鶴見さんの映画レビュー・感想・評価

鶴見

鶴見

映画(1525)
ドラマ(0)
アニメ(684)
  • List view
  • Grid view

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.5

頂点を極めた人間の凋落を描く王道ストーリーにハラスメント問題やキャンセルカルチャーと言った現代的テーマを絡め、更にはトッド・フィールド監督が随所に潜ませた細かい仕掛けも堪能出来る作品であったが、それら>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

3.5

なんと言ってもダブル主人公の胸焼けする程の濃い魅力に尽きる。ラージャマウリ作品のアクションは思わず笑ってしまう程の迫力が売りでありそれは本作でも充分発揮されていたが、ナートゥダンスのシーンが良すぎて以>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.5

S・スピルバーグの自伝的作品。
ノスタルジックな内容の映画讃歌みたいのを想像したがそんな単純な話では無かった。
真実を炙り出すだけでなく、捏造り出してしまう事も出来る「映画」と言う物の恐ろしさ。その映
>>続きを読む

こちらあみ子(2022年製作の映画)

2.5

新人ながら主演を堂々と務めた大沢一菜の演技力・存在感は圧巻。脇を固める井浦新や尾野真千子らの名優含めキャスティングの素晴らしさと、初監督とは思えない森井勇佑の巧みな演出力にグイグイ引き込まれる。ただそ>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.5

傑作。『犬神家の一族』に代表される横溝正史映画的なルックの面白さだけでなく反戦・反権力のテーマ、更には「ワンピース」「ワールドトリガー」で印象に残る作画を担当した東映のエースアニメーター太田晃博による>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.0

VFXシーンに関しては文句無し。海上シーンの素晴らしさは勿論、ハリウッド作品でさえ散見されるCG隠しの為の夜間シーン多用が無かった事も高評価。
ドラマパートに関してはややクサく感じてしまう部分も有った
>>続きを読む

ガールズ&パンツァー 最終章 第4話(2023年製作の映画)

3.5

主人公チーム早期退場により残された仲間達の奮闘と言う、長く続くシリーズだからこそ描ける内容が興味深い。速度の出せない戦車でスピード戦を行う為にまだこんなアイデアが出せるのかと感心した。

夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

3.0

『君の名は。』以降の所謂セカイ系の現代アップデート作品として屈指の成功例と言っても良いのでは。メイン男女の役割を入れ替えても成立しそうな辺りにも現代性を感じた。
ただ、主人公の父親の造形は単に不快なだ
>>続きを読む

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.0

原作に触れた事は無いが後発のファンタジー作品に多大な影響を与えたゲームだけに、慣れ親しんだ世界観ですんなり入り込めた。
ダンジョンシーンは意外と少なめだが、エンタメ作品かくあるべしと言いたくなる様な要
>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.5

監督のDC移籍や大多数のメインキャスト降板等メタ的な背景も有り、非常にスッキリ綺麗に締め括ってくれた完結編。前作ではやや過剰な迄に描かれた「家族」と言うテーマを、家族だからこそ離れ離れになっても大丈夫>>続きを読む

グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

3.5

文化祭を舞台にしているせいかちょっと「ビューティフル・ドリーマー」味を感じるストーリーと戦隊ヒーロー集合映画の様なワクワク感。
そしてクライマックスでオーイシマサヨシが流れれば無条件でアガらざるを得な
>>続きを読む

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

2.5

前作で不評だった人間パートが大分削られたがやはり退屈。いっそゴジラとコングが他の怪獣を倒し勝ち進みながらクライマックスで激突・乱入したメカゴジラを協力して倒す、位バカに振り切った方が潔かったのではと思>>続きを読む

モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

3.0

クーデター物と言うある種のジャンルともなっているテーマに、南北朝鮮の対立と有事の中で生まれる友情を描く事で本作の個性を出すと共に、エンタメ的なアクションやサスペンスもたっぷりと見せてくれたリュ・スンワ>>続きを読む

サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

3.0

俳句やレコードとSNSやライブ配信と言った新旧のガジェットを上手く使った王道のボーイミーツガールの良作。
但し脚本的に勿体無いと感じた部分も有って、ビーバーにストーリーに絡む落書きはともかく窃盗行為ま
>>続きを読む

ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

3.0

戦争未亡人の家政婦が憧れのディオールのドレスを購入する為に英国からパリへ旅行する話。大人のお伽噺とも言うべき可愛らしい作品ではあるが、夢を見るのに年齢は関係無いと言うテーマや当時のフランスの社会情勢、>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.5

179分の上映時間、かなりの部分が車内での会話で構成されているにも関わらず卓越した脚本・演出力に依り全く長さを感じさせない傑作。
作品の魅力に大きく寄与した外国人俳優含むキャスト陣の中でも特に岡田将生
>>続きを読む