ナミさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ナミ

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岬の兄妹(2018年製作の映画)

4.0

自閉症の妹が、何も分からず感じずただただ言われるがままに体を売らされているのではなく、それによって性の快楽や恋愛感情を知って生き生きとしていくのが何より残酷に感じた。
実際の知的障害者に対する暴行事件
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シシリアン・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

-

現実があまりにも悲惨すぎて、幸せな夢の中にいるときも引摺り戻されることばかり考えてしまってずっと怖かった。

美しくも切ないラブストーリーって謳い文句、ミスリードすぎる。二人の想いの強さにもシチリアの
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

混んでる映画館が嫌いなので話題作はほとぼり冷めてから観ることにしているんですが、なんかもう当分ほとぼり冷めなさそうなのでしびれを切らして観に行きました(祝日サービスデイだけどさすがにもう満員ではなかっ>>続きを読む

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.5

中盤までは主人公も他のメンバーも手探りのバンド活動も初恋もウサギも皆かわいい〜きゅんきゅん〜ほっこり〜!って青春映画の気分で観てたけど、バンドの成長とともにどんどん音楽映画として面白くなってきて、最後>>続きを読む

いろとりどりの親子(2018年製作の映画)

3.7

マイノリティの人々(及びその家族)に対して「大変だろうな」とか「生きづらいだろうな」とか勝手に思うのって、下戸の人に「酒が飲めないなんて人生半分ぐらい損してるよな〜!」とか言ってる飲んだくれと同じぐら>>続きを読む

カランコエの花(2016年製作の映画)

4.7

完全に観逃したと思ってたらまたやってくれてた!ありがとうシアターセブン。

画面の中の感情も自分の中に湧いてくる感情も全部あまりにもリアルで、観ている間ずっと胸がジクジク痛くて辛かった。
『志乃ちゃん
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ギャングース(2018年製作の映画)

4.1

面白かった〜全然想像以上だった〜!
みんな箸の持ち方がすげー汚いというリアル。吉野家とか松屋じゃなくてもっさりした町の丼屋なのも良い。
表にも裏にもなれない中途半端なカス、っていう言葉がとても印象に残
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

3.8

自分が正しいと信じ続けていたものが実は間違っていた、と気付かされてしまうのって、これまでの人生根本から否定されるようなもんだし、もう取り返しがつかないという絶望感に潰されそうになる。大人になればなるほ>>続きを読む

モダンライフ・イズ・ラビッシュ ~ロンドンの泣き虫ギタリスト~(2017年製作の映画)

3.4

タイトル見た瞬間絶対観に行かなきゃ!と思ってたやつ。
(と言いつつブラーちゃんと通ってなくて同名アルバムも聴いてない)
(私にとってのブリットポップ代表選手はMansunだから…)

「ブラー大好きな
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あと1センチの恋(2014年製作の映画)

3.3

それぞれが付き合う相手が揃いも揃ってヤバいやつばっかすぎる。二人ともどんだけ見る目ないねん!
これはあえてヒール役をつくらないでほしかったなぁ〜〜お互い選んだ相手はそれはそれでとても素敵な人で、幼馴染
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レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで(2008年製作の映画)

4.3

夫婦って結局は他人だし最初から全部の価値観が合致しているなんて有り得なくて、日々過ごす中で表出してくるズレをお互いにちょっとずつ修正しながら繋いでいくのが夫婦生活だと思うのだけど、これはそのズレが修正>>続きを読む

愛のむきだし(2008年製作の映画)

4.6

観なきゃ観なきゃと思いつつも時間と気力が許すタイミングが見つけられず先送りにし続けていた今作、ようやく観れました(気付けば10年経ってた…)。
とにかくめちゃくちゃ面白かったの一言。
こんなやりたい放
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.0

「あの頃」に引きずり戻される映画だった。
酔っ払って滲んだ視界、甘ったるいセックスの匂い、夜の街、始発の朝、懐かしくて羨ましくて恥ずかしくてヒリヒリした。しんどい。
ずーっと笑ってるのは楽しくてしょう
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ウォールフラワー(2012年製作の映画)

3.6

エズラ・ミラーとエマ・ワトソンの無敵級の美しさ、ナードくさくて最高な音楽(アメリカではスミス好き=はみ出し者の象徴なのか)、カセットテープ、トンネルのドライブと個人的にグッとくるアイコンがてんこ盛り。>>続きを読む

