Aoyoaoさんの映画レビュー・感想・評価

Aoyoao

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ターミナル(2004年製作の映画)

3.9

自国クラコウジアが軍事クーデターで離陸後消滅。
国籍を失いアメリカに入国不可となった男の、
空港生活を描いたスティーヴン・スピルバーグ監督のファニーな寓話。

実際に建設された空港内のセットで、
トム
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ルノワール(2025年製作の映画)

4.2

末期がんの父とイライラが止まない母。
11才の少女の心象風景を個性的な演出で切り取った、
早川千絵監督が描く80年代のひと夏のスケッチ。

鈴木唯の飾らない等身大の演技と、
人生の痛みを背負う石田ひか
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BAUS 映画から船出した映画館(2024年製作の映画)

4.0

青山真治監督の遺稿を甫木元空監督が映画化。
2014年に閉館した吉祥寺バウスシアター。
90年前の本田兄弟上京からの歴史を描く。

時代に翻弄されながらも貫かれる映画愛。
多くを語りすぎない詩的な演出
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秋が来るとき(2024年製作の映画)

4.3

80才の女性が主人公。
ブルゴーニュの秋を舞台に、
人生の終盤を生きるヒロインの悲喜交々を、
繊細な映像とは裏腹に強めのスパイスで綴った、
フランソワ・オゾン監督の名編。

主人公の過去等がきっかけで
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蒸発(2024年製作の映画)

3.8

さまざまな理由で、ある日、蒸発した人々の
日常を描いたドキュメンタリー作品。
アンドレアス・ハルトマン&森あらた共同監督。

蒸発の手伝いを生業にする女性、
引き継いだ会社の借金地獄から逃げた男性、
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早乙女カナコの場合は(2024年製作の映画)

4.3

生真面目な橋本愛とハッタリ野郎の中川大志。
ベタな出会いから繰り広げる愛らしい腐れ縁。
矢崎仁司監督がポップに描いたラブコメディ。

わかりやすくベタなエピソードを繋ぎながら、
新しいハイスペック彼氏
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35年目のラブレター(2025年製作の映画)

4.2

夫婦の実話エピソードがベース。
読み書きできない主人公と支える奥さん。
関西人ならではの照れ臭さもありつつ、
たくさんの愛に溢れる、
塚本連平監督のヒューマンドラマ。

鶴瓶のそのまんまの演技はもちろ
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ショウタイムセブン(2025年製作の映画)

3.8

元テレビのアンカーだった主人公が出演する
ラジオに脅迫電話が入り繰り広げられる、
渡辺一貴監督のリアルタイムサスペンス。

阿部寛と犯人の息もつかせぬ一進一退の攻防が、
TVの生放送のショータイムとし
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スオミの話をしよう(2024年製作の映画)

3.3

長澤まさみと○人の夫?
姿を消したヒロインは誘拐されたのか?
三谷幸喜監督のサスペンスコメディ。

久しぶりに三谷監督の映画で主要登場人物を
9人に絞った分、会話劇が冴え渡っている。
長澤まさみのやや
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ポエトリー アグネスの詩(うた)(2010年製作の映画)

4.6

中学生の孫息子と暮らすヒロインが、
詩と事件を通じて人生の美と醜に向き合う、
イ・チャンドン監督の静かな衝撃作。

66才の女性が主人公。
彼女が人生の全側面に対面し、
体現する姿を描出する演出は、
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.6

1920代のオクラホマで起こった実話をもとに、
アメリカ先住民の土地で繰り広げられる、
マーティン・スコセッシ監督の壮大な力作。

かつての数々のスコセッシ作品を彩ってきた、
ロバート・デ・ニーロの巨
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希望の灯り(2018年製作の映画)

4.3

旧東ドイツのライプツィヒ。
1990年の東西再統一で長距離トラック業者を買収した、
巨大スーパーマーケットが舞台。
置き去りにされた普通の人々の日常を綴った、
トーマス・スチューバー監督の名編。

