一さんの映画レビュー・感想・評価

一

テイク・シェルター(2011年製作の映画)

3.7

異常気象襲来に対する恐怖にかられ錯乱する男の狂気を描き、第64回カンヌ国際映画祭批評家週間グランプリをはじめ、さまざまな映画祭で絶賛されたサイコスリラー

いってしまえばかなり地味だし比較的テンポも悪
>>続きを読む

ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

3.5

宮崎駿監督の記念すべき長編デビュー作

ヨーロッパのカリオストロ公国を舞台に、偽札製造や後継者問題などに揺れる小国の行方と、王女クラリスとルパンの関わりを描く

よくテレビで放送されている時にちょこち
>>続きを読む

アンドレイ・ルブリョフ 動乱そして沈黙(第一部) 試練そして復活(第二部)(1969年製作の映画)

4.0

ロシアの巨匠 アンドレイ・タルコフスキー監督作品

ロシア美術史上、不世出の天才画家として有名なアンドレイ・ルブリョフの波欄に充ちた生涯を描く

タルコフスキーのフィルモグラフィの中でも突出して長尺で
>>続きを読む

キャラクター(2021年製作の映画)

3.5

『恋は雨上がりのように』『帝一の國』の永井聡監督作品

菅田将暉の映画は基本的にどんな映画でも観ちゃうけど、あまりにも絶賛されているので逆に不安になりながらの鑑賞

オリジナル脚本で練り込まれているの
>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.7

『ハードコア』のイリヤ・ナイシュラー監督作品

脚本と製作が『ジョン・ウィック』のデレク・コルスタッドとデビッド・リーチということもあり、書き起こしてしまうととてもない内容のあるストーリーとは言えない
>>続きを読む

僕の村は戦場だった(1962年製作の映画)

3.6

ロシアの巨匠 アンドレイ・タルコフスキー監督長編デビュー作

戦争の悲惨さを12歳の少年の悲劇を通して描く

タルコフスキーらしからぬ難解さとはかけ離れたいわゆるシンプルな反戦映画
しかし『炎628』
>>続きを読む

ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

3.8

S・クレイグ・ザラー監督作品

闇取引の金を奪う計画を立てた刑事コンビが、思いも寄らない事態に陥っていく姿を描く

冒頭から抜群の音楽センスでがっちりと心を鷲づかみにされたまま、時折ゆるゆるでシュール
>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.8

デンマークの名匠 トマス・ヴィンターベア監督作品

「血中アルコール濃度を0.05%にしておくと何事もうまくいく」という、アルコールをめぐる仮説を証明するため、酒を飲み続ける実験に挑む中年教師たちの行
>>続きを読む

神々のたそがれ(2013年製作の映画)

4.5

ロシアの巨匠 アレクセイ・ゲルマン監督の遺作

ストルガツキー兄弟のベストセラーSF小説を約15年の月日を費やして映画化した作品
地球より800年近く遅れて発展する惑星を舞台に、そこに降り立った学者た
>>続きを読む

ハーヴェイ・ミルク(1984年製作の映画)

3.8

第57回アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞作品

自らゲイを公言し、社会的弱者の権利獲得を訴えたサンフランシスコ市政執行委員ハーベイ・ミルクの活動や暗殺された事件を中心に追ったドキュメンタリー

>>続きを読む

ローラーとバイオリン(1960年製作の映画)

3.6

ロシアの巨匠 アンドレイ・タルコフスキー監督作品

音楽学校に通う少年とローラーで整地作業をしている青年労働者との友情を描く

国立映画大学の卒業制作として手がけた監督処女作の45分の短編で、ニューヨ
>>続きを読む

小早川家の秋(1961年製作の映画)

3.8

小津安二郎監督作品

造り酒屋の小早川万兵衛を中心に、小早川家にかかわる人ーの悲喜こもごもを描く

珍しく関西が舞台となった上に、主に松竹で映画を作ってきた監督が東宝で撮り上げた作品

久しぶりの小津
>>続きを読む

逃げた女(2019年製作の映画)

