通りすがりのアランスミシーさんの映画レビュー・感想・評価

通りすがりのアランスミシー

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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

格差社会・韓国の現実を描いたブラックコメディ。
クライマックスの血みどろ大騒動は余計な気がするが韓国映画らしいと言えばらしいのかも。
すばらしい完成度だが個人的には「グエムル」「殺人の追憶」ほどの衝撃
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ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

4.1

人気シリーズ「ワイルドスピード」のスピンオフ。
ドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムという現代を代表する強いハゲがコンビを組んで活躍する大味コメディ風アクション。
『デッドプール2』『アトミ
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エイプリルフールズ(2015年製作の映画)

2.0

書割りのような奥行きの無い画面で繰り広げられるコント。
日本映画の駄目なところを煎じて煮詰めたような映画で、見ると虚無の境地に至れる。
不思議でならないのは古沢良太のような出来る人がこんな間抜けな脚本
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

4.3

事件や事故の現場を撮影した映像をメディアに売るパパラッチを主人公にしたサスペンス。
ジェイク・ギレンホール演じる主人公は事故や事件で傷ついた人を見ても何の痛痒も感じないサイコパスで、人の不幸真っただ中
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

「ダークナイト」以降、バットマンシリーズは明らかにリアル路線に突き進んでいるが、これはその究極系ではないだろうか。
今までジョーカーは「正体不明の狂人」だったが、その正体を詳らかにした意欲作。
これは
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マルドゥック・スクランブル 圧縮(2010年製作の映画)

3.0

この世には何をどうやっても苦手な存在と言うものがある。
ワサビがどうしても駄目とか、リンゴがアレルギーで食べられないとかそういう話だ。
私にとって冲方丁先生はそういう存在。
彼が関わったアニメを何本か
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.1

タランティーノ節炸裂。
チャールズ・マンソンのカルト教団によるシャロン・テートの惨殺という実際の事件を取り上げ、1960年代のハリウッドという現実の過去を扱った歴史ものっぽい雰囲気を漂わせておきながら
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いけにえマン IKENIE MAN(2018年製作の映画)

3.1

「一文字拳」で、ぴあの観客賞を受賞した中元氏のスプラッターホラー。
「十三日の金曜日」シリーズをベースにスプラッターのお約束を網羅した遊び満載のエンターテインメント。
「一文字拳」もそうだったが低予算
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プレステージ(2006年製作の映画)

4.0

クリストファーとジョナサンのノーラン兄弟は原題最高の脚本家の一人だと思う。
本作は彼らには珍しい原作もの。
どこまでが原作通りでどこからがオリジナルかわからないが、フラッシュバックを多用する語り口は彼
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潜水服は蝶の夢を見る(2007年製作の映画)

4.5

ロックドイン症候群になり、瞬き以外の運動が出来なくなったジャン・ドミニク・ボビーの自伝の映像化。
原作ははっきりした筋の無いエッセイのような形式だが、さすがはロナルド・ハーウッドで原作の持つ風合い(特
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レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

4.2

年に何本か出てくる「よく出来ているけど想像以上でも想像以下でもない出来」の映画。
原作はヴィクトル・ユゴーの古典を下敷きにした大ヒットミュージカルで、ビッグバジェットで豪華キャストで有名監督。
これで
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.5

グレアム・グリーンをして「20世紀のキリスト教文学で最も重要な作家である」と言わしめた遠藤周作の代表作『沈黙』
その二度目の映画化にして大巨匠スコセッシの念願の企画。
前作の「ウルフ・オブ・ウォールス
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.7

「羊たちの沈黙」以降大量生産されてきたサイコホラーの超フレッシュな傑作。
サスペンスでありホラーで、人種問題のスパイスを利かせたブラックコメディー風味も素晴らしい。

かぞくあわせ(2019年製作の映画)

3.5

同じ式場が舞台で同じ主演コンビを使い、一日で撮影するという縛りで作られた実験映画。
実験映画にしても実験舞台にしても、「実験」の部分だけが先走って中身がお粗末な場合が多いが、本作は三本ともいい意味で普
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

4.3

車椅子の天才物理学者、スティーヴン・ホーキングの伝記映画。
1980年代から急増しているアカデミー賞好みの近代偉人もの。
エディ・レッドメインの演技がどうのこうのは山ほど色んな人が言っていると思うが、
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ジェーン・エア(2011年製作の映画)

4.0

何度も映画化されているイギリスの古典的名作の比較的新しい映画版。
「007 No time to die」の監督に抜擢されたキャリー・フクナガが監督。
驚くような仕掛けではないし、歴史に残る傑作とも思
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.9

戦争映画の歴史を変えてしまった大傑作。
彩度を落としたドキュメンタリーを思わせる質感の映像と、グラグラ揺れる人目線のアングルによる生々しい表現が凄まじい。
以降の戦争映画は殆どことごとくプライベートラ
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シッコ(2007年製作の映画)

4.7

国民皆保険制度が存在しないアメリカの医療保険制度を批判したドキュメンタリー風映画。
マイケル・ムーアはデビュー当時からバリバリの左翼で、自分の偏った思想を隠そうともしない過激なスタイルの人。
本作もた
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.7

