ASさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

AS

AS

2014.9.1以降に観た作品だけ記録しています
3.6───標準

ベストムービーは2018年スクリーン鑑賞の中から

映画(2502)
ドラマ(0)

ガール6(1996年製作の映画)

3.6

『パルプ・フィクション』で一悶着あったタランティーノをそこそこ嫌なヤツ役で起用してて笑える。
役者としてのピーター・バーグをまた見てみたい今日この頃

“猫”警部事件簿(1975年製作の映画)

4.0

コロンボと古畑を掛け合わせた様な警部が、持ち前の粘り腰で容疑者らを篩にかけていく軽妙洒脱なミステリー。
脱線気味なシークエンスが多すぎるきらいはあるけど、フリーに時制を行き来しつつ、成る程と思わせる顛
>>続きを読む

愛の地獄(1977年製作の映画)

3.8

シャブロルじゃなくてカイヤットの方。
暴走お母ちゃんことアニー・ジラルドの演技が光る。話自体深みは無いのでそこは割り切って彼女の名演を楽しむべし。
遺体の入ったポリ袋を触って少し後退りする場面が出色

森浦(サンポ)への道(1975年製作の映画)

4.2

旅は道連れ世は情け。
雪深い季節、当て所なく気儘に彷徨する三人はやがて各々の目的地に向かって歩を進めていく。今はまだ轍など存在しない道かもしれないけど自らの足で一歩ずつゆっくりと。雪解けは近い

シーズ・ガッタ・ハヴ・イット(1985年製作の映画)

3.6

ノラにとって僕らは3人で1人だった。
3つが集まって1つのものになる。
3つの頭と6本の手足と3つのぺ○○を持った怪物だ。

はい名言認定

ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

4.2

代わり映えの無い日々を惰性で生きる不器用な主人公。以前の彼の目に映っていたのはヨークシャーの荒涼とした丘陵地だったけれど、二人で石垣を越えた高みから見下ろす風景はまるで別世界の美しさ。それを共有する事>>続きを読む

嘘をつく男(1968年製作の映画)

4.2

1968年という割と初期の段階であらゆるエッセンスが抽出されまくっている。一番最後にこれを観て正解だった

小原庄助さん(1949年製作の映画)

4.0

明朗快活な子供たち、カメラの横移動、紛れもない清水映画。
大河内傳次郎が泥棒2人組を酒でもてなすシークエンスが最高。これから先の人生、定期的に立ち止まってこの映画を観るのも悪くはない

@神保町シアタ
>>続きを読む

不滅の女(1963年製作の映画)

4.6

燦々と降り注ぐ陽光、水面や植物を揺らす風、そこに息づく生き物の声、ロブ=グリエらしからぬ温もりを内包した導入部。
物語前半における男と女と車とロケ撮とくれば『イタリア旅行』や『勝手にしやがれ』を思い浮
>>続きを読む

エデン、その後(1970年製作の映画)

3.4

冒頭のゴダールノリからして既にキツい。『メイド・イン・USA』風の色使い、後のソニマージュ関連の作品を想起させる音と映像のコラージュには嫌な予感しかしなかった…笑。
赤パン美ケツが唯一の収穫

ヨーロッパ横断特急(1966年製作の映画)

3.4

この人が垣根の明確なメタをやってるとちと萎える。必然と演者の台詞も説明的になってしまい鼻白むばかり。
観る者に媚びない曖昧さが好きなのに…

快楽の漸進的横滑り(1974年製作の映画)

4.4

倒錯的なエロティシズムが変態的クローズアップと呼応し合い、その究極形として宣言した「死」の香りが無機質な空間に充満していく。
司法や聖職を巻き込みながらの横滑り、ラストのトランティニャンの台詞が全てを
>>続きを読む

囚われの美女(1983年製作の映画)

4.4

ブニュエルっぽい不条理劇をやりながらあらゆる枠を絵画のフレームとして流用し、現実と幻想のフレームをない交ぜにしていく怪奇譚めいた着地。反復のレトリックも良き

灼熱の勇者(1955年製作の映画)

3.2

ジュエルケース仕様のDVDしか存在しない為、恐る恐るポチってみる…。結果、なかなかお目にかかれない程の画質の悪さに感動。
プロ闘牛士の経歴を持つベティカーとしては強い思い入れがある様だけど、やはりこの
>>続きを読む

タングスィール(1973年製作の映画)

