AJAPARATIONFILMさんの映画レビュー・感想・評価

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にわのすなば GARDEN SANDBOX(2022年製作の映画)

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FIDマルセイユオンライン試写で拝見。聞き間違えそうな奇妙な田舎町を舞台に放浪、差異、円環、そして戯れと踊りが炸裂する(本職が研究者である新谷和輝が強烈な俳優である)。音と共に、映画の断絶と、そして拡>>続きを読む

Pacification(英題)(2022年製作の映画)

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オンライン試写で拝見。大傑作。まずはこの言葉に尽きる。なぜこの作品がパルムドールはおろか無冠なのか。

アルベール・セラの新作『PACIFICTION – TOURMENT SUR LES ÎLES』
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Tchaikovsky's Wife(原題)(2022年製作の映画)

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権利会社のご厚意によりオンライン試写で。チャイコフスキーと6週間しか結婚生活を送れなかったアントニーナ・ミリューコヴァの結婚、離婚、絶望に至る物語。しかしながら構成が冗長すぎるに加え緊張が殆どなく、セ>>続きを読む

笑いの王(2021年製作の映画)

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オンライン試写で拝見。マルトーネの新作は、戯曲の権利をめぐる裁判物語でありその当事者となるエデゥアルド・スカルぺッタの苦悩と笑いへの苦闘をトニ・セルヴィッロが重厚に演じているのが利点。ただ、全体的に尺>>続きを読む

Everything Will Be Ok(原題)(2022年製作の映画)

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ベルリン国際映画祭オンライン試写で拝見。リティ・パンの新作はある死した市民の来ていたTシャツより名付けられている。さて今作では、『消えた画』と同じようにジオラマ、動物のジオラマに人類の暴力の歴史を見つ>>続きを読む

Alcarràs(原題)(2022年製作の映画)

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ベルリン国際映画祭オンライン試写で拝見。本年度金熊賞を受賞したカルラ・シモンの新作『Alcarràs』は、カタルーニャの農村を舞台に、モモ農園を営む父の労働と搾取(権利書不在による土地の収奪)への苦悩>>続きを読む

Rimin(原題)(2022年製作の映画)

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ベルリン国際映画祭オンライン試写で拝見。落ちぶれた元人気歌手が、自らがかつて捨てた子供の出現により自らの世界を崩していくという物語。よくありがちなプロットをザイドルは歌手の映し方、セックス、そして緊張>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

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ベルリン国際映画祭オンライン試写で拝見。ペンの筆音から始まり、都市の動く音、川の音やトレーニングの足音、目を澄ませるボクサー。声や映像のきめ。コロナ禍の中で新たな大傑作が誕生しました。一人でも多くの人>>続きを読む

Babi Yar. Context(原題)(2021年製作の映画)

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こちらも同時期にオンライン試写で拝見した。スタンダードサイズによる、ウクライナのユダヤ人大虐殺についての悲惨な事実のアーカイブ映画。中盤のテクストと停止写真のフォトモンタージュが、処刑のシーンに該当す>>続きを読む

Mr. Landsbergis(原題)(2021年製作の映画)

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製作会社ATOM&VOIDのご厚意により、いち早くオンライン試写で拝見。1988年の対ソ抵抗組織サユディス創設に携わった音楽学者で政治家のランズベルギスの肖像から、1991年のソ連崩壊に至る激動のリト>>続きを読む

トラララ(2021年製作の映画)

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7月のカンヌ映画祭試写にて、hors de competitionの『TRALALA』(Arnaud Larrieu & Jean-Marie Larrieu)。もうね、マチュー・アマルリックやメラニ>>続きを読む

Forest - I See You Everywhere(英題)(2020年製作の映画)

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セールスのご厚意によりオンライン試写で観了。7つの短編による共通の運命を描く、ベルリン国際映画祭2021銀熊賞作品。強固なクローズアップによって行われていく対話、俳優の語りの力の凄みや、きめを重視する>>続きを読む

見上げた空に何が見える?(2021年製作の映画)

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フィルメックス2021のコンペに現れた大傑作。コベリゼは、映画の様式を厳格に堅守しながらも、偶然と変容(身体)、忘却、そして労働(それは知識でもある)と歴史という重要な政治的図像を軽々と越境しながら、>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

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カンヌ国際映画祭パルムドール(オンライン視聴)。前提と文脈を追うことで多様な解釈を生み出すことのできる可能性に満ちているが、最初の殺人の意義以外は基本的に意味不明である。そして年老いたヴァンサンが家父>>続きを読む

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

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カンヌコンペ作品の受賞作品で唯一未見だったこの作品をTIFF2021のよみうりホールのかなり良い位置でプレス試写で堪能。圧巻の136分。アピチャッポンならではの睡眠という究極の政治的図像に加え本作では>>続きを読む

ミゲルの戦争(2021年製作の映画)

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山形国際ドキュメンタリー映画祭2021コンペ作品。事前オンライン試写で拝見。監督の仕事を手伝ってきたミシェル(ミゲル)という一人の男性であり、女性の心を持ち、そして人間であろうとする人物を映し出すドキ>>続きを読む

劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト(2021年製作の映画)

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『劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライト』は演劇の死以上に残酷な演劇の歓待の不可能性を示唆する。演劇から発せられる殺戮に翻弄され、次なる舞台の上を意識的に立たない少女が舞台から追放されるという「無の否>>続きを読む

ボストン市庁舎(2020年製作の映画)

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IDFA2020にて。フレデリック・ワイズマンの最新作『city hall』(市役所)、275分の大作を堪能。故郷ボストンの市政運営、市民の対話の観察を通じ、都市の多様性を考察する。マーティ・ウォルシ>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

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2月のベルリン国際映画祭のオンライン試写で鑑賞。こちらは濱口の珠玉の短編3本。ドライブ・マイ・カーとは一線を画しながら、どこか類似したものを感じる。スクリーンでの公開が楽しみ。

※以下簡単なメモ。
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

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Cannes in the city screenings に参加していたこともあり、期間中に合わせて劇場で一般鑑賞。意欲的なのは認めるが、細田守がやはり親を描くのが下手くそなのは変わらず、さらに伝え>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

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こちらは、カンヌ映画祭期間中に合わせたオンライン試写で。今年一番の大傑作。

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

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1996年に発生したポートアーサー事件の犯人、マーティン・ブライアント(NITRAM(ナイトラム))の犯行への動機をジャスティン・カーゼルが描いた作品。ケイレブ・ジョーンズが、ナイトラムの狂気(サイコ>>続きを読む

アヘドの膝(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

7月6日から開幕されたカンヌ国際映画祭の対面都市試写「Cannes in the city」(こちらは7月8日から)に参加した。東京では美学校試写室とユーロライブで行われていたのだが、マルシェがオンラ>>続きを読む

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

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ペドロ・コスタ『ヴィタリナ』と石立太一『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』に共通するのは記憶の忘却、訣別を静謐な映像の中で描き出しており、その中で光り輝く女性の美しい肖像なのである。ヴィタリナも>>続きを読む

絵の中のぼくの村 Village of Dreams(1996年製作の映画)

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三年ぶりに東陽一監督『絵の中のぼくの村』を。原作者の少年時代の記憶を描いた作品。その中には、子供心ながら村八分が故の偏見や差別が常に残っていることを嗅ぎ取っている。教育的映画の最高傑作と言えよう。

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