カサヴェテス・レトロスペクティブにて。
プロットの軸は中産階級の憂鬱と放蕩。
しかし、それはあくまで映画としての器で、肝心は、即興演出だからこそ炙りださせる生々しい人間のサガ。
カサヴェテスの例によ>>続きを読む
カサヴェテス・レトロスペクティブにて。
恥ずかしながら、初見。
チャールズ・ミンガスのサントラ。
そして「この映画は即興演出で撮られた」のステイトメント。
シンプルにジャズっぽい映画だけれど、気取っ>>続きを読む
ジョン・カサヴェテス・レトロスペクティブにて。
カサヴェテス作品の中でもとびきりヘンテコな映画だし、なんだかよく分からんお話だなぁと昔は思っていたのだけれど、オジサンと呼ばれる歳になればなるほど、む>>続きを読む
ダニエルズの「スイスアーミーマン」が好きだったので、本作もチェックしたのだけれど、結論からすると期待外れ。
突飛なアイデアからスタートするところは同じながら、ギャグとも本気ともつかないフックから主人>>続きを読む
2020年最も期待していた一本だけれど、それを完全に上回ってきた……
ティーン映画の枠も越えて、ここ10年、いや2.30年スパンでも超画期的な映画作品なんじゃあ、ないか?
人生の限られた時間を切り取>>続きを読む
香港版実録路線ものと呼ぶべきか。
どこまで史実通りなのかは判らずも、香港ノワールらしい外連味と史実とのバランスの取り方がどうも上手くないようでなかなか気持ち良くしてくれず。
主人公、ホーとロックの友情>>続きを読む
アダム・ディバイン主演の"スマホ"コメディ。
スマホに振り回される様に生きている主人公は、それこそ、このコメントをFilmarksに打ち込んでいる私をはじめ、今どきの観客にはなかなかアイロニカルで鋭い>>続きを読む
いいじゃん!
狂ったニコケイ!
合体クリーチャー!
気味わるい昆虫!
そして、アルパカ!
期待していたモノが期待していた通り出て来て私は満足です。
ラヴクラフトが自身最高傑作に推す「宇宙からの色」の>>続きを読む
生誕100周年フェデリコ・フェリーニ映画祭にて。
「甘い生活」「8 1/2」と「俺」(と主に女たち)の物語を紡いできたフェリーニが奥様ジュリエッタ・マシーナを主演にこんな可笑しくて、ちょっと怖くて、>>続きを読む
生誕100周年フェデリコ・フェリーニ映画祭にて。
恥ずかしながら初鑑賞。
しかし4Kリマスターをスクリーン鑑賞なのだから、理想的な初体験になって良かったと思う。
あまりにも有名なトレヴィの泉のアニ>>続きを読む
ついに完結。
イップ師父、アメリカへ。
今回のストーリーの縦軸、親子の物語は素行の悪さから中国へ留学したドニー自身の合わせ鏡であり、そしてそれは彼が敬愛するブルース・リーとも重なる訳で。
「ブルース>>続きを読む
シャイア・ラブーフが自身のダークサイドと向き合う様なメタ的な構造を持つリハビリムービー。
ともすると只の自己憐憫の垂れ流しになってしまいそうだけれど、イスラエル人女性監督アルマ・ハレルの繊細でユニーク>>続きを読む
生誕100周年フェデリコ・フェリーニ映画祭にて。
あほの子みたいな感想で申し訳ないのですが、とにかく今回驚いたのが画質!
むちゃくちゃ綺麗。
次々と繰り出されるフェリーニのイマジネーションの奔流に塗>>続きを読む
生誕100周年フェデリコ・フェリー二映画祭にて。
たとえ何度観ていても、すじが判っていても、初めて観た時と同じ様に心が動き、その都度新しい発見がある。
「ローマの休日」「スティング」「七人の侍」「ア>>続きを読む
この手のディレクターズカット版だと、却って冗長になって結局オリジナル版のままで良かったよね…ってなりがちだけれど、本作に関してはこれがベストなのでは?と思えてくる。
オリジナル版はテンポの良い戦争ア>>続きを読む
あのユーロヴィジョン・ソング・コンテストをアメリカンコメディのアプローチで捉えたなかなか騒がしくも楽しい一本。
ウィル・フェレルの下ネタお馬鹿ネタは思ったより少なめ、それより過去のユーロヴィジョン出演>>続きを読む
「しょうがない」のその先へ。
4人の心情が、銀幕を眺めるしかない観客席にいる自分自身にも重なっていき、これは心熱くならざるを得ない。
高校演劇の優秀作品から誕生した傑作戯曲の映画化。
ワンシチュエー>>続きを読む
はい。もちろんストレンジャーシングスのナタリア・ダイアー目当てで。
アメリカンパイや古きはポーキーズ的な性に興味を持ちはじめたティーンのドタバタコメディかと思ったけれど、半分当たりで半分的外れ。
確か>>続きを読む
何故にこのタイミング!?w(最高!)
