宇毘友鵶さんの映画レビュー・感想・評価

宇毘友鵶

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映画(48)
ドラマ(0)

ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)

3.5

 我慢ならないのはこの映画の語り手。当時は若かったから善悪の判断がつかなかったみたいなことを冒頭で言ってるけど、はっきり言って同罪。ヒトラーなんてまだ良い方。ひたむきに夢に向かって走って、最期の方で少>>続きを読む

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.3

 めちゃくちゃ面白い!まずヒトラーのパーソナリティとかイメージをうまくギャグに落とし込んでるんだけど、それがだいたいこううまくオチるというか、滑らない。映画館で観たんだけどかなり笑い声が挙がってた。ヒ>>続きを読む

海難1890(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 長いのでネタバレで。

 正直なところ「親日」という言葉にはサブイボ出る。国家の政治には利益追求があるだけだし、国民全員が親日なワケない。というか私達日本人は「親土」かね?まあ別に嫌いじゃないけど大
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.3

 まずコメディ映画として面白かったし最後もめっちゃ笑った。ジムキャリーがまーたこんなん出てるよって感じはある。一種独特の空気感。
 なんでもイエスと言えば人生が上向くかと言われると俺はそうは思わない。
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

3.3

 そこまでグロくないし暴力シーンも激烈とまではいかない。マーロンブランドってなんかこうしゃがれた声とかもったりした動きとか、とにかく大物感あるよね。全ての登場人物の演技が良かったけどやっぱり際立ってた>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

4.6

 どうしたらこんな物語が思いつけるんだろう。どうしたらこんな物語を映像に、しかもたかが二時間前後に構築できるんだろう。場所や空間が自由闊達に交錯し、その中でインセプションという一つの骨太なテーゼが様々>>続きを読む

ハードコア(2015年製作の映画)

3.5

 長回しになり易い一人称視点って実際どうなのよと思ってたけど、終わってみればストーリー運びも諸々無理なく観れた。まあそもそもぶっ飛んでる設定だしね。全編通して監督の特異なセンスで突っ走る感じ。唐突なク>>続きを読む

LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

2.3

 都市伝説といえば聞こえはいいけどただのデマゴーグだしなあ。映画を観る側の科学に対する知識ってかなり向上してて、その範囲を超えてくるものじゃないと途端に嘘臭く見えてしまう。そういう意味で、俺には正直合>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

3.5

 映画としては面白かった。題材自体はわりかしセンシティブだけど、小粋なやり取りも間に挟まれるから見易い。
 ただこれ、白人が黒人に手を差し伸べたのを顕彰する映画とも観れるんだよなこれ。そこが引っかかっ
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リトル・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.7

 グロいだけに終始する奴が多すぎてゾンビ映画殆ど観たことないんだけど、これはちゃんと映画として面白かった。ゾンビどもの中で子供たちを上手く誘導してく先生とか、ダースベイダーとか、幸せなら手を叩こう歌う>>続きを読む

オーロラの彼方へ(2000年製作の映画)

3.7

 正直大して面白そうじゃないというか、まあ普通の映画やろなと思って観始めたんだけど、ハラハラする瞬間もあり、ハートフルな瞬間もあり、思わずニヤリとする瞬間もあり、意外に佳作だった。おじさんのくだりは爆>>続きを読む

ドラゴンボール EVOLUTION(2009年製作の映画)

1.3

 頭カラッポにして夢詰め込んだ結果生まれたやべえ映画。共感性羞恥の人には全ての瞬間がキツイ。

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.2

 小説好きなら皆一度は考えたことあるんじゃないかね。太宰と飲んだり芥川と飯食ったりしてみたい、みたいな。ざっくり言えばこの映画はひょんなことから夜のパリでそういうイベントが起こる感じ。
 正直それぞれ
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.0

 人が生きていく姿に対する描き方が凄く心地良い距離感で好きだ。深入りせず、かと言って単純化されてない。良い温度感。登場人物は皆魅力的。適度に完璧じゃ無いとこがいい。
 アメリカって国のフレキシブルさを
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ブラック・スワン(2010年製作の映画)

4.2

 はっきり言ってこれより怖い映画は観たことない。恐怖の取り扱い方が上手すぎる。とはいえただ怖いだけの映画じゃない。面白いのが、結末に至る頃にはその恐怖がいつのまにか畏怖に変わっているということ。主人公>>続きを読む

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.1

 前評判も後評判も良かったけど個人的にはまあまあだったかな。レディーガガってふつーに演技できんのな。ブラッドリークーパー歌上手いのな。ただ監督としては……よくわからん。ちょくちょく淡々としたコマ割りと>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.3

 単純に映画として面白い。このテの映画ってだいたいファン以外お断りな作りなんだが、どうやらそうなりたくなかったらしい。観てみれば、自らのアイデンティティとどう向き合うか・本当に大事なものは何か、といっ>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.5

映像は美しい。特に雨や霧や湖として現れる水の描写がこの映画の印象を決定付けている。
読書人としては小説原作の映画ってあんまり当たりが少なくて少し身構えてた。でもこの映画はその点はかなり良かったんじゃ無
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.7

