Angedemon27さんの映画レビュー・感想・評価

Angedemon27

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エデンの東(1954年製作の映画)

4.5

何というかもう、ジェームズ・ディーンの素晴らしさ。
彼は聖書のカインとアベルの、カインの方。
両親から愛されたいだけなのに、愛されないということ。「悪人」である、と自分に掛けられた呪縛。

‘‘All
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

2.0

嗚呼、ゴダール様。
2016年最後に、トンデモ憂鬱をくれた一本。
美しい画も、はっとする会話も、延々とその調子でされるととても飽きるし「気が狂い」そう。男も女も、全てがどうでも良く思え、何度も停止。
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.7

アニメは実写より殺傷能力高し。

自分にとって、アニメが観たい時って、ある程度、現実離れしたい時。
なのに、現実よりも生々しく、デフォルメされた現実。現実世界で見たくない物たちの塊。

登場人物の男が
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ドクトル・ジバゴ(1965年製作の映画)

4.5

『アラビアのロレンス』D.リーン監督。やはり時間を忘れ夢中にさせる。素晴らしき映像美、息を飲む雄大さ。照明も完璧。
随所に、J.ジャームッシュ『デッドマン』のルーツをみた。そうか…そうだったのか…、な
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.5

ヴィム・ヴェンダース、よき哉…。
モノクロームのベルリン市街、生き疲れた人々、彷徨う心の声。俯瞰でそっと見守る天使達。

ー「なぜ僕は僕で、君でない?」

芸術としての映画。その前に立ち、見つめ、感じ
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猿の惑星(1968年製作の映画)

2.0

観なくていいとは思ってたが、用有って観てしまった。
のっけから色々と困惑を隠せない。そして最後まで「目が暇」という大事件。(映画なのに)
一体どういう事態なのか。逆に興味深い。
こんな感じ、物凄く久
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トム・ヤム・クン!(2005年製作の映画)

3.0

トニージャーが観たかっただけ。
彼は最高。しかし残念ながら、前作『マッハ‼︎‼︎‼︎』の方が俄然良作。あちらは疾走感があり、ダレさせず、シンプルで美しかった。

今作はパワーアップしてる筈が、ダラダラ
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帰らざる河(1954年製作の映画)

4.5

マリリンモンロー×西部劇。
カナディアンロッキーの山々をバックに、唄うマリリン。絶対的「自然の魅力」には、シンプルで単純なストーリーこそ相応しい。

川下りシーンの荒すぎる合成具合も、視点の物凄い飛び
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アラビアのロレンス(1962年製作の映画)

4.8

嗚呼イギリス…
そもそも誰が中東に火種を撒いたのか。諸悪の根源、イギリスの三枚舌外交。イギリス人ロレンスの立場としてアラブとの板挟みで大変なのは分かるが…
悶々考えてしまうものの、映画としては、圧倒的
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.0

うーん、可愛い方のウェス。ライフアクアティック、ムーンライズ的な凝り方。

個人的には、可愛さに凝り過ぎない時のウェスの、ハッとする美しいスピード感、カッコイイスローが好きなのだ。
たった13分なのに
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.0

借りて観ずに返すを10回は繰り返したであろう、タイミング・名作代表。長い闘い過ぎ…(汗

何せヒューマンドラマって、パッケージ通りの味、オムライス的というか、然るべき所に収束・着地していくし、観たい!
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ロスト・リバー(2014年製作の映画)

3.7

んんんキライじゃない、残念ながら寧ろ好きだよごずりん…!!!笑
独自の世界観と映像美のイリュージョナルサスペンス。マルホランドDrを思い出す。「映画」というトリック、またはアート。

ファンタジー要素
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ベン・ハー(1959年製作の映画)

4.0

映画を観ている事を忘れさせる、強制タイムスリップ・スペクタクル。実写による圧倒的画面力は、有無を言わさず、議論の余地なし。映画史の授業ではきっと全ての教師が教える伝説的作品だろう。

映画としての凄み
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MILES AHEAD マイルス・デイヴィス 空白の5年間(2015年製作の映画)

3.7

ドン・チードルがマイルス…ってどうなん!怖いけど!…という予想よりは事故ってなかった(大分失礼)。各方面安定。お連れ様がマイルスファンで無くても楽しめるつくり。けど同時に、その一般受けコメディ要素がど>>続きを読む

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

5.0

原作と、監督の得手個性がバッチリマッチした良い例だと思う。そこに感動。
その上で脚本、キャスト、音楽、演出の各要素が、ベストな共演。つくづく映画って化学反応だ。文句の付け所が見当たらない。

