Asamiさんの映画レビュー・感想・評価

Asami

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あしたの少女(2022年製作の映画)

3.2

オンライン試写にて鑑賞。重たい作品は1人集中して観られる環境はありがたい…

まず、このような惨状、あるいは類似した状況がどこかに存在してあるのだとしたらあまりにも闇が深い。
弱きの労働力搾取だし、人
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ライフ・イズ・クライミング!(2023年製作の映画)

4.2

久しぶりに映画館でドキュメンタリー鑑賞。ドキュメンタリーって、テレビの延長線上に感じたり、高尚な気がして気が引けたり、当たり外れが大きいんじゃないかと、何かとハードルが高いことが多い。
今回は口コミも
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.2

夏休みという儚くてキラキラした時間と父と娘の切ない距離感がとても心に沁みた。
号泣するわけでもなく、感動するわけでもないのだけど表現しにくい心の奥が締め付けられる感覚。
自分自身とどうしても重ねてしま
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せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.2

試写で鑑賞。
循環型社会をテーマにした新しい時代劇と。
幕末の世界観の変化、消えるもの生けるもの、人間の生々しい排泄物。理不尽な世の中。特にヒエラルキーの末端にいる人たちに光を当て、それでも些細な幸せ
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.6

ハリウッドを象徴する世界的巨匠、スティーブンスピルバーグ。幾度となく感動させられてきた映画っ子としては、その天才がいかにして天職に巡り合ったか。
その奇跡を知り得ることができる作品が世の中に生まれたこ
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

3.2

Filmarks さんの試写で鑑賞。モリコーネと聞いて思い浮かぶのは海の上のピアニストやニューシネマパラダイスという浅い知識だった。改めて本作でモリコーネの手掛けた作品群を映画とともに回想することがで>>続きを読む

夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

3.0

ウラシマトンネル…
ネーミングが冒頭から気になるし、そのカラクリの伏線を感じつつ。
ほぼ前編、透き通るような飯豊まりえさんの声と謎めいた寂しげな憂いをまとった鈴鹿央士に没入できるのは非常に贅沢な時間。
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とんび(2022年製作の映画)

3.0

昭和〜平成〜令和、広島の街の家族。
少し騒がしくて、うっとおしいような。だけど、温かい。
大きな存在である両親。その片方を幼少期に失うことは、受け入れがたい事実だっただろう。身体の半分を温めてくれる人
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.0

自信と謙虚のバランス、そして親と子の縁。
あまりにも有名な姉妹の実話。さらにシナリオのように夢がある。
成功した姿を知っていると、もともと栄光の花道を駆けあがる運命にあったとも思いがちだが、これは親と
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.8

アメリカがこんなに自虐的なネタを満載にした作品を創るとは…
ニュースキャスター、科学者、大統領、ビックスポンサー(携帯電話企業)、ネット社会…
本当にこんなことが起きたら何を信じればいいのだろう?
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ポプラン(2022年製作の映画)

2.8

人によってはあらすじを見ずに先入観ないまま観た方が良いかもしれないと思った。
主人公に起きる悲惨な?出来事を軸にしたストーリーの一つ一つは自分にも思い当たるような心構え少しズキッとする内容。しかも、仮
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恋する寄生虫(2021年製作の映画)

3.3

ずばりアート作品。だと思う。
原作が現実と空想の間のような内容なので、かく映像もそんな仕上がりになっている。
日本のどこかで撮影されているはずの実写部分さえも架空の無機質な世界に見え、CGが、すっと馴
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君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

3.6

人の痛みに気付ける人になりたい、そう思った。表層では、相手の言葉だけでは、その人の痛みが永遠にわからない。いや、他人のことなんかわからないからこそ、後から知った時にとても心が痛くなる。相手の懐に無理矢>>続きを読む

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.6

とても手作り感あふれる夏の青春映画!
ビート版のナイス助演女優賞。
女の友情や本音が全く嫌味なく真っ直ぐに描かれていて心から清々しい。
ラストシーンも、思いがけない展開で、青春まっしぐら感がストレート
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Arc アーク(2021年製作の映画)

3.6

日本が生み出すリアルSF映画の真骨頂。
まずキャスティングが完璧。主演の芳根京子さんも岡田将生さんもどこか異次元的な雰囲気を持つので、違和感が全くない。
まずそこから、このARCという世界観にすんなり
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猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

3.6

まずは児山監督のカットの美しさ。東京のキラキラしてるようでくすんだような景色と、主演の石川瑠華さんのみずみずしさが画面から溢れていました。相反するような言動には始終イライラとさせられましたが。そして鋭>>続きを読む

あの頃。(2021年製作の映画)

3.0

いまが一番楽しい、そういって毎日を乗り切る主人公がハロプロに傾倒し仲間と騒いでた頃を回想する。
アイドルに夢中になり同じように楽しめる仲間と出逢い生き甲斐を見いだす。

日常を切り取るような作風の今泉
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天外者(2020年製作の映画)

3.9

幕末から広い世界を見ていた五代友厚は、世の中を360度変え、新しい生活をもたらした。連続テレビ小説でディーン・フジオカが演じ、頭の片隅でその名を記憶している人は多いかもしれない。その作中では彼の半生が>>続きを読む

