カルダモンさんの映画レビュー・感想・評価

カルダモン

カルダモン

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.5

じんわりしました。なんでしょう、これまでエヴァンゲリオンに対して割と冷めた感じでいたのに最後の最後になってこの気持ち。私自身TVシリーズ放送時はシンジと同じ中学生というリアルタイム世代でありながら、さ>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族 (モノクロVer.)(2019年製作の映画)

4.9

こんなシーンあったっけ?ってくらい、まったく別の印象になっていて衝撃。白と黒の陰影によってディテールは一層シャープに研ぎ澄まされて、表情、自然光、照明の美しさもさる事ながら、サスペンス度も緊迫感も倍増>>続きを読む

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

5.0

書き途中だった他のレビューを放り出して、なんとかフレッシュなうちに書き留めておきたく。

まず堀貴秀という人物がとても興味深かった。特に本業が内装業であるという経歴、テーマパークの壁画などを描いたりす
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.1

リーマンショックで会社が倒産、病に倒れた夫も失ってしまう。半ば追われるようにして始まったファーン(F.マクドーマンド)のセカンドライフ。先日観た『ミナリ』と似て、車の生活とアメリカの自然によって人間の>>続きを読む

ショート・サーキット(1986年製作の映画)

4.2

懐かしい〜。ロボットに生命力を吹き込むモーション、CGでは不可能な力加減は今見ても、いや今だからこそ素晴らしいなと感じる。80年代の熱量が嬉しくなるんだよね。シド・ミードのデザインだと知ってから見返し>>続きを読む

驚異の透明人間(1960年製作の映画)

3.6

透明人間化で軍隊を作り上げたいと考える恐るべき野望を持った退役軍人のクレナー少佐。その技術を有する科学者を人里離れた屋敷に捕らえて開発研究を強制する。また、開発に必要となる放射性物質を盗み出すために、>>続きを読む

地球の静止する日(1951年製作の映画)

3.7

割と唐突に、なんの前触れもなく飛来するUFO。多分実際に現れるとしたらこんな感じかもしれない。平日の昼間っぽい空気が妙にリアルで、なかなかに緊張感がありました。
モノクロのおかげで粗が目立つこともなく
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

5.0

不安でFUNでファンタスティック。10年に一度くらいの間隔で観たくなる。それほどに一度見れば強烈に尾を引くなにかがこの作品にはあって、一度観ればしばらくいいや。となるんだけれども、また年月が経つとこの>>続きを読む

ギルガメッシュ/小さなほうき(1985年製作の映画)

4.2

『ギルガメッシュ叙事詩を大幅に偽装して縮小したフナー・ラウスの局長のちょっとした歌、またはこの名付け難い小さなほうき』という超めんどくさいタイトルで取っ付きにくさ全開だったけど、短編集vol.1の中で>>続きを読む

ヤン・シュヴァンクマイエルの部屋(1984年製作の映画)

3.5

この短編からはあまりシュヴァンクマイエルを感じなかったけれども、アルチンボルドの引用など、好き度が伝わってきて楽しい。頭のなかを展開、収納。箱の中身はなんじゃろな?

改めてシュヴァンクマイエルって変
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人工の夜景(1979年製作の映画)

3.8

つげ義春っぽいなと思った。もちろんルックスは全然違うんだけど、大聖堂の中を進む路面電車とか、男がひとりイライラしていたりとか、独特なお淋し感が通じる気がした。あるいはクエイ版の『銀河鉄道の夜』、そんな>>続きを読む

汝のウサギを知れ(1972年製作の映画)

4.1

日本未公開&未ソフト化だったブライアン・デ・パルマのデビュー作。本邦初公開ということで楽しみにしていたのですが、なかなか皮肉に満ちたコメディ映画でとっても面白かった。

企業の成功者が、自分の人生に嫌
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(1954年製作の映画)

4.4

この顔だからこそのドラマ。
彼女でなければ。彼でなければ生まれない言葉以上の感情のやりとり、主従の関係。

芸は身を助けるのだろうか、あるいは滅ぼすのだろうか。いずれにしても人と人の関係がなくては成り
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.4

高校生の頃に苦手だった人がこの映画を好きだと言っていて、だからというわけでもないんだけど、なんとなくずっと観てこなかった映画でした。映画を観て少し当時の自分を反省しました。もしかしたら思い違いや思い込>>続きを読む

SOSタイタニック/忘れえぬ夜(1958年製作の映画)

4.5

タイタニック号の出港から沈没事故に至るまでを描いた作品ですが、撮影の凄さに驚きました。巨大セットと特撮とドキュメンタリー映像を駆使して当時の詳細な様子がリアルに再現されており、モノクロの撮影が独特な緊>>続きを読む

ショック集団(1963年製作の映画)

4.4

『ショック集団』という邦題のインパクトに惹かれて。タイトルから勝手に想像していたのはキテレツな集団が「世も末じゃ!」とか言いながら暴れまわる映画だったのですが、まったく違うお話でした。

主人公はピュ
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コロンバス(2017年製作の映画)

3.3

インディアナ州のコロンバスは「モダニズム建築の街」として知られているそうな。建築物を眺めるのが好きな私は是非とも歩いてみたいと思いつつ、いつ行けるのか果てしなくわからないのでストリートビューで歩き回っ>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

4.2

Filmarksオンライン試写にて。

80年代アメリカのアーカンソー州。韓国系移民の家族が都会から離れ、50エーカーの土地で農場とトレーラーハウスの生活を始めるが、夢見る暮らしとは程遠くなかなか軌道
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ヒッチャー ニューマスター版(1986年製作の映画)

