Kaoriさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

イースター・パレード(1948年製作の映画)

4.8

👏👏👏
うっとり。
フレッドアステア作品は2作目。
なんだこれは!
冒頭の少年とのダンスシーンから口元が緩むのを止められない。
軽快なタップとチャーミングな笑顔。
エレガントな佇まい...なんて素敵な
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.0

カンバーバッチにただただ魅了された。
ウェスアンダーソン作品の可愛らしさよりもカンバーバッチの演技力の高さが目を惹いた。
これだけのセリフ量とスピードに加えてコロコロと変わる表情が素晴らしくて見応えあ
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普通の人びと:彼らを駆り立てる狂気(2023年製作の映画)

-

夜と霧を観た時と同じ気持ち悪さ。

終始一貫して問う〝責任は誰に?〟
加害者は殺人を正当化し自分は被害者だと思い込む。
人間はずっと変わらないんだろうし、状況次第で自分もそうなるのかもしれない。
誰し
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スマイル(2022年製作の映画)

3.7

ちゃんと怖くて好きだった〜!
この孤独感と切羽詰まる感覚に没入。
自分だったらどうしよう?!と考えてた。
私が当事者じゃなければ気が狂った人間として見るだろう。
ゆえの孤独...
私ならいっそセラピス
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バーン・アフター・リーディング(2008年製作の映画)

3.5

もう何が何だか...なんだけど主要キャラ全員が最高!
メンタルグラグラのジョージクルーニーと常に圧力MAXのフランシスマクドーマンド。
ヘラヘラで可愛いブラピにいつもブチギレマルコヴィッチ。面白くてそ
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メリー(1931年製作の映画)

2.9

さすがにヒッチコックのカメオ出演はないか。
空中ブランコのシーンさすがに手に汗握った。
少しだれたけど〝らしい演出〟を見られると嬉しくラストの締めかたも良い。
裁判員裁判の様子は怒れる12人の男さなが
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ハリウッド 1969 シャロン・テートの亡霊(2019年製作の映画)

1.8

シャロンテートがヒラリーダフの時点で違うな。
怪しい人間が家の外に来てるのにいつもドアとか窓が開いてるのが結構酷い。
これじゃ起きるべくして起きた事件、と言わんばかりでホラー要素が欲しかったのかもしれ
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みんな元気(2009年製作の映画)

4.0

いや~泣かせるよ。
デニーロが庭仕事に励んで掃除機かけてるだけでホッコリ。マフィアの顔も大好きだけど哀愁感じる老いた父親の顔も大好き。
父親から見たらいつまでも子供は子供のままか。幼いままの姿で駆け寄
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渇水(2023年製作の映画)

3.0

〝空気も太陽もタダなのになんで水はタダじゃないんだろう?〟
終始感じるのはシンプルに〝お前ら金払えよ〟っていう気持ちだった。
払えないんじゃなく払わない。劇中そんな人達がたくさん出てきたね。
私の母親
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真夜中の虹(1988年製作の映画)

3.0

ダウンバイローを思い出した。
のほほんとしたロードムービーかと思いきや行く先々で不運の連続。
いや、基本的にこの主人公、人が良い。
簡単に人を信用しすぎて勢い任せに巻き込まれちゃってるのがなんか残念だ
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87分の1の人生(2023年製作の映画)

3.4

この痛みどう向き合えばいいんでしょう?体の痛みは消えても心の痛みは消えない、薬が消してくれるならそりゃ飲むでしょう。他の道ってどれなんだろう?とアリソンに激しく感情移入。
残酷だわ。と運命を憎みつつも
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チャーリング・クロス街84番地(1986年製作の映画)

4.5

はぁ〜素敵な映画だった。
遠く離れた文通相手、会わないまでが特別なのかもしれない。
でも会えるうちに会わなかった後悔も、ね。
アンソニーホプキンスだといやらしさが無くて安心して物語に入り込むことができ
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

5.0

キリスト教一派の小さなコミュニティで長年起きていた村の男達によるレイプ事件。
男達は村の女性をガスで眠らせて暴行を働く、女達の〝そのこと〟は〝悪魔の仕業〟だと無いことにされている。
男達が不在の2日間
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そして人生はつづく(1992年製作の映画)

3.9

死生観と向き合う心地良いロードムービーだった。
大事な人が死んでも生き残った人達の人生は続いていく。
1990年のイラン地震の際に監督が前作〝友だちのうちはどこ?〟のキャストの安否確認のために撮影地に
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

日本でもようやく被害者達が声をあげ始めたけどこの長すぎた沈黙、当時の関係者、報道しないマスコミメディアはこれをどう見るのかな。
全くニュースにもしなかったメディアが今年になって急に所属タレントにコメン
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.5

フローレンスピュー癖の強い作品ばかりを見事にやってのける。
見てるこっちまで息が苦しくなってきてここから出して!と叫び出したいような感覚に。
バニーの子供達から離れたくないという言葉には悲しさと同情の
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ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY(2022年製作の映画)

-

私は歌うだけ。
シンプルにそれだけで幸せを得ることが出来たらこんな最期じゃなかっただろうに。
どうでもいい話、夫に出会った時ホイットニーのアルバムを聴きまくっていたので思い出深くラスト3曲は感情上乗せ
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最悪の選択 Calibre(2018年製作の映画)