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片思い世界(2025年製作の映画)

4.1

共同生活をしている3人。
訳ありの強い絆とそれぞれの片思い。
「花束みたいな恋をした」に続く、
土井裕泰監督、坂元裕二脚本作品。

私的には苦手な設定で物語が展開するが、
それぞれ持ち味を発揮し、本当
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リアリティ(2023年製作の映画)

4.1

FBIの尋問音声を完全に再現した、
ティナ・サッター監督の実験作。

あくまで任意というスタンスのFBI。
2人の執拗で細部の綻びを見逃さない尋問が、
実際の録音音声を忠実に再現しており、
気味悪いほ
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We Live in Time この時を生きて(2024年製作の映画)

4.6

時間軸を交錯して、2人が生きる時間を刻む、
ジョン・クローリー監督の名編。

前を向き続けるフローレンス・ピュー、
受け止め続けるアンドリュー・ガーフィールド。
2人のかけがえのない時間を積み重ねる名
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満ち足りた家族(2024年製作の映画)

4.3

弁護士の兄と医者の弟。母親は弟家族が介護。
互いの奥さんが同席する月1回の優雅なディナー。
一見、完璧な家族が、1つの事件をきっかけに、
究極の選択に迫られるホ・ジノ監督の人間ドラマ。

兄ソル・ギョ
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フロントライン(2025年製作の映画)

4.2

フロントライン ⭐︎4つ
2020年2月、横浜港を出航した豪華客船内で
発生した新型コロナの集団感染。
船内に乗り込んで未知のウイルスに立ち向かう、
災害派遣チームDMAT、厚労省役員、クルー。
彼ら
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ニュースの真相(2016年製作の映画)

4.0

2004、ブッシュ大統領の再選前、
軍歴詐称疑惑をスクープ報道した、
CBCプロデューサーの実際に起きた闘い。
ジェームズ・ヴァンダービルト監督の力作。
#ロバート・レッドフォード 追悼鑑賞

強い信
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コンドル(1975年製作の映画)

4.3

CIAの下部組織で、雑誌書籍分析を行っていた、
コードネーム「コンドル」が、
突然追われる身になり抗争を繰り広げる、
シドニー・ポラック監督のサスペンス逃走劇。

最初の事件から全く予測のつかない展開
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大いなる陰謀(2007年製作の映画)

3.3

テロとの戦いが続く軍事大国の現状を、
主演3人の正義と葛藤を軸に描いた、
ロバート・レッドフォード監督作品。
#ロバート・レッドフォード 追悼鑑賞。

上院議員役のトム・クルーズ、
ジャーナリスト役の
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華麗なるギャツビー(1974年製作の映画)

4.7

華麗なるギャツビー ⭐︎5つ
F・スコット・フィッツジェラルドの名作を、
フランシス・フォード・コッポラが脚本、
ジャック・クレイトン監督が映画化。
#ロバート・レッドフォード 追悼鑑賞。

時期的に
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ランナウェイ 逃亡者(2012年製作の映画)

4.0

元過激派グループメンバーで弁護士の主人公が、
30年前の事件の容疑で仲間が逮捕され、
再び逃亡を始める、
ロバート・レッドフォード監督&主演作。
#ロバート・レッドフォード 追悼鑑賞。

FBIと地方
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追憶(1973年製作の映画)

4.2

第2次大戦前の大学生時代から、
約20年間の男女すれ違いと伴走を描いた、
シドニー・ポラック監督の名編。
#ロバート・レッドフォード 追悼鑑賞。

政治的で自己主張の強いヒロイン役を、
バーブラ・スト
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アンフィニッシュ・ライフ(2005年製作の映画)

