しめじろーさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

しめじろー

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ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

4.6

これだいぶ昔に見たんですけど、忘れられないです。とにかく面白くて。話もよくできてるし、笑えもします。コメディ映画かってくらい笑いました。
妻殺しを目論む主人公が、完璧な犯罪計画を実行に移す様を描いたク
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レナードの朝(1990年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

効果も副作用も不明な新薬を、独断で増量投薬する。そんなの人体実験じゃん…。もし自分が医師だったらとても真似できません。したくありません。しかし、そうして目覚めたレナードの喜び、世界の輝き。何物にも代え>>続きを読む

スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

4.1

クイズの答えを思い出す過程で、主人公の人生を語っていく。このワンアイデアの素晴らしさ。ストーリー構成として発明ですよね。
大枠は弱者の反撃映画。大金を餌に人の知を試して見世物にするぬるま湯連中に、過酷
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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

3.0

私はこの映画の舞台と同じ北関東の片田舎に生まれて、しかしあらゆる犯罪や栄光には無縁な、平々凡々な青春時代を送ってきました。なので万引き・リンチ・援交・レイプ・死を伴うイジメどれも知りません。でも、心の>>続きを読む

バウンド(1996年製作の映画)

3.8

開始早々の濃厚な百合シーンで、とんでもないもん見ちゃったと思ったけど、話が本筋に入ると、息つく暇もない上質サスペンスにぐいぐい引き込まれました。ジーナ・ガーションかっこよすぎない?これは新しい世界を開>>続きを読む

太陽に灼かれて(1994年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

恋愛映画だと思って見てたら、急に史実ドラマになってめちゃくちゃ驚きました。
以下、世界史に疎すぎてストーリーが理解できなかったわたし(以下前)と、その後時代背景をある程度調べたわたし(以下後)の脳内対
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少年メリケンサック(2008年製作の映画)

3.7

新人バンドを掘り起こしては埋め直す、とあるレコード会社の新人発掘部・カンナは、ネットサーフ中にとあるパンクバンドのライブ映像を見つける。レコード会社のサイト上で紹介するや否や話題沸騰、10万アクセス、>>続きを読む

アウトレイジ(2010年製作の映画)

4.6

おもしろい!!関口会長の「村瀬がムカつく」から始まり、雪だるま式に事態が悪化していくのですが、やくざ世界のしょうもなさというか、カタキだケジメだオトシマエだですーぐ人を殺すゆるゆるのボーダーラインのお>>続きを読む

キューティ・ブロンド(2001年製作の映画)

4.3

ブロンド美女が「バカっぽい」という理由でフラれ、それならばとハーバードのロースクールに入学するサクセスコメディ。
まったくその通り、主人公は間違いなく「バカっぽい」んですが、持ち前の明るさと人懐っこさ
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ヒミズ(2011年製作の映画)

3.5

たまたまクズのオスとメスから生まれただけで、俺はクズじゃない。立派な大人になるんだ。劣悪な生い立ちの中、主人公はまっとうな人生を歩もうともがきます。でも怒ればすぐ手をあげるし、環境もめちゃくちゃ。状況>>続きを読む

恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.7

仕事帰りに映画館の横を通ると、『恐怖の報酬』のポスターが貼ってあり驚く。えっ!『恐怖の報酬』!?あのニトログリセリンのやつ?結構前に見たけど、あれめっちゃ面白かったよね。えっノーカット完全版?(てかカ>>続きを読む

最後の1本 ペニス博物館の珍コレクション(2012年製作の映画)

3.8

しょうもない話かと思って気軽に見始めたんですけど、意外と真面目なドキュメンタリーで、途中からは「なぜ人はすれ違ってしまうのか」「なぜ争いが無くならないのか」とかそういうことまで考えてしまいましたね。で>>続きを読む

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ホラーが大の苦手で、人生でずーっと避けていた映画『羊たちの沈黙』。ホラーじゃなくてサスペンスだと聞いて、やっと見ました。誤解が解けてよかった。すげー面白かったです。
レクター役のアンソニー・ホプキンス
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.8

こういう話だったんですね。三谷幸喜作品とか、『エド・ウッド』を思い出しました。一番グッときたのは最後の最後のエンドロールでした。愛すべき映画です。

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.2

途中まであまり話に乗れず、「ふーん」と思って見てたんですけど、ラストシーンでもう一気に心を持っていかれました。うわ、うわわわ、、みたいな。なんて切ない…。人生とは、幸せとは…。ままならないですね。でも>>続きを読む

セブンティーン・アゲイン(2009年製作の映画)

3.9

人生を失敗したと後悔している中年男が、身体だけ17歳に若返るお話。
舞台が高校だし主演がザック・エフロンだし、なんとなく青春ものというかティーン映画的なものを想像してたんですが、ところがどっこい最初か
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リミッツ・オブ・コントロール(2009年製作の映画)

3.9

私の父親はほとんど映画を見ない人間なのですが、それでも『インディ・ジョーンズ』シリーズは好きなようで、TVでインディ・ジョーンズが放送される!となると、父はワクワクしてTVの前を陣取ったものでした。し>>続きを読む