3.8

韓国の名匠 ホン・サンス監督作品

第70回ベルリン国際映画祭の銀熊賞(最優秀監督賞)受賞作であり、2020年カイエ・デュ・シネマ誌が選ぶベストテン第2位に輝いた作品

公私ともにわたって監督のパート
>>続きを読む

人生タクシー(2015年製作の映画)

3.5

イランの名匠 ジャファル・パナヒ監督作品

実生活でもイラン政府への反体制的な行動によって、映画制作を禁じられたパナヒ監督自らタクシーの運転手にふんし、乗客たちの様子や厳しい情報統制下にあるテヘランで
>>続きを読む

トラフィック/ぼくの伯父さんの交通大戦争(1971年製作の映画)

3.8

フランスの喜劇王 ジャック・タチ監督作品

交通戦争に巻き込まれ、四苦八苦する“ユロ氏”を風刺を利かせて描いたコメディ

まさにジャック・タチ作品をみてるなぁと常に感じさせてくれるような作品で大満足
>>続きを読む

惑星ソラリス(1972年製作の映画)

3.3

ロシアの巨匠 アンドレイ・タルコフスキー監督作品

未知の生命体と接触し極限状態に置かれた人間の心理を独特な映像表現で描く

オチだけは度肝を抜かれたし全体的には165分の苦行ではなかったものの、観る
>>続きを読む

乱れ雲(1967年製作の映画)

3.9

成瀬巳喜男監督の遺作

交通事故の被害者と加害者の男女が、憎しみと愛情のはざまで揺れる姿を繊細に描く

遺作となった本作ですが、まさに女性を美しく描き続けてきた監督の集大成と言えるような素晴らしい作品
>>続きを読む

スイミング・プール(2003年製作の映画)

3.5

フランソワ・オゾン監督作品

静かな南仏の別荘を舞台に、スランプを迎えた堅物で年増の女流作家と、嫌味なほどに若さを振りまく現代娘の奇妙な関係性をスリリングに描く

シャーロット・ランプリングと、『引き
>>続きを読む

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.1

いち映画好きとしては有無を言わさず惹かれてしまうような魅力的タイトルですが、てっきりテレビアニメの劇場版だと思い込んでいた為完全ノーマークだったのですが、どうやら人気のウェブ漫画が原作みたいだし、評判>>続きを読む

帰れない二人(2018年製作の映画)

3.6

中国の巨匠 ジャ・ジャンクー監督作品

人生の裏街道を歩く男とその恋人がたどる17年の軌跡を、変わりゆく中国を背景に描く

もはやマジックというくらい中国の巨匠は淡々とし多くは語らないが、いつの間にか
>>続きを読む

カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)

3.8

巨匠 フランシス・フォード・コッポラ監督作品

プロの盗聴屋が若い男女を尾行し、会話を盗聴したことから捲き込まれる恐怖劇

常にレンタルされていてずっと観られなかった作品が遂にU-NEXTに追加された
>>続きを読む

カリガリ博士(1920年製作の映画)

3.6

ホラー映画の元祖として映画史に名を残し、不滅の古典とされるドイツ表現主義の傑作サイレント映画

どちらかと言えばホラーというよりもサイコサスペンスだったけど、後の映画にどれだけの影響を与えているのかは
>>続きを読む

きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)

3.3

湯浅政明監督作品
脚本は吉田玲子

海辺の街を舞台に、人命救助に情熱を注ぐ消防士の青年と、まだ将来を展望できないでいる女子大学生のラブストーリー

独特な世界観と特徴的な美しい絵のタッチは、いつもの湯
>>続きを読む

13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

3.0

ドイツの鬼才 ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督作品

男性を愛するために、女性へと性転換する主人公エルヴィラの悲しき命運を描く

同性愛者であることを公言しているファスビンダー監督自身の心情を
>>続きを読む

引き裂かれた女(2007年製作の映画)

