Ash国立ホラー大学院卒論執筆さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

3.8

【ロック魂の昂り】

成りすましで教師になったロックンローラーが子供たちにロック魂を伝授する話

とにかくロック魂が弾ける究極のロックンロール作品。ロックに定められ、ロックに生き、ロックに狂わされた主
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ブラッド・レッド・スカイ(2021年製作の映画)

3.4

【吸血鬼の天空夜会】

ハイジャックされた航空機の客に吸血鬼が居たら...?な話

クセの強い作品が多い吸血鬼ものの中では割と王道な方。異形に変身して凶暴化し血を吸うシンプルなSkyrimスタイル。
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

3.8

【正義の看板を背負った悪】

まだまだ適当だった80年代南深部で、ノリで死刑にされた奴らをハーバード卒弁護士が救う話

やっぱり昔の警察は面白いな。暴力と詭弁でやりたい放題、無実の人を死刑にまでできち
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死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

3.9

【悪魔の存在を裁判所が認めた...?】

取り憑かれた疑惑のある青年がメッタ刺し殺人で逮捕されるが、"悪魔の所為なら、無罪。"する為にウォーレン夫妻が奮闘する話

『ラヨローナ』からのマイケル・チャベ
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クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年製作の映画)

3.5

【ダブルひろしロボット】

なんだかダメなとーちゃんがロボとーちゃんに改造され最強のオヤジになる話

野原一家の絆に迫る。どんだけ優秀でもロボットではホンモノのとーちゃんには勝てんか...。

五木ひ
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マーズ・アタック!(1996年製作の映画)

3.5

【タランティーノの宇宙戦争】

トム・クルーズ宇宙戦争のタランティーノバージョンみたいな話

火星人に侵略されて"宇宙戦争"な最後を迎えるシンプルな作品だが、所々意味不明なブラックジョークが飛び出る。
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凪待ち(2019年製作の映画)

3.6

【人に優しく、自分にはもっと優しく】

ギャンブル依存症のダメ男が再生を誓い田舎に移住するが、色々あってまたダメ男化する話

イクオ観察日記みたいな作品。一見優しくて物分り良くて仕事もできて良い奴だけ
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

3.7

【さすが戦後だ次元が違う】

終戦後の呉で復員兵の主人公が血気の多さと侠(漢)を買われてヤクザになる話

旧陸軍で決死隊レベルの戦闘に明け暮れていた兵士が、軍隊が事実上解体された戦後に闇の世界に流れ込
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ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

3.3

【マシュマロバスターズ】

大学から追い出されたオカルト専門教授たちが"ゴーストバスターズ"を起業する話

ご都合主義で物事がどんどん上手くいく。災難あってもすぐ復活、新ビジネスは一瞬で商売繁盛。
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦(2002年製作の映画)

3.7

【戦国の世のまっこと辛きことよ】

野原一家が車ごと戦国の世にタイムスリップして戦をする話

引き付けて竹束を盾に火縄銃発砲、弾込め中に弓や投石で牽制、接近したらまずは長槍突撃、混戦になってやっと日本
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マスク(1994年製作の映画)

3.7

【ジム・キャリーの本能が爆発】

冴えないジム・キャリーがマスクをしたらスーパー超絶ジム・キャリーになる話

"マスク"状態のジム・キャリーが痛快すぎてたまらない。アラレちゃんが悟空達をぶっ飛ばすノリ
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年製作の映画)

4.0

【日本一持ち上げられたアニメの名に恥じない】

大人達が20世紀の"懐かしさ"に毒されて育児放棄する話

子供目線の大人の不思議な習性「懐かしい」を拡大解釈しまくった作品。理解出来ないものに人は恐怖す
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フィアー・ストリート Part 1: 1994(2021年製作の映画)

3.7

【魔女スラッシャー】

動機不明の連続殺人、動く死体、、全ては魔女の仕業...?的な話

前半はよくある80年代スラッシャーもので、中盤辺りからオカルト色(魔女系)が全面に出てくる。

ホラー映画とし
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.6

【ケイゴリンのコナン】

高級ホテルの客に殺人犯が紛れ込んでいるというコナン風なテイストのケイゴリン作品

前半はお仕事紹介映像みたいな内容。学生時代のバイトとtoCが如何にク○なビジネスかを思い出さ
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ボーン・スプレマシー(2004年製作の映画)

4.2

【彼らは決してミスをしない】

前作と比べてボーン節にさらに磨きをかけている。1作目の反響に味をしめ、"ボーンをよりボーンらしく"した、まさに超正当進化。

某007的なオシャレさや某MIのような映画
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ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

4.0

【キュイーーン】

8年振りくらいにボーンシリーズを攻める。

1作目からボーン節はチラホラと。スパイ的なかっこよさを出しつつも静かで自然な感じ、何とエロいんだ...。

先輩である007とは違うリア
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ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

3.7

【なぜオバマはドローンが大好きなのか】

30分で終わるはずの作戦が、輸送ヘリの墜落を皮切りに泥沼の市街戦状態と化す話

1人を助ける為に1機のヘリが犠牲になり、一個小隊を助ける為に大隊が投入され、挙
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.7

