加畑和敏さんの映画レビュー・感想・評価

加畑和敏

加畑和敏

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それいけ!アンパンマン ドキンちゃんのドキドキカレンダー(1991年製作の映画)

2.4

作画のクオリティが高い。丁寧に描き込まれている。色彩も豊かでドキンちゃんがかわいくて見応えがあった。カビるんるんもただかわいいだけ。そもそもカビは悪くない。バイ菌も悪くない。

ソーセージ・パーティー(2016年製作の映画)

2.8

王道のストーリーと、行き届いたディテール。製造元により英語の訛りや、民族間のギリギリアウトな皮肉が織り込まれ、決して教科書に載ることのない英語の勉強になる。そして未だかつてこれほどまでに尊くない主人公>>続きを読む

桜桃の味(1997年製作の映画)

3.2

妻かいっっつも面っ白い映画ばっか観てる…家に帰ったら今日はこれを観てた。授乳のため別室に行った隙に勝手に最初に戻した。顔が好き。フォトグラファー並みに極まった洗練された構図。無表情の顔の向こうの景色だ>>続きを読む

ブルーノート・レコード ジャズを超えて(2018年製作の映画)

-

ジャケ写の元ネタの写真があるのが面白くて、モンク、バドパウエルというピアノからはじまり、グラスパーのピアノで終わる。
学生時代はブルーノートを端から聞き漁ったものだが、実のところ大して良いものだと思え
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ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

3.2

ストーリーが大して入ってくるわけでもないのに良い映画だなぁと、思う。絵の色が良い…。

シングルマン(2009年製作の映画)

2.8

愛する人を失ったら行き場を失うだろう。愛する人は行き場だ。よく目的地です。とか言ったりするもんね。

音響ハウス Melody-Go-Round(2019年製作の映画)

3.6

かわいい女の子を囲んで、いかついおじさんたちが、汗くさいこだわりをぶつけ合う。神々の戯れ言。みんな仕事してるのがクールなんだよなぁ。飯尾芳史さんのファッションと笑顔が素敵。

リアリティのダンス(2013年製作の映画)

4.3

超最高。最高の熱演に、最高の現場の熱気。ホドロフスキーの最高の演出によってホドロフスキーよりもホドロフスキーの父親の方が大好きになってしまった。ホドロフスキー本人が主人公なのかと思いきや、ホドロフスキ>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.6

父と最期に観た映画。満身創痍の父は難しいねと言っていた。ノーランだもん。ワイルドスピードとかにしたらよかったかな。素晴らしかった。

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

4.8

恋する上気した表情、建具越しに覗き見する感じ、多くは語らず能のように洗練された動き、モンタージュ、としひで。サウンドスケープ、生き物を愛でる、青いパパイヤの中身。琵琶からピアノへ、インドアグリーン。ス>>続きを読む

わたしを離さないで(2010年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

生き延びるかどうかはただの結果に過ぎないことで、生き延びて欲しいとは思わなかった、思わないように思わないようにと思って観てた。

その代わりに彼らなりの、自分らしさとか、気づきとかがちゃんと与えられる
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

1.2

全然ダメだった。なぜ残念だと思ったかを考えた時、
前作にあって、本作に同様に個人的に勝手に期待していた何かが欠けていた。

おそらく、現実への投影や気づきなんだと想う。

前作は、我々の生きる現実世界
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戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)

4.5

妻と出会って2年目の結婚記念日に手巻き寿司パーティーをするため、仕事の帰りに小田急で海苔を買うお使いのついでに、確か妻に初めてすすめられた映画だった(そしてその時はレンタル中で借りれなかった)ことを思>>続きを読む

バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

4.3

最初スピリッツオブジエアかと思った笑

見れば見るほど愛くるしい、だんだん好きになっていく、ちょうど人と人が打ち解けていくのと同じペースで、観る人も登場人物のことを理解していく。その感覚が心地よく感じ
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

1.6

「何不自由ない」ってとこがなんとも現代風。目ぇチカチカする、名曲1つも知らん、あ、縁は異なものはわかった、ダイナワシントン、恋する惑星の、あとロストイントランスレーションくらい憧れないパーティ

世界で一番ゴッホを描いた男(2016年製作の映画)

3.6

極めて感慨深い

アトリエにはおびただしい花の絵があるのに、花のモチーフはどこにも見当たらない異様さがまず面白いと思った。これはどういう事?って、惹きつけられた。

芸術家と職人を対比して語られるシー
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海街diary(2015年製作の映画)

