罵Qさんの映画レビュー・感想・評価

罵Q

罵Q

メッセージ(2016年製作の映画)

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どうにもできないことがあっても
最後まで目を閉じず 見守ってく勇気

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

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少年ジャンプでアニメ化まで漕ぎ着ける新連載の第一話のような感触がある。エンタメの名手というふうに扱われているスピルバーグについて、危機と脱出を交互に繰り返す技法の天才という形容が正確なように思われる。>>続きを読む

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

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ひさびさの視聴。街の情景(三次元)が情報の束(二次元)と相似的に語られるのが面白かった。デジタル作画に移行して以降はこうした美術的側面が消失してしまっているように思う。(実際、押井自身も映画に対するゲ>>続きを読む

パプリカ(2006年製作の映画)

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成熟像をめぐる映画。物語としての起伏自体はそこまでない。

百円の恋(2014年製作の映画)

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コンビニバイト周りのキャラクターが良かったのと、最後クリープハイプの楽曲が入るタイミングが完璧だった。この映画のMVPは金盗んで消えた44歳かクリープハイプだと思う。

シャークネード(2013年製作の映画)

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『宇宙戦争』に通じる荒唐無稽さがある。奇想天外でも緊張感を保たせる工夫は随所に見られるので、その意味で練られていないわけではないと思う。結構面白かった。

ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)

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構成は良かった。ただ筋が極度に混乱するせいで逆にラストが読めてしまう。唐突なサンタや病院内に蠢く肉塊など細部の描写が光っていたように思う。藤本タツキが勧めていた映画という括りで観たがまあまあ高い。

コララインとボタンの魔女(2009年製作の映画)

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某批評家風の言葉で言い表すなら「動体視力」の強靭な映画だった。アニメなんだから当たり前ではあるが。魔女のトドメを男の子に締めさせることでキッチリ余韻を作れているみたいなのでなによりだった

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

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眠気がたたって集中しては観られなかった。ただ幼少期の記憶を喚起させ緊張の糸を張り巡らせる術に長けている、ということは云えるだろう。次回はちゃんと釘付けの状態で観られたら理想である。

襲う!!(1978年製作の映画)

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これまでの作品と比較するとそこそこ。前半の緩急は良かった。

犯す!(1976年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

柑橘類のモチーフがなにを指し示しているのかがまだわからない。その他は意味を取ることにある程度成功した、ような気がする。

レイプ25時 暴姦(1976年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

やはり北野武を思い出させる作家性があった。長谷部安春という作家は恥ずかしながら昨日まで存じ上げなかったのだが、これを機に積極的に観ていこうと思った。生じる悲鳴を掻き消しているクラシックと飾られる絵画な>>続きを読む

エロチックな関係(1978年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

まず真っ先に連想したのは北野武『ソナチネ』だった。浮気相手と目される女が真実を吐いているのか嘘を通しているのか二転三転する構成が御見事で、ちゃんと恣意的な記号にも逃げず「うそをうそと見抜けない」事態を>>続きを読む

殺人の追憶(2003年製作の映画)

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北野武の唐突なバイオレンスが好きなので満足した。韓国映画はその処理にかんして本邦より洗練されてるようおもう

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

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このサイトの作品数稼ぎが先行した流し見。でも良さげだったので観返したい。

太陽の王子 ホルスの大冒険(1968年製作の映画)

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古典。意外とシナリオが面白く、時代も場所も語られずただ淡々と出来事のみが描かれるドライさに古典特有の美点を見る。オオカミに囲まれて登った岩が実は岩男の肩で、そこに刺さった剣を抜くことで太陽の戦士になる>>続きを読む

風立ちぬ(2013年製作の映画)

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これまで宮崎駿が批判されてきた部分だけを詰め込んだそれそのもの。エロゲみたい。

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

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日本版『タクシードライバー』と聞いて視聴したのだが、どちらかと言えばコードギアスだった。終盤の向かい合う二人の間でくるくる回る設備だとか、全般的に演出の意図がすぐ汲み取れる。無音で金銭をバラ撒くやつと>>続きを読む

トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

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この作品でもっともすぐれているのはラストのピアノのシーンであるように思う。核家族の崩壊、という主題自体は『ニンゲン合格』以来幾度となく変奏されてきたもので目新しさには欠けるのだが、この音大の会場を結末>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

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高校生以来に観返したらようやく主な筋が判り、何も言いたいこととかは無いんだろうが、とにかく絶妙なバランスで釣り合っている脚本だと思った(タランティーノ全般そんな感じだが)。コミカルな空気から想像だにし>>続きを読む

天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

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小気味好いリズム感が這うように全編に漲っており、なかなか観られる。でもそれ以上のものでは個人的にはない。

もののけ姫(1997年製作の映画)

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網野善彦の理論に則っているであるとか、天皇制との関連であるとかはすでに多くの論者が筆を尽くしているから割くものと済ましても、そのような図式に回収されない偏執のような狂気こそ核心であるようにおもう。ミリ>>続きを読む