映像。素晴らしい。シナリオ。見事。登場人物。魅力的。結末。劇的。真に素晴らしいものは形容されることを嫌うんだと思う。大好きな映画なんだけど、それ故になんも言葉が思いつかん。でも、圧倒的に形容する言葉が>>続きを読む

独裁者(1940年製作の映画)

3.9

これ本当に八十年前の映画?ちと今と笑いのテンポとセンスは違ってきてはいるけど、それでも現代に通用する面白さ。そして面白いだけでなく、同時代の政治家に対するチャップリンの痛烈な批判精神もすごい。今よりも>>続きを読む

二百三高地(1980年製作の映画)

3.8

大作ではあるけど同時代のアメリカ映画と比べるとやっぱりチープ。これよりもっと以前に更にリアルで精巧な描写をしている作品なんていくらでもある。
でもそれでも、面白い。
日本とロシア文学を愛した主人公の運
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ビバリーヒルズ・コップ3(1994年製作の映画)

2.0

大昔に地上波で観た時は別に普通だったけど、大人になって今回改めて3部作通してオンデマンドで観たら3だけすげーテンポ悪くてつまらんかった。1.2で積み上げられてきたシリーズのツボみたいなところを3でぶち>>続きを読む

11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち(2011年製作の映画)

2.3

正直言ってドキュメンタリーとしてもエンタメとしてもあんまり抜きん出たところがない。皆が大人になって現実的な問題を処理できるように順化していく中で、若々しい理想をついに捨てられず、純であるがゆえに日本人>>続きを読む

トンネル(2001年製作の映画)

3.7

実話準拠ではあるけど小説より奇な事実であるからか、重厚なストーリーに仕上がってる。重苦しく、トンネルの闇そのままの光景が長く長くスクリーンに映し出される。誰かの意図が残した狂気が、そこにいた人達を飲み>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.6

スコセッシはよくよく沈黙を読んでる。
何故わかるかってこの映画、初見時も既視感しか無かったんだよ。これはつまり、小説原作を丹念に読み込み、視えたままを映像化してるから。遠藤周作の荘重な文体そのままに進
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.0

ツァラストラはかく語りきの宇宙的なイメージを見抜いたキューブリックってすげえよな。ゾロアスター教は火を尊ぶ。火は文明の象徴であり、人間を生かし、前進させる力の象徴。お猿さんが骨をぶん投げ、おっさんはハ>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.2

映像美。さすがクリストファーノーランとハンスジマー。戦慄するような美しいシークエンスがいくつもある。
でも戦争映画としてはどうなんだろう。グロテスクさとか極限状態の狂気とか、そういうのはあんま感じなか
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日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)

4.4

邦画はハズレが多すぎんだよ。暗いし展開がちんたらしてるし寒い人間ドラマをねじ込むし金が無いのが透けて見えるし。でもやっぱりそこは技術立国日本人の作った映画、凄いハイレベルな仕上がりの作品が出てくる。>>続きを読む

LIFE!(2013年製作の映画)

4.4

傑作。シナリオも映像も、何度でも観返したくなる。どこまでも陽性なメッセージを、うまくエンターテイメントとして纏めつつ表現するテクニックと、映像がそのままメッセージになるテクニック。インドアで、ある一定>>続きを読む

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.4

なんかジムキャリーの映画だいたいこんな感じだな。未来を自らの手で切り開くシーンは好き。結局のところ、監視され、揺り籠の中で育てられているだけでは何も育たないんだと思う。人の持つ困難に挑戦する偉大さを感>>続きを読む

タイタニック(1997年製作の映画)

3.5

子供の頃観た記憶では最後のシーンはもっと上手投げでぶん投げてた気がしたけど実際にはわりと普通にぺいって感じだった。
シナリオ的にはどうなんだろう?と思わなくも無い点がたくさんある。婚約者がやられてるこ
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.1

日本映画としては近年稀に見る力のある作品。監督はアニメ畑の人なせいかくっさい人物描写とかチープなあり得ない画角とかも無くはなくてそこが鼻に付くんだけど、あれだけシリーズが続いたゴジラをこんな形で再構築>>続きを読む

父親たちの星条旗(2006年製作の映画)

4.2

日本人から見たアメリカ人は愛国心に燃えてていっつもUSA!USA!ってしてるよな。でも本当のところ、日本人があまりにも郷土愛が無いだけなのかもしれない。単に彼らは好きなものを好きと言ってるだけなのかも>>続きを読む

硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)

4.1

映画自体のみを評価する場合と映画の現れた文脈を含めて評価する場合があると思うんだけど、これは前者は勿論後者も凄い。なんてったってアメリカ人が、日本人(いや実際はもっと公平な目だけど)の視点に立ち、その>>続きを読む

天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

3.0

まずウーピーって名前がおもろい。むこうじゃブーブークッションの擬音らしいけど、なんでこれを芸名にしようと思ったのか。肝心の内容も、オーソドックスだけどツボを抑えてる感じ。キリスト教に対する考え方とかは>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.2

 長回しでよく撮るなあと思った。途中何度かチョンボしてるんだろうけど一箇所以外普通に観ててもあんま気付けないと思う。
 個人的には前線の敵陣地の近さというのが発見だった。そりゃ当たり前に歩兵主体の戦闘
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