ASさんの映画レビュー・感想・評価

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東京バタフライ(2020年製作の映画)

3.6

再生回数聞かれて「12回」即答のくだりは腹よじれた。いくらぐらいになるんだろうと思って頭ん中で計算したら1円くらいでそれがドツボってもう映画どころじゃなかった

城の生活(1966年製作の映画)

4.6

問答無用でドヌーヴのベスト。
連合軍によるノルマンディー上陸作戦前夜の極めて重々しい空気を寄せ付けない、まるでお転婆娘がそのまま成人したかの様な人物造形が犯罪的にヤバすぎる。
冒頭30分で点を線に繋げ
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ビジル(1984年製作の映画)

4.0

ニュージーランド初のカンヌコンペ出品作品。
ところどころでエリセとの親和性も窺える幽玄なるショットの釣瓶打ち。眼福

エンジェル・ベイビー(1995年製作の映画)

4.2

ラストの橋のシーンは反則。
「飛ぶわけないだろう。僕は生きる」→タイトルへの回帰

ヴィタリナ(2019年製作の映画)

3.4

20年間継続作業への気骨に対しては敬意を払うが正直食傷気味。
ヴェントゥーラが立ち上がった瞬間パンツの裾がストンッッて落ちるところが何故かすごく気に入っている

笑う男(1928年製作の映画)

4.4

サム・フリークス案件の極北。これは虐げられる者たちの敗北ではなくささやかな勝利である。
見事と言う他ない伴奏音楽と物語の調和、コンラート・ファイトの上下で分断された表情が持つ吸引力、そんな彼の高らかな
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殴られる彼奴(あいつ)(1924年製作の映画)

4.0

このロン・チェイニーはまさに道化の鑑。
おまえらどんだけイチャコラしてたんだよってツッコミを禁じ得ないあの蟻のショットが大好きで大好きで

素晴らしきサイレント映画Ⅱ@ヴェーラ

悲惨物語(1973年製作の映画)

3.6

極めて倒錯的な2つの分子が化学反応を起こすとき、眼前の世界が美しさで染まる事がままある

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

ノーランにどうしてもこれだけは言いたい。次もまた面白い映画作ってねっと

白衣の男(1951年製作の映画)

4.2

機知に富んだ会話と陰影に富んだ映像が織り成す二律背反喜劇。
いかなる分野においても発展の裏に沈みゆく人々の悔涙アリ。ともすれば隅々まで熾烈な競争で溢れ返った社会構造を前にして、アイロニカルな眼光がとて
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さよならS(1998年製作の映画)

4.0

初ゾンカ。観る者に媚びない徹底した贅肉の削ぎ落とし方に惚れ惚れ。骨格はシンプルなのに様々な感情がわき上がって交錯して忙しいったらありゃしない

ギャンブラー(1971年製作の映画)

4.4

終盤の決闘が目撃できるのならば何度でもこの壮大な前フリを受け入れてみせよう。どこまでも三流なウォーレン・ベイティがダサくて格好良すぎてもう…。
『殺しが静かにやって来る』と双璧をなす雪ウエスタンの超絶
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父よ(2001年製作の映画)

3.8

ジョゼ・ジョヴァンニが父へ贈る愛の手紙。極めてパーソナルな物語にもかかわらず禁欲的な画面構成が何ともこの人らしい。
ラストで自身原作『穴』のポスターがパターン違いで3枚も笑。そこからの「父さんまたすぐ
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れいわ一揆(2019年製作の映画)

4.2

想像していたよりもずっと“言葉”の映画。この世界(地獄)に裂け目を。10人の熱量に呼応する様にして、本作はそのおおよその座標を示しているのではないだろうか。要するに「今こそ立ち上がれド庶民」である。>>続きを読む

ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

4.2

白人警官を巡っての議論が絶えない現況とビンビンにリンク。映画という媒体を借りながら百矢報いてて痛快。銃器類ではなくスマホがリーサルウェポンとなるあたりもいまっぽくて流石。
警官側の私生活事情を垣間見せ
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東京人間喜劇(2008年製作の映画)

4.6

今年の東京国際で上映されるらしいけど、日程合うか微妙なのでサンクス・シアターで一枠消費。

第一部『白猫』第二部『写真』→可視/不可視の相対立する要素で構築された人間の表層を絶妙な距離感でなぞる観察眼
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Some Freaks(原題)(2016年製作の映画)

