このレビューはネタバレを含みます
この映画で伝わってくることの一つには他者に自分の思いは完全に理解されることはないということだろう。主人公は人が持つ嫌な部分をとことんさらけ出しながらも他者に関わろうとすることで「人生は他者だ」という言>>続きを読む
主人公の難民体験を描いており、一貫して重い。だが、この重さを壊さない程度のユーモアがところどころ散りばめられている。作品の持つ重さと笑いが絶妙なバランスで保たれている。
多民族化が進み変容していくアメリカ社会の中で、「白人」のアメリカ人の葛藤と受容をとても丁寧に描いていると思う。クリントイーストウッドの考えるアメリカ社会のあるべき姿が最も伝わったとても好きな作品