はとさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ザ・ウォーク(2015年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

手に汗握るハラハラ体験!予告からも感じられる、高所に登った時の背筋がぞくりとする感覚は本編でも随所に渡って現れる。巨大なスクリーンで観ることをおすすめ。3Dで観ることを分かった上で撮られているショット>>続きを読む

セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター(2014年製作の映画)

4.5

人間の深淵を覗き込んでいきつく先は、星になるのか。生を一人のものではなく、もっと大きなものにとらえていく、常人では辿りつけない境地にいってしまった人が描かれていた。そんな彼の目で観たものが、スクリーン>>続きを読む

クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

4.7

新年早々最高の映画を観てしまった!
クリードという名を掲げた、青年の果てなき挑戦のスタートを観た。
実はロッキーシリーズまったくの未見ながら、物凄く楽しめた。これはアドニスの物語であると同時に、ロッキ
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セッション(2014年製作の映画)

4.5

発汗しすぎて訳が分からなくなっている。血行が信じられないほど良くなって、それに伴って血管もすごい勢いで拡張している。頭ガンガンして全力疾走した直後みたいな息切れ。ただ映画を観ただけなのに。迸る熱量に完>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

5.0

ヤバイという言葉が公開前から舞い踊っていたこの作品、観てみれば確かにそんな言葉しか出てこない。言葉がまるで重要ではないというのがよく分かる。
主役のトム・ハーディ演じるマックスがかなり無口なキャラで、
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あん(2015年製作の映画)

3.6

人物も空気も時間の流れも何もかも、柔らかく描いた映画。
満開の桜の下で出会った二人は、桜の散り終わる頃から夏の眩しい季節まで共に過ごす。いつかは終りが来ることを二人ともどこかで分かっているけれど、口に
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百円の恋(2014年製作の映画)

3.9

前半の自堕落な部分のリアルさに息を呑み、途中ですごく苦手なシーンがあり割と苦しく観ていたのですが、彼女がボクシングと出会ってからのメキメキとした変わり方が恐ろしい。あれ時間なくて本当に2週間くらいで仕>>続きを読む

(2007年製作の映画)

3.2

SSFFにて鑑賞。
どこにいても、誰といても楽しくない少年が自分の居場所を見出す物語。
休日の家族と馴染めない雰囲気がとてもいい。
いびつな彼の見つけたものに、微笑ましくなってしまう。
彼の視線の意味
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キングスマン(2015年製作の映画)

5.0

2015年4月に台湾にて鑑賞。日本版が公開されたらまた書きます。
本年今の所ベストの作品です。冒頭からキレッキレのアクションで心をわしづかみにされ、そこから怒涛の展開、ツボを抑えた魅力的なキャラクター
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ペネロピ(2006年製作の映画)

4.4

新しい形の童話。幸せは王子様がもたらしてくれるものではなく、自分自身で探して掴みに行くものなのだ。それがわかった瞬間のすっきりとした感覚がたまりません。鑑賞後とても幸せになります。王子様側の成長がもう>>続きを読む

イントゥ・ザ・ウッズ(2014年製作の映画)

1.3

歌はとてもいい。そしてクリス・パインが出てくるシーンはすべて可愛いし格好いいし死ぬほど笑う。以上です。

LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

2.8

前評判があまりにも悪かったため、期待値下げて臨んだために楽しく観れました。特に前半のチェ・ミンシクは素晴らしかった。
エンディングテーマが素晴らしい。震えるほどよかった。

トランセンデンス(2014年製作の映画)

2.5

ジョニーとベタニ堪能映画です!!!
ストーリーは聞かれても正直困る。単体で観たらなんじゃこりゃ作品になっていたところを、此処の所HerとLUCYと立て続けに観ていたお陰で、AIについて考えたり同じ点を
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.7

世界観がとにかく良かった。有り得そうな近未来にわくわくしてたまらない。ああこんなことやあんなことが出来るかも!と楽しみになる一方で、まったく変わらない人間の感情。それはOSと心を通わせる上でも同じ。そ>>続きを読む

リアリティのダンス(2013年製作の映画)

3.9

素直に面白い!と思えた。ホドロフスキーのモチーフや精神は色濃く反映しており、観客をある程度突き放しつつも普遍の愛を描いていたような気がする。もっと近寄りがたかったと思うのだけれど、寄り添ってくれるよう>>続きを読む

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

3.4

劇中で語られるホドロフスキーの話は荒唐無稽で、それでも彼に惹きつけられる人々の話がおかしくて仕方ない。どんなビジョンが頭の中に広がっているのか、もう少し覗き込みたくなった。
面白かったのだけれど、どう
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マレフィセント(2014年製作の映画)

3.3

近年のディズニー作品の中では大丈夫か!?と心配になるほど脚本がしっちゃかめっちゃかでしたが、それでも楽しめるだけの力技がありました。初っ端のマレフィセントの飛び回る姿の美しさと力強さにはこちらがわくわ>>続きを読む

ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)

