一さんの映画レビュー・感想・評価

一

映画(1356)
ドラマ(5)

ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

3.6

『スイス・アーミー・マン』のダニエル・シャイナート監督作品

まず“ディック・ロング”ってなんちゅー名前しとるんやってのは置いといて、『スイス・アーミー・マン』のなんとも言えない感じの、笑えて泣けるコ
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

3.8

フランスの巨匠 アニエス・ヴァルダ監督作品

幸福を求める平凡な夫婦に訪れる皮肉な運命
人間の根底にある悪意のない残酷さを巧みに描き出す

愛する妻や子供がいながらも浮気願望が抑えきれない夫
というよ
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飢えたライオン(2017年製作の映画)

3.8

『子宮に沈める』の緒方貴臣監督作品

主人公の虚像が周囲の人々のデマによって作られ、報道やネットなどがもたらす情報の加虐性を描く

この監督は容赦がないので覚悟してても相当きつい
あまりにも救いがない
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次の朝は他人(2011年製作の映画)

3.5

韓国のエリック・ロメールまたは今泉力哉こと、ホン・サンス監督作品

冬のソウルで出会いと別れを繰り返す映画監督の姿を描く

いつも通り淡々とエモい会話が中心となる作品
じわじわと笑いがこみ上げてくるや
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夏の遊び(1951年製作の映画)

3.8

スウェーデンの巨匠 イングマール・ベルイマン監督作品

将来に迷うバレリーナが、若かりし頃のひと夏の恋を回想することで、迷いを断ち切っていく姿を描く

切なくも前向きなラブストーリー
ベルイマン特有の
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.3

いや〜〜〜素晴らしい
評判通りの紛う事なき傑作です

野球には全然詳しくないけど最高に熱い青春映画そのもの
たしかに『桐島、部活やめるってよ』に通ずるものがあるし、前半はクスクス、後半はぼろぼろ泣いた
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刑務所の中(2002年製作の映画)

4.0

『血と骨』の崔洋一監督作品

刑務所内での知られざる暮らしぶりをユーモラスに描いた喜劇

まず言っておくとこれ超面白いです
『血と骨』の監督だし、タイトルに刑務所となれば重そうな作品を想像してしまうか
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冬の小鳥(2009年製作の映画)

4.1

あぁ そういやキム・セロンって天才だったんだ…

父親に捨てられた事実を受け入れられない9歳の少女の、悲しくも切ない失意の日々と、そこからの再生を描く

韓国から養子としてフランスへ渡った監督自らの少
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フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)

3.9

イタリアの巨匠 フェデリコ・フェリーニ監督作品

1930年代を舞台に、フェリーニ自身にとって生涯忘れ得ぬ激動の一年間を、大人になった当時の視点から再現した自伝的映画

お久しぶりのフェリーニで、カラ
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ゴモラ(2008年製作の映画)

3.3

『ドッグマン』のマッテオ・ガローネ監督作品

イタリア南部ナポリを本拠に、マフィアを凌ぐ権力と経済力を誇る犯罪組織「カモッラ」の暗部を描き出した社会派ドラマ

決して犯罪組織を美化したスタイリッシュな
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志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

4.0

『悪の華』『スイートプールサイド』の押見修造の人気コミックを映画化した作品

上手に話せなせず周囲に溶け込めない女子高校生と、音楽好きな同級生の交流を軸に、彼らの葛藤や苦悩を丁寧に描く

キラキラした
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隣の家の少女(2007年製作の映画)

3.4

実際の少女監禁事件を基に書かれたジャック・ケッチャムの小説を映画化した作品

悲惨としか言えない物語
胸糞作品としてよく名前のあがる本作ですが、評判通りかなりのエグさ
あまりにも理不尽で苦しくて気が滅
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幸福なラザロ(2018年製作の映画)

4.0

キリスト教の聖人ラザロと、実際にイタリアで起きた事件から構想された物語
無垢な青年を主人公に、孤立した地で生活する村民が外の世界に触れる様子が映し出される

ラザロは何も望まないし誰も疑わない
純粋無
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初恋のきた道(1999年製作の映画)

3.7

中国の巨匠 チャン・イーモウ監督作品

美しい中国の農村を舞台に、繊細な初恋の物語が瑞々しく描かれる

モノクロで映し出される夫を亡くした悲しみに溢れた世界
かたや、鮮やかなカラーで映し出される恋の始
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映画は映画だ(2008年製作の映画)

3.5

『タクシー運転手』『高地戦』のチャン・フン監督作品
原案や脚本、製作を務めたのはキム・ギドク

ヤクザをリアルに演じたいスター俳優と、俳優になりたかったヤクザが出会い、お互いが住む世界に惹かれていく
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

3.8

鬼才 デヴィッド・リンチ監督作品

19世紀末のロンドンを舞台に、生まれながらの奇型ゆえに“エレファント・マン”と呼ばれ、人間扱いされなかった実在の人物ジョン・メリックの数奇な運命と悲劇の人生を描く
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ミンボーの女(1992年製作の映画)

3.8

『タンポポ』『マルサの女』の伊丹十三監督作品

ヤクザの横行に四苦八苦するホテルを守るため、“ミンボー”(民事介入暴力)専門の女性弁護士と、ヤクザの対決を描いた痛快作

本作のヤクザは、ありがちな任侠
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カフカの「城」(1997年製作の映画)

