長くてテンポもゆったりなのに飽きさせない。
男女の関係性、アート、過去の過ち、東アジアの緊張関係、鬱と自殺、死者たち、…とさまざまなテーマが、一見何も起こらない1日の中に非説明的に織り込まれる。>>続きを読む
アニメ表現に斬新さは感じなかったが、とてもパーソナルな物語に自分の中にある(あった)様々な感情をかき立てられた。これは具象的になりすぎないアニメだからか。
日本と台湾の類似性、台湾独特の歴史背景につ>>続きを読む
070/6.5
予告編やタイトルから予想していたような映画ではなかった。
「正しい/間違い」がけっこう分かりにくい。
だから良いんだろう。
男としては学ぶことが多い作品。
(決して教訓的というわけ>>続きを読む
068/7.0
全編モノクロの本作。その意図は? と考えながら観ていたが、時間帯や場所の区別が画面上でつきにくくなるというのはひとつのポイントかもしれない。
本作では、昼夜がいきなり変わったり、時間>>続きを読む
067/7.0
Viva !イタリア vol.4を機にようやく鑑賞できた。
公開の事情で第2作目を先に観てしまったが、やはり1作目の方が主人公ら教授陣がなぜギャングになったのかが描かれているため、>>続きを読む
065/8.1
面白かった!
ロマン・ポランスキーの『ゴーストライター』が好きだった人は絶対に観てほしい。
全くの別物だけど、これも”ゴーストライター”のお話。
作家として人気絶頂にもかかわらずス>>続きを読む
064/8.3
途中まで「やっぱり自分はインディーズ系向いてないのかな…」と思いながら観ていたが、最終的にはまんまと乗せられ、楽しんでしまった。
高評価も納得の大力作。
最後のエンドロールを見て、>>続きを読む
063/7.0
問題提起に満ちた映画。
突っ込みどころはそこそこあり、カメラワークに疑問を感じる点や説明不足な点、まとめ方に対する不満などはあった。
しかし、作品内で提示されるテーマは真に迫ってい>>続きを読む
062/6.5
パク・フンジョン監督の前々作『新しき世界』は、自分が韓国映画に開眼するきっかけになった作品。
印象的なビジュアルや刺激に満ちた快作だった。
本作は、その監督が手掛けた新作ということで>>続きを読む
061/8.2
原作漫画は、不思議な魅力につられて最後まで読んだ。
ストーリーは、女子高校生が冴えない中年男性に惚れるという以外に特別なことはなく、物語の起伏もゆるやかなのだが、なぜか最新作が出るた>>続きを読む
060/8.4
決してわかりやすい映画ではなく、万人が褒めるタイプの作品ではないと思う。
すっきりするような解決が示されることもなく、モヤモヤしたものが残る。
ただ、それは登場人物たちの境遇や心>>続きを読む
059/7.5
色んなジャンルの作品を撮る監督だとは思っていたが、青春期や恋愛ものを扱った作品が近年多かっただけに、本作のテーマはやや意外だった。
しかし、自然な会話のやりとりや、その中に生まれる>>続きを読む
058/8.7
時の人と言えるグレタ・ガーウィグの監督作品だが、若手作家っぽい奇をてらった感じが全くなく、本人が実際に感じてきただろうエモーションや、それを伝えるための物語を真正面から捉えていた。>>続きを読む
057/9.0
普段は、映画は劇場で観るに限ると思っているが、この作品に関しては、パッケージを購入して繰り返し観て愛でたい。
人間や犬のキャラクターデザインがあまり好みではなく、観に行くのをため>>続きを読む
056/8.4
冒頭のシークエンス(後片付け〜逃亡)は、スタイリッシュな映像といい、音楽の使い方といい、不穏で暴力的な感じといい、昨年観た『グッド・タイム』との類似性を感じずにはいられなかった。>>続きを読む
055/9.8
『王の凱旋』(インターナショナル版)を今年の年明けに劇場で観て、あまりの面白さに間もなく2度目の鑑賞をした。
2回目も無類の面白さだった。
その分、まだ見ぬ本国公開のノーカット版に対>>続きを読む
054/7.5
冒頭の悲劇の後、普通は復讐譚になりそうなところを、そうはしないところに意外性を感じた。
デッド・プールは一度自分を殺し、どん底に落ちたうえでファミリーを築き、子供の未来を信じようと>>続きを読む
053/8.5
オープニングの針子のおばさんたちが「ハウス」の階段を上っていくシーンで、その映像美と音楽の優雅さに早くもノックアウトされ、そこからずっと惹き込まれてしまった。
こういう映画を観ると、>>続きを読む
