目がチカチカしてくるほどにオシャレでポップなサイレント映画。
でも描かれるのはカニバリストとベジタリアンの恋という、とんでもねえお話。
好きな人のために自我を抑え、相手に合わせられるかという、とても>>続きを読む
【追記のため再レビュー。というかただの上映会レポです…スミマセン】
15歳。
尾崎が「盗んだバイクで走り出す」と歌った歳。
この映画はまさに、15歳のふたりが盗んだバイクで走り出す物語。
ふたりは>>続きを読む
今年の映画館初めはこの作品に。
人と音楽と犬で〝優しい〟映画を作ってきたアキ・カウリスマキだけど、今回はちょっぴり違った。
いつものようにどこか可笑しくて、どこか哀しい人間たちの物語に、心が暖かくな>>続きを読む
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
遅ればせながら新年一発目のレビューです。
とにかくエロい人がエロい人のためにつくったエロい映画です。
内容なんてあって無いよ>>続きを読む
今年最後のレビューはコレになりました。
めっちゃ面白かった。血湧き肉躍るとは、まさにこのことだ。
「荒野の七人」も「七人の侍」も観ていないので、フラットな状態で観れたのが良かったのかもしれない。
マ>>続きを読む
ひとつひとつのシーンを、表情を、言葉を、噛みしめながら観る。
詩集のページを少しずつ捲ってゆくような。
なんかまた東京に行きたくなっちゃった。
池松君はいつもの無表情な低温演技とは違って、やや体温高>>続きを読む
【後半はレビューではありません。長いです…スミマセン。】
135分間、私の心は間違いなく1989年夏のデリーにいた!
少年少女のひと夏の物語がとても丁寧に描かれている。
ひとりひとりが物語の中に確>>続きを読む
悪魔の名の下に、家族が崩壊してゆく…。
決して観ていて楽しい話じゃないけど、信仰心と疑心暗鬼の狭間で揺れ動く極限のドラマに食い入るように見入ってしまった。
信仰というのは人間にとってとても大切なものの>>続きを読む
危うくお昼に食べたパスタが戻ってきそうな…。
美しさも、得体の知れなさも、気持ち悪さも。全てが恐い。
でもこの恐さとか気持ち悪さって、もとを突き詰めると〝生命〟という不可解な存在そのものに感じている>>続きを読む
物語自体はとてもエグい。とても不快なものなんだけど、観てる間は不快感や嫌悪感は全くなかった。
むしろ心穏やかに観れた。
容赦ないふりをして、肝心なところで手加減されてる気がする。
冒頭の盗撮客がボコ>>続きを読む
火曜から出張なので、荷造りしながら流し観でもしようと思ったら…見入っちゃって全然捗らねえの!
圧倒的熱量を持った最狂のエンタメアクションが、黒色と銀色のコントラストによって格調高い芸術作品に生まれ変>>続きを読む
やはりビートルズはモノクロームがよく似合う。
スーツに身を包んだ、4人のマシュルームカットの若者のスタイリッシュさ。
彼らが映る全てのシーン、全てのカットがポスターになり得る。
映画自体は60年代英>>続きを読む
昔はよかった。あの時代に生まれていたら…。
いつの時代の人も思うものなのかな。
過去は過去であるからこそ美しく見えるのであって〝黄金時代〟なんてものは、個人が創り出した幻想なんだ。
誰もが薄々感じて>>続きを読む
このユルくてシュールな感じが、夜勤明けの疲れた身体にちょうどいい。
〝ゆるめるモ!〟の子たちの演技がたどたどしすぎて、なんかクセになる。
普通の映画ならこんな棒読みは我慢できないところなんだけど、そ>>続きを読む
無音のエンドクレジット。
こんな時、どういう顔をすればいいのかわからないの…。
なんというかね。
こういう映画を観ると、人間て何のために生きてるの?とか、死ぬために生きてんのかな。とか思ったりしちゃ>>続きを読む
素朴で可愛らしいけど、ちょっと切ない映画。
ストーリーの詳細についてはネタバレ厳禁かも。
幻想的な雰囲気も相まってお伽噺をみているような。
脚本にテレンス・マリックが参加しているのも納得。
サーカス>>続きを読む
主演のふたりがいい。
メジャー映画のような飾り立てたキラキラ感じゃなくて、自然体の清々しさ。
〝詩のボクシング〟という、肉体ではなく、自らの内面から湧き上がってくる言葉で勝負する競技を通して、それぞれ>>続きを読む
〝私はロブスターになりたい〟って
〝私は貝になりたい〟以来の凄いセリフだと思う。
自分が映画に求めているもののひとつとして、〝見たことのないものを観たい〟というのがあって。
この映画はそういう自分の>>続きを読む
