YoshiKさんの映画レビュー・感想・評価

YoshiK

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

IMAXにて鑑賞
予習としてNHKのドキュメンタリーを観ていたからオッペンハイマーの生涯はなんとなく把握できていたが、そこで流れた広島や長崎の被害の映像には思わず目を背けてしまっていた
だから映画のク
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バリー・リンドン(1975年製作の映画)

3.8

室内撮影を蝋燭だけで撮影したというのが気になり鑑賞
前半は波乱万丈な展開が面白く、後半は停滞気味だけど、全体的にあまり長く感じなかった
戦争シーンとか緊迫してるときに使われる音楽が牧歌的で茶化してる気
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリーにしては長いなと二の足を踏むうちに劇場で観るのを逃したが、彼のキャリアを網羅するにはこの尺でも足りないのかも
メモを取るように楽譜を書いてたらしいけど、1年に20本もの映画音楽を作るな
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.2

前作同様、アーティスティックな映像は凄いなと見入ってしまった
音の使い方もいいし、複雑な話に笑いも取り入れてて楽しめた!

欲を言えばスカッと終わってほしかった

24-42

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.8

ピアノの繊細な旋律やコリン・ファレルの下がった眉によって日記のような何気ない映像がせつなさを生み出し、ホロリとした
派手な展開がないため、何度か眠って巻き戻したりしたが、美しくていい映画だった

24
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.8

ケイレブ・ランドリー・ジョーンズの演技が良くて説得力があったし、いろいろなエピソードも興味深かったが、ワンコ達の活躍が漫画の世界みたいでダグラスの人間ドラマと違和感があった
ジョーカーとザ・ホエールを
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.5

主役がセロニアス・モンクで?ってなったけど、音楽もジャズ使ってたし、孤高の天才を皮肉ってた?
ジェフリー・ライトの偏屈おじさんとステレオタイプ黒人の使い分けが面白かった
気の利いたセリフに笑ったり、ホ
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.7

サム・ロックウェル目当てだったから彼の大活躍は嬉しかった!
でもスパイ映画にコメディ、ミュージカル、ラブロマンスと要素詰め込み過ぎ!
ポップなアクションシーンは笑えたけど、キングスマンほどの驚きはなか
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.8

先行上映で観てきました
IMAXで観たのもあるけど、迫力満点で期待以上!
複雑な話をうまくまとめて見所をバランス良く配置してたから、ぐんぐん話に引き込まれた
原作が好きな人とかは不満あるかもしれないけ
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パラード(1974年製作の映画)

4.2

勝手にジャック・タチ祭り

サーカス小屋でのショーを映画にしている
大道芸人、コメディアン、手品師、歌手と様々な出演者は観ていて楽しかった
でも一番の目玉はジャック・タチのパントマイム!芸達者ぶりは素
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トラフィック/ぼくの伯父さんの交通大戦争(1971年製作の映画)

3.8

勝手にジャック・タチ祭り

ジャック・タチには珍しく大きなストーリーがあり、ショートコントは少なめだった
プレイタイムと比べると撮影もかなりラフだったけど、お洒落感は漂ってた

24-36

プレイタイム(1967年製作の映画)

4.0

勝手にジャック・タチ祭り

うっとり眺めていたい、こだわり抜いた映像の連続は一見の価値があるが、いろいろと長かった
それでも最初の空港シーンなんかはロイ・アンダーソン、30分くらいあったかレストランシ
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ぼくの伯父さん(1958年製作の映画)

3.8

勝手にジャック・タチ祭り

カラーになってグッとお洒落感が増している
当時は最先端?なミッドセンチュリー・モダンな住宅に住む家族と伯父さんことジャック・タチが住む下町の対比が面白かった
ウェス・アンダ
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ぼくの伯父さんの休暇(1952年製作の映画)

3.7

勝手にジャック・タチ祭り

伯父さんを中心に海沿いの保養地での一夏の日々を綴っている
モノクロで伯父さんはほぼ喋らないからサイレント映画的なコメディなんだけど、音でも楽しませてくれる
テーマ曲も好きだ
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ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争(2023年製作の映画)

4.0

コラージュ写真と引用されたテキストの静止画が続いていって遺品整理に立ち会ってる感じだった

暗い部屋で黒猫を探す のは難しい。そこに猫がいなければなおさらだ

ありがとうゴダール!

24-32

ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男(2023年製作の映画)

3.7

マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの有名な演説があったワシントン大行進を支えたラスティンさんの話
アメリカの公民権運動の映画をいくつか観て大まかな流れは掴んでいるけど、有力者の名前はよく覚えてなか
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フラッシュ・ゴードン(1980年製作の映画)

3.5

SF映画好きの方に勧められてた映画
B級カルト映画という認識だったけど、Queenの曲で始まるし、第七の封印のマックス・フォン・シドー、4代目ジェームズ・ボンドのティモシー・ダルトンが出演し、美術や衣
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

4.0

スポ魂なんだけど、サモアの国民性によって笑いが生まれる
タイカ・ワイティティ監督はツボを抑えてるから安心して観てられるよね、出たがりだけど

ちょっと盛ってるらしいが、実際の映像見て、そこ実話なんだと
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