4.1

母親が恋人のDVから逃れるため、
11才の娘を連れて亡き夫の父がいる牧場に身を寄せ、
傷ついた人生が少しずつ癒えていく再生を、
丁寧に綴ったラッセ・ハルストレム監督の名編。
#ロバート・レッドフォード
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ロング・トレイル!(2015年製作の映画)

3.9

セミリタイアの紀行作家が、
知り合いの葬儀を機に思い立ち、
旧友と3,500kmの踏破に挑戦する、
ケン・クワピス監督のグレート・ロードムービー。
#ロバート・レッドフォード 追悼鑑賞。

撮影時は7
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スパイ・ゲーム(2001年製作の映画)

4.0

キャリア最終日のCIA担当官が、
中国で投獄された相棒との回顧録と、
救出作戦を描くトニー・スコット監督作品。
#ロバート・レッドフォード 追悼鑑賞。

監督作「リバー・ランズ・スルー・イット」で、
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大統領の陰謀(1976年製作の映画)

4.3

ニクソン大統領を失脚に追い込んだ
ウォーターゲート事件を、
2人のワシントン・ポスト記者を通して描いた、
アラン・J・パクラ監督の力作。
#ロバート・レッドフォード 追悼で鑑賞。

記者1年目のロバー
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ビリギャル(2015年製作の映画)

3.7

副題に物語のオチがすでに明かされている、
坪田信貴原作、土井裕泰監督のサクセスストーリー。

誰かを教育、指導、育てる立場になった人には、
誰しもポジティブに考えさせられるだろう。

それにしても有村
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50年後のボクたちは(2016年製作の映画)

4.8

アル中の母と浮気中の父が両親。
あこがれの同級生の誕生パーティーに呼ばれない、
14才のマイクがロシア系の転校生チックと意気投合し、
夏休みにオンボロの盗難車で旅に出る、
ファティ・アキン監督、快心の
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母の残像(2015年製作の映画)

4.3

亡くなった戦争写真家の母。
母の視点も入れながら、
遺された父、長男、次男、
それぞれの死の受け入れ方、
人生に投影される残像を描く、
ヨアキム・トリアー監督の静謐な叙事詩。

それぞれが見つからない
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ある女優の不在(2018年製作の映画)

3.3

女優のもとに女優を志す少女からの悲痛な動画が
届いたことにより、
監督と女優が彼女を探す過程でさまざまな真実を
目の当たりにするジャファル・パナヒ監督作品。

クラクションで道を譲り合うなど、
イラン
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HERE 時を越えて(2024年製作の映画)

3.8

ある家のリビングに視点を固定して、
太古の恐竜時代から、
大きな河の流れのように人生を綴る、
ロバート・ゼメキス監督のミニマルで壮大な実験作。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と
「フォレスト・ガ
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団地(2015年製作の映画)

3.3

「顔」の阪本順治監督×藤山直美主演。
漢方薬店を閉めた夫婦が団地に引っ込んで、
繰り広げられる、「けったいな」コメディ。

藤山直美が勘違いした本人の名前から生まれた?
クールにダジャレですべる斎藤工
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The Son/息子(2022年製作の映画)

4.6

別れた両親と息子の交わらない心の距離。
親子の強い愛情と断絶を描く、
フロリアン・ゼレール監督、
「ファーザー」に続く家族3部作の2作目。

思春期特有の不安定な精神状態を抱える息子を、
支えきれなく
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星の子(2020年製作の映画)

4.1

生後、全身の湿疹がおさまらず、
藁にもすがる思いで両親がたどり着いた水。
単なる新興宗教ものとは片付けられない、
大森立嗣監督の深い愛の物語。

客観的には明らかにおかしい両親だが、
ただ注がれるのは
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あの歌を憶えている(2023年製作の映画)

4.2

原題「MEMORY」。
記憶を失っていく男性と記憶の呪縛を抱える女性。
プロコル・ハルムの「青い影」が繋ぐ、
ミシェル・フランコ監督の名編。

決して美しくない出会いから、
ストーリーが流れるにつれて
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