4.7

車、荒野、銃。アメリカの田舎を象徴する定番要素に、都会に憧れる青少年とネジの外れた殺人鬼が映える。

う〜〜怖っ!死ぬかと思った。何をやらかすかわからない人間が一番怖いなぁ。この映画に比べればゾンビも
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狩人の夜(1955年製作の映画)

4.4

大恐慌時代。困窮した生活を打破すべく1万ドルを強盗した一家の主は、警察に捕まる間際に幼い娘と息子に金を隠すよう命じ、直後にお縄頂戴となる。
父親の言いつけを頑なに守り続ける息子のジョンと娘のパールだっ
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インターステラ5555(2002年製作の映画)

5.0

10代から20代にかけて摂取したカルチャーは人格そのものと言っても過言ではなく、確実にダフトパンクもその中の一つを形成している。エレクトロミュージックに体温や哀愁を感じたのは恐らくダフトパンクが最初だ>>続きを読む

ザ・センダー/恐怖の幻想人間(1982年製作の映画)

4.4

レジャーで賑わう湖畔で唐突に入水自殺を図った記憶喪失の男。精神病院に収容されジョン・ドゥと名付けられるが、担当女医のゲイルを中心に身の回りで不可解な出来事や幻覚めいた現象が頻発し始める。その原因はどう>>続きを読む

ZOMBIO(ゾンバイオ)/死霊のしたたり(1985年製作の映画)

3.7

ザ・下劣! としか言いようのないH.P.ラヴクラフト原作のバイオホラー。ドスケベ博士Dr.ヒルのゾンバイオ実験は、劇中のセリフにもある通り「実に嘆かわしい低俗な」もので、見事なまでにサイテーです。そも>>続きを読む

チェブラーシカ(2010年製作の映画)

3.5

名前もビジュアルも知ってるのに観たことがなかったチェブラーシカ。元はロシア産のストップモーションアニメですが本作は日本オリジナル。その辺の版権関係はよくわかんないのでスルーしますが、とても丁寧に作られ>>続きを読む

蛇イチゴ(2003年製作の映画)

4.2

普通の家、普通の親子、普通の幸せ。だったはずなのに、毎日真面目に働いていると思っていた父親が実は借金まみれで仕事も辞めていた。久々に実家に帰ってきた息子に光明を見いだす家族。藁にもすがる思いが徐々に消>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.2

人生の大半を塀の中で過ごした男の社会復帰と、社会で出会うことになる人々との交流が描かれる。佐木隆三原作の実録小説『身分帳』を西川美和が映画化。登場人物はどれも魅力的で、セリフのない人物にまで何かを感じ>>続きを読む

パピヨン(1973年製作の映画)

4.5

リメイク版の魅力が薄かったので、そのままオリジナルを観た流れ。久しぶりに見返した73年作のパピヨンだったのですが、やっぱりこの作品にリメイクなんて必要無いよな、という思いが新たになりました。

今の感
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パピヨン(2017年製作の映画)

3.0

名作リメイクのハードルの高さは制作側も重々承知だったろうに、なぜあえてチャレンジしたんだろうか。特別に物語をアップデートするでもなく、新たな役者でなにか化学反応が起こるわけでもなく。
実話ベースなので
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スカーフェイス(1983年製作の映画)

4.5

上昇する道しか選ばないトニー・モンタナの末路。ボスの女も権力も奪い尽くし、狙う身から一転、狙われる身となって落下する。

世界を手にすると息巻いていたトニーの見た世界の終わり。彼の目に映っていたであろ
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.0

富豪の家に嫁ぎ何もかもを手に入れた取り柄のない妻ハンター。しかし思い描いていた幸せとは程遠く、常に疎外感や生活格差を感じながらの結婚生活にストレスを感じている。それでも子を授かり産まれる時を心待ちにし>>続きを読む

私の20世紀(1989年製作の映画)

4.1

幼い時分に孤児となり生き別れた双子の姉妹。リリは奥手な革命家に、ドーラは派手な詐欺師に。

それぞれが全く異なる人生を歩みながらも20世紀を目前に控えた1900年の大晦日、二人は偶然にも同じオリエント
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幕末太陽傳(1957年製作の映画)

4.2

佐平次(フランキー堺)は品川の遊郭にずーっと居座って無銭飲食のままダラダラと過ごすうちに、持ち前の調子の良さでもって客商売の才覚を発揮する。やがて遊郭になくてはならないほどに馴染んでしまい、挙句には遊>>続きを読む

プラン9・フロム・アウター・スペース(1959年製作の映画)

2.5

1959年モノクロ版を鑑賞。昨年『サイテー映画の大逆襲!』と銘打って総天然色リマスター版が上映されていたけれども、噂ほどヒドイ映画とは思わなかったですね。物語もセリフも散らかってるしチープさも度を超し>>続きを読む

地球最後の男(1964年製作の映画)

4.0

1968年。伝染病の蔓延によって全人類は吸血鬼と化している。唯一生き残った男ロバートは他にも生存者を探すために毎日しらみ潰しに街を調べて回り、生活に必要なガソリン、食料の調達に加えて、夜な夜な襲いかか>>続きを読む

マンディ 地獄のロード・ウォリアー(2018年製作の映画)

3.5

オープニング曲でキングクリムゾンの『Starless』が流れた瞬間、最高じゃん!と思ったのも束の間、中盤くらいまで超退屈で、何度も停止ボタンに手が伸びた。実際に何度も停止した結果、数日間に分割しての鑑>>続きを読む

バイス(2018年製作の映画)

4.5

'01〜'09年ブッシュ政権時の副大統領ディック・チェイニーにスポットを当てた映画。副大統領という影の存在でありながら史上最強、史上最悪と呼ばれるほどの影響力を持つに至った背景と人物が描かれる。

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