3.8

マイノリティへの偏見によって生きづらさを抱える三人がX-MENの如き逞しさを獲得していく流れがよき。ファーストショットの後頭部のクローズアップが見事。
幾度も盛り込まれるパーティーイベントに辟易こそす
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マイアミ・ブルース(1990年製作の映画)

3.8

基本弛緩の映画だがオツムの弱い純粋な娼婦という珍妙なキャラを好演したJ・J・リーの存在で差し引きゼロ。酢の分量でA・ボールドウィンの人格をジャッジするくだりに興奮。
指を切り落とされる因果応報には「ざ
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.0

『mid90s』からの梯子。共通項も散見され互いが補い合っていると言ってもいい作品。賭けだったがやはりこの順番で鑑賞して正解。
mid~では積極的に踏み込まなかった家族という共同体を中心に据える事で社
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.0

悪そうな先輩に気に入られようと必死こいてた同時代への回顧の念、あの頃から年月が経ち今だからこそすんなり咀嚼できる親の心情。バッチバチにせめぎ合うこの二項対立が本作の最大の旨味。
幾つもの亀裂がアクシデ
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霊魂の不滅(1920年製作の映画)

4.4

100年前の作品にしてこの豊穣さはもはや事件。
夜12時直前にシェストレム死亡→鐘が鳴る→二重露光による幽体離脱→同手法で死神の馬車現る。この一連の流れが不快な音と相まって観てるこっちが死にそうに。
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⼈間シャララ宣⾔(2016年製作の映画)

3.6

YouTube期間限定配信。
渦巻く初期衝動。技術面での粗さもいいスパイスに。わりと出突っ張りな鈴木卓爾の安定感が逆に異質さを携え始めてジワる。
『ロストベイベーロスト』楽しみだけど1週間レイトのみは
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都会のひと部屋(1982年製作の映画)

4.0

ストに象徴されるように断絶・不寛容にもがく各人の露悪的な側面を歌にのせる事で幾重ものベクトルのパッションを照射。偏執者ミシェル・ピコリは異彩を放ってて強烈だし、そこかしこに点在する感情のクライマックス>>続きを読む

シチリアーノ 裏切りの美学(2019年製作の映画)

3.4

物語る事自体を放棄する様に主要シークエンスの集積に徹する一見さんお断りないつものベロッキオ。
オープニングの人だかりと共存するカメラに興奮し、画面強度ならぬ(ピエルフランチェスコ・ファヴィーノの)顔面
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暁の死線/タイムリミット25時(1946年製作の映画)

3.4

水兵、踊り子、タクシー運転手という異色のトライアングルが探偵宜しく動き回るにつれて人物相関が広がりを見せていくところなんて抜群に面白いんだけども…

僕は猟師になった(2020年製作の映画)

3.2

主観カメラに感じた違物感が時間と共に肥大化し作品への没入を阻害。この一点の決定的温度差によって乗れず…

五月のミル(1989年製作の映画)

4.0

親族に会うことも儘ならない現今の時世だからこそ胸に沁みるものがある。ルノワール、ブニュエルあたりへの敬愛も感じられたり。
ザリガニ捕まえるM・ピコリを見て、猛烈にとんがりコーンを全指にはめたくなる
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たくましき男たち(1955年製作の映画)

4.0

少々の冗長さに耐えた先に嬉しいご褒美が待っている。何千頭もの牛や馬が山や川を越える姿、スー族との活劇、酒場での逆転弾に大興奮

ネバー・クライ・ウルフ(1983年製作の映画)

4.2

ネイチャードキュメンタリー顔負けの崇高な光景に息を飲む。孤独と隣り合わせの最果ての地で、オオカミさながらの暮らしぶりへと適応していく主人公の逞しさに感涙。自分もネズミだけを食べて生きてみるだなんて生物>>続きを読む

ジャン・ギャバン/ドン(1970年製作の映画)

3.2

警察機関すらも無力化させてしまうジャン・ギャバン無双映画。セルジュ・ゲンスブールのスコアが浮いている

革命の子供たち(1996年製作の映画)

3.8

雑な粗筋。共産主義者のジュディ・デイヴィスがスターリンに手紙を出す→招待される→ヤってる最中にスターリン急死→妊娠→息子出産→成長した息子に粛清される(?)。
親交のあったジェフリー・ラッシュやサム・
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さよなら夏のリセ(1983年製作の映画)

3.8

何ともフランスらしいおおらかな青春譚。テンプレ通りに収束していく男女の輪舞にもひと安心(カトリーヌ・ドヌーヴの息子とフィリップ・ルロワの娘だとか)。
城に侵入してアンリ4世のベッドで百合プレイおっ始め
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