このレビューはネタバレを含みます
観終えて残る、ざらついた苦しさ。まさしくこれは、鑑賞者である自分自身に起きることのない被害感情であり、なんなら一歩間違えば「罪なき傍観者」になり得ないという、最悪な感触なのだろう。
鑑賞後、スカッとし>>続きを読む
結局、「理解のある親」「理解のある同僚」「障壁を乗り越えるに足る愛」の全部を持っている側ふたりの話だった 持っていないわたしはただ孤独だった もう一度見る予定なので見てからまた追記します
前作のスピード感にパラレルワールド要素を足してさらに面白くしてきた ビキニスカイダイビング最高 記録用
友達とワーワー言いながら見るには最高 笑えて怖いタイムループもの 記録用
悪趣味でポップでかわいくて苦しい夢のような世界。長尺のMVを見ているようで素敵だった 記録用
BLというよりはヒューマンドラマ的な側面の方が強い。観ていて不快な気持ちになるシーンがほぼないため安心して最後まで鑑賞。普通に主演のふたりがかっこよくて良かった 記録用
土着信仰の恐怖を描いた映画といえば「ミッドサマー」があるが、あの牧歌的な映像は、どことなく自分とは関係の無い、それこそ本当に映画の中の話だと思っていた。しかしながら「咒 Incantation」の舞台>>続きを読む
狭くて、先の見えない、でも広い世界で、間違いなく、わたしが一番最悪、だけど。
漠然と「異性と付き合い、子を持つ」という幸せな家族観にまつわる固定観念が時代遅れになりつつある中で、じゃあ何が幸せなんだ?>>続きを読む
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可視化された呪いから、逃れることはできない。誰かが見つめているようなカメラワーク、不穏なBGM。とにかく厭な気持ちになる。息が詰まるようなラストシーン。たった一言で家族を壊した、少年の復讐劇。
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グロテスクな人間の感情。どんなに優しい神だって、見返りは欲しい。
自分の中にも、身勝手で自己中心的で、醜くて愛おしい「承認されたい」という欲求があることに気づく。「でも、…ありがとう」優里ちゃんの言葉>>続きを読む
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身勝手な愛ゆえの行動、リプレイされ続ける地獄。まさに残酷で異常…と書くと非常に仰々しいが、実際は、心優しく、弱い男が向き合えなかった過去と向き合うストーリーである。「地獄」の再解釈が鮮やか。ただ針や炎>>続きを読む
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芸術的で、ぼやけた悪夢。「逃げられない」という切迫は、彼らにどう影響を及ぼすか。
ウェイクはウィンズローに、女性のいないこの場所で、女性的なジェンダーロールを求めた。閉じた場所で、泥酔し、秘密を打ち明>>続きを読む
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どこまでがドキュメンタリーで、どこまでがモキュメンタリーなのかを曖昧にさせる、ラストのワンシーン。
名の通り心霊と、カルト宗教と、北九州のアウトローな連中の揃い踏みのこの作品は、ジリジリとした焦燥感に>>続きを読む
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執念の果ての復讐。それは非常に情けないものだった。
最愛の妻をひき逃げされた男の、真面目なことを真面目にやる、追い詰められて、切羽詰まった滑稽さに、恐怖さえ覚える。だからこそ、雨の中で相見える2人の結>>続きを読む
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何度も何度も繰り返し見て、その度に胸が苦しくなる。「あの、テレビや何かで言うでしょう?開発が進んでキツネやタヌキが姿を消したって。あれやめてもらえません?そりゃあ、確かにキツネやタヌキは化けて姿を消せ>>続きを読む
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ただやるせない。観ている私たちはムーニーに強さをお仕着せにしていただけで、彼女は単に、愛に飢えた、そして自分の置かれた立場を理解している、可哀想な子供でしかない。
それでも、モーテル暮らしの彼らの日々>>続きを読む
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あまりにも残酷な末路だからだろう、松子自身を時系列に従って長々と描写することはない。松子の姿は、回想の位置に置かれて、彼女に関わった、「死後もなお、松子を覚えている人々」によって、ぐるりと、広い視点で>>続きを読む
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佐和子による、強烈なフック。
「これは漫画なのか、それともいま本当に起きていることなのか」を曖昧に描き、俊夫だけでなく観ている私たちでさえハラハラさせる。佐和子を演じる黒木華が、不思議な色気と哀しみを>>続きを読む
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実際に起こった殺人事件を描いたモキュメンタリー。素人のカメラワークは酷く、展開や編集もチープ。それもそのはず、Amazonプライムで突如配信されたこの作品の、監督欄も主演欄も「わからない」のだ。
不安>>続きを読む
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打算も下心もない優しさは、最後に自分を救ってくれるのか。
不器用だけど、愛した人には献身的に尽くすフーシに降りかかる、さまざまな悲しみ。最後に見つめる空の景色は、フーシにはどう見えていただろうか。色々>>続きを読む
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「わたし、ハッピーエンドが欲しいの…」そう言いながら気になる彼の頭にドリルで穴をブチ開ける!!
普段スラッシャーものはあまり見ないが、これは見て正解だった。主人公であり、マジキチ拷問JKであるローラの>>続きを読む
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北朝鮮の工作員を描いた作品。虚実綯い交ぜに作られているが、合間に透けるシビアな現実に、胸が苦しくなる。
ずっと見続けてきた、うるさくてちぐはぐな隣の家族。使命を終えようとしている時、思い出したのは彼ら>>続きを読む
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「知らない方がいい事だってある」
少年たちの好奇心が招く、最悪の結末。
スタンド・バイ・ミーよろしく、青い青い群像劇的な作りになっているが、その末路は非常に残酷。きっちりとしたホラー映画の本質を描い>>続きを読む
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伊藤蒼さんが本当にすごい!
思春期の苦しさ、もがき、移り変わる機微を丁寧に演じていて、終盤の、お父さんとの「ラリー」のシーンはつい涙してしまった。
ただ、介護に関してあそこまで追い詰められていたのにも>>続きを読む
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「私はあんたと違うって言って」と、涙ながらに懇願するハンター。
普通を呑み込まされそうになった彼女の抵抗は、異食症というかたちで表れた。どうにもならない孤独を、苦しみを、電池を呑み込むことで誤魔化した>>続きを読む
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「両親は騙されていて、両親を騙した人も誰かに騙されていて、その人もさらに別の誰かに騙されていて…」と、金星のひかりを口にするちひろに声をかけるなべちゃん。それもそうで、宗教というシステムはそういった連>>続きを読む
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河瀬監督の作品は今回初めてだったが、暖かい陽射しが、まるで演者を優しく包み込むような光の演出が秀逸だった。
ひかりの変貌ぶりに、栗原夫妻はひかり本人とは気づかない。それほどにひかりの身に起きた辛い現実>>続きを読む