まさかのスクリーン復活上映。
これは観なければなるまい。
コルネット3部作の2本目にして、ポリスアクションコメディの大傑作。
冒頭より兎に角テンポ良く話がススム>>続きを読む
よくある「孤独な老人と若者の交流もの」ではあるのだけれど、どこか紋切り型ではない瑞々しさを感じる。
世代間ギャップの様なお馴染みのポイントはあるコトはあるのだけれど、若者側のビアの方が昔ながらの手書>>続きを読む
自己責任の名のもとに、弱者を切り離そうとする世相に物申す!…なんて大きな声でがなりたてずに、真摯で丁寧な言葉で「君はどう思う?考えてみようぜ?」と語りかけてくる様な映画。
カザンやジェームススチュアー>>続きを読む
新文芸坐大林宣彦監督追悼特集にて。
マイベスト大林宣彦は不動でこの作品。
大きいスクリーンで観れて嬉しかった。
おもちゃ箱をひっくり返した様なアイデアとイマジネーションの爆発。
だーい好き!美少女とホ>>続きを読む
ゆどんはふとぅおーりぅおーり♪
まもって〜あげたーいー♪
超有名だけれど、実は観てませんでした。の一本。はじめまして。
新文芸坐大林宣彦監督追悼特集にて。
どうしてもある種の時代性からは逃れられない>>続きを読む
わーお、こんなにゆっるーい映画だったっけ?w
チャック・ノリスとのコロッセオでの名バウトや路地裏での乱闘におけるダブルヌンチャク
はっきり言って、これしか覚えていなかったけれど、実質数分だw
でも、映>>続きを読む
透明人間という古典を今日的視点でしっかりモダンにアップデートされている。
面白い。完成度高し。
主演にエリザベス・モスをキャスティングした時点で本作の成功は決まっていたとしか言いようがない。
「MA>>続きを読む
グラシネサン4DXにて。
押井守の傑作ロボットポリスアクション。
30年前に描かれた「近未来の東京」という視点が今日尚有効である先見性と普遍性。
失われて忘れられていく「東京」という街。
法権力の建>>続きを読む
快作!
にしてはスコアが高くは無いのは、単に続編にもっと期待しているからこそ。
この映画の弱点は「短い」という事!
もっと、コイツらの活躍を見たい!もっとエピソードを掘り下げて欲しいっ
はるか古よ>>続きを読む
しみったれた男のしみったれた、よくあるお話。
永田の様な男が心底嫌いな自分は、ある意味、この映画を心底楽しんだ口。
ほんと、ムカつく男だし、ホントこんな男は世間に腐るほどいる。
そして、とっても良い娘>>続きを読む
はいーみんな大好きダークナイト。
もはやクラシックの趣き。
初公開時は確か丸の内ピカデリーだった…かな。東宝だったかも。12年前ですって、つい最近のつもりでした。おそろしい。
この度、IMAXレーザー>>続きを読む
悪いヤツらがタッグを組んで、更に極悪のヤツに立ち向かうという美味しいプロットで主演マ・ドンソク。面白くない訳がない。
……のだけれど、お話を前進させる御都合主義な部分や共感を寄せる為の取って付けた様な>>続きを読む
前作「イットカムズアットナイト」とアプローチは違えど、本作も作品のルックと実際のテーマ性とのギャップが興味深い。
そして、そのテーマこそ、この監督の作家性の肝なのだけれど、そこに共感を寄せれらるかで作>>続きを読む
「ロングデイズジャーニー」が衝撃だったビー・ガン監督の長編デビュー作に挑むが……撃沈w
む、難しい……w
ロングデイズジャーニーはドリーミンノワールと評したのだけれど、ルックからして本作は「白昼夢」>>続きを読む
やっぱブルース・リーは「怒りの鉄拳」でしょ!派です。
怪鳥音にヌンチャクが初お披露目。
復讐の鬼と化したチャン・チェンことブルース・リーが次々と悪漢をなぎ倒していく快感。しかし、ちょっとホラーだなw>>続きを読む
ブルース・リー4大傑作ゴールデンハーベスト4Kリマスター。
そんなの全人類必見、世界遺産認定なのだから観るに決まっている。
映画作品としての完成度というか時代的なユルさはこの際置いておいて、やはり有>>続きを読む
「ぼくとアールと彼女のさよなら」にやられて、監督の次回作として発表されてから楽しみにしていた本作。
ワインスタイン関連のあれこれやら新型感染症の自粛やらで……やっと観ることが出来た
(当初は2017年>>続きを読む
鬱屈とした日々を過ごすパキスタン系英国少年の葛藤をブルース・スプリングスティーンのロックが撃ち抜く青春映画
お話の骨組みは監督の出世作「ベッカムに恋して」と同じだけれど、不況下で極右勢力が台頭し分断>>続きを読む