宇毘友鵶さんの映画レビュー・感想・評価

宇毘友鵶

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 2つの観点からノーランぽくない映画だった。

 ひとつ目は、この時代にしか作らない・作れない映画だということ。彼の映画って基本的にはタイムレスなんだけど、オッペンハイマーはとても現代的だった。
 も
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セッション(2014年製作の映画)

3.8

 こういう良い映像作ったろ感が見える映画好き。技術と勢いを感じる。特に有名なラストはやっぱアツいね。

 これまでの人生でなぜか身の回りにセッションの先生みたいな奴は割といたので、練習自体はそんなキツ
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.6

 結構好き。3.11という災害がどれだけの人の命を奪ったのかということに思いを致さずにはいられない。これは間違い無く日本にしか作れないし、日本という国が確かに在ったことを後世に残す作品。

 映画とし
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コンタクト(1997年製作の映画)

3.1

 決してつまらなくはない、なんなら前半のワクワクさは物凄いのだが、尺の取り方とところどころの無理やり話を続けるためのトンデモ演出がSFに絶対必要な「それっぽさ」を削いでる気がした。リアルな部分が凄いだ>>続きを読む

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.3

 戦争映画の中ではだいぶ淡々としてるかな。
時々生々しいグロテスクさを感じるシーンもあったけど、そういうこともあったのかなという感じ。
 飯をかき込んで、飲んで騒いで精一杯生きてという、一人ひとりの大
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(2023年製作の映画)

3.7

 正直たけしの演技がド下手すぎた。大概だった戦メリの頃からあんま変わってないんだもんな。今回の秀吉像は周りを上手く使うタイプで、これもよくある「剽軽だけど策略家」って感じでも無いんだが、むしろそういう>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

普通のところが無くて、良いか悪いかしかないゴジラ。


*悪い点


・日本映画お決まりの構図と撮り方とキャラクター造形。これが一番最悪だった。例えば二人がサシで対話するとき、なぜ揃いも揃ってあのリズ
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ダンテズ・ピーク(1997年製作の映画)

3.6

 かなり良かった。なんというか、本当に良質なディザスター映画だった。撮影も相当凄いことしてると思う。VFXは今観ると当時の水準だからへっちいけど、ミニチュアの使い方が上手くてそれを補って余りある迫力だ>>続きを読む

バトルシップ(2012年製作の映画)

3.7

 楽しい映画だった。全編ずーっと熱量が凄かった。めちゃくちゃガバガバストーリーだし映像の観せ方もB級映画のそれなんだけど、なんだろうこの憎めない感じ。同じ年の映画2012の面白さとちょっと近いかもしれ>>続きを読む

ビキニ・カー・ウォッシュ(2015年製作の映画)

2.9

 すんごいしょーもないしくだらない内容なんだけど、監督の映画を撮りたい!って気持ちはすごい感じた。そのリビドーたっぷり夢いっぱい感は割と良かった。ビキニでカーシャンプー使ったらめちゃくちゃ肌荒れしそう>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

2.5

 個人的には思ったほど面白くなかった。凄いシーンは確かにあるけど、ありすぎ(まあインド映画でよくあることだけど)。そういうのは「もうちょい観たい!」ぐらいが実は丁度いいんよね。RRRは言うなれば大トロ>>続きを読む

劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

3.6

 面白かった〜。主人公が女キャラなのはまあお約束なのかね。でもなんかゲームを段々上手になっていく感じとかが月並みだけど微笑ましかったな。結構好き。

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.1

 めちゃ面白かった。日本のコンテンツって一部からほんまに好かれてんだなーって思った。最後のシーンがスピルバーグのアクだよね。ああいう終わり方じゃなかったら本当にただ面白いだけの映画で終わってたけど、あ>>続きを読む

ダークナイト(2008年製作の映画)

4.0

 バットマン知らなくても観れる。めちゃ面白い!
 結局はノーランは人間の善性を信じてるんだろうなと思う。ジョーカーは純粋悪であると同時に必要悪として描かれているのも面白い。悪あってこその善、善あってこ
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.0

もう一度観たくなるシーンが盛りだくさんの映画。終始勢いが凄い。個人的には特にBGMにヴェルディのレクイエムが流れるおっさんが出てくるところが好き。悪役の筈なんだけどなんかこう神聖な感じがしちゃう不思議>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.5

 何書いてもネタバレになるタイプの映画だが、とりあえずまあまあ面白かった。エンドロールの映像好き。初めて観たときはなるほど!ってなるけど、冷静になってから思い返してみるとまあ……って感じかな。でも終盤>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

1.6

「庵野氏の玩具箱」これ以上のものでは無い。やりたい事やって楽しかったんだろうなって感じだが、正直特撮好きでもなんでもない自分には面白さがわからんかった。

HERO(2002年製作の映画)

3.5

 大昔に市民会館みたいなとこでやってたのを観た記憶。やっぱ面白かった。「達人同士の功夫の応酬においては、その技の読み合いがもはやイメージの中で全て終わり、結果だけが残る」みたいな強さの見せ方ほんま好き>>続きを読む

