ASさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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2014.9.1以降に観た作品だけ記録しています
3.6───標準

映画(2279)
ドラマ(0)

口紅殺人事件(1956年製作の映画)

4.0

コテコテのミステリーを想像していたものの、いい意味でそれは裏切られることに。
出世レースに勤しむ重役らの様子に重きが置かれていて、そんな彼らが火花を散らす滑稽なやり取りを尻目に、サクサク事件が解決して
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ヒトラーと戦った22日間(2018年製作の映画)

3.2

『ソビブル、1943年10月14日午後4時』や『脱走戦線』と比べると散々な出来。邦題なんとかしてください

DV 2(2003年製作の映画)

4.2

暴力を振るう者/振るわれる者という二項対立の図式に収まらない多様化した案件がとにかく判事を悩ませる。その表情が印象的。
まるでランズマンの諸作の様に、当事者が語る言葉によって、観客はことの背景を実像と
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1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.2

シームレスな編集による群像劇的アプローチがサスペンスフルに物語を紡いでいく。
これだけビッグネームが揃いながら決して大味にならず、各々に各々の正義と苦悩のドラマが存在し、一秒たりとも一人たりとも目が離
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メイン州ベルファスト(1999年製作の映画)

4.6

ワイズマンによる地域コミュニティものの傑作。
早朝のロブスター漁・缶詰工場の製造ライン・狐の毛皮を剥ぐ作業・喜びや哀しみを共有する信者・流れ作業の如く罰金を科していく判事・高校の教育現場(メルヴィルの
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渓谷の銃声(1948年製作の映画)

3.6

復讐譚とメロドラマの共存という骨格は興味深いし、終盤はきっと壮絶なガンアクションでも展開されるんだろうななんて想像を膨らませていたものの、やや消化不良。個の描写が弱すぎて魅力に欠ける。
ターナーやウォ
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僕は戦争花嫁(1949年製作の映画)

4.2

前半は丁々発止のキャッチボールを繰り広げながらの爆笑道中記。
一転して後半では宿をたらい回しにされ、女装(『赤ちゃん教育』のバスローブ姿を軽く上回るインパクト!)までさせられるケイリー・グラントの受難
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インディアン渓谷(1946年製作の映画)

4.0

禍々しさに満ちた物語をテクニカラーで。これはもう絶対狙ってるとしか思えない笑。ウォード・ボンドとブライアン・ドンレヴィがダナ・アンドリュースを食ってしまっている点は嬉しい誤算か。
酒場での殴り合いのシ
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草原の追跡(1952年製作の映画)

3.2

ロングショットで捉えた山肌を移動する馬と人間、地響きを立てながら移動する牛の大群など、ロケーションの恩恵を受けた絵画的なショットに唸らされはするものの、この作品には男の美学が決定的に欠けている

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.4

佐藤泰志が描くユートピアに見事なまでに溶け込む三人の輪郭の瑞々しさ。ちょっとした所作が暗示する心の機微、移ろう心情。
楽観的かつ厭世的な生き方はやがて終焉を迎え“誠実”な人生が幕を開ける。痛ましき声を
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.4

過去の作品の様な、対話の構築によって向き合う人物やそれに内在する言語のエネルギーといったディテールは幾分影を潜め、台詞による心理説明を排しアクションを繋げていく事で人物を向き合わせるという試み。
愛と
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判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

3.2

パーソナルな作品ながら、多宗教のモザイク国家 レバノンの社会事情を炙り出すという点で意義のある作品。
ただ、監督がタラ組出身という事もあってか、妙にアメリカナイズされた演出に戸惑いを覚えるのも事実。本
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ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男(2017年製作の映画)

4.0

一見対極的なボルグとマッケンローが裏で見せる魂の共鳴。そんな二人の心情描写に特化した乾いた映像が、最後の最後で、温度や湿度を伴いながら作品に圧倒的臨場感をもたらす。
重き1ポイントに全てを懸ける姿に興
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ヴェラクルス(1954年製作の映画)

4.2

命と金欲のタイトロープが物語の核となっている一方で、友情と裏切りどちらにも振りきれない奇妙な関係を築き上げていく二人の距離感がたまらない。
黒尽くめの衣装を纏ったランカスターがニヤリと笑う際の真っ白な
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死の谷(1949年製作の映画)

4.4

『ハイ・シエラ』をウォルシュ自身が西部劇として翻案。ボギーとは違った魅力で惹き付けるジョエル・マクリーも素晴らしいが、本作は紛れもなくヴァージニア・メイヨのために在る様なもの。
ズームショットで狙撃→
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地獄の天使(1930年製作の映画)

3.2

実際の本編の尺は130分程。
当初はサイレントで撮っていたものの、巨額の資金を注ぎ込んでトーキーで撮り直したという名残が随所に見られジワる。もう違和感しかない笑。話自体もお粗末だけど、空中パートの映像
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若い女(2017年製作の映画)

3.2

食傷気味のこじらせ女性モノ。特に目新しさは無し。まあ、デコの傷が治って何よりです

高崎グラフィティ。(2018年製作の映画)

4.0

5人の掛け合いが本当に自然で、実際に何年も共に生活してきたかの様。脇を固める名バイプレイヤー達との化学反応も見応えあり。
エプロン姿の佐藤玲の殺傷能力の高さに震撼

テル・ミー・ライズ(1968年製作の映画)

3.8

P・ブルックらしいユニークな表現方法はすごく吸引力があるんだけど、それが90分以上も続くとさすがに少し苦痛になる瞬間がやってくる。音と映像のコラージュは70年代のゴダール作品を連想。
余白を感じさせる
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高原児(1947年製作の映画)

4.2

脚本がいい。ちょっとした嘘が事態を複雑化させ、それと平行しながら三角関係が巧妙にスライドしていく様が抜群に面白い。
『駅馬車』風追走劇でのカットバックも効果的なアクセントになっている

Stars in My Crown(原題)(1950年製作の映画)

4.4

人間の連帯の美しさを朗々と謳いあげた傑作。一切銃を使わず、愛を説く事で人々の不協和音を解く牧師をはじめ、全ての登場人物にしっかり血が通っている。
蘇生シーンの神々しさに釘付け

勇者の家(1949年製作の映画)

3.8

『第七の犠牲者』で『サイコ』より遥か前に悪夢的なシャワーシーンを撮った事で知られるマーク・ロブソンの先見性。
『復讐鬼』のシドニー・ポワチエに先駆けて、ジェームズ・エドワーズが既に本作で主要な有色人種
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ベルリン特急(1948年製作の映画)

4.4

ターナーの完全領域。創意工夫に富んだアクションの数々、前後上下と自由にアングルを切り替えるカメラが小気味よいリズムを作り出す。肝心な時に樽に落ちて何もしないロバート・ライアンなんかも最高(笑)。
戦後
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凱旋門(1948年製作の映画)

4.0

『ガス燈』のシャルル・ボワイエ&イングリッド・バーグマン再び。
幾分尺が長くテンポも決して良くはないが、看る/看られるという立場へと変容していく二人の関係性、愛情と同時に友情も育んできた事が提示される
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恐怖の報酬(1977年製作の映画)

4.2

昔観た。祝・オリジナル完全版公開。
クルーゾー版と比べても遜色無いクオリティ。トラックが吊り橋を渡るだけでここまでサスペンス性を高める事が出来るとは…