B5版さんの映画レビュー・感想・評価

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ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

3.2

予告編に惹かれて鑑賞。

世間からはみ出した少年少女4人が、家を飛び出し廃墟に屯し唐突にバンド結成するところから始まる物語。
感情の抑揚も薄いまま、重大な出来事の渦中にさえ泣くに泣けない子供たちが、
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空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

2.9

池井戸潤作品は筋書きの型が決まってるので、むしゃくしゃして勧善懲悪を求めたい時には安心して観れます。
現実で資本社会に蝕まれ、辟易してる人の心を掴む、ストレス発散に丁度良い作品でした。
勧善懲悪を物語
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ずっと観たかった!
大筋ではホラー要素を散りばめつつ、根本は母娘の確執の話?と思ったら、こんな感じなのね。
これが長編デビュー作って貴方、監督が一番怖いわ!

自らの運命を知らぬ間に差し出され、カルト
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.1

んん〜飲み込み辛い作品…
トリアー監督作品は「ダンサー・イン・ザ・ダーク」と「奇跡の海」を鑑賞済です。
私は上記作品の、身勝手で独善的、実に人間的な感情がもたらす衝動と、到底理解できない純度の高い自己
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NINE(2009年製作の映画)

2.8

なんで作ったの???
と首をかしげる一品。
フェリーニ監督の81/2のオマージュ、という肩書だけ頂いてる別物。

失礼千万であること承知で言うと、ロブ・マーシャル監督に人間ドラマや作家性を求めてはいな
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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

3.4

暴力に対するハンムラビ法典映画。
報復されるのは、暴力ポルノで簡易的にカタルシスを貪る我々観客である。

最近バイオレンスな映画を観て面白かったけど、面白いの定義に悩まされてしまい、これって唯の暴力消
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

デジタル配信解禁の方を聞いて。
今作は子供が第一ターゲットとは思えない渋い作り!
ファンタジックな演出で子供心を楽しませつつ、
作品メッセージの「守りたいもののため正しいことをする、変わることを恐れな
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ面白かった。
あの事件はハリウッドに今も色濃く残り、栄光の表舞台に落ちる、永遠の悲劇の影だったのか。
歴史のifについて、表向きは映画ネタをふんだんに散りばめた文句ないエンターテインメント
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.2

気持ちが落ち込んだ時の民間療法といえば、やっぱりジム・キャリー映画だよね。

何にでもNoという後ろ向きで怠惰な主人公が、友人に誘われ紛れ込んだ、怪しげなセミナー。
そこで説かれたのは"イエスマン"の
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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

3.3

憂鬱な気分を慰めてくれる映画が観たくて、評判の良いこちらを鑑賞。
すみっこぐらしについては、キャラを何かで目にしたことあるな〜くらいの情報量です。
子供向けとして作られてるが大人にも評判がいい、と聞い
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スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

3.0

ジャケ借り映画。
事実は小説よりも喜なり、てなわけでスターリン死亡後の権力闘争をブラックユーモアたっぷりに描いた映画。
威張る話じゃないけど、世界史に疎くこの辺りの史実を知らなかったので、聞き慣れない
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セブン・シスターズ(2017年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

ウィレム・デフォー目当て&世界設定が面白そうで鑑賞しましたが…

0から下地を作るSF世界で、監督の熱の入った描写部分は大変好ましい。
曜日ごとに入れ替わる姉妹の造形や、ケイマン博士と祖父について面影
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私が、生きる肌(2011年製作の映画)

3.5

ソーセージを一度も食べたことない人に、
材料と作り方だけ渡してみたら、きっとドン引きしますよね。

肉を細切れミンチに(はい)、
ここで羊の腸を取り出しまして(⁈)、
わざわざ内臓に詰めこみます(サイ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

はー、面白い…
語りたい視点がたくさんある映画だ。それでいてこれ以上言うことがない気もする。
全編にわたりテンポ良く、登場人物を絶妙にヘイトさせない。
陰惨な現実社会の下敷きがありながら最後まで飽きの
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ジェニーの記憶(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

かなりナーバスな気持ちになった。
パートナー以外の人間から、真逆と思うような相手から、女性性を"純粋に"求められる恐怖。
悲しいことに大抵の女性はこういった歪んだ視線に日常から晒されている。
何時迄も
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.2

法廷劇と聴けばなんだか面白い予感がする、それはきっとこの映画がきっかけだ。
非行少年の尊属殺人の罪について、全員一致の結論が出るまでの、有罪か無罪をひたすら話し合う本作。
仮定の話をするにあたり、回想
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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

3.4

元気を貰えたエンパワメントコメディムービー。
容姿に自信のない主人公が自分自身を絶世の美女だと認識してからの、表情の変わり様!
本業がコメディエンヌでもある女優さんのコミカルな演技は流石。
吹き替えで
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

あまりのジャケットのインパクトから、これは只者の映画じゃないぞ…!と座して観ていたが、いきなり序盤から飛ばす飛ばす。
無人島から出られない男の元に流れ着いた死体。その死体はまるでスイスアーミーナイフの
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午後8時の訪問者(2016年製作の映画)

