あるこるさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.1

人気・実績・実力共に頂点にたったコントロールフリークスの女性指揮者を描いたヒューマンサスペンス。
見る人によって解釈変わる描写の連続で難しい映画だったけど、他人をリスペクトせず道具のように扱うこと悪さ
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.7

今迄通りぶっ飛んだシーンの中でありのままを認め合う事の大切さ,セカンドチャンスといったテーマをより鮮明に語りながら、これ以上無い位美しいガーディアンズの集大成。
過去のGotGと比べてアクションの格好
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

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アクションシーンは格好良いけど、30分アニメを繋げたようなぶつ切りの印象を受けた。
夏油が悪い意味で気持ち悪すぎて敵役として魅力無さ過ぎな上に、問答をやりたいのに乙骨や五条が中途半端な回答しかしないか
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元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件(2020年製作の映画)

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別れた恋人と2人でパイロット不在,悪天候,燃料タンク故障の状況で何とか着陸を目指す話。
予告でタイトルだけ頭に残っていて観てみたけど、90分という時間も相まって普通に観やすい映画でした
原題「Hori
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.7

マリオの世界観全部乗せにピーチを筆頭にキャラを立てるのが巧く、全年代楽しめる映画に仕上がってました。
このクオリティで創って貰えるなら他の任天堂IP映画化も期待したくなるな

アポロ10号 1/2: 宇宙時代のアドベンチャー(2022年製作の映画)

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アポロ計画まっ定中の世の中をNASAの側で生活する少年目線で描いたアニメ。
監督リチャード・リンクレイターの子供時代を盛り込んだ今流行の自伝的映画で、現代からすると異常とも思える1970年頃のアメリカ
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.8

D&D知らなくても楽しめる説明臭く無くテンポの良い展開,魅力的なパーティー,真面目な話をさらっと混ぜる上手さ,笑える小ネタにRPG好きにはたまらない世界の雰囲気と楽しめました
個人的にはパーティーを中
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.9

NIKEがマイケル・ジョーダンと契約してエア・ジョーダン誕生するまでの物語。
逆転を夢見ながら破天荒に寝る魔を惜しんで最高のシューズ作りを目指す姿と80年代の楽曲がフィットし、その上にバスケファンがク
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.0

肥満体で余命数日の男の元を訪れる娘,友,新興宗教を勧誘する若い男をメインとする劇のような映画。
何よりもブレンダン・フレイザーの本当に重みを感じる演技は驚嘆。
新興宗教と娘への信仰と言って良い様な無条
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PIG ピッグ(2021年製作の映画)

-

人里離れてトリュフを取りながら生活する男が盗まれた愛豚を取り戻すため奔走する映画。
ニコラス・ケイジの雰囲気も相まってジョン・ウィックのような話を想像していたがミニシアターっぽい映画で驚いた。
狂気を
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

3.9

ニコラス・ケイジのキャリアや生き様へのリスペクトがあり、溢れるオマージュで笑わせてくれて期待通りのニコラス・ケイジ愛の映画でした。
何よりもハビを演じるペドロ・パスカルのオタク感出た表情や小芝居が素晴
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

-

ぶっ飛んだ設定にゆるい空気とギャグに溢れた映画で終末観るには良い塩梅の映画でした。
ブラピとラドクリフの配役と二人が醸し出す空気が好き

ミニオンズ フィーバー(2022年製作の映画)

-

原題通り、グルーの原点的な映画。
怪盗グルー3作ほどの大人にも子供にもの展開ではないけど前作よりは大分見応えがあり、やはりミニオンズ以外の心情が大事な事を再確認。
勢いがあり、90分程度と観やすい時間
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長ぐつをはいたネコと9つの命(2022年製作の映画)

3.5

9つある命が残り1つになった長靴をはいた猫の話。
アクションのキレ,何時も通り寓話を皮肉った部分,大人にも子供にも響くキャラが持つ悩みや問題の描き方のバランスといい正に「ちょうど良い」映画

シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

3.8

前作同様に軽いギャグシーンと重みのあるテーマをシームレスに突っ込んでくる良さがあり、加えて良くも悪くもB級な所も好き
個人的に好きなのは終盤のコスチュームの見せ方,秘密を明かすシーンの自然さ

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

格好良い音楽に魅せるライブシーン,熱い3人の掛け合いと面白い要素しかない最高の映画でした。
曲と演出が良すぎるのかライブシーンが迫力溢れていて、これは劇場で観ないと後悔するタイプのシーンの連続で満足感
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.2

スピルバーグの自伝的映画とのことで、映画の「撮る力」と「編集の選ぶ力」の恐ろしさと美しさを描いた作品でした。
家族愛と映画を撮ることに対する執着や悩みが最後のシーンに繋がってるように感じました

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.2

期待を超えてくる面白さでお勧めしたい作品
マルチバースを救う為に闘う破茶滅茶なコメディとアクション溢れるエンタメな側面と、より良い人生があるのではという想いと大量の小さな悩みが全て自分のせいではと思え
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

