Kazushiさんの映画レビュー・感想・評価

Kazushi

Kazushi

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彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

3.9

いつか普通に
いつか何者かになれるのではないか
という正常性の怪物と向き合う。
摩擦も空気抵抗もない世界で
息をして生きていたいけれど、
この世に摩擦がなければ
僕らは一歩も進めない。

摩擦も軋轢も
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

3.0

“君が好きなものを
注文できるように”
“本当に死ぬのが
ヘタクソね”

理解は
想像の遥か彼方に上にあるけれど
寄り添う距離と時間で
あっという間に近くに在る
そんなもんなんだよね。

頑固なこ
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42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

3.9

世に時めき、栄えるに
“痛み分け”は必要なのか

いいプレーを通して
初めて人間性にスポットが当たる。
人間味が人を惹きつけて離さず
いつしか伝説となっていく。

不屈な闘志に胸が暑くなる作品

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

3.6

言葉はお喋りすぎる。
愛は静寂のなかに訪れる。

多民族国家に潜む
文化の違いは
制約と道徳の範疇によって
軋轢を生むこともあるけれど、
多様性に寛容である地域もある。

大事なのは
わかったふりをし
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風と共に去りぬ(1939年製作の映画)

3.8

感情の激昂に駆られる
世界的名作

生き抜くために日々
強かになっていくも
奥底に秘める恋心

Flipped(2010年製作の映画)

3.6

First crush rhapsody

両者の視点で話が進んでいき、
心の声が届くようで快い。
心の繊細な変化の表現が
丁寧に紐解かれていく様が良き。

家族の心境の深掘りが欲しかった。
特に心が
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ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)

3.6

“ 希望の声をあげろ
自分で選んだ道だ “

届かぬ声
交わらぬ愛
出会いと別れとすれ違い。

掃除機と同様修理したのは表面上で
街に未練を引き摺り残していく。

繋がりこそなくとも、
そこには音
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バレンタインデー(2010年製作の映画)

3.0

登場人物が多めで
純粋にストーリーに入りこめない

アイノカタチは様々

EMMA エマ(2020年製作の映画)

3.0

英国上流階級の戯れ
ファッションが豪華絢爛

エンディングにおける
父親の不器用な配慮に笑みが溢れる

流浪の月(2022年製作の映画)

3.8

惨憺たる日々に
無音の悲嘆と悲痛が響き渡る。

俯き縋り跪きたくなる過去が
踏み出す足を滞らせ、引き摺りまわす。
あの静謐な日々を
他者が愚弄・意味付けし
最後には利用したりさえする。
弑虐そのものな
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.7

“もう一度
よく見てその子のこと
明るい笑顔を見せた次の瞬間
ふっと目を伏せる”

苦しんでいるのは
あなただけじゃない。
目に見えるものだけが
その人の全てじゃないんだ。
そしてそして
あなた
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.0

“ 青春の光と影 “

家族の煩わしさともどかしさ
やりきれない想いが詰まっている。

人と関わるのは疲れるけれど
人との関わりなしには生きられない。
だから人は本当の意味では
どこまで辿り着いても
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タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

4.1

“尽きない魅力と人の深淵”

あらゆる対比が人間らしさを
醸し出している今作品。
賢者と愚者、善人と悪人
愛と憎悪、自由と束縛。
清濁、貧富、地位、権力。

その対比すら何の役にも立たない
瑣末ごとと
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.7

“国のために
なにができるかではなく
自分のために
なにができるか問え”

- 有色人差別 -
恐れや蔑む人の心の弱さが
差別や偏見という形で現れて、
肌の色とは比較ならぬほどの
濁りきった憎しみを色
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今夜、世界からこの恋が消えても(2022年製作の映画)

4.1

“明日の真織を
ぼくら2人で騙そう”

- 記憶と記録の物語 -
自分だけが取り残された世界は
記憶にない時間のカケラが
当たり前のように佇んでいる。
花火の閃光が散りゆくごとく
儚く愛おしく消えて
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20歳のソウル(2022年製作の映画)

3.9

“幸せになりたいって願うから
幸せになれないんだよ。
今生きているだけで幸せだろ。”

繰り返される
お前はどうしたいんだというワード。
自分自身で選択いくことは
命の使い道を知るということを
教えて
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ホリック xxxHOLiC(2022年製作の映画)

3.5

他者が傷つくのは厭うのに
自分は傷つける。
傷ついた貴方を見て
貴方を大切に思うモノが
どう傷つくのかも理解できない。

ここだけを伝えたかったのか。
とても好きなシーンではあるけれど
突拍子もない物
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余命10年(2022年製作の映画)

3.8

涙がつらつら流れて
止まらない。

海辺、夏祭り、宅飲み。
最後が分かっているからこそ、
どれも淡くて切なくて儚くて。


猶予のない時間での余命宣告ではなく、
現代の医療で多いのは
死までの執行猶予
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