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.7

非ネイティブのキャストによる関西弁が違和感だらけだったのと、関西弁を話す東出昌大がチュートリアル徳井に見えてきてしょうがなかったので序盤はだいぶ気が散ってしまったけど、後半はそんなことも忘れさせるぐら>>続きを読む

マイ・ベスト・フレンド(2015年製作の映画)

3.8

Miss You Alreadyってすてきな原題なのに邦題がダサい!!
いつも思うけど邦題ってほんと誰が決めてるんだろう…変な邦題のせいで然るべき層からスルーされてる洋画絶対いっぱいあるよなぁ…やるせ
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帝一の國(2017年製作の映画)

3.8

テンポよし、ギャグセンスよし、演出よし、全体的にバランスが完璧で本当に良く出来ている〜!
ちょっとシリアスなシーンや幼馴染との恋愛といった要素も、ストーリーを邪魔せず良いアクセントになってる。
主要キ
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1999年の夏休み(1988年製作の映画)

3.4

1988年に1999年という近未来を舞台に製作された作品で、少女たちが少年を演じたBL、しかも演者の台詞は声優による当て振り、という何重にも倒錯した世界観。
冷静になってしまうと色々ツッコミどころ満載
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

3.0

何気に大根監督作品初鑑賞。
笑わせるシーンと泣かせるシーンをジェットコースターのような緩急で交互にぶち込んで最後まで走り切る。
思ってた以上にチープでテレビ的な演出が多かったのと、「広瀬すずにあんな顔
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.6

やっと!ようやく!ついに!観に行けた!
期待せざるを得ない状況だったから、そうでもなかったらどうしよう…と思ってたけど期待通り面白かった!
伏線回収の清々しさ、ナメてる奴らがしばき倒されていく痛快さ、
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志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

4.4

10代の愚かさ息苦しさ生きづらさをまざまざと見せつけられる感じ、すごくしんどかった。。
学校とかクラスとかの閉じた空間、改めて見ると本当に地獄だな。あんなの一回行きたくなくなったらもう行けなくなるに決
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

一度の鑑賞では消化し切れなくて、今日二回目観てきました。けどやっぱり消化し切れなかった。

「偽物の家族だけど絆は本物である彼ら」と「表面的な事実だけをあげつらって糾弾する社会や権力」という二項対立で
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.2

なんかもうぐうの音も出ない良い話でした…タイトルロールの前から既にウルウルしてた…子どもがいたらもっと胸に来るシーン多かったんだろうな…。

終始オギーを中心に話が進むのではなく、周囲の人々にもちゃん
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.8

個人的に好きとか感動したとか、もはやそういうレベルの話じゃなくて、とんでもないものを観てしまった…という畏怖というか。すごかった…。

ものすごくパーソナルなのに重厚で崇高で、どこまでも耽美的で、一つ
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.1

カラフルでポップな建物、フロリダの夏の日射し、無邪気な子どもたち、といった眩しいぐらいの「陽」のアイコンに目を奪われるけれど、常に貧困という「陰」がうっすら滲んでいて、それがグラデーションのようにどん>>続きを読む

オー・ルーシー!(2017年製作の映画)

3.5

まさかこんな映画で久しぶりにジョシュ・ハートネットの姿を拝むことになるとは…笑
相変わらず作り物みたいに男前でした。

登場人物がもう笑っちゃうぐらいクズばっかりで(役所広司が唯一の良心という感じでと
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

印象的だったのが、なんでそんなこと言うの…?と思ってしまうような釈然としない、わだかまりを残す描写がとても多かったこと。
主人公は大宮一家と出会って改心したかと思いきややっぱり弱くてクズなところが時に
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彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

3.8

淡くグリーンがかったような柔らかい映像とベルセバの音楽のマッチングが素晴らしい~~。
南国ブラジルが舞台の作品で、こんな北国の叙情的で乾いた音楽がキーになっているというのも面白い。

私たちが目の前に
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ラヴレース(2013年製作の映画)

3.6

アマンダ・セイフライドとピーター・サースガードという絶妙に個人的なツボを突いてくるキャスティング。
とにかくポルノ女優役のアマンダがハイパー可愛い。それだけで観る価値ある。
ピーター・サースガードは『
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