地獄のような境遇のなかに、わずかに宿るほのかな光が。笑えないほどの貧困の中にもわずかばかりのユーモアが。
昨年度洋邦画の傑作『万引き家族』『フロリダ・プロジェクト』に共通するテーマをよりハードコアにえ>>続きを読む
年に1~2本出会う「誰にでも薦められるおもしろ映画」(例「ドリームス」「ボヘミアン・ラプソディ」とか)。
対象的な二人がはじめは反目しつつも旅の中で互いに理解を深めていくロードムービー…って嫌いな人、>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「もしも少公女セーラが腹黒だったら!?」そんな映画でした。異論は大いに認めます。ともあれ、わかりやすくとても面白かった。
とにかくオリヴィア・コールマンの演技(祝・オスカー)!無知で気難しくすぐ癇癪>>続きを読む
数有るシャマラン作品のなかでも、一番感情移入スキルを試される作品。そして個人的には一番大好きな作品。
それこそ「ミスター・ガラス」本人にどこまで共感出来るかって事だけど、自分は100%シンクロでき>>続きを読む
「シークレット・サンシャイン」の監督×村上春樹といういかにも相性良さそげな。実際良かった。「無いものをあるようにではなく、無いことをわすれる」いかにも村上春樹っぽいテーマ。有ることと無いこと。豊かさと>>続きを読む
何が良かったって、宿敵であるところのドラゴ親子の圧倒的存在感でしょ。ヴィクターの「やべえどうやっても勝てる訳ねえわ」感。肉体的説得力。前作「クリード」唯一(?)の欠点を見事に補ってましたね。
極めてオ>>続きを読む
不安、不穏、不気味、不快、不可解、不幸、不愉快、不条理あと不思議。大好物の「不の連鎖」映画でした。いやー不快!不気味!カネ払ってこんな目に遭うなんてねー、ほんと不条理な話ですよ。
とにかく言葉で語る>>続きを読む
「Killer Queen」。
「Sheer Heart Attack」。
「Another one bites the dust」。
「Made in Heaven」。
そして「Bohemian R>>続きを読む
2018年はこの作品か、『ボヘミアン・ラプソディ』(まだみてないけど)できまりじゃないだろうか。終始PCのデスクトップ画面上で語られるというこの映画、トリッキーなキワモノ映画ではなく、ド直球&スリリン>>続きを読む
韓国映画の傑作の多くがそうであるように、本作も方向性にブレも迷いも遠慮もない、覚悟と信念を携えた傑作だった。
当時の政権をはっきりを悪として描き、負の歴史を過ちと断罪する覚悟。
そして、それをエンタ>>続きを読む
いくら訛り入ってるとはいえ、銀座で平日お昼からこんなにおま●ご連呼していいんだろうか。じゃあ土日の上野ならいいってもんでもないんだけど。それはともかく。
性差別、人種差別、暴力。人間の醜悪さ矮小さが>>続きを読む
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カンニング映画の中では出色の出来。そんなジャンルないけど。ハラハラドキドキ、しっかりエンターテインメントでした。
序盤からがなりまくってるチープ目な劇伴は好き嫌いあるかも。自分にはちょっとクドかったか>>続きを読む
コギャル文化ってのは、いわゆる大人たち(主にオトコ)にとって「女子かくあるべし」みたいな理想を、フルスイングで打ち返した、文字通りカウンターカルチャーだったんだなあと。それはともかく。
これはオリジ>>続きを読む
子育て地獄のシーンはグロ注意。リアルが過ぎます。ただこのシーンをきっちり描いとかないと、タリー登場以降の展開が安っぽい絵空事になっちゃいますからね。種明かし後も、そりゃあんだけ追い詰められたんだもんな>>続きを読む
「トム、あぶないって」
「トム、しんじゃうしんじゃう」
「トム、それはないって」
「トム、もっと他の方法考えて」
基本この4つの思いが、ランダムに駆け巡り続ける映画でした。そして観終わった後は、
「ト>>続きを読む
一級のクライムサスペンスでありながら、人間ドラマをしっかり描き、その中でシビアな社会問題を提起する。言うのは簡単だけど、それを見事にやってのけてます。偉いです。
ボーダーラインでも描かれていた「かの>>続きを読む
何かの創作やモノ作りに携わる方は勿論、日々仕事で上司から部下から同僚からあるいはお客様からの「ご意見ご指導」に翻弄されつつ、予期せぬトラブルに泣きそうになりながらなんとか尊厳を保ち、それでも今ある仕事>>続きを読む
『万引き家族』における松岡茉優のおっぱいもとい演技が素晴らしかったので、鑑賞。いや素晴らしかったですよ。