3.5

『ファニーゲーム』『ピアニスト』のミヒャエル・ハネケ監督作品

究極の不条理
といっても派手な演出はないので、胸クソ悪いという感じではなく、他のハネケ作品に比べると地味

城に入ることを拒まれて以降、
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.5

ドラマは一切観ておりませんが、前作の劇場版は思った以上にめちゃくちゃ楽しめたのでこちらも鑑賞

普通に笑ったし面白かったし楽しめました
ただし前作ほど「だ、だまされたー!」とはならず、展開が読めてしま
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殺人者の記憶法(2017年製作の映画)

3.7

アルツハイマーを患う元連続殺人犯だった男が曖昧な記憶の中で、新たな連続殺人犯と対峙するクライムサスペンス

そもそもアルツハイマーの元殺人鬼という設定が面白いので原作も相当な物なのでしょうが、これを上
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自転車泥棒(1948年製作の映画)

3.8

ただ盗まれた自転車を探すというシンプルな物語を、これほど多角的に広げられるってかなり凄い

敗戦後のイタリアのリアルな時代背景を映し出しているようで、当時の雰囲気を味わえる
なるほどこれがネオレアリズ
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黒い家(1999年製作の映画)

3.7

『家族ゲーム』『(ハル)』の森田芳光監督作品

生命保険会社に勤務するサラリーマンに襲いかかった、保険金詐欺夫婦による恐怖を描いたサイコホラー

『悪魔のいけにえ』〜大竹しのぶVer〜

とにかくこの
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ほとりの朔子(2013年製作の映画)

3.3

『淵に立つ』『よこがお』の深田晃司監督作品

海辺の町を舞台に、受験に失敗した主人公が過ごす夏の終わりの2週間を、みずみずしいタッチで描く

深田晃司監督が、日常を淡々と描いたほのぼのする優しい作品を
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永遠と一日(1998年製作の映画)

3.3

ギリシャの巨匠 テオ・アンゲロプロス監督作品

死を強く意識した老作家と難民の子供との1日間の交流を、詩情豊かに描いた人間ドラマ

奥ゆかしく知的で哲学的でもあるアンゲロプロス作品は、芸術という言葉が
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悲しみが乾くまで(2008年製作の映画)

3.5

『未来を生きる君たちへ』『ある愛の風景』のスサンネ・ビア監督ハリウッドデビュー作

愛する夫の突然の死に直面した妻が、夫の親友との暮らしの中で徐々に運命を受け入れ、前を向いて歩き始める姿を描く

愛す
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わたしたち(2016年製作の映画)

5.0

「友だちになれる、何度でも。」

す、すごい…凄すぎる、、、、、
いやー恐れ入りました…
切なくてもどかしくて猛烈に心がヒリヒリする
完膚なきまでに打ちのめされました…
またまた完全無欠のオールタイム
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松ヶ根乱射事件(2006年製作の映画)

3.2

『オーバー・フェンス』『天然コケッコー』の山下敦弘監督作品

ある事件をきっかけに、田舎町で巻き起こる騒動を描いたブラックコメディ
閉鎖的な町で生きる人々の間に広がる不穏な空気をユーモラスに描く

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ステップ(2020年製作の映画)

4.0

小学生の時に母親を亡くして父子家庭で育った自分には刺さりまくる映画だった

『幼な子われらに生まれ』の重松清原作

シングルマザーの作品に比べると、シングルファザーの作品はかなり少ない印象ですが、こう
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悪人伝(2018年製作の映画)

4.2

まず文句なしにめちゃくちゃ面白い

存在感抜群のマ・ドンソクの熱量に圧倒され、テンポ良く進む駆け引きからカーアクションや音楽も最高クラス

キレのある戦闘から和むシーンのバランスが絶妙で、コメディとま
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The Recorder Exam(英題)(2011年製作の映画)

4.5

キム・ボラ監督のデビュー前の短編で『はちどり』の前日譚

やばい、、、これまた尋常じゃないくらい良い…
ちょっとこの監督凄すぎませんか??
卓越した映像センスと繊細なタッチで恐ろしいほどの名匠感
デビ
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CUBE(1997年製作の映画)

3.6

謎の立方体に閉じ込められた男女6人の脱出劇をスリリングに描く

目覚めた途端、知らない部屋で知らない人と密室から脱出しようとする『SAW』と同じ様なアプローチではありますが、また違った面白い味がありま
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透明人間(2019年製作の映画)

3.9

『SAW』シリーズ脚本のリー・ワネル監督作品

透明人間という単純かつ一見すると使い古された安っぽい設定を、これほど目新しくて楽しめる映画に昇華させたのが素晴らしい

不穏な雰囲気を漂わせて不安を駆り
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i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

4.2

『FAKE』『A』の森達也監督作品

『新聞記者』の原案者としても話題を集めた、東京新聞の社会部記者である望月衣塑子を追ったドキュメンタリー

やっぱり森達也のドキュメンタリーは見どころ満載でむちゃく
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劇場(2020年製作の映画)

3.8

こんなにかっこいい山崎賢人は観たことがないし、こんなにかわいい松岡茉優もみたことがない

コロナのせいで延期になり、そのまま劇場公開と同時にアマプラでも公開という新しい形
嬉しくもあり申し訳なさもあり
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君が世界のはじまり(2020年製作の映画)

3.0

意外にも普通に青春映画
あらすじを読んでシリアスな映画だと思ってしまわないように注意した方が良いと思います

様々な悩み抱えてたりする何気ない高校生達のモヤモヤ感と、閉店するショッピングモールの哀愁漂
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Doglegs(2015年製作の映画)

5.0

障害者という固定観念をぶっ壊してくる超絶大傑作
生涯ベスト級にガツンとやられました…

1991年に旗揚げした障害者プロレス団体“ドッグレッグス“の活動を、5年にわたって取材したドキュメンタリー
サン
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