個人的には毒にも薬にもならん映画だった。悪くはないけどつまらん!
映画としてあまり面白くないのが痛い。ストーリーの平坦さはまあ良いとして、語り口がいたずらに煩雑なのがよくない。演出とか凝ってる部分も>>続きを読む
試写会で観た。Filmarksさんいつもありがとう!!
一昨年『ザ・スーサイド・スクワッド』で監督がかなりやりたい放題してんのを観たあとなんで、若干の物足りなさは感じるものの、全体的に安心感のある良>>続きを読む
スピルバーグの全作品見返して0.5点加点したくなる快作。ラスト数分で2回くらいガッツポーズした。映画を観ながらガッツポーズすること、なかなかない。
スピルバーグと映画の距離感が伝わる。「映画好きだか>>続きを読む
かなり好きなドキュメンタリー映画だが、細かくは覚えてない。インタビュー映像が頻繁に入るのに、なぜかライブ感がある。討論の熱気が維持されている。なぜなら、現代を生きる人々が、三島由紀夫を目撃したあの日の>>続きを読む
細部を全く記憶していない。ビル・エヴァンスが実はヤク漬けで、腕は注射針の跡だらけだったって話と、晩年はヒッピーみたいな見た目になってたって話だけ覚えてる。よくあるドキュメンタリーの文法すぎてつまらん。>>続きを読む
死の匂いが立ち込める船内を、一頭の鯨が泳ぐ。鯨の死が近いのを悟った魚たちが、狭い部屋で群がる。一人の男の話なのに、群像劇だった。ずっと暗い室内劇なのに、明るい海が見えていた。すごい映画だわ。
無駄の>>続きを読む
前作までに比べてアクションが控えめで、「魔宮の伝説」が大好きな自分はちょっと物足りなかった記憶。でもそのぶん親子のドラマがしっかり描かれていて、ラストなんかは独特の哀愁がある。「こっちの方が好き」とい>>続きを読む
飛び抜けてサイコーに面白いってわけではなく、飽くまでも「ちょうどいい」の域を出ない。しかし思い返すとケチの付け所はそんなにない。丁寧に作られてるのが見ていてよく分かるんで悪口の言いづらい映画ではあるん>>続きを読む
新ヒーローの誕生譚としては異色の語り口。最後までヒーローになることを躊躇し続ける主人公ってのは新しいし、誠実だと思った。その躊躇は哀悼の姿勢だ。あと、ヒーロー不在のままでも話が面白くて退屈しないのは偉>>続きを読む
やや長くて疲れたものの、かなり感心した。音楽系ドキュメンタリー映画の構成として、ひとつの正解が出たのでは。
この手の映画って「ライブの熱気を維持したい」と「ライブ以外の素材もちゃんと見せたい」のジレ>>続きを読む
世界一贅沢なコメディ映画じゃないだろうか。きたねえテーマパークみたいで超楽しかった。めちゃくちゃ笑った。ハイテンションで動いていくビジネス。オフィスを駆け回る人間と動物。「俺はシラフでは死なん」の台詞>>続きを読む
そういや観た。色んな時代のアニメがレイヤーを跨いで人間と共演してるのは楽しいけど、そこまでハネなかったな。
ジョークはそこそこ笑ったけど「ディズニー映画であること」をフリにしすぎな印象。「ディズニー>>続きを読む
気散じに観た。全体的な大雑把さが80年代アクション映画を彷彿とさせる感じで、嫌いじゃない。序盤の梯子アクションとか、ボロ船で魚雷から逃げるシーンとか、コミカルで分かりやすいシークエンス作りは上手だと思>>続きを読む
ホラーと青春劇を掛け合わせるのは別に目新しくもないんだけど、ここまで完璧な配分は珍しいんじゃないか。大抵ホラー要素が強めになっちゃったり、青春要素が大きく出ちゃったりすると思うが、この映画は魔法の配合>>続きを読む
『ファインディング・ニモ』が「障害を持つ子どもに対して過保護になってしまう親の話」だということにおれが気がついたのは、大人になってからのことでした。ディズニーのアニメ映画は「親も子供も同時に楽しめる」>>続きを読む
無愛想な二人にあまり似合わず、甘酸っぱい映画だ。浮き足だった演出が少女漫画みたいで微笑ましく愛おしい。結構ベタベタな展開が続くけど、主人公自体がハズしになってるから成立するんだよな。
忙しい彼女に旅>>続きを読む
技巧的で複雑だった前作『スリー・ビルボード』から打って変わって、今回は超シンプル。童話で例えると「ありときりぎりす」くらいシンプルだ。おれはこっちの方が好きだな。
何もない田舎町で、男や女やロバや死>>続きを読む
全多重世界に迷惑をかけながら猛進する、洗濯屋おばちゃんの英雄譚。あまりにもおかしな作劇だが、訳のわからない涙が何度も溢れた。愛の映画だ。愛おしい映画だ。