2.4

福岡の滞在中に鑑賞。キャストが凄過ぎて話が入ってこない。白霧島のちょい水を飲みながら、さつま揚げやごぼう天の甘みと歯ごたえのなさ、トマトの三杯酢、往きの飛行機で食べたとうもろこしご飯としゃけしそのノリ>>続きを読む

恋の門(2004年製作の映画)

2.4

門of恋 だと思っていたが
恋's門 である事に気づく時のemotion

おしゃれキャット(1970年製作の映画)

3.2

動物の骨格と筋肉を完全に理解してないとこんなに躍動感のあるアニメは描けないんじゃないかって思う。いやストーリーも音楽も何もかも素晴らしい。ディズニーは芸術だ。そしてディズニーでは珍しく正統派なジャズが>>続きを読む

ジョアン・ジルベルトを探して(2018年製作の映画)

2.4

ボサノヴァが知りたい。
昔はリズムとかコードヴォイシングだったが、今は、背景、空気感、温度、人間模様、イメージをなんとなく感じ取りたい。ボサノヴァは歌とギターの音楽だと私に説明した人がいた、まさしくそ
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エイブのキッチンストーリー(2019年製作の映画)

3.8

好き!ビデオアート、音楽、カバキーニョ、食文化、ニューヨークスタイル、大人は愚かだ。科学の時代に無宗教は正解。

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

2.6

得意先のデザイナーと出張したとき飛行機の中で観てめっちゃ面白かったと言っていたので後で調べたら、エッこーゆーの好きなの!?ってちょっと驚いたけれど、素直に面白いと思うものを面白いと言えることって本当に>>続きを読む

ボヤージュ・オブ・タイム(2016年製作の映画)

-

46億余年の悠久の刻を経てつくられてきた自然、今の地球上であるのかないのか、撮影なのかCGなのか分からない。自然界の転換点や、進化を象徴づける様な描写が、抒情詩と共に切り取られている。

ムーンライト(2016年製作の映画)

2.2

車から降りて少ない髪を櫛でとかすシーンから先のドキドキ感のある演技が素晴らしいね。引き込まれた。

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

2.2

つまんない話×つまんなそーにしてる登場人物×イケてる空間の中のイけてない人達
。強い共感を覚える。この馴染めない感じ、喧騒の中の疎外感、孤独。の、贅沢。よくぞ描きました。2があったら観たい。車からの風
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音楽(2019年製作の映画)

3.2

音楽というタイトルにふさわしい。

ロックに携る人間像として最も理想的と思った。

ジャパニーズロックのエッセンシャルな要素を軸に、音楽を取り巻く側面を丁寧かつ自由に描写している。フォークソングとの対
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バクマン。(2015年製作の映画)

2.4

ジャンプという現実を映画の内に持ち込めた喜びを現場が背負ってるのを感じるかのような溌剌とした雰囲気、邦画のわりに演出が良い、劇中の作画は誰かやっているんだか、原稿を斜めから見るとなんか特別な気分になる>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

2.8

スリービルボードの人か!スリービルボードのオバチャンその後…ではないよな。

「変人だと思われるけれど、本当は人より勇敢で正直なだけ」が、そうそう、と思う。

大人とは何か、人生とは何か示唆されている
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黒いオルフェ(1959年製作の映画)

2.4

オルフェのサンバ、黒いオルフェの背景にある世界が知りたくて観た。スルドやクイカの音、ブラジルのリズムは自分の知る音楽とは違い、もっと自由で儚く、そして危険だった…。

聖者たちの食卓(2011年製作の映画)

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鮮烈な色彩と淡々とした作業、意味ではなく、絵で伝わる、DVD買いたいレベルで好きな映像
床の模様を見るためにもう一度見たい

タイタニック(1997年製作の映画)

3.2

目を覆いたくなるような史実と、極限の修羅場で生まれた本当の愛

億男(2018年製作の映画)

2.8

過激な演出とは裏腹になんだとても良い、誠意のある映画じゃないか…、と。
まず、金持ちたちが金持ちなのは良いが、観ていて全然憧れられないこと、その「伝え方」がまたクセがありながらも、真に迫っていること。
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その手に触れるまで(2019年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

“信仰”していること以外には、あくまでごく普通の少年。アメッドがごく普通の少年でいればいるほど、物語の核が浮き彫りになる。
女性との接吻は罪なのに、背教者を殺めることは罪にはならないのか?とその道徳観
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ナタリー(2011年製作の映画)

2.4

インテリアスタイリングがとても良く、特にフランスの中華屋の雰囲気がそそられました。