3.7

フランスの巨匠 クロード・シャブロル監督作品

20世紀初頭のアメリカで起こった「スタンフォード・ホワイト殺害事件」をベースに、年齢も性格も異なる2人の男に愛されたヒロインが歪んだ恋愛関係に溺れ、自分
>>続きを読む

猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

3.5

こういう女の子いるよなぁ…
業界人に限らず、これは割と共感できる人も意外と多いのではないだろうか

ただのキラキラした恋愛映画ではなく、生々しいドロドロ感などもしっかり描かれているのがとても好印象
>>続きを読む

赤ちゃん教育(1938年製作の映画)

4.0

巨匠 ハワード・ホークス監督作品

主人公の博物館主に次々と災いをもたらす令嬢と、彼女の叔母に届けるベイビーという名のヒョウが巻き起こすコメディ

元祖スクリューボールコメディと言われてい作品ですが、
>>続きを読む

ハズバンズ(1970年製作の映画)

3.2

巨匠 ジョン・カサヴェテス監督作品

友人の葬儀を機に人生の壁に突き当たる中年男三人組の姿を描く

仲良しだった友人を亡くしてからというもの、生きる意味を模索し、現実逃避するかのように荒れ狂う男たちの
>>続きを読む

トゥルーノース(2020年製作の映画)

3.9

北朝鮮を描いた映画にハズレなし

北朝鮮強制収容所の過酷な環境で生きていく家族とその仲間たちが成長していく姿を、収容体験をもつ脱北者にインタビューを行うなど、生存者の証言を参考に描いたアニメーション作
>>続きを読む

イカとクジラ(2005年製作の映画)

3.5

『マリッジ・ストーリー』『フランシス・ハ』のノア・バームバック監督作品

86年のニューヨーク・ブルックリンを舞台に、ある家族の崩壊を滑稽に描いた自伝的悲喜劇

省略を重ねるのでわかりやすい親切な作り
>>続きを読む

ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ(1985年製作の映画)

3.5

巨匠 ポール・シュレイダー監督作品

三島由紀夫の生涯とその文学作品を題材にした前衛的な伝記風映画

これほど豪華な日本人キャストを起用している上に、製作総指揮にフランシス・フォード・コッポラやジョー
>>続きを読む

はだしのゲン(1983年製作の映画)

3.5

太平洋戦争終了時の広島を舞台に、一人の少年を通して戦争の悲惨さと原爆の非道さを描く

タイトルなどはよく目にしたり耳にしていたので存在は昔から知ってはいましたが、原作の漫画なども含めえ全くの未見

>>続きを読む

戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)

3.8

セルゲイ・エイゼンシュテイン監督作品

第一次ロシア革命と呼ばれる1905年革命のなかの、歴史的事件“ポチョムキン号の反乱”をテーマに製作した作品

1925年という今から100年近くも前の作品とは思
>>続きを読む

名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)

3.0

1日なので映画の日ではあるのですが、先月あまり映画館に行けなかったというもあり、丁度休みだったのでたまには映画館で限界までチャレンジしてみることに(イオンシネマのワンデーフリーパスポート)

そんなこ
>>続きを読む

アオラレ(2020年製作の映画)

3.8

んんん!!!
これは完全に舐めていたけどめちゃくちゃ面白いぞ…

勝手に『激突』を焼き直ししただけのB級映画だと思い込んでいたのが大間違い
これはもっと評価されるべきだし、されてほしい

安易な邦題の
>>続きを読む

クルエラ(2021年製作の映画)

3.8

『ラースと、その彼女』『アイ,トーニャ』のクレイグ・ガレスピー監督作品

恥ずかしながらオリジナルアニメーションの『101匹わんちゃん』や、グレン・クローズの『101』も観ていないので比べようがないの
>>続きを読む

>|