052/8.4
白石監督作品の中では個人的にダントツのNo. 1。
よくここまで撮るなと呆れるような描写のオンパレード。
しかし、脚本はきっちり練られていて、大味なバイオレント映画というわけでは決>>続きを読む
051/7.5
ゲティが語る「淵」を垣間見せられるような映画。
序盤は「これケビン・スペーシーが演じてたらどうだったんだろう……」と想像しながら観てしまったが、後半になるにつれ、そんな想像すら許さ>>続きを読む
050/6.5
序盤のメンバー集めのあたりは特に大きな笑いどころもなく、個人的には退屈に感じた。
教授ギャングたちがバンバン成果を挙げ始めるあたりも、誰がどう活躍しているのかがよく分からず、テンショ>>続きを読む
049/6.8
第一部のラストだったか、本作の宣伝用ビジュアルでメカゴジラが登場することは分かっていたが、まさかこんな出方とは……
こちらの想像をはるかに超えてくる虚淵脚本には唸らされた。
後半に>>続きを読む
048/9.0
この映画の良さは、表現するのが難しい。
とにかく、全編惹きつけられた。前半は大したことも起こらず、淡々と主人公たちの日常が映されているだけのように見えるにもかかわらず。
画の力は確>>続きを読む
047/7.0
関係者複数の視点から事件の経緯が語られ、虚実がないまぜになる(いわゆる羅生門型の)映画を期待していたが、観終わってみると、真偽はともかくとして主な事件に関してこの作品が伝える事実はひ>>続きを読む
046/7.8
ソル・ギョングが出ていると知り、また彼のスーツ姿のビジュアルがあまりにカッコ良かったので、予告編も見ずに映画館へ直行した。
これまでも彼のファンだったが、本作を観て、改めて凄い俳優だ>>続きを読む
045/8.3
さすが韓国の暴力系映画。
拳銃は一切出てこず、斧、鉈、ナイフのオンパレード。
登場人物がそれなりに多いが、それぞれのキャラクターを必要最低限、適切なタイミングで立てるあたりに何より>>続きを読む
044/7.0
手持ちカメラが多用され、照明も最小限でドキュメンタリックな印象のある映画。
そのため、ラストの展開には唖然。
個人的にはアベンジャーズ最新作のラストよりも何倍も驚いた。
目には目>>続きを読む
043/8.0
人物たちの主観や心の揺れ動きに寄り添うカメラワークが素晴らしい。
画の質感やイタリアの日光、ピアノの旋律、瀟洒なヴィラでの暮らし……諸々の要素の複合により、クラシカルで耽美的な世界が>>続きを読む
042/6.0(2D字幕版)→8.0(3D字幕版)
2D版を観て全くハマらなかったが、本作が全編IMAX撮影ということで、これは本腰入れたバージョンで観てから結論を出さねば、と2回目はIMAX 3D>>続きを読む
041/8.4
ソン・ガンホの顔面力が遺憾なく発揮された作品。
車を運転するシーンが多いため、どうしてもアップが多くなる。
すると彼の顔面演技が余すところなく映されることになる。しかもその演技がオー>>続きを読む
040/7.5
要所要所の映像で否応なしに興奮させられた。
ある映画の世界に主人公たちが放り込まれるシーンは、今までありそうでなかったバランスの映像で鳥肌ものだった。
バトルやレースシーンの圧倒的>>続きを読む
039/9.0
ピクサー作品は久々に観たが、アニメ表現がここまで高かったかと驚く。
質感や光の表現は言うに及ばず、カメラの手ブレ、ズームなどの演出まで計算し尽くされていて、もはや実写に近づこうとして>>続きを読む
038/7.2
デイン・デハーンのコメディ演技は見たことなかったが、思いのほかアリだった。
シリアス演技の時とあまり表情と声が変わらないのが良い。
そして、カーラ・デルヴィーニュがとにかく生き生き>>続きを読む
037/9.2
ベタで大味な部分が多い。と言いつつ、まんまとノせられて楽しんでしまった。
後半は、涙腺決壊。
中国や香港で大ヒットしたというのもうなずけるし、日本でも金曜ロードショウとかでやったほ>>続きを読む
036/8.1
オープニングとエンディングに痺れる映画。
ファッションも街並みもライフスタイルも画作りも全体的におしゃれで、目の保養にもなる。
かなり入り込んで観ていたつもりだけど、後半の人物たち>>続きを読む
035/7.5
演技とも特殊メイクとも思えないチャーチルの実物感。これはアカデミー賞受賞も納得。
チャーチルってこんな善人だったのか? とは思った。
人に怒鳴り散らしたり、朝っぱらから酒飲んだりと>>続きを読む