しゅうさんの映画レビュー・感想・評価

しゅう

しゅう

映画(539)
ドラマ(0)

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.7

BSプレミアムにて鑑賞。

『劇場版:序』での自己模倣の薄っぺらさに嫌気がさして、以来手を出さなかった劇場版第2弾。

今作でも、中盤までは観客が「旧テレビシリーズやその後のメディア展開によって物語や
>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.3

DVDにて鑑賞。

劇場版ならではの映像クオリティは素晴らしいが、内容的には旧テレビシリーズの単なる焼き直し。

商業的な要請以外に、庵野監督がこの物語を語り直す意義を全く感じられず。

トランス・ワールド(2011年製作の映画)

3.5

ザ・シネマにて字幕版を鑑賞。

「よくある田舎スリラー」と思わせての意外なSF展開が良い。

登場人物たちの自然な言動の中で、各々のキャラクターと隠された事情、同時に迷い込んだ状況の異様さが次第に明ら
>>続きを読む

エクスペンダブルズ3 ワールドミッション(2014年製作の映画)

3.6

ザ・シネマにて吹替版を鑑賞。

前二作は未見。内容はゆるゆるの大味アクションだが、そこには最初から期待していないので問題なし。

年寄りとしては、"親父スター大集結"だけで充分愉しめるが、欲を言えばせ
>>続きを読む

ベテラン(2015年製作の映画)

3.9

ムービープラスにて字幕版を鑑賞。

千両役者ファン・ジョンミンが主役の熱血武闘派刑事を演じる時点で、既に一定以上の面白さは保証済み。

オ・ダルス以下韓国映画常連の"イイ顔"の役者達の出演も嬉しい。
>>続きを読む

ギャラクシー・クエスト(1999年製作の映画)

3.9

BSプレミアムにて字幕版を鑑賞。

ネバー・ギブアップ、ネバー・サレンダー。今こそ必要な言葉。

私は、実人生には何の役にも立たない作り物の法螺話を、どうしても求めずにはいられない。

しとやかな獣(1962年製作の映画)

4.3

日本映画専門チャンネルにて鑑賞。

かつての日本映画の優れた喜劇は総じてテンポが良いが、この映画はその中でも飛びっきりハイスピードのブラックコメディ。

新藤兼人の素晴らしい脚本の上で、いずれ名うての
>>続きを読む

帰郷(2019年製作の映画)

3.3

時代劇専門チャンネルにて鑑賞。

デジタル8Kの映し出す自然の風物は美しく鮮やかだが、同時に現代とは異なる時空間である事を感じさせる陰翳が喪われてしまう憾みがある。

物語も、過去回想に於いて若き日の
>>続きを読む

カメラを止めるな!リモート大作戦!(2020年製作の映画)

3.5

今この瞬間にこそ観るべき映画。

であると同時に、コロナ禍で自粛を余儀無くされている映画人の現状と心情の記録として、何年後かには懐かしく振り返る事になるのかも。

上田監督の恥ずかしいまでにストレート
>>続きを読む

SF巨大生物の島(1961年製作の映画)

3.3

シネフィルWOWOWにて字幕版を鑑賞。

ハリーハウゼンの特撮技法に特段興味は無いが、19世紀を舞台にした漂流サバイバル冒険活劇として、一定の面白さがある。

新選組(1969年製作の映画)

3.4

時代劇専門チャンネルにて鑑賞。

新選組をいたずらに英雄視せず、思想無き殺戮集団としての陰惨さをしっかり描いているのは良い。

出来れば、三國連太郎演じる芹沢鴨の存在を膨らませて、三船の近藤勇との交友
>>続きを読む

T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版(2018年製作の映画)

4.2

字幕版を鑑賞。

本国版より26分間シーンが復活したダイナミック完全版。

序盤の農村を舞台にした防衛戦では、ドイツ軍の掃討作戦がより丹念に描かれ、それによって祖国を踏みにじられた悲しみと怒りが一層激
>>続きを読む

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.8

字幕版を鑑賞。

とにかくダウン症の青年役のザック・ゴッツァーゲンが魅力的。

体に洗剤を塗りたくって鉄格子を潜り抜けパンイチで老人介護施設から脱走する序盤から、彼のむっちりした肉体、茫洋とした表情、
>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.8

字幕版を鑑賞。

サスペンスやスリラーは数多く観るが、所謂「ミステリ映画」を劇場で観たのは久しぶり(もしかしたら、豊悦版「八つ墓村」以来かも)。

所謂本格ミステリらしい舞台立て(”館””密室””容疑
>>続きを読む

T-34 レジェンド・オブ・ウォー(2018年製作の映画)

3.9

字幕版を鑑賞。

戦場の悲惨さやナチスの冷酷非道ぶりの描写は抑えめにして、戦車対戦車の戦闘描写に焦点を絞った大活劇に心が躍る。

砲弾の軌道をスローモーションで外連味タップリにみせる反面、敵の砲弾を受
>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

字幕版を鑑賞。

「平穏な日常が得体の知れない侵入者によって脅かされる」という展開のサスペンスは昔から数多く存在して、主に”侵入される側”の不安と恐怖が描かれてきた。

対して、この映画はIT社長の富
>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.9

字幕版を鑑賞。

『アイ・トーニャ』『ブラック・クランズマン』で母親と実家暮らしで英雄気取りのイカれた貧乏白人を演じてきたポール・ウォルター・ハウザーを主人公に据えるキャスティングの妙。

この映画を
>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.6

字幕版を鑑賞。

『ラグナロク』の時もそうだったが、自分にはこの監督の”POP"なセンスが合わないようで、ジョジョの内面の反映である筈のイマジナリーフレンド”アドルフ・ヒトラー”の都合の良い退場も含め
>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