演技。
今の日本映画界において「自意識過剰こじらせ女子」をそのへんの女優に演らせた場合、およ>>続きを読む
作中特に大きな事はなんにも起こらないのに、なんでこんなにも涙が止まらないのか。
主題歌担当してる、アジカンの別の曲からの引用で恐縮ですが、
「揺らいでいる冴えない君もいつかは
誰かを救う明日の羽根>>続きを読む
「正論」は時に暴力にもなる。
誰もが絶賛する終盤の安藤サクラ詰問シーン。圧倒的な「正義」「正論」に遂に屈し落涙するあのシーンは間違いなく映画史に残るやつ。誰もが一度は味わった(?)学級会でのあのつる>>続きを読む
今のところ、今年度暫定No.1。
絵に描いたような青空、白い雲の下、まるでごっこ遊びのごとく楽しそうに、物乞いの真似事をする子供たち。ユーモラスで、意地悪で、切ない。
優しく、正しい管理人。そんな>>続きを読む
『虎狼の血』を観る予定が時間に間に合わず、あえて真逆の映画観てみた。
いい映画に出会えた。
たまたま見つけた隠れ家的カフェみたいな、ジャケ買いしたCDが大当たりだったみたいな、ジンジャーエール苦手な>>続きを読む
面白い。これがいわゆる映画的カタルシスだけかというと、ちょっと別次元なとこの感動ではあるけども。
VR世界よりも、現実世界こそが真実。そう言わんばかりの結末への違和感もわかる。
でも映画文化のイキガ>>続きを読む
同ジャンル作品の中でも比較的POPな人喰い映画かも。グロ耐性低めの自分でも楽しめた。殺戮シーンから一転「調理」の描写に移るや、謎のほのぼの日常トーンに。「食人(なぜか変換出来ない)も文化のひとつだ(キ>>続きを読む
恐らく映画史でいちばんカッコ良くタクシーを描いた作品。(次点『タクシードライバー』。適当)
強烈に面白く、計算の行き届いた素晴らしいエンターテイメント映画でごさいました。
前半の日常的でコミカルなパ>>続きを読む
今の日本映画の中でも、スポ根モノとして、コメディとして、青春群像モノとして、トップクラスに完成度の高い作品だった。過去二作もみてたし、評価高いのも知ってたけど、それでもまだちょっとになめてましたー。>>続きを読む
首題の一つ「人は忘れらたとき、もう一度死ぬ」というテーマも、ストーリーも割と定番。実はこいつ、アレだろうなーとか、多分こういうシチュエーションであの人の前であの歌を歌うんだろうなと思ったら、その通りの>>続きを読む
観た直後の感想は「ほんのり、ちょっとぼんやりしたとらえどころのない作品」。
監督のインタビューを読んで、この作品静止カットがひとつもないこと知る。それにより表現される水中をたゆたうような不思議な浮遊感>>続きを読む
「どこまでもいってもきょうだいはきょうだい。ふかいとこではつながってんだよなー」そんなベタには落としてこなかった。上っ面のキレイ事全否定、オープニングとエンディングの仕掛けに含まれる毒々しさ。さすが『>>続きを読む
看板の表だけを見て何もかもわかったような気になって、軽はずみな言動垂れ流す(自分)みたいな人こそ絶対観るべき映画。視野狭窄マン向け。
不遇さゆえ人は絵に描いたように視野が狭くなる。ゆえ時に愚かな選択>>続きを読む
黒人達がこんなにも虐げられていたから、とか。白人が黒人の反発に怯えていたから、とか。情感に訴える描写は実は少ない。
結果黒人達の暴動にも白人警官の暴力にも口実を与えていない。
その事が問題の40分間>>続きを読む
昨今の映画は精緻なストーリーやリアリティと引き換えに、これだけの種類の映像美、高揚感、面白さを犠牲にしてきたのだなあとしみじみ。リアリティ?そんなもんくそくらえだよ。非現実的な戦い方とかこちとら幼少期>>続きを読む
年明け一発目。前作程ではないみたいな下馬評小脇に抱えて鑑賞。
中盤のテンポの悪さ。ちょっと編集雑にやっちゃったかな、時間なかったのかなみたいな雰囲気。特にある人物の記憶取り戻すくだりはちょっと微妙。>>続きを読む
なんでも賛否両論らしい。
こんなにわかりやすく面白いのに。フォースの描き方が普通の超能力みたいだったから?SFゴコロが著しく欠けてたから?出てくる新キャラがそろばんずくなディズニー商業主義っぽいから?>>続きを読む
法廷劇。ホロコーストがあったかどうかが論点というより、歴史学者としての正しい在り方を問うような、そんな話かなと思った。
展開は極右レイシストを有能弁護団がほぼ一方的にたこ殴りにする展開に。
事実に基づ>>続きを読む
「今日は朝からボロ泣きするぞー」と心に決めて鑑賞。無闇にハードルあげたにも関わらず、期待に違わぬ、しっかり泣ける良作でした。
類い希な天才少女を、天才として然るべき教育を施して社会に貢献できる人間と>>続きを読む