微妙なフォロワーを山ほど生み出したサイコサスペンスの歴史的傑作。
監督のジョナサン・デミはもともとコメディをやっていた人だが、クローズアップを効果的に使った内省的な作りが心理的効果を発揮している。
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姑獲鳥の夏(2005年製作の映画)

3.6

原作は京極夏彦で監督は実相寺昭雄。
相性のよさそうな組み合わせでかなり期待値は高かったが正直な感想は微妙。
理由は京極先生の小説があんまり映像化に向いてないからだと思う。
この人の碩学的な語りは文章で
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天国と地獄(1963年製作の映画)

4.6

クロサワの言えば「七人の侍」をはじめにした時代劇、または「生きる」「どですかでん」などの人間ドラマというのが一般的なイメージだと思うが、この巨匠はモダンなサスペンスをやっても一級品だった。
エド・マク
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天気の子(2019年製作の映画)

4.1

ある映画評論家が「金持ちの童貞ポエム」と本作を批判していた。
全く持ってその通りであり、そんなことを言われたら「おっしゃる通り」としか返答のしようがない。
はっきり言って新海誠の脚本は最低だ。幼稚で稚
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悪魔の舞を手に入れし者(2018年製作の映画)

3.4

すべてが狭いアパートの一室で進行し完結する小劇場の舞台みたいな映画。
ほとんど全編フィックスで、画替わりはほぼゼロ。
編集面でもジャンプカットが時々使われる程度で映像的な躍動感は一切感じない。
内容も
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つむぎのラジオ(2019年製作の映画)

1.5

インディーズには珍しいオーソドックスでウェルメイドなコメディ……を目指そうとして大失敗している映画。
まず、コメディして致命的なことに絶望的なくらいにコメディセンスが無い。
小学生並みの幼稚さと昭和の
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時をかける少女(2006年製作の映画)

4.6

何度も映像化された「時をかける少女」の21世紀バージョン。
ヒロインが「待ってる」ではなく「すぐ行く。走っていく」と言うところなどいかにも21世紀らしい。
細田監督はこれがフリーになっての初仕事だった
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サマーウォーズ(2009年製作の映画)

4.5

人を良きものとして描きすぎな気もするが、それゆえにストレートで楽しい映画。
電脳世界という空間に制限の無い世界のビジュアルは刺激的だし、SFとしての設定もギリギリ現実との地続き感がある。
終盤のエモー
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.6

ずっと「おもちゃと子供」の関係を描いてきたトイストーリーシリーズだが、三作目で綺麗に完結……したと思ったのだが、まさかの続編が出た。
あれだけ綺麗に終わったのだから蛇足になっていないだろうかという不安
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

4.5

「音を立てたらお終い」というソリッドなシチュエーションに絞ったことが最大効果を発揮している素晴らしいホラー・サスペンス。
音を立ててはいけない故に音が素晴らしい効果を発揮しており、90分に上映時間をま
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もう走りたくない(2017年製作の映画)

3.9

山下敦弘の初期作品のようなオフビートな味わいのインディーズ映画。
日大芸術学部の卒業制作だったらしいが、フィルム撮り全編ロケ撮影という野心的な作りで、ロケーションを活かしたロングショット主流の構成、デ
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別離(2011年製作の映画)

4.6

イランの中流階級夫婦が抱える問題を描いたシリアスドラマ。
ほぼドグマ95のルールに従った作りでBGMなし、特機なしほぼオール手持ちという正直って見ているのがしんどいタイプの映画だが、内容は素晴らしい。
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セッション(2014年製作の映画)

4.7

「ララランド」のデミアン・チャゼルの長編デビュー作。
音楽という題材を通して人の狂気を描いたすさまじい映画。
それでいてエンターテイメント性が失われていないのが凄い。
上映時間はわずか106分で一切の
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楽園追放 - Expelled from Paradise -(2014年製作の映画)

4.5

どこかで見たような設定だらけのありがちな話を一流のスタッフが集まって徹底的に練り上げたらどうなるか?
そのもっとも高品質な例がコレ。
ベタなのは何も悪いことではない。
万人受けするモノが何故万人受けす
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.5

ヨーロッパの架空の国の架空のホテルを舞台にした群像劇。
徹底的に体温の低い話ばかり作ってきたウェス・アンダーソンだが、何かしらの心境の変化でもあったのかホロリとさせられる温かみのある物語に仕上がってい
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変態 ~metamorphose~(2014年製作の映画)

2.5

内容的にはいかにもなインディーズ映画。
少女二人の動向をある種の変態性を感じさせる視点で描いている。
はっきり言って私には理解不能な類のゲージツ映画であり、こういう人とは根本的に感性が合わないのだろう
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ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

4.5

クリスマス直前のロンドンを舞台にした群像劇的ラブコメ。
キャラクターの描き分けが秀逸で、「群像劇はこう書くんだよ」というある種の理想例。
ポップミュージックをちりばめたサウンドトラックも素晴らしい。

フォー・ウェディング(1994年製作の映画)

4.3

ロマンスにブラックコメディーのワサビをきかせたいかにも英国的な風情の映画。
後に映画監督としても活躍するリチャード・カーティスが脚本を担当しているがこの人のコメディセンスは素晴らしい。

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