4.2

真っ暗闇の中を手探りで探し続けるような、息苦しい二時間半。どこまでもこちらを抉るような時間の遅々として進まない感覚は、主人公の味わっているそのものだったと思う。タイトルのシークエンスは手に汗を握ったけ>>続きを読む

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.2

雨に濡れる町並みが、雑居ビルの立ち並ぶ東京のゴミゴミ感しかないのに、あんなに美しく見えるのはどうしてなんだろう。レトロフューチャーと言うのか、この未来を観てみたかったような。公開当時に観ていたらまた全>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

3.0

ずっと微笑ましいシーンが続いていくような映画。ちょっとメリハリが少ないかな、という気もする。気落ちしている時に観るとほっこりしていいかも。モデルの方を知っちゃうとちょっとな、と思わなくもない。

世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

4.8

ラブストーリーものか、そんなに興味ないんだよな…と名画座待ちしていた自分をぶん殴りたいくらいの傑作。
主人公二人の苛立ちがコントロール出来ない所は観ていてこちらまで傷つくくらいの力を伴っている。それを
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

4.2

初ウェス・アンダーソン。キラキラする画面の色彩と鳴り響く音楽からは想像もつかないほど毒々しい!逃避行ものが大好きなので、小さな島の中で逃げまわる二人と、それを追いかける人々の愛おしさがたまらない。大好>>続きを読む

悪の法則(2013年製作の映画)

4.0

直面する分かれ道のずっと前に貴方は選んでいたのだ、気づかない選択肢の積み重ねがいつしか自分の首を締め、大事な人を失うことになる。会話劇だけど嫌いじゃない。豪華キャストの中ではキャメロン・ディアスの凄み>>続きを読む

ジャッジ 裁かれる判事(2014年製作の映画)

4.7

とても素晴らしい映画だったのですが抉られるったらない…
三人兄弟、父親との確執、故郷…飽きさせないし出てくる思い出は際限ない。
どのキャストも全員がずるい配置で、だからこそどうしようもないすれ違いや葛
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インターステラー(2014年製作の映画)

5.0

今年最高傑作です。彼の映画は三次元を越えて、高次元へと旅立ってしまった感じがします。大いなる流れの中で強烈に輝く個人の源が、大義のためよりも自分の大切な人のため、という映画がドツボ過ぎる。アラがないわ>>続きを読む

世界一美しい本を作る男 ―シュタイデルとの旅―(2010年製作の映画)

3.0

出版社と印刷所が同じ場所にあって、一人が一冊の本を最初から最後まで手がけられることが理想であると、改めて思わせてくれた。あの小さな会社から美しい作品が生まれるのかと思うと、撮影のために訪れたスタッフが>>続きを読む

ヴィオレッタ(2011年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

母と娘の物語だけれど、たった一つではないと思う。初めは母親が構ってくれて、なおかつ綺麗な洋服を着せてもらえて、しかも仕事まで手伝えるなんてヴィオレッタからしてみれば天国のような状況だった筈。それが段々>>続きを読む

オンリー・ゴッド(2013年製作の映画)

4.8

観終わって、考えても考えても答えなど出ない。けれどその考え続けることで、レフンの術中にはまっていくような映画。台詞は削ぎ落とされ、画面に映し出される強烈な色彩と、ギャグかとも思えるようなカラオケでお送>>続きを読む

47RONIN(2013年製作の映画)

3.0

「海外から見た日本」のイメージをこれでもか!というくらいてんこ盛りにした映画。でも決してバカにしているわけではない、至ってまじめに作られています。製作陣の愛に溢れてましたよ。ただカメラワークが見づらい>>続きを読む

MUD -マッド-(2012年製作の映画)

4.1

木の上のボート、これから大人になろうとする少年たち、謎の男、田舎町に潜む秘密の関係、ってわくわく要素全部詰め込んでマコノヒーなんて面白いに決まってる!
もどかしさやら答えの出ないけれど確実にあるものに
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エンダーのゲーム(2013年製作の映画)

3.1

4DXで観たかったあああ!無重力バトルすごく良い!ひたすらエイサくんの美しさに圧倒されている感じ。
ただ、思い入れのある人間とない人間だと大分感じ方が変わるんだろうなーという印象。原作未読でハリポタ観
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メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー(2013年製作の映画)

3.4

申し訳ないけれど全然メタリカを聴いたことがないまま観に行ったのですが、格好いい!!!ライブ映像は勿論、MCに垣間見える彼らの人間っぷりに惚れる!演出とかも格好良くて始終惚れぼれしてました。おつかいパー>>続きを読む

オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主(2013年製作の映画)

4.2

全てが期待値を超えてた!アクション、不思議、グロ、愛と様々な要素が思っていた以上のてんこ盛り!アントンくんの演技とても良いですなあ。あんなアクション出来たのですね。ヒロインのデフォーもいい役で出演して>>続きを読む

名探偵ゴッド・アイ(2013年製作の映画)

4.0

なんだこれー!とずーっと楽しく脳汁と涎が出っぱなし、げらげら笑った2時間でした。ギャグとシリアスの振れ幅が大きい作品は大好き!ゾッとするシーンもあるけれど、全体的にコミカルなので全然重くならない。師弟>>続きを読む