エヴリンは、マルチバースがカオスへ陥るのを阻>>続きを読む
絵本原作の短編映画。喰らった。
かけっこ、相撲、幅跳びなど、良い意味で絵本らしく素朴なシチュエーションが続くが、「身体の運動」というスペクタクルをこれでもかと見せつけてくれる。「こいつはこのように動>>続きを読む
アニメ(子供向け)という免罪符を最大限利用した本格派SFという感じで、ちょっと間抜けな部分があるのは否めないものの、それも含めてかなりよく出来た映画のように思う。あまり褒めてない人も多いけど、僕は結構>>続きを読む
どこか不器用で、だけどこれ以上器用に生きたいとも特に思ってないような人たちが、偶然少しだけ交差する。エセ写真家と看護師、鍵っ子と女優、宇宙飛行士と老婆などなど、変な男女ペア3組が狭い画面でうろうろ。>>続きを読む
おれは詩を書く人間です。詩人の界隈に首を突っ込んでいると、よく思うことがある。隠喩だらけの詩ってあまり読めたもんではない。本来隠し味的にこそっと使う物であって、そんなにゴテゴテと無闇矢鱈に投入していい>>続きを読む
ポスター見れば分かる通り、みんな超無表情だし超棒立ち。演技はずっとこんな感じなんだけど、シチュエーションの構成がセンス抜群だからずっと面白く見てられる。下手な素人が真似したら見てらんない映画になりそう>>続きを読む
邦題がどうかしちゃってるが、ド傑作『フロリダ・プロジェクト』のショーン・ベイカー監督・脚本作品。パステルカラーで彩られた映像は結構ポップだし編集も可愛い。だけどストーリーとオチの付け方はめっちゃ渋い。>>続きを読む
この映画に『イカとクジラ』ってタイトルつけるセンス。やっぱこの人は現代映画界のサリンジャーだ。サリンジャーもバームバックも、あとエイドリアン・トミネとかもおんなじで「クソみたいな人生に洒落たタイトルを>>続きを読む
『シン・ゴジラ』とは打って変わって、かなり軽いノリの映画。それが全然嫌じゃないというか、むしろすご〜く良く感じられたのは、『ウルトラマン』が元々そういう番組だったからだと思う。休日の朝に子どもが見て、>>続きを読む
昨年、劇場にて鑑賞。「人間と宇宙人のファーストコンタクトもの」と考えると、これがいかに革新的な作品だったかが分かりやすいように思う。
半身不随の主人公が、ナヴィとして生きる時だけ(つまり夢の中でだけ>>続きを読む
怒涛の展開、極彩色の映像美、IMAXメガネの締め付け、と三拍子揃って頭痛必至の映画体験だった。
尋常のエンタメ映画であれば、この程度のストーリーで192分も使うのはどう考えても冗長。だけど劇中は映像>>続きを読む
まあそこそこマトモに楽しめる映画ではあるんだが、ジェイソン・ライトマンは今年『トップガン マーヴェリック』や『ジュラシックワールド3』を観て赤面したんじゃないだろうか。お父さんの作品人気に頼りっきりじ>>続きを読む
パニック映画→ブラックコメディ→ノワール映画、てな具合にジャンル自体を横断していく節操のない映画。あまりにもとっ散らかってるが、新しい映画の形を目の当たりにしたような気もする。
今までの彼の映画では>>続きを読む
後半はともかく、前半がめちゃくちゃに良かった。あの妥協しない編集で最後まで走り切ってくれたら、もうちょい眠くなんなかったと思うんだけどな。
ドキュメンタリーって「いかに客を寝かせないか」の勝負だった>>続きを読む
元になってる実話が面白すぎるからズルい、と思いそうになるけど流石にロン・ハワードの演出力が凄まじい。総じて超面白かった。実話じゃなかったら「10日目にして少年が餓死してないのは都合良すぎ!」とか言われ>>続きを読む
劇場でこんな笑ったの久しぶり。「お前も踊るんかい!」なダンスシーンも、機動力が高すぎる肩車アクションも良かったが、獣を引き連れての宮殿襲撃シーンが何より一番面白かった。獣が目的の少女を殺しちゃうリスク>>続きを読む
これ観た後にコンビニ飯食うとかなり美味く感じる。
最近の商業映画に慣れ切った身としては、あまりにシンプルで大胆な物語の構成にまず驚く。どんでん返しってわけじゃないのに、全編117分のうち110分くら>>続きを読む
みんなお互いの思想に折り合いをつけながら生きていて、それってあまり楽しくないんだけど、たぶん美しいことなんだ
長いこと生きてりゃ腰は曲がるし、髪は白くなるし、耳は遠くなるが、人は踊ることを忘れない限り、決して老いぼれはしないのだ