【サーカスへようこそ】

テンリングスを装備して千年の時を生きる最強の親父をシャンチーがぶっ飛ばす話

予算の都合を感じた作品。ドラゴンのCGはかなり頑張ってたけど、最後の合戦は正直に言うとしょぼい。
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

2.9

【目に負えない狂脚本】

単なるいじめ復讐もんじゃなくて、主要登場人物ほぼ全員狂ってました系の謎コメディ。

狂った人間を描くのはいいが、ストーリーまで狂ってくると目に負えない。何となく園子温のリアル
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.3

【クサい系】

伝えたいことは分かるような気がするが、なんかクサい系。ラテン系映画のあるあるパターンだ。

テーマ性を分かりやすくするとダサい、逆に分かりづらくすると興行的にキツい、、そのバランスをと
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.6

【アダルトピ○ロちゃん】

キッズな1作目よりちゃんとホラーっぽくなってる。ホラー描写もアダルト向けにパワーアップしたってことかな。意外にペニーワイズもセンスある。

これって見る人が見たら発狂して心
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.5

【びっくりショー】

1作目はキッズ時代編のみ。まあこの方がええわな。キッズ時代と大人時代同時にやって3時間超えしてた旧作はイカれてる😅

似たようなストーリーかと思って倦厭してたけど、最初のシーン以
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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

4.1

【我を失った子羊達の彷徨いに、イカレ紳士は躊躇なく狩りを開始する】

イカレ紳士ボンドルドの本拠地へと至り、その正体に迫る話

何だかんだ愛がテーマになってるのがまどマギ劇場版臭。ボンドルドの真の愛、
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トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

3.7

【アマプラの挑戦状】

カメラのアングルとか爆発とかキザな演出とかマイケル・ベイ味を感じるのが気になるところ。

ストーリーはビデオオンデマンド系製作のやつの中ではいい方。こういう系でありがちな余計な
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.4

【世紀の信用詐欺】

収入欄が白紙な人にも4000万の住宅ローンを組ませることが出来、ゴミローンなのに格付け会社は競走の為問答無用で最高評価。騙された投資家が数十兆円の不良債権を抱えるという地獄の連鎖
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ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

4.1

【ザック・スナイダーの魂が宿る!】

ザック・スナイダーの悲願、ディレクターズカット版。

劇場版を見たのが3年以上前のことだからはっきりとは覚えてないけど、気になってた部分がちゃんと解消されてたと思
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許された子どもたち(2019年製作の映画)

3.6

【それでも僕はやった】

少年が虐めていた奴を殺してしまうが許されてしまう話

殺しの"やっちまった感"とかその後の展開のリアリティがいい。子役の演技も自然だし、いかにも"やってしまいそう"な見た目を
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罪の声(2020年製作の映画)

3.7

【大袈裟な声】

戦後最大級の迷宮入り事件で使われた声明文が自分の子供の頃の声だった…

事件の顛末とかリアリティがあっていい。天才犯罪集団?と思いきや以外に普通で人間臭い。

ミステリーもスペクタク
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.2

【狂気の善vs狂気の悪】

警察が裏で手を引いてヤクザの抗争を抑えたが、最凶が出所して秩序が崩壊する話

松坂桃李完全脱皮。完全にイメージ崩壊。こんなに男のギラギラ感が出せるとは衝撃だな。戦隊もの出身
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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

3.6

【事故物件実験やりたい】

個人的には割と楽しめた系

いままで事故物件を全面に押したホラーはあまりなかったからある意味新鮮。(洋ホラーはもはや事故物件程度ではホラー扱いされない)

色々な事故物件を
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残酷で異常(2014年製作の映画)

3.7

【無限反省部屋】

謎の空間に取り込まれ何故か妻殺しの犯人扱いされる男。過去を振り返ると…

無限反省という独自解釈のループもの。主人公は新人だけど、中には何十年という猛者も。

周りの人の視点で自分
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.1

【悪を根絶やしにはできん】

ヤクザ綾野剛が05年にお勤め開始して、14年後に"お勤めご苦労様でした"したら世界が変わっていた話

90年代からヤンキー文化が廃れたとは言え、2000年代は今の2倍くら
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.6

【俺はメランコリックな表情を浮かべた】

銭湯でのバイトを始めた東大卒の男がそこがボディを透明にする場所に使われていることを知り人生が変わる話

ヒメアノールの雰囲気を感じつつも、着地点がちょっと違う
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.9

【個性的かつハイレベル】

ブラックウィドウの幼少期をちょっとと、エンドゲーム後の過去の尻拭い。

レッドスパロー的なロシア系スパイ物の気持ち悪さが出てるとこが良かった。ブラックウィドウは普通の人間だ
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クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

4.0

【恐怖のコンビネーション】

1と比べて新鮮さに欠けるけど、クオリティの安定感は抜群。ホラーとしてあるべき姿を守っているし、新しい挑戦もあったと思う。

特に、2~3場面同時の恐怖シーン演出の迫力は半
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.5

【人生生き残りゲーム】

まさに生き残りをかけた戦い。

どうすれば良かったんだ?何が正解なんだ?家に帰って犬に餌を上げたいだけなのに、なぜ死の危機に直面しなければならない?

ループ系というやり方で
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