SSDさんの映画レビュー・感想・評価

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ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.4

寒気が止まらない。

大袈裟にならない残忍な暴力シーンや銃声の音が響いたりとドキュメンタリーのような現実感。
無秩序な暴動や軍の権力乱用。

嫌な部分を見せつけられると、自分は違うと思いたいが、実はど
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ティアメイカー(2024年製作の映画)

3.4

ラブストーリーとしては捉えず。

怪しい養護施設の背景やグレイッシュな映像は、カズオイシグロの「私を離さないで」の世界観とダブる。

謎めいたリゲルは美しくて残酷な雰囲気だが繊細さもあって適役。

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安らかに眠れ(2024年製作の映画)

4.0

逃げ場のない生活に、ちょっとした偶然が歪んだ救いになる。
設定は既視感があるが、それでも家族を思う気持ちは伝わってくる。

最後のシーンの意味が…

主人公の役者さんがどの角度からもギリシャ彫刻みたい
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

前作はIMAXで。
今作は、上映スケジュールに合わずドルビーシネマで。
期間が空いたせいか、あまり差はわからず。
真っ黒な世界観は味わった。

どちらにしてもこの作品は映画館の迫り来る大画面で重低音を
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マーシャル 法廷を変えた男(2017年製作の映画)

4.0

アメリカの平等ってどうも本音と建前が歪に思える事ばかり。

その環境でのアメリカの公民権は、黒人だけでなく人種のるつぼなだけにひとつを認めてもまた別の差別があったりで永遠の課題なんだろうなぁ。

未来
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五線譜のラブレター DE-LOVELY(2004年製作の映画)

3.3

コール・ポーターという方を知らなかったが、いつの時代も感性研ぎ澄まされた芸術家ってゲイだったり、精神的にどこか歪だったりで、生きづらそう。

本人が過去を回想するようないかにもハリウッド的なミュージカ
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ミアの事件簿: 疑惑のアーティスト(2024年製作の映画)

2.9

安っぽい映画。

序盤はそこそこ面白そうだったが、進むにつれて昔の2時間ドラマ?みたいだった。
タイトルも。

じゃあなんで見た〜?笑

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

3.3

デヴィッド・リンチの頭の中どうなってるの?作品。

ブルーベルベットのけだるく叙情的な曲が流れるシーンはまさにベルベットのようになめらかで美しいけど、それ以外はすべて意味不明。
イザベラ・ロッセリーニ
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

3.7

有名作品ながら初めての視聴。
しかもデヴィッド・リンチ作品とも知らなかった。

化け物とか怪物ってのが見かけなのか中身なのかって事だけど、自分は理解してる側に思えてもいざとなったらさて?と思ってしまう
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スイートガール(2021年製作の映画)

3.2

なんとなくジェイソン・モモアが見たくて…

スイートなビジュアルのかわいいレイチェル。
そして強い!

なぜか既視感のあるストーリー。
この感じは流行り?

暗殺の森(1970年製作の映画)

4.2

全てのシーンが美しく、古典的にも見えるし未来的なビジュアルもある。

ジャン・ルイ・トランティニアンの線の細さとドミニク・サンダの透明感のあるミステリアスな美しさ。

混沌とした時代と衣装、建築物、イ
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テス(1979年製作の映画)

4.0


美的な感性が鋭い監督って、俳優に対しても特別感がありすぎてセクシュアルな目線が作品を作り上げていくよう。

イギリスの田舎の田園風景は美しいけど暗いし、登場人物も皆どこか陰がある。
貧しい中で中途半
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私というパズル(2020年製作の映画)

3.4

序盤に延々と続くドキュメンタリーのような出産シーン。
大きく時間をとって緊迫したシーンを見せることで、その結果が後々のそれぞれの思いやすれ違いをリアルに見せる。

家族の心のほころびって他人以上に修復
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否定と肯定(2016年製作の映画)

4.2

イギリスとアメリカの裁判で訴え方や裁かれ方が違うことで、どちらの国で裁判を起こすか。
歴史認識をいかにとるか。

ホロコーストを題材に、絶対ありえないと思える事も裁判で争われるこわさ。

弁護団のチー
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ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

3.7

なかなか重い。

等身大の普通っぽい男の子達がブロンドで魅力的な姉妹達に憧れながら語る言葉に10代の複雑な思いを感じる。

ノスタルジックな映像やアメリカンな女の子っぽい部屋のごちゃついたポップな色使
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若者のすべて(1960年製作の映画)

3.4

自分だけかもしれないが、ヴィスコンティの作品はどうも現代劇だと独特な耽美性?みたいなものがあまり感じられない。

アラン・ドロンの際立つ美しさもわざとかもしれないがなんとなく安っぽい。

母親の毒が半
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バクシャク -犯罪の告発-(2024年製作の映画)

3.4

フィクションかノンフィクションか、どちらにしろインドではこういう少女を食いものにした事例は蔓延していそう(少女、女性、男女問わず子供も)

国の発展が著しくても闇を抱えて、人口が多いだけに様々な種類の
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ソウ(2004年製作の映画)

3.3

見終わって…なんだか次が見たくなる。

グロいが、人間不信の残酷さのほうが怖い。

ゲーム主催者?
イケてるつもりかもしれないが何様?