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時代劇好きの女子高生が未来から来た青年に出会い映画を撮る映画。
配信やYouTubeに押される「映画」を見る理由を描いていて、多くのシーンで制作陣の映画への想いを感じ、正に「映画のための映画」
上映時
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オペレーション・ミンスミート ーナチを欺いた死体-(2021年製作の映画)

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第二次世界大戦中、偽の極秘文書を持った偽の兵士の溺死体を中立国に漂着させた本当に合ったら欺瞞作戦の話。
事実は小説よりも奇なりを地で行くぶっ飛んだ話でありながらシリアスな雰囲気で楽しめました。
かの有
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.9

豪華客船から無人島という登場人物の立ち位置がガラッと変わる展開に、酒を筆頭に下品さ溢れるブラックユーモアを混ぜ合わせる事で社会のあらゆる階層に対して批判をぶちかました凄まじい作品でした。
個人的には糞
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アラビアンナイト 三千年の願い(2022年製作の映画)

4.0

誰もが知るランプの精が現代に現れたら、ランプの精は何を語り、何を叶えるのか?という現代の寓話。
物語が溢れ返る今だからこそ、皆が持つ願いと物語との付き合い方を示した良作で個人的にはめっちゃお勧めしたい

ワース 命の値段(2019年製作の映画)

3.5

9.11同時多発テロの犠牲者救済基金で保証金額決定した管理人の実話。
未曾有の事態に大企業を守るための基金で多くの犠牲者のために泥沼の裁判でなく、前を向くための「妥協」を選んでもらうために法律家として
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

3.6

難病で余命僅かの父親が4歳の息子の新しい家族を探しながら、残り少ない時を息子と過ごす話。
めっちゃ丁寧に劇的なシーンを作らずに淡々と親子の絆と理想の家庭を追い求める苦悩,周りの優しさ,最後の選択で子供
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.2

マーベル映画を観に行ったと思ったら、SWを観てた。
スコット特有のギャグや善性は今作も健在だし、キャシーとの距離感に悩む親心は良かった。
尺の影響かさらっとしてるダリルの描写等色々物足りなさは合ったけ
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

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新兵として戦地向うまでの無知ゆえの高揚感から悲惨な戦地での絶望感を描き、その後も戦地で飢え,汚れ,失いながらも生き延びるという1点のために必死になりながらも友と生きる様は、今だからこそという臨場感と恐>>続きを読む

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

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評判通り、めっちゃ良くできためっちゃ面白い映画でした。
映画好きの為の映画であり、アニメ好きのアニメである様に感じられて、どちらも好きな自分としては最高に楽しめる良作でした

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

2.7

突如親友から絶交を言い渡された中年男性が仲直りを試みながらも悪化し、引き返せない所迄ゆっくりと進む様を静かで美しい映像で描いたブラックユーモア溢れる作品。
小さなコミュニティの閉ざされ、息も詰まる中、
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エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

3.8

パン・ナリン監督の子供時代のエピソードを下地にした映画愛に満ちた良作。
少年たちが映画を「観る」為に創意工夫しながら楽しみ、感動する様子は正に冒険譚。
サマイとファザルの「映画」を通して育まれた歳の離
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ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

3.0

ユダヤ人移送と殺害に関して行われた「ヴァンゼー会議」の議事録を元にした映画。
権力争いの中である意味淡々と決まっていく非人道的な行為は、国粋主義の行き着く先の恐ろしさで暖かく綺麗で豊かな別荘地シーンの
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.5

NYタイムズの2人の女性記者によるハリウッド大物、ハーヴェイ・ワインスタインの性暴力事件を報道するまでを描いた映画
加害者を守るシステム,心のない発言をする多くの人,それらに立ち向かう女性達が淡々と力
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マチルダ・ザ・ミュージカル(2022年製作の映画)

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ポップでファンシーな世界観に厳しい世界を生きるマチルダの気持ちが乗った楽曲、何よりキレッキレのダンスと大人も子供も楽しめる良ミュージカル映画でした。
子供達によるキレのあるミュージカルシーンは必見

ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

3.6

ウェールズの片田舎で張り合い無く空虚な生活をする中年女性が競走馬を育て、馬の活躍から人生の楽しみを再発見する映画。
張り合いを与える物事がどれだけ人生に大切か再確認させてくれる良作なので、競馬や馬好き
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.5

絶賛の声に導かれて観てきたけどバスケシーンのリアルさに痺れたし、原作から多くのシーンやキャラを切り取った事による締まった試合は正に実際の試合を見てるような感覚でした。
追加された宮城のストーリーも心に
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おやすみ オポチュニティ(2022年製作の映画)

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90日間の予定が15年間も火星探査を行った探査機の軌跡を映したドキュメンタリー。
困難を共に乗り越える中でNASAの科学者と探査機の間で生まれた一言で言い表せない感情を描いた美しい実話でした。