きみの瞳(め)が問いかけている(2020年製作の映画)

3.1

母性愛を感じる2人の関係が心暖まる。ルイの拠り所として、教会やシスターが登場するが、最後明香里がマリアに見えた。また重要な急勾配の坂もあって韓国版を良い感じで踏襲している。さすが空手経験者なだけあって>>続きを読む

朝が来る(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

川瀬監督ならではのテンポは健在。命のバトンによって繋がれた2人の母親、そして命のバトンに身を寄せ子供を手放す親のそれぞれの感情がじわじわと押し寄せる。栗原親子に引き取られた朝人は産みの親でなくとも環境>>続きを読む

アイ・キャン・オンリー・イマジン 明日へつなぐ歌(2018年製作の映画)

3.2

とても王道の名曲秘話。厳格な父に育てられ、大切な母親と引き離され、父に反発し続けるが神への祈りが奇跡のように人の縁を再び織り成す。
人を赦すことはなかなか出来ないけど、信じるものの強さなのかなと感じた
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.5

優しく甲斐性のある夫、かわいい娘。保育園に預けた後は自由時間のある女性。

独身だけど仕事を続けて周りの男性同期よりは遅くとも出世する女性。

出世もできず、独身、老後のために仕事にしがみつくしかない
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ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)

3.8

シンプルに、あるドイツ人の画家が成功するまでの物語であれば、ひたすらに美しく偶然のような奇跡に溢れた作品。ただ、ドイツの真面目さ故か、ナチス時代から冷戦期までかなり重めの時代背景がのしかかってくる。全>>続きを読む

浅田家!(2020年製作の映画)

3.3

親の思いを叶えたい、という浅田兄弟の姿がとても心に響いた。長男は実家の近くにずっと留まっているし、弟は家族写真で家族がなりたかった夢を擬似体験させて、自分はそれを撮影した作品で賞を受賞し家族を喜ばせる>>続きを読む

望み(2020年製作の映画)

3.1

主題としては、すれ違う親子愛。今どきの若者は理解できない、とレッテルを張られがちだが、昔も今も変わらず子どもは親の期待に応えたい、良い子で在りたいと望む。それがどのような形で表れるにせよ。親もまた、子>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.6

前評判通り、作品を理解できずに終了。だけど、この監督ならどんな題材でも映画館に足を運びたい、そんなワクワクをノーラン監督は届けてくれる。映画界の宝物の作品を映画館で観れる時代に生まれて良かった。身体中>>続きを読む

ミッドウェイ(2019年製作の映画)

3.6

ミッドウェイ海戦を実在の人物にスポットを当て、日米両方の視点から描いていた。どちらの国も仲間、家族、国、正義のために戦っていて譲れない想いがぶつかり合っていた時代。どう転んでも悲しむ人は大勢いる。過去>>続きを読む

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

4.2

ファーストカットから割りと映画の濃厚さを感じ少し抵抗感を感じたが、最初だけ。すーっと今ヶ瀬の目線や、仕草に引き込まれた。大伴みたいな人を好きになってしまう気持ちが凄く分かるし、実際こういう人いるし。大>>続きを読む

(2020年製作の映画)

-

優しい気持ちに

平成という時代、同じ長さでも人それぞれに人生があり、縁があり、ドラマがあり。なぜこんなに辛いことばかりで生きていかなくちゃいけないの?と思うことがこんなにも沢山あった。だけど、令和と
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思い、思われ、ふり、ふられ(2020年製作の映画)

3.8

ナレーションがどれも切なくて、三木監督のキラキラした映像にぴったり。もちろん、青春映画に出てきそうなシーンも展開もあるけど、それがさらに進化してそれぞれのキャラクターが抱える高校生という大人になりきれ>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.6

色彩と楽曲をこんなにも楽しめる映画は久しぶり。もちろん何かを伝えたいだとか、主人公の境遇がどうだとか、どんなエンディングとかも素晴らしいのだけど、それを差しおいても、劇場で映画を目と耳で楽しめる作品。>>続きを読む

グレース・オブ・ゴッド 告発の時(2018年製作の映画)

3.5

ありがたくオンライン試写。非常に幅広い視座を持つフランソワオゾン監督が、聖職者による少年への性的虐待というショッキングな実話を映画化。主人公は新聞で、約30年前自分が少年だったころのボーイスカウトにい>>続きを読む

ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方(2018年製作の映画)

4.0

作りものではない人生の美しさを観ました。どの生物も植物もそれぞれの役割を持つ。そしてその均等はとても繊細で時に不調和なもの。だけど結局は完璧に生態系は成り立っている。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.4

語り継がれる名作。とうのむかしに読んで内容も忘れかけていたけど改めて真っ白な気持ちで観賞。昔はエイミー役がいいーとか思いながら観ていたが、働きだしたこの歳で改めて観るとジョーの生き方がグサグサ刺さる。>>続きを読む

サヨナラまでの30分(2020年製作の映画)

5.0

聴いてほしい映画がある、というキャッチがとても好きだ。劇場で鑑賞したい作品。爽太とアキが小刻みにくるくると入れ替わる。初回はストーリーについていくのに精一杯。2回目に北村匠海さんが目線や口調の違いを本>>続きを読む

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