TMさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ビバリーヒルズ・コップ(1984年製作の映画)

3.7

多分初見。
シンプルかつ展開が潔くって観やすかったです。

80sの電子音とエディマーフィのコミカルさが相まって素敵でした。

個人的に
日本でオマージュされてるのが踊るシリーズで、
もっとスタイリッ
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戸田家の兄妹(1941年製作の映画)

3.9

序盤はセリフも聞き取れないくらいノイズが凄くて、大変かなと思ったけど、なんとか観れました。
これも良質なホームドラマ。

裕福な戸田家の父親が亡くなり、遺産があるのかと思いきや、実はかなりの借金があり
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.3

ワンカットの映像主体でストーリーは'あってない'ような感じだけれど、'ないようで或る'感じが上質というか、儚いというか…
戦場という圧倒的に荒れ果てた濃厚な世界観の中に、
人と人との繋がりや生命の尊さ
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

4.0

三谷幸喜の総理もの。
(田村正和版も好きだし、)
ゆるゆるだけど笑えて、ハートフルでかなり好き。

中井貴一さんが記憶を失った総理を見事に演じていて、
小津安二郎「お早よう」の佐田さんファンとしては思
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

4.1

願いが叶うという奇怪な石を巡る混乱を描いたエモーショナルなワンダーウーマンの続編。

ガルギャドットも表現豊かで、
前作素晴らしかったクリスパインと、トランプ風キャラのペドロパスカルの熱演も印象的でし
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.3

粋というかなんというか…
とにかく泣けました。

影響を与えた作品は色々あるかと思いますが、
後半はドラえもんやバックトゥザ・フューチャーがふっとよぎったかなという感じでした。

産まれくる命とか、
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

4.5

市民ケーン脚本執筆のシーンと1930年代MGMに所属していた脚本家Mankと新聞王ハーストを巡る政治的なカオスも回想で入ってくるので、ついていくのに必死ではありました。
(市民ケーンを観てないとかなり
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市民ケーン(1941年製作の映画)

3.8

MANK予習の為、観ました。

新聞王ケーンの栄光と挫折ですが、回想シーンを交えながら時間軸を巧く前後させている為、途中でダレないというか、
最後まで、'バラのつぼみ'の謎まで惹きつけられました。
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母なる証明(2009年製作の映画)

4.2

まさにポンジュノ監督らしい傑作サスペンスでした。

母が溺愛する息子の無実を証明するために躍動する話なのですが、
クライマックスまで緊張が度切れず、ジャンルも少し変わるしラストは笑っちゃうレベルの凄さ
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真実(2019年製作の映画)

4.0

オリジナリティ溢れる家族ドラマと丁寧に練り込まれた是枝ワールドがしっかりあって面白かったです。

サラッと毒づいたり、ベタに泣かせにいかなかったり、意地悪なファビエンヌと脚本の相性はかなり良いんじゃな
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オアシス(2002年製作の映画)

4.1

魔法にかかったような、とても純粋で甘い2人のロマンスで幸せな気持ちにもなったけど、
後半、現実に引き戻される展開やそれぞれの家族の闇を描いているところは「万引き家族」ともリンクする部分はあるかなと思い
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JSA(2000年製作の映画)

4.1

序盤でネタバレうんぬんっていうストーリーではないのはわかるので、後半になればなるほど、かなり辛く切ない。

日本ではどうしても感じにくい、'分断'というテーマを痛感させてくれる傑作でした。

この事件
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.0

あらゆる青春映画の先駆け的な傑作。

ただの成り行きロードムービーかなと思ったけど、
死だったり、大人の汚さだったり、目を覆いたくなるような人生の残酷さと向き合いつつ、
欲も打算もない美しい別れの想い
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ターミネーター4(2009年製作の映画)

3.5

キャスティングが豪華でそれなりに見応えがありました。

クリスチャンベイルはこの時期ネガティブなニュースもあったけど、やっぱりジョンコナーの覇気があって適役だなと思います。

マーカスが追われるシーン
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メメント(2000年製作の映画)

3.8

昔、一度観てるはずなんだけど、
展開が巧妙すぎて、
あれ?こんな話だったっけ?ってなりました。笑

何が真実で何が嘘か。
真実を語ろうとするテディは胡散臭いし、観てるこっちまでよくわからなくなるわで、
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リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ(2019年製作の映画)

4.0

oasisドキュメンタリー「super sonic」のその後…のような感じで、
oasis解散〜ビーディアイを経て、酒やドラッグに溺れ、どん底を見たリアムが周りに助けられ、復活していく姿は興味深かった
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.3

言い表せないくらい美しく淡い空気感のある素晴らしい内容でした。

凪沙と一果の絆に計り知れないものがあるというか、
ありふれた言葉少なに愛が芽生えていくのはやっぱり草彅剛の凄さなのかなと思いました。
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.7

まさに難解な問題集みたいで、
一回で理解するのは無理でした。

とは言っても脚本、映像、キャスト、アイデア、メッセージ性、スピード感は新体験の領域で、ノーラン本気出しまくってるやん!って感じるくらい革
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早春(1956年製作の映画)