3.0

午後8時過ぎ、仕事場のブザーが鳴った。
診療時間を既に終えた医者はその訪問者に応えなかった。
ただそれだけの巡り合わせが生んだ、一つの結果。
忽ちぼやけてしまうはずの日常の些細なやりとりを、これから永
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告白(2010年製作の映画)

2.9

飽きずにさらっと見れるエンターテイメントです。
一人称の独白がほとんどを占める映画で、興味を惹き続ける絵と展開が作れるのはさすが中島監督。
特に序盤の森口先生の独白部分は
かなり長いのですが、抑揚のな
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.8

夫婦や家族は物凄く個人的な関係であると同時に、仕組みに則った社会共同体でもあるという今更の発見。

少しだけ、ライトな思い立ちから現実の所管の手続きが進んでいくことで、当初考えてたより深刻な自体になり
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黒猫・白猫(1998年製作の映画)

4.5

悲劇は一周回って喜劇に、そしてその逆も然り。
結婚式と葬式、生と死の正反対の感覚はシームレスに万物流転の内側に巻き込まれる。
人生はいつも、冠婚葬祭のお祭りだ。
踊るように目まぐるしく騒がしい。
悪人
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否定と肯定(2016年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

こういう事実があったことを知れたことは大きい。
ホロコースト否定派がどれだけナンセンスな主張か分かりきったことの様で、いまだに話題に上がるところを見ると、この映画が大変意義深いのはわかる。

ただ主役
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ちいさな独裁者(2017年製作の映画)

3.4

形から入る、という言葉がある。
そのもの自体の本質の理解より先に、外装や体裁を取り入れるという意味だ。
大抵は上手くいかないことの例えとして用いられるが、
ではモノ自体の本質さえ空っぽならば?

実在
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美女と野獣(2017年製作の映画)

3.4

ディズニーアニメ版の台詞をほぼほぼ暗記してる勢です。
幼少期のノスタルジーも手伝い、めちゃめちゃ思い入れある作品ばかりなので、実写版は最近ようやく手を出し始めたばかり。

今作は実写映像に落とし込むに
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.4

主人公の勝手に改造三角関係ラブコメディ。
ここまで愉快ではないですが、
勝手に話が飛躍し自己弁護で口が回って回って迷子になる感覚、身に覚えがありすぎて他人事じゃ無い。
やめてくれ、コミュ障の社会生活に
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

SWは銀河系を描いたに相応しい巨大な一産業である。
あえて産業と呼ぶ。
もはやそこには、当初ルーカスが思い描いていた世界からはかけ離れてしまった部分もあるだろう。
それでも今作は、新たな世代が今を生き
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

快い心地になれる良映画です。
出てくる人のほとんどが穏やかで素直、良識があってチャーミング。他者に対する慈しみがある。
この世界なら主人公がとびきりの酷い目になんて遭うはずがない、とハッピーエンドまで
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

3.8

北欧のハートフルほっこり映画。

唯一の拠り所であった妻に先立たれた、偏屈お爺ちゃんな主人公と近くに引っ越してきた移民一家。
はた迷惑で騒がしい、でも温かみのある打てば響く、他人。
人は無形のものに話
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.0

シリーズが出るたび最高傑作が塗り替えられる。
トイストーリーは本当にすごい作品です。

1〜3作までを閉じた世界の大円団と定義されたことは結構衝撃でした。
ハッピーエンドのその先を。
ディズニー続編の
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.5

バディー物、謎解きバラエティームービーとしてほっこり楽しめました。

没入感が素晴らしい。
そこまでポケモンに思い入れのない私でさえ、「ポケモンが存在しないこの世界こそ非現実、ピカチュウが隣にいない現
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

2.2

うーん、全然ハマらなかった…

古典は名作故にたびたびオマージュやインスパイアの源泉となる。
そして無意識下でその多くに触れることで、本来のルーツなるものを逆に凡庸に思えてしまうことも少なくない・・・
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野火(2014年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

下手な覚悟で見る作品じゃなかった。
描いた側の絶対に戦争の何一つ美化しない、という意志を感じた。

映画は監督の美学が何処かしらに現れるものだと思ってますが、
それらを描かないことがこの出来事の無情さ
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

3.3

バーフバリ!バーフバリ!
お祭り映画はその時期にビッグウェーブに乗るべきだね。乗り遅れた。

90年代のディズニーの呑気な明るさ(ほめてるよ)が継承されてる正統派エンターテイメント映画。
安心してお
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ひまわり(1970年製作の映画)

3.3

夏の代名詞、向日葵。
こうべを垂れて太陽から目を背けたような一面の花々は、寂寥感を助長する。
この映画のアイコンだ。

海辺ではしゃぐ怖いもの知らずで、太陽のように本来輝いていた若い夫婦が、戦争という
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

いまいち世界観にノれなかった。

私がみたかったのは、美が純度の高い暴力として凡庸を悪気なく薙ぎ倒すさまです。
中盤の山猫からの展開は、ジェシーの無邪気で幼い一辺倒の中身が次第に獣性を帯びていくための
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