法廷ものだけど、真相に迫るというより、主人公の私生活が晒されていくという方が多くて、裁判って怖いなと感じた
法廷シーンが多くてセリフも長いから序盤から集中してたけど、続かずに途中ウトッとなった🥲

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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.7

前情報無しで観たがホアキン・フェニックス演じる被害妄想がひどい男が様々な災難に見舞われていくというコメディ?
『8 1/2』みたいに現実、妄想、夢がごちゃごちゃしていてアリ・アスターの頭の中を観てるよ
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カラーパープル(2023年製作の映画)

4.0

リメイクということだけど、前作観てないし、前情報もなしに鑑賞
1900年代初頭に自由な選択が許されなかった女性がひたむきに生きていく物語だった
序盤は感情移入できなかったけど、楽曲が良かったし、出演者
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マリア 怒りの娘(2022年製作の映画)

3.7

オンライン試写にて
ごみ収集をしながらバラック小屋で母と暮らす11歳の少女マリアが逞しく生きる姿は心に響いた
時折見せる無邪気さや少年との交流は微笑ましかった

ニカラグアはアメリカ大陸で2番目に貧し
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.8

じっくり人物を捉えていく昔ながらのスタイルで169分!睡魔との闘いもあったけど、83歳になる監督自身の人生観こもった重みある言葉とか、ハッとするようなシーンはしっかり胸に刻んでおきたい

以降ネタバレ
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

4.0

内容よりもポール・ダノが出ているからと鑑賞したけど、庶民と大富豪たちの対決をうまく盛り上げて展開していた
コロナ禍の出来事だったので、その頃を思い出してウルッときた
実際の人物がイケメンだったのには驚
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イヌとイタリア人、お断り!/犬とイタリア人お断り(2022年製作の映画)

3.8

1900年代初頭にイタリアの山村からフランスへ移住した貧しい家族の物語
スペイン風邪や幾度の戦争を通して幸せな期間は短いのだけど、愛嬌あるキャラクターやセンスある演出でほっこりさせてもらった

24-
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緑の香水(2022年製作の映画)

3.5

評価はあまり良くないけど、ヴァンサン・ラコストが出てるしと鑑賞
ミステリーやサスペンスに加えてフランス映画的な会話や恋などいろいろと混ざってるけど、緊迫感ないからコメディと分類されちゃうよね
パリやブ
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のら犬(2023年製作の映画)

3.7

毎日会う人が代わり映えないという小さな村に住む若者二人を中心とした話
前半は物語がどういう展開なのか読めないというか、動きが少ないからくどいのだけど、最後まで観るとなるほどとなった
時間の流れとか人と
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

楽しみにしていた映画
『籠の中の乙女』のそれからみたいな話だったな
オープニングから中盤までが素晴らしく、美術、音楽、衣装、魚眼レンズやかぐるぐるボケのレンズ使った撮影とか、ランティモスの才気が爆発し
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ラヴィ・ド・ボエーム(1992年製作の映画)

5.0

公開当時に劇場で観て、その後も何度か観てると思う
売れない芸術家のオジさん三人組の面白おかしい日常で途中まで笑ってるんだけど、日本語の『雪の降るまちを』を聴く頃にはウルッときている
マッティ・ペロンパ
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ハンナ・アーレント(2012年製作の映画)

4.0

ドイツの研究をしてる方から勧められていた映画
ハイデッガーの愛弟子(それ以上?)のハンナ・アーレントがアイヒマン裁判を傍聴し、葛藤しながら信念を貫いて記事を書くという物語
アイヒマンの行為を"凡庸な悪
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第七の封印(1956年製作の映画)

4.5

タイトルが重苦しいから敬遠していたが、オープニングからウディ・アレン「サン・セバスチャンへ、ようこそ」の元ネタがまんま出てきて笑った

黙示録がベース?の終末もの
アジア風邪が流行していた時期に製作し
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街のあかり(2006年製作の映画)

3.8

敗者三部作の締めくくり
カウリスマキといえば短いエピソードを綴っていくというのが好きだけど、これは大きな一つの話を描いていたからか、どこか物足りなかったかな
カウリスマキ節は所々にあったけどね

24
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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

4.2

オープニングから実験映像に現代音楽とただごとでない映画を予感させる
ある日から突然話すことを拒否した女優と付き添う若い看護師との愛、憎しみ、同化といった関係性の変化が面白い
一人が話し続け、もう一人は
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過去のない男(2002年製作の映画)

5.0

2002年の映画だけど時代設定もその頃なのかな
日本の戦後に通じるような、生きるのに精一杯な人々の優しさが心に染みた
前に観たときよりも自分が歳を重ね、出演者の年齢に近くなったからかも
80年代のカウ
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野いちご(1957年製作の映画)

4.0

前に一度観ていたけど、ウディ・アレン「サン・セバスチャンへ、ようこそ」の元ネタということで鑑賞
年老いた主人公のある一日の話
昔を振り返ったりする夢のシーンが面白い
ウディがここから新作の着想を得たん
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Saltburn(2023年製作の映画)

4.0

バリー・コーガンが出演してるとついつい観てしまう
無表情のときに何を考えてるかわからないという彼のキャラをフェネル監督がうまく使っていた
ロザムンド・パイクやキャリー・マリガンも良かった
華やかさへの
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