AONIさんの映画レビュー・感想・評価

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乾いた花(1964年製作の映画)

4.0

乾いたモノクロ映像美が、心の渇いた男女を見事に描き出す。

タイトルの“渇いた花”とは賭博ゲーム「花札」と謎の女「冴子」を意味するのだろう。また、現代人の満たされることのない「心の渇望」を指しているの
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大根と人参(1965年製作の映画)

3.5

世のお父さん方がふと抱く「蒸発願望」。本作のテーマは正にそれなのだが、その願望を抱くキッカケに対して妙に納得してしまった。

「小津記念映画」と銘打ちながら、主役の笠智衆には小津作品とは180度違う“
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昭和残侠伝 唐獅子仁義(1969年製作の映画)

3.0

今回は敵か味方かわからない待田京介が参入。まあ、結局はいつも通りの展開なんですが。サバサバとした藤純子が良い。

あゝ決戦航空隊(1974年製作の映画)

3.5

鶴田浩二のライフワークというべき特攻隊映画の集大成。切腹シーンに代表される鶴田の憑かれたような情念演技に頭グラグラ。大西中将、着いていけません!

山下監督の描く格調高い画は大作感に満ち溢れているが、
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君よ憤怒の河を渉れ(1976年製作の映画)

2.0

どこに行ってもすぐに面が割れる健さん。そりゃそーだ、だって健さんだもん! 「そんな馬かな!」な新宿脱出シーンは必見。

ダーヤラァーッ ダヤララッダラララァー♪

本篇が始まると同時に流れる、このムー
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植村直己物語(1986年製作の映画)

3.0

冒険云々よりも、ひたすら待つ家族(奥さん)の大変さと気高さの方が心に染みた。

摩天楼ブルース(1979年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

数多くある『真昼の決闘』焼き直しの1本。 お約束の展開だが・・・

無法集団の暴挙に今まで泣き寝入りしていた住民が、一人、また一人と立ち向かっていくクライマックスには胸がすく。

しかも、舞台がN.Y
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ローリング・サンダー(1977年製作の映画)

4.0

日常生活では不感症になったベトナム帰還兵の二人が、戦闘場面になると活き活きとしてくる。このギャップが最高!

『ザ・ヤクザ』の脚本も手掛けたポール・シュレイダー。任侠映画を研究したに違いない。本作の2
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荒野の七人/真昼の決闘(1972年製作の映画)

3.0

あのクリスがいつの間にか結婚している!
刑務所の囚人達で間に合わせるという安直な仲間集め。『荒野の七人』というより、『特攻大作戦』ウエスタン版といった趣き。
けど、襲ってくる群盗達を退治してゆくプロセ
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続・荒野の七人(1966年製作の映画)

2.0

相変わらず仲間が集まる度に指をたてるのですな。今回も個性的なガンマンが揃っている。それにしても、

ダイナマイトがあるなら早く使えよ。それに好色男のウォーレン・オーツ、なんちゅう動機で参加してやがる。

新・荒野の七人/馬上の決闘(1969年製作の映画)

3.0

このシリーズは誰が生き残るのかを考えながら観るのも楽しみ方の一つ。「馬上の決闘」という副題が意味不明だが、前作(2作目)より面白い。

一作目の二番煎じでしかない二作目よりも、メキシコ革命を盛り込んだ
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組織(1973年製作の映画)

4.0

痛々しさを感じさせる乾いた暴力描写。『ローリング・サンダー』同様に、出入りシーンにおけるジョン・フリンのアクション演出が冴え渡っている。 

主人公達に好きなようにかき回される組織が、情けなさすぎる気
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ウォーキング・トール(1973年製作の映画)

3.0

いかにも娯楽がなさそうな片田舎に侵食する、売春宿や賭博場を経営する悪党ども。
そんな悪党どもを棍棒で叩きのめすってスタイルも、いかにも片田舎のヒーローといった風情。

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.5

疾走感漂うロックな世界観!スゲーなジョージ・ミラー御大(御年70歳)!!その衰えないクレージーなイマジネーションに乾杯!本作のパンチの効いた映像世界は、旧作ファンも満足できる出来栄えなのでは?

スネーク・アイズ(1998年製作の映画)

3.0

カット割り全盛だったこの時期の映画界で、デ・パルマのカメラ長廻しテクニックは貴重。良くも悪くも、肉感的なB級ヒロインまでもデ・パルパ印。

ファム・ファタール(2002年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

うーわ、デ・パルマやっちまったよ・・・。あまりに下らないオチには場内が一瞬にして凍りついたが、スローモーション映像に命を賭けるデ・パルマ節が完全復活で(ファンは)拍手喝采。


数々の映像トリックを駆
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パーマーの危機脱出(1966年製作の映画)

4.0

「毒には毒をもって制す」とばかりに犯罪者を利用する諜報組織の姿が妙に生々しい。 それにしても下着セールスって!

前作同様に結構ややこしいストーリー展開なのだが、今回は『007』シリーズも手掛けたガイ
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国際諜報局(1964年製作の映画)

3.0

サラリーマン諜報員ハリー・パーマー登場。

マイケル・ケインは若い頃から飄々とした演技だ。 赤や黒といった原色を強調した映像は鮮明に記憶しているが、ストーリーはややこしかったという以外は覚えていない。

ミニミニ大作戦(1969年製作の映画)

4.0

英国VS伊。元祖『TAXi』? 

「これは自己防衛の社会♪」 妙な主題歌と、連なって逃走する三色のミニクーパーがPOP!

おふざけなラストもいい。

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