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.0

 ずーっとFワード連発してて下品だし、R-18以外の何者でもないドスケベ場面も多い。映画だから仕方ないが、ずーっと遊んでるようにしか見えない。倫理観も不思議すぎる。嫁がいてもそこらへんの女のケツ揉むし>>続きを読む

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.2

 これはすごいものを観てしまった。
 狂気じみた熱量で駆け抜ける映画。いくつかの場面やセリフが鮮烈に心に残る。いやもう、言いたいことはたくさんあるのだが殆ど言葉にならない。泥臭くて、死と隣合わせで、何
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ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

3.2

 (眠かったとはいえ)途中で寝てしまい、2回観た。淡々とした映画だった。登場人物みな有能なんだろうなという感じもするし、同じドイツ人に対してはめっちゃ行き届いた配慮もする。でもユダヤ人に対してはまさし>>続きを読む

二郎は鮨の夢を見る(2011年製作の映画)

3.8

 二郎さんのこと調べたら23年現在御歳97で現役だそう。
 内容は良質なドキュメンタリー。職人の世界ってのは凄い日本的だと思った。非効率かもしれんけど、やっぱり職人じゃないと辿り着けない技術が芸術に変
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.7

 なんだろう、観てる間中絶対つまんない映像が続いてるはずなのになんか面白かったなーってなる絶妙な映画だった。あらゆるシーンがガバガバなのが逆に魅力になってるんだと思う。一応ホラーなのに全然緊迫感が無い>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

エンドロール後にショートムービー有り。


いろんな要素(オリ設定やオマージュとか懐メロとか)をごった煮にした上で全てを完璧に纏め上げた悪い要素の見当たらない映画。めっちゃ面白かったし、なんというか愛
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.1

 次長課長の河本だったと思うが、ガキ使の七変化企画で突然この映画のチケットをガキメンバーに渡してた(目的は謎)のが印象に残ってる。映画自体もなんかよくわかんないけどまあまあ面白かった。でもほんと謎。

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.0

 名作。観るべき場面は沢山あるが、とにかくジェニーの生き方が辛かった。頭では本当に大事なことがなんなのかわかっているはずなのに、何故か自ら不幸への道を選んでしまうような生き方。自分で選んだ道なのに自分>>続きを読む

もののけ姫(1997年製作の映画)

4.5

 映画館が一度チケットを買って入場したらいつ出てもOKだったギリギリの時代に死んだばーさんと観に行った。当時はまだ子供だったのでタタリガミとかめっちゃ怖かったけど、ただ怖いだけじゃない何かを感じ取った>>続きを読む

アントマン(2015年製作の映画)

3.7

 公開当時に映画館で鑑賞。トーマスのシーンは何度観ても笑える。それ以外にもおもろいシーンが沢山あって、アクション映画を観たい!って時に「とりあえず」って感じで観れる。世界観をよく知らんくても面白い。

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.6

 全体的に結構好きだし死という概念を扱った割には説教臭くもなく浅くもなく良かった。結構泣きそうになる場面も何度か。
 でも最後のアレはやりすぎ……彼も誰かの心に思い出して貰いたかっただけで、その方法を
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アバター(2009年製作の映画)

3.0

 確か映画館で3Dで観た記憶があるが、「なんか普通……」が感想で、その後何度か見返してもその感想は変わらなかったし多分俺にはそこまでハマらんかったんだと思う。
 こういう映画でリアリズムを語るのもアレ
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.2

 なんか偏見やらなんやらを跳ね除けてハンデを克服!的な文脈で語られる事が多いが、実際のところ「白人の救世主」物語形式の焼き直しじゃね?って思う。どう美化しても見せ物金儲けなんだよな。だからこそ見せ物で>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.1

 イーストウッド監督作品を観るたびに思う、あれだけ若い頃俳優として成功して、ぶっちゃけ後はもう何もしなくてもこの世の殆どを思いのままに出来るだろうに、どうしてそうしないんだろうと。これだけ歳取れば今ま>>続きを読む

リターン・トゥ・スペース(2022年製作の映画)

3.5

 皆めちゃくちゃ若いのが印象的。絶対的な年齢もそうだが、皆どこか子供のまま歳だけ取ったみたいな無邪気さがある。変に達観せず、遊び心を忘れず、将来へのシンプルな夢があって、失敗しても再度立ち上がる。「つ>>続きを読む

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997年製作の映画)

4.1

 新作が色々出た今においても、やっぱスピルバーグの生み出す緊迫感はヤバい。あとまだここらへんまでは恐竜を恐竜として描いていたように思う。対岸の火事が自分側に来ちゃったっていうあの感じは、怖かったと同時>>続きを読む

普通じゃない(1997年製作の映画)

3.5

 公開当初は良くも悪くも普通の映画だったんだろうけど、今になるとこの良い意味での適当さがなんかステキな感じ。いろんな整合性やらなんやらを求めるのは無粋かな。昔観た印象のまんまだった。個人的には結構好き>>続きを読む

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