乾いたモノクロ映像美が、心の渇いた男女を見事に描き出す。
タイトルの“渇いた花”とは賭博ゲーム「花札」と謎の女「冴子」を意味するのだろう。また、現代人の満たされることのない「心の渇望」を指しているの>>続きを読む
世のお父さん方がふと抱く「蒸発願望」。本作のテーマは正にそれなのだが、その願望を抱くキッカケに対して妙に納得してしまった。
「小津記念映画」と銘打ちながら、主役の笠智衆には小津作品とは180度違う“>>続きを読む
今回は敵か味方かわからない待田京介が参入。まあ、結局はいつも通りの展開なんですが。サバサバとした藤純子が良い。
鶴田浩二のライフワークというべき特攻隊映画の集大成。切腹シーンに代表される鶴田の憑かれたような情念演技に頭グラグラ。大西中将、着いていけません!
山下監督の描く格調高い画は大作感に満ち溢れているが、>>続きを読む
どこに行ってもすぐに面が割れる健さん。そりゃそーだ、だって健さんだもん! 「そんな馬かな!」な新宿脱出シーンは必見。
ダーヤラァーッ ダヤララッダラララァー♪
本篇が始まると同時に流れる、このムー>>続きを読む
冒険云々よりも、ひたすら待つ家族(奥さん)の大変さと気高さの方が心に染みた。
このレビューはネタバレを含みます
数多くある『真昼の決闘』焼き直しの1本。 お約束の展開だが・・・
無法集団の暴挙に今まで泣き寝入りしていた住民が、一人、また一人と立ち向かっていくクライマックスには胸がすく。
しかも、舞台がN.Y>>続きを読む
日常生活では不感症になったベトナム帰還兵の二人が、戦闘場面になると活き活きとしてくる。このギャップが最高!
『ザ・ヤクザ』の脚本も手掛けたポール・シュレイダー。任侠映画を研究したに違いない。本作の2>>続きを読む
あのクリスがいつの間にか結婚している!
刑務所の囚人達で間に合わせるという安直な仲間集め。『荒野の七人』というより、『特攻大作戦』ウエスタン版といった趣き。
けど、襲ってくる群盗達を退治してゆくプロセ>>続きを読む
相変わらず仲間が集まる度に指をたてるのですな。今回も個性的なガンマンが揃っている。それにしても、
ダイナマイトがあるなら早く使えよ。それに好色男のウォーレン・オーツ、なんちゅう動機で参加してやがる。
このシリーズは誰が生き残るのかを考えながら観るのも楽しみ方の一つ。「馬上の決闘」という副題が意味不明だが、前作(2作目)より面白い。
一作目の二番煎じでしかない二作目よりも、メキシコ革命を盛り込んだ>>続きを読む
痛々しさを感じさせる乾いた暴力描写。『ローリング・サンダー』同様に、出入りシーンにおけるジョン・フリンのアクション演出が冴え渡っている。
主人公達に好きなようにかき回される組織が、情けなさすぎる気>>続きを読む
いかにも娯楽がなさそうな片田舎に侵食する、売春宿や賭博場を経営する悪党ども。
そんな悪党どもを棍棒で叩きのめすってスタイルも、いかにも片田舎のヒーローといった風情。
疾走感漂うロックな世界観!スゲーなジョージ・ミラー御大(御年70歳)!!その衰えないクレージーなイマジネーションに乾杯!本作のパンチの効いた映像世界は、旧作ファンも満足できる出来栄えなのでは?
カット割り全盛だったこの時期の映画界で、デ・パルマのカメラ長廻しテクニックは貴重。良くも悪くも、肉感的なB級ヒロインまでもデ・パルパ印。
このレビューはネタバレを含みます
うーわ、デ・パルマやっちまったよ・・・。あまりに下らないオチには場内が一瞬にして凍りついたが、スローモーション映像に命を賭けるデ・パルマ節が完全復活で(ファンは)拍手喝采。
数々の映像トリックを駆>>続きを読む
「毒には毒をもって制す」とばかりに犯罪者を利用する諜報組織の姿が妙に生々しい。 それにしても下着セールスって!
前作同様に結構ややこしいストーリー展開なのだが、今回は『007』シリーズも手掛けたガイ>>続きを読む
サラリーマン諜報員ハリー・パーマー登場。
マイケル・ケインは若い頃から飄々とした演技だ。 赤や黒といった原色を強調した映像は鮮明に記憶しているが、ストーリーはややこしかったという以外は覚えていない。
英国VS伊。元祖『TAXi』?
「これは自己防衛の社会♪」 妙な主題歌と、連なって逃走する三色のミニクーパーがPOP!
おふざけなラストもいい。