4.0

奔放な岸恵子さんとキリッとした淡島千景さんの美しさが存分に生かされていて、見応えがありました。

最初に産まれた子どもが亡くなったという事で、
夫婦間にも少しだけ倦怠感があって、サラリーマンとしての人
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ザ・レポート(2019年製作の映画)

3.7

政治サスペンスものですね。

内容も複雑だし、良い意味でスリリングに仕上げてあるので、
わかりにくかったのもあるが、
ダンの決断を観てる限り、
最後は良心に従い…といったところでしょうか。

アダムド
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東京暮色(1957年製作の映画)

4.3

小津監督の中でも問題作ですが、
東京物語にも通づる世界観で、
とても普遍性を感じるテーマだったと思います。

シリアスなので、白黒かつダークな色合いが妙にハマってて、かなり観入ってしまいました。

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お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.2

モダンさが溢れてて、面白かったです。

パチンコ、競輪、ラーメン、野球等、戦後、豊かさが見え隠れする日本で夫婦の在り方や男女の問題を通して、本当に大事なものは何たるかみたいなのを野心的に描いた傑作でし
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コクリコ坂から(2011年製作の映画)

3.3

最後の話は良い話でしたが、
お母さんおるんかい!ってなったし、スケールも小さくてこじんまりしてるかなーっていうのに尽きるところでした。

横浜の雰囲気やクリエーター陣は素晴らしかったですが、
いっその
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ラブ・アゲイン(2011年製作の映画)

4.1

ラブコメディなので、キャラ設定の妙につきるかなとも思うけど、
いいシーンがいっぱいあったし、やっぱりあの展開はびっくりしたし、なんだかんだ楽しく観れました。

特に妻の浮気で落ち込んでたキャルが男を磨
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秋日和(1960年製作の映画)

4.1

原節子さんがしていた銀のマニキュアがなんだか象徴的。

良き母を演じる原節子さんが素敵で、20ty century womenみたいな感じでしょうか。

旦那さんのお葬式の下世話な会話から広がる縁談を
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彼岸花(1958年製作の映画)

4.2

相変わらず女優陣がみんな美しく躍動してて見応え抜群でした。
(本当に近年のフィンチャーみたい)

高度経済成長期を背景に、
娘の結婚に反対する堅物の父親っていうシンプルな構図で、
男性が威張っているよ
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浮草(1959年製作の映画)

4.4

いやぁ面白い。

浮草ってもっと浮気性のだめんずみたいなのを予想してたけど、
マジというか、、彫りが深いというか。笑
寅さんもこんな部分から影響を受けたのかなと思った。

小津作品の中では少しパンチの
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LUCK-KEY/ラッキー(2016年製作の映画)

3.8

鍵泥棒のメソッドのリメイク版(かな?)

これはもっとハートフル要素強めで中盤、記憶を取り戻す展開はロマンティックで好きでした。

本家はまほろっぽいハードボイルドな要素も強かったし、堺雅人の本気の大
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お早よう(1959年製作の映画)

4.3

いやぁ。。愛すべき一作。
唸りました。

相変わらずなのだけれど、
新興住宅を舞台に、
テレビやマンション、洗濯機、新しいものをとりいれながら、
コミュニケーションのわずらわしさや大切さを普遍的に面白
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シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

3.7

ただでさえテンポが良いのに、
ストーリーは裏切りに裏切りが重なって、ついていくのに大変でしたが、
この2人のキャラや肝の座った演技が存分に生かされてるので、
なかなかの良作じゃないかなーと思いました。
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ダーティ・グランパ(2016年製作の映画)

3.7

最悪の荒治療というか…
アホすぎて唖然としました。笑

デニーロもノリノリだし、
ザックエフロンも謎のムキムキっぷりは誰もいじらないし、
ノルところは自然に乗って、キレるところはブチ切れて、わかりやす
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.0

ニール視点で描かれる一味違ったユニークなアプローチのドラマで良かったです。

亡き娘、カレンへの想いや、仲間がミッションの失敗で亡くなってしまったり、
あまり多くを語らない冷静沈着なニールの内面と切な
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ロケットマン(2019年製作の映画)

4.2

序盤はボヘミアンと比べて…みたいな色眼鏡もあったけど、
タロンエガートンが全身全霊でエルトンジョンの苦悩を辛辣に表現していて、作品として振り切ったもので、興味深かったです。

ミュージカル映画とまでは
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.8

レディバードと繋がるストーリーで、なかなか素敵でした。

レディバードは日差しの美しいシーンが印象的だったけど、
今回はモノクロで都会の孤独感が感じられたし、
チャラいキャラのアダムドライバーも面白か
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ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

3.8

ブリクストンとの対決はゲームみたいな攻略法で笑いましたが。笑

やっぱりイドリスエルバや、
ヴァネッサカービー、ヘレンミレン、ライアンレ…等、笑
演技とアクション、キャラ立ちが最高なので、深く考える事
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.1

美しい夕陽のシーンや、格差や闇を抱えた若者の三角関係等、ミステリアスで結構好きでした。

原作はもっとあっさりしてるという事なんですが、村上春樹あるあるの、
ベンが「メタファーだ。」と言うように、
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