カルダモンさんの映画レビュー・感想・評価

カルダモン

カルダモン

洋邦年代ジャンル問わず。点数甘めの長文気味。
レビューが追いつかなくなってきました。。

映画(103)
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テイク8(2015年製作の映画)

4.2

よく出来てるなー。無駄のない収まりの良さが逆に綺麗すぎるほど。
昼間の雨音さえ生かす脚本、骨も皮も捨てるところがない。
「カメラを止めるな」と重なる点多々。
一貫してるんだな。キレ味最高の19分。

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.6

やっと。
鑑賞タイミングを逃していたので、もういいやと思っていたのだが、せっかく拡大上映になったことだし、日本のインディーズ映画はやっぱり応援したいので、k'sシネマで観たかった気持ちを抑えつつ、to
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

5.0

太陽の光が醸す夏感がたまらない。夏の終わりかけで少し物寂しい感じは、日本のお盆とイメージが重なる。

最初に見たのが吹替版(ゴールデン洋画劇場)だった為、基本的にこの作品に関しての思い入れはこの吹替版
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シャイニング(1980年製作の映画)

5.0

キューブリックが描いたシャイニングは、恐怖に特化したビジュアルと音響のデザインに溢れている。もちろんこれは原作では描けない映画ならではの表現であり、魅力たる部分。キングがこの作品に批判的なのは若干の嫉>>続きを読む

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

4.2

ある意味日本版ポルターガイストの様相。
シュヴァンクマイエルと横尾忠則が同居したような色彩とギミックの渦。コラージュ的な映像サイケデリアが炸裂しまくる。
しかしどこか間が抜けていて、この作品でしか味わ
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ポルターガイスト(1982年製作の映画)

3.6

日曜洋画劇場吹替版を視聴。
子供心にトラウマを植え付けられた作品のひとつ。
中でも生肉のほふく前進、ウジ虫、顔面搔きむしりの3コンボは今見ても中々おぞましく魅力的。
この映画、全体としてはファンタジー
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心と体と(2017年製作の映画)

3.5

雪の積もった森の中に、雄鹿と雌鹿が現れる。静かに、二頭の鹿は確実に聞こえない言葉を交わしていることが見て取れる。

食肉処理場に品質管理者としてやってきたマーリヤ。血が通っているのかわからない鉄仮面の
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ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

4.7

シリーズもついに6作目を数えた今、1作目のトムクルーズを見返すと感慨深い。
CIA本部で宙吊りになり、汗キャッチしていた22年後に、まさか自らヘリを操縦し、高度7000mの上空から時速200㎞で落下し
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.7

何考えてるんだろうこの人。
どうかしてる。
アクションという点においては間違いなくシリーズ最高到達点。あまりに画面に映っているものが凄いので逆にCGに見えてしまうが、信じがたいことに全部本物。

正直
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.9

ギャラリーで異形の姿を晒す裸婦。オープニングで醜悪な人間と美がいきなり暗示され、逃れようのない視線に体が石のように固まった。

アート界でブルジョワ的生活を送るスーザンの元に、別れた夫エドワードから「
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デトロイト(2017年製作の映画)

5.0

1967年に起こったデトロイト暴動。混沌の中、アルジェモーテルで実際に起きた悲劇の実話。音楽グループ「ザ・ドラマティックス」のメンバーを中心に、暴動前後の一部始終から裁判まで描いている。

結論から言
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インクレディブル・ファミリー(2018年製作の映画)

4.7

昨今のヒーロー映画ブームを含め、自己批判的にもう一度ヒーローの存在意義を問い直す。往々にしてこのようなテーマはあるけれど、インクレディブルぐらいのノリで語り直される方が、見ていて気が楽。

子育てのア
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.0

これは恐竜映画として適切な物語と演出なんだろうか。問題提起を優先させた為なのか、恐竜に対する畏怖や憧れをこの映画からは感じなかった。
そもそも恐竜がメインに立っているのかという点さえ怪しく、劇中のセリ
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.2

流石。スピルバーグ以外でコレを仕切れる監督なんていないし、あのビジュアルでストーリーとのバランスを破綻させないのは見事という他ない。

画面に映る古今東西の二次元三次元のヒーローキャラを見渡すと、いか
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パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

3.6

期待値ゼロだったせいか結構楽しんで見てしまった。ただ、ボイエガとアマーラ役の女の子でだいぶ持っていた印象。イェーガー自体の魅力は前作ほど感じられず、怪獣とのバトルも巨大さ表現がもっと欲しかった。
今回
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トータル・リコール(1990年製作の映画)

4.5

舞台装置、世界観、脚本、そしてシュワ。
完璧なアンサンブルは時代を超えてる。
いやむしろ今だからこそ一層の輝きを放って、この時代の映画作りの贅沢さが目に嬉しい。
眼球飛び出しや、頭のスライス&オープン
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ダウンサイズ(2017年製作の映画)

2.9

マット・デイモンとミクロのビジュアルという武器を持ちながら、ボンヤリした印象。
しかしながら事がうまく運ばずに挫折しまくるマット・デイモンはなかなか新鮮。蚊帳に包まれた街は、もっと細かなディテールを見
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メイド・イン・ホンコン/香港製造 デジタル・リマスター版(1997年製作の映画)

4.4

早稲田松竹で前情報抜きに鑑賞しましたが、とても好みでした。演技力などでは到底太刀打ちできない瑞々しさ。
大人以前の、今にも散ってしまいそうな彼らの笑顔や泣き顔が忘れられない。