リアリテ
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フィッシング・ウィズ・ジョン(1991年製作の映画)

5.0

色々疲れたら、ジョン・ルーリーと一緒にのんびりまったり釣りに行こう。

1. ジャームッシュ @サメと格闘
2. トムウェイツ@カヌーでジャマイカ
3. マットディロン@コロラド川で踊る
4. ウィレ
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オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年製作の映画)

5.0

進化し続けるジャームッシュの、本気のカラー。イントロからアウトロまで、画の隅から隅まで、一音たりともカッコ良くないわけが無い。

白のタンジールと黒のデトロイト
AdamとEve、光と影、動と静、生と
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カサブランカ(1942年製作の映画)

4.5

モノクローム、慌ただしい往来、軍服の男達の会話、ものすごい眠気…
…の中、イングリッド・バーグマンの登場は、闇を裂く鋭き光の如し。

主人公の男と、恋敵の男の顔が系統同じすぎて途中で区別が付かなくなり
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ラブ・アゲイン(2011年製作の映画)

5.0

よくあるただのロマコメかと侮ってたら…。
思いっきり格好良くてワロタ。
日本版ジャケのイケてないタイトルロゴ(失礼)からは予測不能。
「洒落てる」
映像、音楽、脚本、台詞、テンポ、どのポイントも上手く
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ミッドナイトクロス(1981年製作の映画)

5.0

嗚呼、デパルマ様…、の好きすぎる一本。
中盤のマターリとした感じを一瞬で吹き飛ばしてしまう、カッコよすぎるハイライト(デパルマスロー)
その美しさはせこい。
その一瞬の火花が、観たいがために、きっと
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サイコ(1960年製作の映画)

4.8

流石のヒッチコック様。
怖さの種類が、ジャケットのヒロイン絶叫から予想する怖さよりも、対人恐怖症になりそうな怖さ。
始終、自分も悪い事をしているような、共犯的な気持ちになる。
見方によって主人公が変わ
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プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命(2012年製作の映画)

4.0

ごずりん×ブラッドリークーパーのW主人公。セクシーが喧嘩するぞ!と懸念してたら、全く予想外の複数部構成。納得。
141分、最終的な回収に不安を覚えつつも、次の展開が気になり過ぎて紙一重でダレない。凄い
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

4.0

90分というシンプルさなのに、2時間半くらい浮遊したように感じた。視点が主人公に密着型だったからか。
絶望的状況なのだけれど、不思議と怖くない。まさに「グラビティ」、静寂と美しい映像にのせて、淡々と物
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

4.5

親切丁寧、派手さはないが、地味にずっと面白いwww
金融知識無い人も、経済面白い…ってなるであろう工夫された作り。最近濃い新作ばかり続いたから、ポン酢的な爽やかさ。新鮮でとても良かった。(ツェッペリ
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

5.0

心の底から、「70mmフィルム上映館で観たかった」としか言いようが無い。開始2秒で痛感。
監督の意匠どおりの形で観れないことがこんなにも、つらいなんて。
観終わったらレザボア観たくなること必至。→ヘイ
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スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)

2.8

本当は爆走したいダニー・ボイルが、走れないから個性を抑えて撮ったら、「何か焦ってる」し凡庸、勿体無いことになってしまった。
音楽が合ってないし、始終会話の邪魔をしてくる。台詞量は多いのに、画面と音楽に
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オデッセイ(2015年製作の映画)

5.0

これは…やってくれたリドリー。
bravo‼︎‼︎ 観終わって、そのまま次の上映回観たかった。

音楽、…泣くしかない。

公式Twitter(リアルにジャガイモ栽培w)といい、日本版プロモーション
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ヴァルハラ・ライジング(2009年製作の映画)

4.5

「ドライヴ」のレフン監督作品。明らかに只者でない。
バイオレントでスタイリッシュな叙情詩、独自の映像美の世界。台詞は最小限、本気の映画好きにしか勧めれない。彼にしか出来ないこと。

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

5.0

言うことなしの満足。トレント・レズナーのsoundtrackが素晴らしい。
フィンチャー独特の雰囲気と絶妙なマッチング。音楽好きは是非。

リミッツ・オブ・コントロール(2009年製作の映画)

4.5

夜好きなジャームッシュの白サイド(昼間)。
登場人物がそれぞれ音楽、映画、科学、アートについて印象深い言葉を残していく。
「人生に意味は無い」、ゆえに旅するのだ。

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