独特な映画だなあ。日本人にしか作れない映画だよなあ。
この状況。実際にその場にいたらもう絶対に帰りたくなるけど、傍から見てる分にはめっちゃ面白い。
各々の言葉や会話の間から微妙な人間関係や感情の揺れ>>続きを読む
ドゥニ・ヴィルヌーヴの旧作という事以外、まったく情報を入れずに見たのですが。
ファーストカットから度肝を抜かれました。
ああ、こういう映画なんだ…。
コロンバインの10年も前にこんな事件があったとは>>続きを読む
これは面白いです。
教師たちが体育授業中に教室に忍び込み、無断で生徒の荷物検査を行うというシチュエーションがもう不快感MAX。
教師間の微妙な関係性や棘のあるやりとりなんかもリアルで、何も起きない前>>続きを読む
タイトルやポスターの印象ではシリアスで地味な作品をイメージしていたんですが、良い意味で裏切られました。
誰も一度は経験する〝お葬式〟を題材とした家族コメディでした。
久々に集まったことで親兄弟や親戚>>続きを読む
なるほど、そうきたかー。
『シン・ゴジラ』からまだ1年ちょっとにもかかわらず、またもや新しいゴジラ像が。
やはりゴジラはクリエイターたちの創造性を刺激する怪獣なんですね。
『シン・ゴジラ』とは全く別>>続きを読む
映画館のシートに座りながら、終始ポスターの彼(→)みたいな顔で観てました。
ちょっと前までは、ホラー映画といえばグロ描写重視のものが多かった気がするんですが、
シャマランの「ヴィジット」あたりから、>>続きを読む
観終わった直後は「え…これで終わりなんですか??」と戸惑ったけど、冷静になって振り返ってみると、これはとても残酷な復讐なんだな。と思いました。
映画史に残る、残酷な〝放置プレイ〟ですよ。
彼女同様>>続きを読む
原作小説が出版されたとき、もの凄い話題になって、毎晩震えながら読んでた。
クラスメイトが惨殺されてゆく様子がひとりひとり丁寧に、しかも淡々と描かれていて恐いんだ。
設定とかあまりにも荒唐無稽だし、いま>>続きを読む
(第一部のレビューの続き)
第二部は事件の全貌が劇映画として描かれます。
つまりこちらは客観視点。
主観視点の第一部では謎だった加害者・美保のバックグラウンドが描かれ、なぜ美保が凶行に至ったのかが明>>続きを読む
これは斬新で面白い構成。
女子高生が女子高生を殺す。という事件を〝フェイクドキュメンタリー〟と〝劇映画〟という全く異なる演出によって、〝主観〟と〝客観〟両方の角度から事実と真実をあぶりだし、善と悪の>>続きを読む
なにしろ今年一番の大物だ。
とにかく観応えは充分過ぎるほどあった。
めっちゃ疲れた。
帰りがけにご飯食べて、帰宅したとたんに、爆睡した。
採点不能…スコアつけられず。
いろんな意味で〝良くも悪くも〟>>続きを読む
いよいよ明日、〝2049〟を観るぞー。
というわけで、ひとり前夜祭。
ここ最近〝ブレラン〟を観るときはもっぱらファイナルカットだったけど、あえてのインターナショナル劇場版(完全版)にて。しかも吹替。>>続きを読む
〝山村貞子〟が〝貞子〟になる。
オープニングタイトルで彼女の眼が大写しになる。
まだ、あの憎悪に満ちたおぞましい目つきではなく、真っ直ぐで澄んだ瞳だ。
美しく無垢だった彼女がなぜ〝貞子〟になってしま>>続きを読む
あのふたり。
自然なのに、めっちゃ面白い会話。
いそうでいない感じ。
ボケとツッコミ。静と動。絶妙過ぎる〜。
道端で駄弁ってる高校生からあんなウィットに富んだ会話が聞こえてきたら、そばでこっそり盗み聞>>続きを読む
やばい。やっぱ面白すぎるわ。
面白エピソードや面白シーンは「はじめてのおつかい」の方が上だけど、
こちらには「はやくおおきくなりたいの!」というロッタちゃんの心の叫びが全編に響き渡る、一本心の通った>>続きを読む
美しくて官能的、そして血なまぐさいゴシックホラーと、禁断の愛を描いた愛憎劇。とても好みな世界観です。
登場人物も少なく、ストーリーも地味っちゃあ地味なんですが、画面に隅々に監督のセンスが凝縮されていて>>続きを読む
披露宴の余興に最適!(゚∀゚)
血まみれ花嫁チェーンソー!
三作目ともなると、さすがにもうPOVは食傷気味だよなあという感じですが、制作側も同じ気持ちだったようで。
プロローグはいつも通りビデオカ>>続きを読む
リメイク版は尾道ではなく、なんと長野市が舞台。私が暮らしている街です。
善光寺、権堂アーケード、長野市民病院、長電バスなどなど、日常生活の中で見慣れた景色がひっきりなしに出てくるので、映画と現実の境目>>続きを読む