女優フランシス(1982年製作の映画)

3.6

周りとの軋轢も残酷で壮絶な生き様だった事は事実だったろう。

ただ、この当時の精神外科のあり方と精神的に苦しんだ女優フランシスという方を絡めて知らせようという事なのかもしれないが、脚色のされ方がいかが
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ホーム・アローン(1990年製作の映画)

4.0

こういうの見て映画について語るってのが野暮笑

笑ってほのぼのでそれでよし!

シャイン(1996年製作の映画)

4.3

ピアノに関しての研ぎ澄まされすぎた感性と才能。
社会的にはかなり生きづらかっただろう。
この父親がいたからこそピアノに目覚めたはずだが、父親の偏愛で精神が壊れたのも悲しい事実。

ただ、追い詰められた
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.0

ストーリーはシンプル…だが、その奥に言わんとしている事を掴むのが難しすぎた。

賞もたくさん取っていて、わかる人にはわかる?深い作品だという事なんだろう。

貪欲というより意地になって手に入れたものは
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.8

男の痩せ我慢と不器用さ。
トラヴィスがもどかしい。
でも優しい。

ハンターの哲学者みたいなセリフ。
子供の言葉は深いなぁ。

振り返る美女っていろんな映画で見るが、
ナスターシャ・キンスキーの神秘的
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ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

5.0

鳥肌!

レジェンドだらけで、その素顔や個性まで覗き見したような…
しかもそれぞれが魅力的すぎる。

こういう一流のミュージシャンが大きな舞台で歌うのではなく、息のかかるような距離で夜中に狭いスタジオ
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パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

4.2

いつも思う。
クリント・イーストウッドの目線というか感性が心に沁みる。

上手く生きられないやつでも子供の純真さに触れてバディのようになっていく自然さ。
悪くなりきれないが故に逃亡に支障をきたす。
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

3.7

すごくおもしろいとか感動する…って言うのとは、対局にあるあまり生き方が上手ではないごく普通の人達を淡々とでもどこか優しい目でとらえてる。

日々の出来事ってこんな感じ。

いいこともついてないことも全
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

3.8

キツすぎた。

前半は映像や色合いが昭和の日本のようで怖いながらも懐かしい感じ。

叙情的なBGMがなおのこと残酷さを煽る。

この内容を演じる役者さん皆が上手いだけに、心病まないかと引きずらないかと
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60ミニッツ(2024年製作の映画)

1.0

60分の緊迫感は、さほどない。

見てる自分にさえイライラした。

ディケンズのニコラス・ニックルビー(2002年製作の映画)

3.8

たまにクラシックなこんな作品を観ると、ゆったりとした時代にはもう戻らないんだろうなぁなんて思ってしまう。

それでも守るべき家族や大切な人への真摯な愛情は、いつの時代にも変わらないはず。

昔からある
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ストーリー・オブ・マイ・ワイフ(2021年製作の映画)

4.2

冒頭の振り向いたリジーがまず印象的。

最初から最後までただひたすら美しいレア・セドゥ。

愛人?のルイ・ガレルのタキシードや仮面姿も絵になる。

全てのシーンが絵画のようだった。
逆光のシルエット。
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アムステルダム(2022年製作の映画)

2.7

いい雰囲気に仕上げようとして、あまりにも内容の薄い散漫な感じで終わりました…

前半の三人の絆みたいなところとか、ビジュアルとかはよかったのに場面場面のつぎはぎみたいなストーリー展開で意味不明さは、わ
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.7

今どきのアクションで見せる犯罪ものとは全く別物の皮肉めいた会話劇?が面白い。

血はいっぱいだけど…

ノスタルジックに見えるが尖ってもいる。
音楽の入れ方もいい。

タランティーノ独特の世界観。

雪山の絆(2023年製作の映画)

4.5

考えさせられることの多い実話。

飛行機事故に限らず、天災や紛争、様々な事故や事件にいつ晒されるかわからない今を改めて思う。

チームメイトやその関係者ではあるが、それにしてもここまでまとまって極限状
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薄氷(2021年製作の映画)

3.3

前半の雪のモノトーンの中を走る護送車のシーンが不穏で寒々しさが半端なく緊迫感もある。

シチュエーションによって心理状態が危うくなる感じを実感する。

ストーリーよりシーン毎の緊張感に見入ってしまった
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今そこにある危機(1994年製作の映画)

3.2

久しぶりに正統派?ハリウッド作品見て、
途中緊迫シーンもあるがやっぱりわかりやすいエンディングで安心して見られた笑

ウィレム・デフォーっていい役ではあるけど、なんか味がある。

ハリソン・フォードを
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グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

2.4

メンツがいいのに愚作。

カッコ良さげな音楽もなんだかダサい。

面白そうな海外作品のモノマネ的な仕上がりもポスターも…

もったいないなぁ

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