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

4.0

戦争のむごさとは、人が死ぬことだけでなく、人を壊してしまうことにある。この映画にはいろいろな形で「爆弾」が出てきますが、本当に常軌を逸しているというか、これを仕掛ける奴は人として何か大切なネジが外れて>>続きを読む

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.1

『Little Green Bag』をBGMに"犬"達がスローで歩いてくるオープニングが最高にクールです。どんなクライムムービーが始まるんだ!とワクワクしてたらもう次の瞬間には失敗して逃避行中という笑>>続きを読む

ユナイテッド93(2006年製作の映画)

4.0

悲劇を煽るでもなく、プロパガンダ的な意図もなく、ただその日何があったのかだけを粛々と描いています。それ故に、その日の管制塔に、機内に、まるで足を踏み入れたかのようです。もう胸が苦しくて苦しくて…。違う>>続きを読む

星の旅人たち(2010年製作の映画)

4.0

今日仕事サボったんです。と言っても、何もない日に有給取っただけなんですけど。で、一人でやることもないのでなんとなくこの映画見たんです。だから、すごく浸っちゃいました。
巡礼の旅を描いた映画、というと宗
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.1

"ヒトラーが現代にタイムスリップしてくるけど、芸人と間違われててんやわんやするドタバタコメディ"と、あらすじから予想して視聴したわけですけど、いやこれはすごい映画でしたね。ドタバタコメディと思わせたの>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.8

オープニングからすでにめちゃくちゃかっこよくて、開始早々に虜になりました。どうでもいい会話からズドン!と急に緊迫した場面になる。シャレにならない状況で本人たちも大真面目なんだけど、展開がどこかしょーも>>続きを読む

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.7

TV放映で視聴したんですが、この映画を地上波で流した、テレビ局サイドの経緯が気になりますね。揉めたりしなかったんでしょうか。

わが母の記(2011年製作の映画)

3.6

樹木希林の演技を超越したような表現、姿、本当にすごいですね。圧倒されます。
主人公は母に捨てられたと感じながらも、お守りを大事に持ち続けていて、母を恨む気持ちと愛する気持ちが同居してます。拗ねているよ
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.4

グレタのソロに、ダンが想像でアレンジを加えていくシーンが、あまりに美しすぎて涙が出た。恋に落ちました。もうそこからどのシーンを見ても素晴らしすぎて、音楽の幸せが詰まっていてもう最高です。あのアルバムは>>続きを読む

バケモノの子(2015年製作の映画)

2.7

師弟、親子、友人…どれでもあるようでどれでもないような2人の関係は、面白みがあるんだけども、もっと掘り下げられる気がします。ヒロインのくだりいる?進学のくだりいる?そもそもこの世界の構造もよくわかんな>>続きを読む

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

3.7

小隊長がいい。人生はチョコレートの箱、開けてみるまでわからない。でもどんなチョコレートでも全部正解なんですよね。人間讃歌、人生の肯定。いい映画でした。

殺人者たち(1964年製作の映画)

3.5

相棒がいいですよね。花瓶の水を撒いたり人の髪でサングラスを拭いたり、脅しの現場にそぐわない行動が緊張感を増します。かと思えば健康トークに熱を入れたりと、「やべー奴」感というか、「こいつらに関わったらた>>続きを読む

扉をたたく人(2007年製作の映画)

4.1

本来なら絶対に交わることのなかった2つの人生が、ふとしたことで交差する。世代も人種も超えた奇妙な友情は、ウォルターの心を溶かし、感情を、活力を取り戻していく。友人のために奔走するウォルター。僕は何もし>>続きを読む

雨に唄えば(1952年製作の映画)

3.9

サイレントからトーキーへ変わる混乱と、時代がもたらす栄華と衰退。おもしろい題材でした。サイレント映画撮影中に全く別のセリフを言い合うとか、セリフの録音に四苦八苦するとか、時代特有のギャグも効いてました>>続きを読む

母なる証明(2009年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

親子の感動物だと思い込んで視聴したので、もう、ギャップに衝撃です。いずれ彼は全てを思い出すでしょう。農薬の件を思い出した時のように、その鋭い眼光が母を刺す日が必ず来る。その針を飲み込もう、飲み込んだま>>続きを読む

ミニミニ大作戦(2003年製作の映画)

3.6

"邦題で損している映画"として名高い『恋はデジャ・ブ』を先日視聴し、本当に思ってたのと違う!と衝撃を受け、今日は同じく有名な『ミニミニ大作戦』を見てみました。(見始めたら時代が新しくてびっくり。リメイ>>続きを読む

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

4.0

邦題がダサすぎて損をしている。内容はとてもいいです。高慢な主人公が変わっていく過程がなんだか強引に感じましたが、よく考えたら毎日毎日何千回何万回と同じ日々を過ごしていれば、常人には想像もつかない域とい>>続きを読む

サブウェイ・パニック(1974年製作の映画)

3.8

地下鉄ジャック犯と警察との、ひりつくような対決。クライムサスペンスのお手本のような作りです。ラストはどこか落語を思わせる綺麗なオチ。見て損はないです〜

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.1

痛々しいまでのスクールカースト。どの立場だったかの違いはあれど、かつて学生だった誰しもが経験あるでしょう。「こいつら全部喰い殺せ!」ナードの逆襲。すげー地味(笑)。地味だけど、このささやかな逆襲をする>>続きを読む