3.0

田舎の狭〜い小さなコミニュティ。
噂話なんか一瞬で広まる。
結束力を通り越して歪んだ価値観。
居心地の悪さがリアルで、よそ者を見るあの視線にはゾクっとした。でもことの発端はよそからきた馬鹿2人のせいだ
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.3

まぁ映画だし、って感じは否めないけどFukaseがほんの少し宮崎勤に見えた。
あの部屋絶対臭いだろうな。
にしても、この劇中に登場する漫画が凄い。読みたい。こんな描写してる最中の作家の精神ってどんな状
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眠りに生きる子供たち(2019年製作の映画)

-

あきらめ症候群。
移民である事とスウェーデンでの発症率、気になる因果関係...。
最近オーストラリアでも増えてると聞くと日照時間とか気候なんかは関係ないのかな。
2003年から患者がで始めたそうで日本
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

静寂の中の視線にたくさんの感情を見た。
終始涙止まらず。
耳が聞こえないってどんな世界なんだろう。
涙が出ると走り出すケイコの強さに勇気をもらった。
松本さんって100円の恋でもミット打ちしてたけど元
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

2.3

小さくて今は何もわからなくても子供の先を思うと気の毒になる。ウソンはたまたま気にしてくれる大人がいただけでほとんどの子供はそうじゃないと思うから。
大人達はいろいろな理由をつけるんだろうけど結局大人の
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ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期(2016年製作の映画)

3.3

ブリジット43歳の設定か...女の加齢を見せつけられた。
ブリジットしわくちゃだよ。
それに比べてコリンファースは歳を取るほどに色気が増していて驚き。
若い頃は許せた不誠実もこの歳ではいただけなくてブ
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X エックス(2022年製作の映画)

4.0

好き!!
スプラッター映画になるまでの1時間の流れも好き。
ゴリゴリのバイブル地帯にポルノを撮りに来たカップル達って時点で何が起きるのかとゾクゾクする。
宗教を絡めながらも若さに対する嫉妬や憎悪をこの
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海底47m(2017年製作の映画)

2.5

喋りすぎ騒ぎすぎ。(映画だが)
水深47mに取り残されたこの姉妹、テンションが↑↓でとにかくお喋りで残りわずかの酸素を使いまくる。
私なら待機の間は姉と手を握りあって酸素を使わない事に全力を注ぎたい。
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.4

生き抜くための自然な成り行き。
たった1人生き抜いてきたカイアを思うと生きるための本能。
〈湿地は死を理解し悲劇にもしない〉いい言葉だと思った。湿地に限らず自然は常にそうだと思う。
自分もその流れの中
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ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

2.9

感情がついていかない映画だった。
暴力的かと思いきや急にコメディ調になったり感動的になったり、そもそもなんでこうなったんだっけ...?って感じ。
レナート×エメンタールのキャラ強おじさんは面白かったけ
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ブーリン家の姉妹(2008年製作の映画)

4.5

初めて観た時より更に面白く感じた。
ヘンリー8世は処刑マニアのイメージしかなかったけどこの作品では女好きで人の意見に右往左往しまくる中身空っぽのどうしようもない裸の王様だった。いや、いいイメージは元々
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.6

こんなふうに自分の行くべき方角示してくれる人生の先輩がいてくれたら...と大大大好きなデニーロの安心感にほっとしてなんだか泣けちゃった。
〝ハンカチは人に貸すために持つ〟とか本物の紳士しかできない。
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地獄へつゞく部屋(1959年製作の映画)

2.0

ジャケ買い的な。
なんだか可愛くて再生するも驚く程つまらなかった。
この短時間で詰めに詰めたからすごいテンポで大忙し。
管理人が1番ホンモノだったじゃん。

誰も知らない(2004年製作の映画)

4.0

〝誰も知らない〟ふり。
無関心って1番残酷だ。
明は警察に行けば兄妹がバラバラになるから子供なりに行けなかったんだね。
2022年は児童虐待の件数が過去最多だったそう。
再鑑賞でしたが冒頭からYOUの
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母性(2022年製作の映画)

2.0

高畑淳子の意地悪ババアぶりだけが見どころ、スコア2は高畑淳子に。〝おばあさま〟な身なりじゃないでしょ。笑
登場人物全員の言動が理解できないから終始イライラ見てて何だこれ、状態。
大地真央の愛情が元凶か
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さかなのこ(2022年製作の映画)

5.0

好きって強い。
しあわせな気持ちになれた。
私は博士ちゃんという番組がとても好きでよく見るんだけど好きな物を追求する子供の姿とミー坊が重なった。
伸び伸びと好きな物に夢中になることが出来てそれを否定し
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

2.8

序盤の雰囲気が良かっただけに後半失速、かなりだれた。
出てくるやつみんな嫌な奴ばっかりだし結構話広げたわりにふわっとしててめんどくさかった。
阿部サダヲは凄いね。
以前から阿部サダヲがテレビで元気でも
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フォールアウト(2021年製作の映画)

4.0

予告で引き込まれました。
当事者じゃないから本当の気持ちはわからないけど、その後を丁寧に見せてくれる作品は初めて観た。
こんな映画、私はとても好きです。
ベイダもミアもクイントンもみんなアメリカの普通
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