20年以上前の映画だが
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欲望の翼(1990年製作の映画)

3.5

香港のニューウェーブを懐かしく感じる。
色調や構図などスタイリッシュな画面の質感や、退廃的な語り口が、今思えばなんだか青々しくて、当時この世界に憧れた自分を思い返してやや気恥ずかしい。
「wkw/tk
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ミッション:インポッシブル3(2006年製作の映画)

4.2

ラビットフットが何だろうが、そんなことより嫁が大事。大義よりも大切なもので動くイーサンの漢気を見る映画。
全体として印象が薄いのだが、見直すとああそういえばこんな話だったと思い出す。

いつもよりだい
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ツイスター(1996年製作の映画)

4.3

言わずと知れた竜巻映画のパイオニア。
劇場で観た当時、CGの進歩スゲーと思った記憶。今見ても公開から20年以上経っていることを思えば相当頑張っているし、改めてCG技術の進化過程を見るのが楽しい。
妄信
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サランドラ(1977年製作の映画)

2.8

戦慄のジョギリショック‼︎なるものをようやく体感した。これを当時劇場で体感していたらおそらく暴徒と化していたかもしれない、まさに戦慄の映画体験だった。

周囲には何もない荒野に迷い込んだファミリーを、
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マッドボンバー(1972年製作の映画)

4.0

家族を失った爆弾魔、家族円満の強姦魔、法律度外視の警察官という、マトモな人間が一人も登場しない70年代のクレイジームービー。

長身、分厚いメガネ、しゃくれたアゴ、ペッタリした髪型、スーツ、ぶら下げた
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デ・パルマ(2015年製作の映画)

4.0

ブライアン・デ・パルマ本人が、自身の作品を時系列順に片っ端から語り倒す。
小細工の一切ないドキュメンタリー。あまりにも細工がないのでアレ?と思うのだが、おそらくこれは意図的で、デ・パルマの作品自体が細
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デヴィッド・リンチ:アートライフ(2016年製作の映画)

4.0

デヴィッド・リンチは映画監督であるまえに、アーティストなのだという認識を、改めて決定づけるようなドキュメンタリー。

廃墟のようなアトリエのテラスで陽光を浴びながら、作品制作に取り組むリンチは自然体そ
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DARK STAR/H・R・ギーガーの世界(2014年製作の映画)

4.0

H.Rギーガーの絵に出会ったのは5歳か6歳の頃だった。親が美術教師であるわたしは、自宅に転がっている画集を訳もわからず眺めていたのだ。そんな原体験の創造主が2014年に亡くなった時、なんとも言えず寂し>>続きを読む

バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

3.9

期待していた感触とだいぶ距離があり、煮え切らないまま最終戦に突入してしまった。
この作品の軸足は男対女の構図とLGBTの構図の両方に置かれており、どちらをメインに描きたいのかというスタンスが見えにくく
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

4.4

本作の脚本、主演を務めるクメイルさんによる半自叙伝。
アメリカの多人種について描かれた作品は無数にあるが、中でも本作はかなり風変わりなのではないだろうか。
パキスタンとアメリカ、コメディアンの彼と昏睡
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.5

松岡茉優の魅力に尽きる。他の役者には申し訳ないが、それ以外はオマケに思えてしまうほど、松岡茉優を見るための映画だった。
「視野見」なるワードは果たして一般的なのか知らないが、わかる。調べてみると人間は
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欲望(1966年製作の映画)

4.5

この作品には説明らしき描写がほとんど無い。劇中では主人公の名前すら明かされない。
しかし、この作品の大きな魅力は「説明のされなさ」であることは間違いなく、画面に映るものから物事を読み解く楽しさは、ほと
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ミッドナイトクロス(1981年製作の映画)

5.0

面白い予感しかしない冒頭10分。そしてその予感は最後の最後まで切れることはなく、見事な結末で打ち上がる。
音響効果と聴覚に焦点を当てたデ・パルマ先生の傑作サスペンス。

原題は「Blow Out」で、
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

4.2

今見るとどうしても古臭さは拭えないが、当時はなかなかショッキングだった。韓国映画の振り幅を見た愛すべきポンジュノ作品。
冒頭の、怪物が登場するまでが大好き。橋にぶらさがってるビジュアルもいい。
川沿い
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

3.8

ハンソロのついでに世評が高めのローグワンを。
わたし個人としては温度低めの本作。というより、スピンオフはこんなもん。
あくまでも正史とは別の独立した物語というのが大雑把な捉え方なので。
ep4の数分前
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.0

ディズニーの手に堕ちたスターウォーズ作品を案じる者として、期待値は安定のゼロスタート。
これが影響しているかはわからないが、最後のジェダイのようなダメージを食らうことはなく、しかし可もなく不可もなく最
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

5.0

Filmarks試写会にて鑑賞in神楽座。
もう今年はこの映画がベストで良いかというぐらい、文句無しの傑作。
奇しくもアメリカ独立記念日に、アメリカの暗部をえぐるような映画体験となりました。

深い雪
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.3

オープニングから素敵でした。
あまりにも毒がないので、わたしのような毒毒ゾンビには眩しすぎるくらい。こんなにうまくいくわけない、何か裏があるだろうと、穿った見方をしてしまったことを反省するしかありませ
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