3.9

予告編以外の前情報をほぼ入れなかったので、美咲の元夫役で豊悦が出てきたのには驚かされた。

まだ何者でもなく、それ故あらゆる可能性に満ちていた青春時代。だが人はいずれ望むと望まざるに関わらずそれを”現
>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

字幕版を鑑賞。

タイトルから「俺たちの自慢したいアメリカ」的な内容を想像したが、実際は真逆。

物語的には味方であるフォード陣営を肥大した官僚組織と社内政治による足の引っ張り合い、現場を無視したマー
>>続きを読む

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

3.9

前作を観た時から待ち望んでいた、リンさんのエピソードを大幅に追加した長尺版。

新たに加わったエピソードの数々も、例えば雪の坂道をすずさんが竹槍を杖代わりにして下りていく足の運びなどの繊細なアニメーシ
>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

2D字幕版を鑑賞。

そもそもep8のライアン・ジョンソンばかりが「スターウォーズの世界を壊した」と非難を浴びているが、JJもep7でそれ以上に酷いことをしている。

それは勿論冒頭の字幕。あのたった
>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

3.6

字幕版を鑑賞。

この監督は、やっぱり職人的なジャンルムービーの作り手で、現実のアメリカ社会に呼応するようなテーマ性は飽くまでちょっとした味付けにすぎない。

今作もスリラーとしては充分面白いのだけれ
>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.9

字幕版を鑑賞。

予告や前情報で、一見リベラルの白人家族の底流に潜む黒人差別が次第に露になる社会派サスペンスを想像していたら、良い意味でジャンルムービーとしての愉しさに溢れたB級スリラーだった。

>>続きを読む

カツベン!(2019年製作の映画)

3.3

周防監督が活動弁士を題材にした映画を撮るということで、かなり期待していたこの映画。

映画内で描かれる大正のサイレント期における映画と映画興行の在り方、その中で興行を左右するほどの人気を集めた映画のナ
>>続きを読む

ジュマンジ/ネクスト・レベル(2019年製作の映画)

3.4

2D字幕版を鑑賞。

前作「ウェルカム・トゥ・ジャングル」の面白さは何といっても、ゲームキャラと中の人間とのギャップとそれによって新たに産み出される関係性にあった訳で。

その点、今作で打ち出された新
>>続きを読む

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

3.7

2D字幕版を鑑賞。オリジナルの「ジュマンジ」は未見。

ロック様がいよいよコメディ・スターとしての本領発揮。

従来のトゥマッチな筋肉野郎としての笑いだけでなく、マッチョな外見と気弱なオタク少年である
>>続きを読む

ファイティング・ファミリー(2019年製作の映画)

3.7

字幕版を鑑賞。

プロレスがショーである事をハッキリ明示しながらも、同時にアスリートとしての鍛錬と高い技量が必要である事もしっかり描いているのが良い。

イギリスの片田舎の地域密着の家族プロレスと、ア
>>続きを読む

狂った一頁(1926年製作の映画)

3.8

カナザワ映画祭2019「萬國癩狂博覧會」in 新潟上越高田世界館にて活弁伴奏付上映にて鑑賞。

以前にCSのドキュメンタリー「ストーリー・オブ・フィルム」で取り上げられていたフッテージを観て以来気にな
>>続きを読む

メランコリック(2018年製作の映画)

3.7

この映画には裏設定があって、和彦の父親は実は凄腕の殺し屋で母親や和彦もそれを知っている。

それ故和彦は東大卒業後、官僚や企業人として出世するというありきたりのエリートコースには情熱が持てず、父のよう
>>続きを読む

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

4.4

字幕版を鑑賞。

フィルマークスのレビューだと"渋めの佳作"みたいな評価に落ち着いているみたいだが、自分的には今迄観てきた西部劇の中でも出色の傑作。

近年造られてきた西部劇を観て不満に思うのは、登場
>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.9

字幕版を鑑賞。

『ジャンゴ』『ヘイトフルエイト』と近年は正統派で骨太な映画を撮ってきたタランティーノ。

特に『ヘイトフルエイト』の全編に不穏と緊張の漲る舞台立てを最高に楽しんだ観客としては、今作で
>>続きを読む

イヴの総て(1950年製作の映画)

4.4

字幕版を鑑賞。

舞台裏の薄汚い内幕を描きながら、それも引っくるめて溢れんばかりの演劇への愛に胸打たれる傑作。

イヴ役のアン・バクスターが遂に本性を露わにしてからの好戦的な演技も捨てがたいが、より心
>>続きを読む

ロケットマン(2019年製作の映画)

3.7

字幕版を鑑賞。

物凄く良い映画に仕上がっており、自分の様にベスト盤しか聴いたことの無いライトなリスナーには『エルトン・ジョン・ヒストリー入門編』としても愉しめる。

ただ、後半の大部分が自己憐憫なの
>>続きを読む

ムアラフ 改心(2007年製作の映画)

3.8

字幕版を鑑賞。

これ程イスラム教の『言葉』について耳に入って来る映画は初めて。

日本に暮らしていて歴史好きなら仏教的思想は自然に知識として身につくし、キリスト教だとそれこそアメリカ・ヨーロッパ映画
>>続きを読む

ダンスウィズミー(2019年製作の映画)

2.8

これが矢口監督念願のミュージカル映画なのだとしたら、残念過ぎる。

一番の問題は、主演の三吉彩花の歌と踊りの技量が今ひとつな処。

ミュージカル映画やカンフー映画は身体的表現の技量が面白さに大きく影響
>>続きを読む

>|