3.2

20年も汗水垂らして地道に貯めてきた金を全額投資しちゃう太っ腹の持ち主はスケールが違う。「復讐」だの「ぶっ殺す」だの言いながら殺戮を繰り返す主人公と彼を英雄視する周囲の人々の熱量が増していく一方、自分>>続きを読む

ジョニーは行方不明/台北暮色(2017年製作の映画)

4.2

自国の映画史における先駆者の面影を追い求めつつも、決して焼き直しに終わらず、観客と共に語り合う地平を探り当ててみせた素晴らしいデビュー作。
車の半ドアを直してみたり、自転車で水溜まりを走ってみたり、屋
>>続きを読む

斬、(2018年製作の映画)

4.0

予算云々以前のミニマルなフィールドとそこに立ちこめる血生臭さが秀逸。
江戸末期を舞台としながら我々現代人への警鐘に満ちた射程の深さ、主題となる短絡的な暴力のスパイラルを非情に描き切る事による逆説性の妙

恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.4

金と命を天秤にかけたクズ野郎どもが道無き道を進む熱きドラマ。前にVHS(おそらく同じ尺)で観て以来だけど間違いなく本作はスクリーン案件。
行く手を阻む自然とサスペンスフルなモンタージュ、ごく最小限の方
>>続きを読む

アルファ、殺しの権利(2018年製作の映画)

3.4

『ローサは密告された』のカメラが同じ運動量を保ったまま警察内部へと歩を進め、観る者の倫理観を揺さぶる。と言えば聞こえは良いけど、相も変わらず同じ事ばっかりやっていて食傷気味。効かせすぎた皮肉があざ>>続きを読む

Ash Is Purest White(英題)(2018年製作の映画)

3.2

ネタ切れなのに燃料はあるから走り続ける。たちが悪い。
ジャ・ジャンクーに軽妙な筆致は1ミリも求めてないので尚乗れず

エルサレムの路面電車(2018年製作の映画)

3.4

連続性の無い断片の構築からは何も感受する事が出来ず途中下車したくなったけど、辛抱強く耐えているとマイサ・アブドゥ・エルハディとマチュー・アマルリックのご褒美ショットが待っている。『テルアビブ・オン・フ>>続きを読む

アイカ(原題)(2018年製作の映画)

4.4

Aykaの形振り構わぬ姿にメンドーサのRosaやイサバエヴァのSvetaのそれがどうしても重なってしまい既視感が拭えないものの、この手の贅肉を削ぎ落とした作品は嫌いになれない。
高温多湿のマニラとは真
>>続きを読む

ハーモニカ(1974年製作の映画)

3.6

反体制的な視座が問題視された等言及されているけど、本人曰く当初からそういった意図は全く無く、どうやら後から肉付けされて共歩きしている話だとか。盲目的に追従してしまう少年たちからのフルボッコ祭りとくれば>>続きを読む

メモリーズ・オブ・サマー(2016年製作の映画)

3.6

母と子それぞれが持つ愛のベクトルが徐々に向きを変えてしまった時の感情の衝突が見所のひとつだとは思うんだけど、ひと昔前のメロドラマ的プロットに上積みされた旦那不在家族あるあるという定型物語に乗り切れず消>>続きを読む

自由行(2018年製作の映画)

3.4

イン・リャン監督が現在置かれている悲痛な状況を、合わせ鏡のように照射した極めてパーソナルな作品。極めてノンフィクションに近いフィクション。
難航したであろう資金繰りやキャスティングを経て、この様な作品
>>続きを読む

アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.8

壮大なマスターベーションを見せられた感じだけど、映画監督たる者かくあるべしといった気骨を感じさせくれたのでちょい加点

Manta Ray(原題)(2018年製作の映画)

4.0

監督なりのロヒンギャ難民への鎮魂歌。シームレスな変容の巧妙さ、苦しみを描きながらも映像としてのカタルシスを探求するその姿勢。
アピチャッポン寄りの画面もさほど気にならず。処女作なんてこんなもん。次が楽
>>続きを読む

マジック・ランタン(2018年製作の映画)

3.0

スクリーンの中の中の話なので、という逃げ道をしっかり確保したナデリンによる脳内お花畑無双。本当にあのおっさんが撮ったのかってぐらい針が振り切れちゃってるんだけど、何もここまできて手垢まみれの手法で攻め>>続きを読む