WHO KiLLED IDOL? SiS消滅の詩(2017年製作の映画)

3.3

アイドル業界・AV業界という人生で関わり合いを持つことはないだろう人たちの仕事、生き様を垣間見ることができて興味深かった。
基本的には「なんだこいつら」と引いて観ていて共感できる部分は少なかったけれど
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キセキ あの日のソビト(2017年製作の映画)

2.9

テレビでやっていたら20分位で観るのをやめていただろう。
GReeeeNのメンバーの兄に焦点を当てた前半部がとても退屈で、まあここ乗り越えたら菅田くんもGReeeeNも出てくるし大丈夫でしょ、と思って
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疾風スプリンター(2015年製作の映画)

3.6

ロードレースといえばツールドフランスを連想して、勝手に欧米映画だと思っていたので配給会社などの漢字表記にまず驚いた。同時に少し不安を覚えたが最初のレースシーンでその不安は消え去った。
ロードレースの戦
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.9

怖面白くて興奮した。
勝てそうで勝てない・何とかなりそうでならないという絶妙なバランス。逃げ道の潰し方もとてもスマートで見事で、おじいちゃんの狂気も含めて最後まで楽しめた。

おどろおどろしい音やおぞ
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ルーム(2015年製作の映画)

4.6

脱出後とその後で2本の映画を観たような感覚。
部屋の外にも世界があるのだと教える母と、自分の価値観や考えを根底から覆されてしまうことに恐怖を感じる息子とのやり取りが凄まじい。予備知識がなく自然と脱出の
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裸足の季節(2015年製作の映画)

3.9

有り余った若いエネルギーを、勝手な考えで押し込めようとする大人たちの振る舞いに、姉妹たち同様、疑問を覚え憤りさえ感じた。でも受け継がれてきた伝統というものもあるし、ああいう形の結婚でも幸せになっている>>続きを読む

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.7

現代にヒトラーが蘇ったら、という設定がキャッチーで面白い。
大衆の不満や社会の問題点をうまく汲み取り、不安を煽りながら「ここが問題だ、私が変えてみせる」と言う姿に、ヒトラーが当時熱狂的な支持を受けてい
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リトル・ボーイ 小さなボクと戦争(2014年製作の映画)

3.9

戦争に行き捕虜になってしまった大好きな父親が無事に帰ってくるように奮闘するとても小さな男の子ペッパーの話。
大人が無理だ・無駄だと思うことでもとにかくひたむきに頑張るペッパー君を自然と応援。あきらめず
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.5

いや、すごい。悲惨なかわいそうな人々を描く戦争映画ばかりを観てきて、今作もそんな感じかなと思っていたら虚をつかれた。
「むかしむかしあるところに・・・」というナレーションが入りそうな、ゆったりとしたお
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.1

恵まれない境遇にいる負け犬だった人たちが歯を食いしばって自分の居場所や仲間を見つけて成功する・輝く、この手の話大好き。
辛いこと・理不尽なこと・やるせないこと、色んな思いを音楽にぶつけて、どんなことが
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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.7

毎度のことながら自然な会話劇は見事だし、甲斐性なしの偏屈なダメ男を演じる阿部寛はたまらなく愛おしい。でも心にそれほど響かなかったのは共感ポイントが少なかったため。
・団地・集合住宅に住んだことがある
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.8

黒木華の実在感 VS. その他の異物感。
現実世界で一般庶民の黒木華が異世界に迷い込んだ、不思議の国のアリスのような、そんな楽しみ方をした。
変わった話ながらストーリーには自然とついていけたのに、作り
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君の名は。(2016年製作の映画)

3.9

予告で大体話が読めたかなと思っていたら反則ぎみではあるが、予期せぬ方向に流れていって楽しめた。大ヒットも納得。
とはいえ、今にも隕石が墜落する切羽詰まった状況で呑気にイチャつくような、あの新海作品特有
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何者(2016年製作の映画)

3.8

話の進みはゆっくりで、主要人物は今をときめく人気若手俳優ばかりなのに、イチャイチャ色恋沙汰はほぼない。なのでそういうのを期待して観た人の評価は自ずと低くなるに違いない。(予告はわりと恋愛おし)
さらに
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.7

這いずりまわることしかできない瀕死の状態から復讐を遂げるまでを急がず描き切ったのがリアルで胸を打たれるものがあった。

ストーリー展開や結末は予想を超えず、手放しで面白いといえるものではないのに、17
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セトウツミ(2016年製作の映画)

3.7

高校生二人が放課後暇つぶしをするだけの話。場面がほとんど変わらず大した事件も起きずただただ日常会話が繰り広げられる、THE3名様的なやつ。

単純バカとどこか斜に構えた男子2人の絶妙な掛け合いが、爆笑
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.8

主人公はカルテルの掃討任務を任されるが、作戦の詳しい中身を知らされず、先の展開というか今現在目の前で起きていることすらよく分からないままただただついていく。その不気味さ・不穏さを保ったまま徐々に明らか>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.4

今の時代ゴジラで満員の映画館なんて想像してなかった、口コミ恐るべし。
かくいう自分も半分予告に惹かれ、半分口コミにのせられ鑑賞。

「ゴジラ」という極めて非現実的な存在が実際に日本に現れたらどういうこ
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.5

「日本で一番」というタイトルから、どんな悪が出てくるかと期待していたが、全てが大したことなく、危ない橋を渡ってる感も乏しく、退屈はしないがハラハラワクワクが足りなかった。
銃の摘発など扱う案件がしょぼ
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FAKE(2016年製作の映画)

4.0

コメディじゃないのにこんなに笑った映画は中々ない。
何でもないシーンが滑稽だったり緊迫感のある場面にみえてくる不思議な体験をした。

マスコミが伝えているものだけが正しいのか、何が真実かFAKEなのか
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.3

吹替版で。

とにかく細部まで設定が見事。
動物が人間のような生活をしたらどうなるかという世界観だけで物語抜きにしても楽しい。
動物それぞれの詳細を考える会議はさぞ盛り上がったに違いない。

黒幕など
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アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

3.8

観ていて疲れた
つまりそれだけ緊張感・迫力のあるゾンビ映画だということ
邦画でゾンビ映画ときたら、間の抜けたお遊び映画になると思っていたら、意外や意外、街中ゾンビ発生のパニックシーンもわざとらしさを感
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ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

3.8

歩き→走る、静寂→泣く・叫ぶ、などなど
静から動への分かりやすい切替表現が青春映画としての爽やかさ清々しさを助長していて気持ちがよい
象徴的なのは千早が髪をかき上げ耳にかけるシーン
上の句では何度か登
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

3.8

携帯やSNSでいつでもどこの誰とでも繋がれる時代だからこそ、今日はいるかな?会えるといいな的な人と人との繋がりの愛おしさが際立つ。前半は完璧。
終盤はリアリティが一気に急降下、惜しい。


「27歳の
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.7

短編×3話
長さ的にはあっさりしているのに心にはズシリと重い

自身の経験や想像で物語に深みを増していく、そんな映画

名探偵コナン 純黒の悪夢(2016年製作の映画)

3.0

3年連続お付き合いコナン
今回も見所はルパン顔負けの人間離れしたアクションの連続
「うわー絶対死んでるよ」って言いたくなるようなシーンがいくつも、観終わったあと「あそこありえなかったよね」とか言い合う
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